2017明治安田生命J1リーグ 第33節

ヤンマースタジアム長居
入場者数:29,918人
セレッソ大阪
  • 杉本 健勇 (41'), マテイ ヨニッチ (67'), 杉本 健勇 (87')
ヴィッセル神戸
  • 渡邉 千真 (11')
3-1
1-1 2-0

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 2 松田 陸 31'
DF 14 丸橋 祐介
DF 15 木本 恭生
DF 22 マテイ ヨニッチ 67' 25'
MF 6 ソウザ 90+2
MF 16 水沼 宏太 90
MF 24 山村 和也
MF 46 清武 弘嗣 90
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇 41' 87'

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 4 藤本 康太
DF 5 田中 裕介
DF 23 山下 達也 90
MF 17 福満 隆貴 90+2
MF 26 秋山 大地 90
FW 19 澤上 竜二
監督 尹 晶煥

ヴィッセル神戸

GK 30 徳重 健太
DF 34 藤谷 壮
DF 5 岩波 拓也
DF 3 渡部 博文
DF 24 三原 雅俊 81
MF 7 ニウトン 80'
MF 14 藤田 直之
MF 13 小川 慶治朗 76
MF 19 渡邉 千真 11'
FW 10 ルーカス ポドルスキ
FW 33 大槻 周平 67

サブ

GK 1 前川 黛也
MF 16 高橋 秀人
MF 23 松下 佳貴 81
MF 21 田中 順也
MF 29 大森 晃太郎 67
MF 15 小林 成豪
FW 9 ハーフナー マイク 76
監督 吉田 孝行
試合経過
福満 隆貴 (in) ソウザ (out) 90+2'
山下 達也 (in) 水沼 宏太 (out) 90'
秋山 大地 (in) 清武 弘嗣 (out) 90'
杉本 健勇 87'
81' 松下 佳貴 (in) 三原 雅俊 (out)
80' ニウトン
76' ハーフナー マイク (in) 小川 慶治朗 (out)
67' 大森 晃太郎 (in) 大槻 周平 (out)
マテイ ヨニッチ 67'
杉本 健勇 41'
松田 陸 31'
マテイ ヨニッチ 25'
11' 渡邉 千真

シュート数

15 6
    杉本 健勇 (41'), マテイ ヨニッチ (67'), 杉本 健勇 (87')
    渡邉 千真 (11')

ゴールキック

8 6

コーナーキック

10 3

直接フリーキック

16 13

間接フリーキック

2 2

オフサイド

2 2

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・相手のゴール前でも早い判断を。
    ・守備への切り替えを早くすること。
    ・後半も落ち着いていこう。
  • 【試合後】
    今日、ホーム最終戦でしたが、いい締めくくりができたと思います。失点はありましたが、選手たちは最後の最後までいい姿勢を見せてくれたと思います。そして、選手たちのなかでは『負けない』という雰囲気ができていたので、十分逆転できると信じていました。結果的に、いいスコアで勝利を収めたと思います。僕らがこういうふうにうまくいけている理由としては、まず、一つ目は、大勢のサポーターから声援をいただいて、こんなに力を出すことができたと思います。そして、選手たちは自分自身で何かを叶えようと、すごく最善を尽くしてやってきたので、こういう結果につながったと思います。ですが、まだ今年のすべてが終わっているわけではありません。最後の最後まで集中する必要があると思いますし、先ほど(試合後のセレモニーで)も話しましたが、まだ天皇杯も僕らには(優勝する)チャンスがあるので、できれば、この機会にしっかり取れることができればと思っています。もちろん、休む時間は減ってしまいますが、僕らは叶えたいものがあるので、それくらいはしっかり我慢してやっていかないといけない。今年1年が全部終わったあと、もう1回選手たちに『ありがとう! そして、おつかれさん』というメッセージを贈りたいと思います。

    Q; 終盤、ヴィッセル神戸がハーフナー・マイク選手を投入してきた時間帯の対応について。
    「今日、先発で出ていた選手は、試合の序盤だけ、少し身体が重い感じで、失点後からはすごく活発な動きを見せていました。相手は選手交代をして攻撃の人数を増やしましたが、十分、僕らの選手たちが対応できると信じていました。なので、大きな変化はつけませんでした。ただ、3-1の状況で、他の選手にもチャンスをあげなければということで、選手交代をすることになりました。もちろん、そんなに長い時間ではなかったのですが、全選手が最高のコンディションでしたので、特に交代する理由はなかったと思います」

