2018明治安田生命J1リーグ
第25節第2日

2018.9.1

浦和レッズ

李 忠成 (12')

1

AWAY

FULL TIME

2

1-1

0-1

セレッソ大阪

オスマル (29')

ソウザ (53')

埼玉スタジアム2002

27,337

監督コメント

「この悪天候にもかかわらず、遠くまで足を運んでくださったサポーターの方々に感謝を申し上げたいと思います。昨日はホタル(山口蛍)、マル(丸橋祐介)もいきなり離脱してしまいまして、心配もありましたが、代役で入った選手たちも、すごくいい姿を見せてくれました。前半、先に失点して苦しみましたが、選手たちは前半のうちに追いつける雰囲気を作ってくれました。前半も悪くなかったのですが、後半はもっとやろうという意欲をもって臨んでくれました。勝とうとする意欲も見えましたし、守備から攻撃まですごく安定したプレーを見せてくれたと思います。そのおかげで逆転勝利を挙げることができました。ただし、多くのチャンスを生かせなかったことは、少し残念ではあります。選手は最後の最後まで守り切って勝ったという試合でした。すごく意味のある試合だったと思います。これからリーグ戦、カップ戦と多くの試合は残っていないのですが、1試合1試合、最善を尽くして戦い、リーグでは上位に食らいつけるように頑張りますし、カップ戦に関しては僕らが去年はトロフィーを上げることが出来ましたが、今年も上げることができるような雰囲気を出していきたいと思います」

Q:山口選手が不在のボランチに、ここ数試合、3バックの一角で起用していたオスマル選手を起用した意図は?

「まずは、相手選手の攻撃のスピードを考えて、ホタルがいない状況でどういうふうに対処するかを考えました。山下(達也)選手がスピードについていける選手だと判断しましたし、オスマル選手はソウザ選手とコミュニケーションがとれるので、ソウザ選手をコントロールすることができるとも判断しました。試合に勝ったので、成功したと思いますが、オスマル選手だけでなくて、山下選手、片山(瑛一)選手もすごくいいプレーを見せてくれたと思います」

Q:復帰した柿谷曜一朗選手はハーフタイムで交代しましたが、彼の状況と、欠場した山口選手、丸橋選手の現在の状況については?

「まず柿谷選手は3週間以上、戦列から離れていたので、試合体力を考えないといけなかったですし、無理してやればまたケガの恐れもありました。そういったこともあり、(プレータイムを)調整したというところです。ホタルとマルに関しては、もう少し見極める必要があると思います。ここですぐ、(復帰まで)どれくらいかかると言えないですし、見極めながら状況判断をしていかないといけないと思います」

Q:清武弘嗣選手の状態が戻ってきたように見えますが?

「ここ最近、見ていた皆さんも感じていると思いますが、まずケガが減ってきたと思います。体を触ったら筋肉が固くなっているように感じます。それは本人がすごく意識してやっているのだと思います。彼のような(プレースタイルの)選手は珍しく、少ないと思います。試合の運び方、リーダーシップ、技術、メンタル面でも強い選手だと思います。チームとして、すごく大きな存在です。今日、キャプテンマークを巻いて試合に臨みましたが、チームを引っ張る姿も見られました。ミーティングのときに彼が話していたのですが、『アクシデントで来られなかった選手たちのために』という姿も今日、見せられたと思います。同僚に対する愛も深い選手だと思います」

Q:2点目を決めたソウザ選手について。中盤で効いていて、試合を決めるシュートも決めたが?
「実はこの試合に向けて準備をしながら、気がかりになっていた選手ですが、今日、かなり高い集中力を見せてくれたと思います。もちろん、コンビとしてプレーしていたオスマル選手がコントロールをしてくれたことで、そういうプレーもできたと思います。普段はイライラするところも見られる選手ですが、今日は落ち着いてプレーする姿を見せてくれました。いいパスもたくさん出しましたし、素晴らしいシュートも決めてくれたので、こういう結果につながったと思います」

選手コメント

■ソウザ
Q:自身のゴールを振り返って下さい。スピード、コースといい、“ここしかない”という、素晴らしいゴールだったと思いますが?