    Q; フル出場を続けてきた山口蛍選手を欠いたなかでの戦い方について。また、山口選手の現状について。
    「無理矢理やらせようとすればできるとは思いますが、山口選手にとって今は休みが必要です。そして、十分、快復してくれると信じています。今、無理して身体を使う必要はないと思います。山村(和也)選手が代役として入りましたが、十分いい役割を果たしてくれたと思います。今の僕らのチームの状況は、誰が試合に入っても、意欲を持って勝とうとする姿勢は、誰ひとり、欠くことなく持っています。そして、チームプレーをすごく考えている選手も多いですし、十分、みんなでプレーできる状況だと思っています」

    Q; 今日の結果で3位以内、ACL出場権獲得圏内入りが決まりました。ACLへの決意を聞かせてください。
    「僕も指導者としては初めてのACLになります。どういう流れで持っていけばいいかは、まだわかっていないところもありますし、Jリーグでやるサッカーと、アジアで戦うサッカーとは、また違いはあるとは思います。そのなかで、来年は今まで経験のある選手もいれば、そうではない選手もいますが、僕らがやろうとする、志向しているサッカーに変わりはないと思います。もちろん、選手は変化があるかもしれませんが、戦い方、そして、戦いぶりは、変わることなくやっていきたいと思います」

選手コメント

  • ■マテイヨニッチ選手
    Q; ナイスゴールでした!
    Thank you!!

    Q; 先に失点した試合展開でしたが、前節と同じく、今回も、チームが自信を持って戦えていたのでは。
    「最近の2試合は失点してからの逆転勝利という形になりましたが、メンタリティのところで、失点してから、火が付いたというか、エンジンがかかってきたのかなと思います」

    Q; 今季のチームのストロングポイントでもあるセットプレーから、ヨニッチ選手のゴールが生まれました。この1ゴールもそうですが、チームメイトとの関係性もすごくよくできていると思いますが。
    「そうです。それ(セットプレーは)セレッソのストロングポイントといってもいいでしょう。クオリティも、(今回も)センタリングがすごいよかったですし、(セットプレーは)本当にセレッソのストロングポイントになってきていますし、ゴールを決めるいいチャンスになっています」

    Q; ゴールパフォーマンスも見慣れてきましたね!
    「そうだね(笑)。このまま続けられるようにしたいですね!」

    Q; 今日の試合の結果により、リーグ戦の3位以内、ACL出場権圏内入りが決まりました。
    「Amazing!! 本当に素晴らしいことです。まだ3位なので、プレーオフをやらなければいけないのかもしれませんが、私も夢だったというか、ACLでプレーできればとずっと思っていました。なので、これをスタートとして、どんどんACLでの試合もやっていきたい」

    Q; いい形で来季につなげるためにも、J1の残り1試合、そして、天皇杯と、大事な試合が続きますが、そこへの意気込みを聞かせてください。
    「来週、アウェイの新潟戦が待っていますが、もちろん勝利しなければいけません。リーグ戦後、数週間、試合が空き、少し休む時間もあるかもしれませんが、そのあと、天皇杯準決勝がありますし、またトロフィーを取れるチャンスもあります。本当にわくわくしています」

    ■清武弘嗣選手
    まず反省すべき点は、試合の入りがそんなによくなかったこと。それは(横浜F・)マリノス戦から言っていたことで、今日もよくないところが出たので、そこは(J1の)最終戦に向けて、そして、天皇杯もあるので、そこはもう1回みんなで修正していかないといけない。いい点は、今は1点を取られても、取り返す力があるので、そこは自信を持ってやっていきたいと思います。

    Q; 今年を通してやってきた、チーム全体の守備の帰陣の速さ、攻守の切り替えの速さなどができているから、この結果が出ているように思えましたが。
    「今日、尹さんも言っていましたが、守備がよければ、攻撃がいいというのは、今年のセレッソの特長だと思いますし、守備がよくないときは攻撃もよくない
    ものなので、まずはしっかり守備から入ろうという気持ちで毎試合やっています。ただ、先ほども言ったように、ここ2試合は入りがよくないので、そこはもう1回修正して、ラストの新潟戦にしっかり勝って、今季のリーグ戦を終わりたいと思います」

    Q; 山口選手がケガで今日はいないなかでの戦いでしたが、チーム全体で戦うという意識が前面に出ていました。
    「蛍が今季初めてリーグ戦ではいなかったので、正直、ちょっと不安なところはありましたが、でも、(山村)和也が入って、しっかりやってくれたと思いますし、今は誰が出てもいい雰囲気で入れると思うので、そこは今はいいところかなと思います」

    Q; 改めて、今季ホーム最終戦を終えたなか、今季を振り返っての感想について。
    「ホーム最後を勝てたのはよかったと思いますし、ACLのプレーオフ(J1の3位)をつかめたのはすごいよかったと思いますが、まだ僕たちはこれからだと思いますし、満足せずにやっていきたいと思います」

    ■山村和也選手
    前半、立ち上がりは、(ボランチでの先発が)久しぶりだったこともあって、少し入りがあまりよくなかったのですが、徐々に慣れてきて、ゲームに入ることができたので、それを早くからもっとやっていければよかったかなという反省は残っています。ただ、失点してからも、焦らずに戦うことができているので、そこはバランスを崩さず、いい攻撃につながっているのかなと思います。僕は(山口)蛍と同じことはできないので、僕ができることをしっかりやれればいいかなと思ってやっていました。3位以内が決まったことについて、チームとしても、ACL(出場権獲得)という1つの目標に、まずはプレーオフという形かもしれませんが、しっかりつかむことができたのは、よかったと思います。ただ、まだJリーグも天皇杯もありますので、しっかり集中を切らさず、いい準備をして、一戦一戦頑張りたいと思います。(チームの1得点目のときに、ボランチから高い位置に出て、いい形につなげたように、どんどん前に出る山村選手の持ち味も見られたが)最初、立ち上がり、バランスを意識しすぎて後ろに重くなってしまったところがあったと思うので、積極的に前に顔を出していくことを意識してやったことが、ああいった結果につながったと思います。そはよかったと思います」

    ■木本恭生選手
    前の(横浜F・)マリノス戦もそうでしたが、立ち上がりのところがあまりよくなくて、今日もチームみんなで立ち上がりからしっかり入ろうと言っていたなかでの失点だったので、責任というのは感じています。ただ、そのあと、しっかりと立て直して、前(攻撃)の選手も得点をとってくれたので、いいゲームになったと思います。
    向こう(神戸)が、始めは前から(プレスをかけて)来ていたのですが、途中からちょっと引いて、中盤の(清武)弘嗣さんとかが自由に(ボールを)持てたので、それからリズムが出てきたと思います。ただ、もうちょっと早く、ゲームに入るところからチームでしっかりやっていくことが大事かなと思います。
    この3位という結果は、1年間とおして継続してやってきた証。よかったですが、ACL出場権は、まだプレーオフのところだと思いますので、まずは天皇杯を優勝して、本選からしっかり出られることを確定させたい。そして、リーグ戦もあと1試合残っていますので、この1試合を勝って、勝点プラス3を積み重ねたい。無失点で抑えたい気持ちもありますし、失点が続いている試合も多いので、まずは失点ゼロでいくということを、守備陣の1人として、来週のアルビレックス新潟戦での目標としてやっていきたいです。

    ■丸橋祐介選手

    Q;2桁アシストになりましたね
    「上手く決めてくれて良かったです。立ち上がりが悪すぎて失点してしまったのですけど、前半に追いつけたのは大きかったですし、後半の入りも良かった」

    Q;ヨニッチの得点は
    「前半はニアで引っ掛かっていたので、(ハーフタイムの時に)ヨニッチが後半はファーか真ん中くらいに蹴ってくれと言っていたので、後半はそこを意識して蹴ったら入った」

    Q;前回の杉本選手のニアに続いて今回はファー。受け手に優しいキックですね
    「中が強いので、そこに蹴れば勢いを持って入ってくれるので自信を持って蹴られていると思います。
    神戸の選手も結構足が止まってきていたし、1個目のタイミングで中のディフェンスを外せたのは大きかったです。上手くケンユウ(杉本)が決めてくれて良かったです」

    Q;この結果でACL圏内を獲得しました
    「しっかり戦って勝ち取ってやって行きたいと思います」

    ■松田陸選手
    Q;1点目はナイスクロスですが、狙い通りですか?
    「狙い通りというか、いつも尹さんに練習で言われているので」

    Q;最初、少し押し込まれていましたが
    「押し込まれていました。入りは本当に悪かったですけど、徐々に自分たちのペースになっていったので、本当に今のセレッソというのを象徴出来るサッカーが出来たのじゃないかなと思います」

    Q;前節も同じですね
    「そうですね。自分たちも1点取られたくらいではあんまり慌てていないですし、ゆっくり自分たちのペースに持って行けるようにと全員で考えていましたし、1点やられた位では、僕らはケンユウ(杉本)も点を獲ってくれますし、前の選手が良いプレーしてくれるので、良い流れというか、本当は無失点で行きたいですけど、点を取れるというチームだと思います」

    Q;優勝でチームとして自信が付いてきた?
    「そうですね。自信はめっちゃ付いていると思います」

    Q;次節がアウェイですが最終戦ですね
    「負けるということは考えていないです。リーグは次で終わりますけど、今までやってきた中の集大成をアウェイですけどピッチで発揮できればと思います」

    Q;ACLは?
    「まだプレーオフに出られるだけなので、天皇杯で優勝するように頑張ります!」

    ■杉本健勇選手
    Q;得点王については
    「まだ1試合少ないですし、僕もまだ1試合残っているので、まだ何も決まっていないし、そう言った意味では全然分かりません。来週にラストがあるので、気を引き締めて良いパフォーマンスをしたいと思います」

    Q;日本代表のハリルホジッチ監督が観に来られていましたが
    「観に来ていることも知らなかったです。点は取れましたが、まだまだ撃ったらエエやんというところでもやらないといけない事があるので、まだ全然です」

    Q;ACL圏内確定に関して
    「今日はそれを決めたくて、自分たちの自力ではなかったですけど、勝って決めたかったし、ホームの最終戦で決められたので、本当に良かったです。
    ルヴァンカップを獲って、チャンピオンになりましたし、そう言った意味では強いセレッソだったり、試合に勝つセレッソを観に来る人達がこれからもっともっとたくさん増えると思うので、今日はタイトルを獲った後のホームだったのでしっかり勝ちたかったし、そういう良いゲームが出来て良かったです。
    ホタル君(山口)がここまでフル出場していて、ルヴァンカップもそうですけど、本人が一番悔しいと思いますけど、そういう顔ひとつ見せずチームを盛り上げてやってくれているので、今日のゲームはホタル君のタメにも俺も点を決めたかったし。ホタル君はずっと声を掛けてくれていたので、良い結果が残せて良かったです」

    ■柿谷曜一朗選手
    ロングスローから前で触られたらディフェンスは難しいですね。対策はしておくべきやったかなと思うところもあるし、対策していたから防げたワケでもないですので、やられたことにイチイチ構っていても仕方なかったので。
    前節の良いイメージが多分あったのかも知れないし、みんな落ち着いてやっていましたし、そういった試合展開だったと思います。
    今は両サイドバックと両サイドハーフのクオリティがすごく高いので、サイドからの攻撃だったり、クロス。今日もほぼクロスでしたけど、ケンユウ(杉本)がホンマに良いところにいるから、それプラス僕らも間々を狙って行くし、自分たちの形であったり、それが出来ない時に間に崩していくとか、ソウザが出てくるとか、色んな形がある中で、それを探りながら試合を進めて行っていたら、いずれ(点が)入るんじゃないかなと思ってやってるんじゃないかなと思います。

    ■キム ジンヒョン選手
    Q;1失点、悔やまれますか?
    「そうですね。いつも失点したら悔しいです。攻撃の選手に済まないなと思います。
    最近何試合かずっと失点していますし、もっと後が安定していけば前ももっと気持ちが楽に攻撃できるので、もうちょっと後が集中して守りたいと思います。
    今日の相手は縦パスを入れられないということは分かっていたので、ヨウイチロウ(柿谷)とケンユウ(杉本)が良いスタートを切ってくれて、そこで上手くはまっていたので、後は付いていくだけだった。
    もうちょっと後が入ってきたボールを潰しに行けたり、ハードワークできればもっと良かったかなと思います。
    ケンユウとヨウイチロウは前から行く時もしっかり行ってくれたし、引く時もしっかり後の事を気にして引いてくれたりしたのでバランスが良く出来たと思います」

    Q;ポドルスキ選手とハーフナーマイク選手の枠内シュートはほとんどなかったですが
    「ポドルスキ選手は前に入ってきたら怖いですけど、後に引いちゃって、ほとんど後に引いてプレーしていることが多かった。スカウティングでもそうだったし、今日は特にそういうのが多かったので、それほど怖くはなかった。
    まず僕らはそこに合わせるというより、自分たちでバランスを作って、それをやり続けたので怖くなかったと思います」

    Q;ヨニッチ選手はディフェンスラインを高くしますけど、怖くない?
    「ヨニッチは1対1が強いので、入ってきたボールを潰す強さと何よりも守備が一番大事と考えている選手なので、その気持ちでいつも止めてくれている。
    もうちょっと繋いでも良いのにというのはありますけど、それ以外は自分の役割をしっかり出来る選手です。
    今までセレッソにはいなかったセンターバックだと思う。かなりつぶし合いが上手いと思う」

    Q;ACLで広州広大に完敗した借りを返したいという気持ちはある?
    「終わったことは終わったことだし、その時と今のセレッソは違うと思います。
    今はACL圏内獲得だけですが、天皇杯を獲れば出られるので、まずはしっかり天皇杯を狙いたいと思います」

試合後記

  • 今季J1ホーム最終戦で逆転勝利! クラブ史上最高勝点を達成し、J1の3位以内が確定!

    公式戦7連勝、J1リーグ戦4連勝中のなかで迎えた、セレッソ大阪にとっての今季ホーム最終戦。そして、JリーグYBCルヴァンカップで悲願の初タイトルを獲得してから、初めて地元・大阪での凱旋試合となった、J1第33節。桜色のホームユニフォームに初めて、タイトル獲得の証である星をつけて臨んだ一戦では、同じ関西のライバルチームの1つであるヴィッセル神戸と、ヤンマースタジアム長居で顔を合わせた。ただし、この試合を前に、大黒柱の1人で、ここまでリーグ戦全試合フル出場を果たしていた山口蛍が、負傷により欠場。山村和也が、第28節川崎フロンターレ戦以来となる先発で、ボランチの一角を担った。そのほかは、第32節横浜F・マリノス戦と同じ顔ぶれが並んだ。

    試合に入ると、セレッソは、神戸の前線からのハイプレスを受けたことで、ペースをつかめず、「立ち上がりのところがあまりよくなかった」(木本恭生)。すると前半の11分、神戸のロングスローに対応できず、最後は渡邉千真にゴールを献上。前節と同じく、1失点から試合を進めなければならなくなった。それでも、「メンタリティのところで、失点してから、火が付いたというか、エンジンがかかってきた」というのは、守備の要の1人、マテイ ヨニッチ。ここから、桜色の戦士たちの反撃が始まる。すると、神戸の壁を破ったのは、前半終了間際の41分。桜色のサポーターの歓喜を導いたのは、『ユン・セレッソ』のストロングポイントの1つ、サイド攻撃だった。

    中央のソウザからボールを受けた右サイドバックの松田陸が、鋭いアーリークロスをゴール前に供給。これにファーサイドから飛び込んできたのが、杉本健勇だ。神戸DF藤谷壮のマークをものともせず、豪快に頭であわせると、教科書通り、ワンバウンドで叩きつけたヘディングシュートは、ゴールネットに突き刺さった。チームトップスコアラーのゴールで試合を振り出しに戻した。

    1-1で前半を終え、ハーフタイムで、「相手のゴール前でも早い判断を」、「守備への切り替えを早くすること」、「後半も落ち着いていこう」という尹晶煥監督の檄を受けたセレッソイレブン。ホームの大観衆の前で、その勢いを加速させる。攻撃ではサイドから、中央からと、神戸ゴールに襲いかかり、杉本、水沼宏太、清武弘嗣、松田陸らに決定機が訪れる。元セレッソの神戸GK徳重健太のファインセーブに阻まれるなど、惜しい場面が続いたセレッソだが、均衡を破ったのは、67分。得点を生み出したのは、セレッソの今季もう1つの武器、セットプレーからだった。丸橋祐介が蹴ったコーナーキックに、ゴール前であわせたのが、マテイ ヨニッチ。相手DFに競り勝ったクロアチア人DFのヘディングシュートが、徳重の手を弾き、ゴールに吸い込まれていった。

    2-1と勝ち越しに成功したセレッソ。神戸が大森晃太郎やハーフナー マイクといった強力なアタッカー陣を投入してきても、桜色のチームは揺るがない。守備では、今季のベースとなっている素早い帰陣、組織的な対応、球際での力強さ、身体を張ったプレーで、相手に隙を与えない。杉本や柿谷曜一朗といった前線の選手たちの積極果敢なディフェンスもチームを勇気づけた。神戸のエースFWルーカス ポドルスキに対しても、遠くからのミドルシュート1本に抑え込んだ。

    そして、試合を決定づけたのが、終盤の87分。我らが桜の9番、杉本の一撃だった。丸橋の左からの折り返しを、左足であわせ、難なくゴールゲット。今季22得点で得点ランキングトップに躍り出たエースストライカーのこの日2得点目で、3-1としたセレッソは、今季初のリーグ戦5連勝を達成。勝点63としてJ1でのクラブ史上最高勝点をマークしただけでなく、同日、柏レイソルと横浜FMがともに引き分けたことで、J1での3位以内も確定させた。

    試合後は、ホーム最終戦セレモニーを実施。ルヴァンカップのトロフィーとともに選手、スタッフが整列し、代表して挨拶にたった主将の柿谷、尹監督がサポーターへの感謝を述べるとともに、「皆様にもっと喜びと感動を伝えられるように、最善を尽くしていきたい」(尹監督)と、チームはさらなる躍進を改めて誓っていた。

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