「アリガトウ(笑)パスを受けて、キヨ(清武弘嗣)に出すふりをして、自分の得意の右足に持っていって、シュートを打った感じです。しっかりと足に当たったので、GKにとっても厳しいコースだったと思います。いいGKなので、コースが甘かったら止められていたと思います。自分にとっても、すごくうれしいゴールでした」

Q:今節は主力選手が何人か欠場しながら、敵地で逆転勝ち。チームとしても大きな勝利でしたね。

「自分たちのグループの力ですよね。(山口)蛍とマル(丸橋祐介)も本当に大事な選手なので、今日はいなくて寂しかったですが、代わりに出た選手もいいプレーをしていました。まとめると、先ほども言ったように、グループの力だと思います」

Q:試合の途中で雷も鳴りましたが。怖くなかったですか?

「大丈夫(笑)問題なかったよ」

Q:雷のようなシュートでしたね。

「ハハハ(笑)アリガトウ!かっこいいゴールだったね」

Q:今節はオスマル選手とのコンビでしたが?

「彼とは隣で何試合かやっているのですが、言語についても通じ合えるので。ただ、ウチは、ボランチにいい選手が多い。蛍も(山村)和也も(秋山)大地もいる。みんないい選手なので、誰が出ても、いい結果を出せるチームだと思います」

Q:昨季のルヴァンカップ決勝といい、このスタジアムでゴールを決めますね。

「そうだね(笑)このスタジアムは雰囲気もいいし、自分たちの力を発揮できるスタジアム。ここでプレーするのは好きだね(笑)」

■オスマル
Q:先制されましたが、オスマル選手のゴールで前半に同点に追いついたことが大きかったのでは?

「そうですね。大きな転機になりました。あの得点により、チームとして気持ちも高まり、自信も回復しました。序盤は相手にやられて失点して、少し流れが悪い中だったので、前半での同点ゴールは大きかったと思います」

Q:今日はソウザ選手のコンビで、ボランチでプレーすることになりましたが?

「個人的にもいい感じで試合ができました。ソウザとだけではなく、全員で、いいパフォーマンスを発揮できたと思います。ピッチ内でコミュニケーションを取って、うまくバランスを取って試合を運ぶことができて、チームでまとまって、全員で勝ち取った勝利だと思います」

■清武弘嗣
Q:失点後の戦い方について

「(相手に)間、間で受けられていたので、そこは修正して、みんなで『落ち着いてやろう』と声を掛け合ってプレーしました。今日は自分たちのペースでずっとやれていたので、問題なくやれていたと思います」

Q:山口選手が欠場したなかで、ボランチの組み合わせも変わりましたが?

「キャプテンがいないのはチームとしては痛手ですし、今日はマル(丸橋)もいなくて、前節から主力が2人いなくなったんですけど、今日出た、エーちゃん(片山)、ヤマちゃん(山下)はいつもより気合いも入っていたし、そういった選手たちが活躍してくれたので勝つことができました。(柿谷)曜一朗と(山村)和也も帰ってきて、いい競争が出来ているなかで、みんなが責任感を持ってやれたと思います」

Q:キャプテンマークについて

「一回、天皇杯(3回戦)で巻いているので違和感はなかったですが、とりあえずしっかりと声をかけながらやったかな、というくらいです」

Q:監督はリーダーシップを褒めていましたが?

「蛍よりは喋る方なので。蛍はプレーで引っ張りますが、僕はプレーでそこまでガツガツいくタイプではないので。僕は喋るしかない。蛍がいないなかでも勝ててよかったと思いますし、あいつもまた帰ってくると思うので、いいバトンを渡せると思います」

Q:今節は柿谷選手が復帰して、前の3人でコンビネーションよくやれていたように思いますが?

「曜一朗は天才的なモノを持っていますし、トラップ、ドリブル一つ見ても、あいつに勝てる選手はいないと、僕は思っています。それは練習から見ていてもそうです。曜一朗が帰ってきて、曜一朗と健勇と組むサッカーと、トシ(高木)と健勇と組むサッカーはまた違いますし、それがいいオプションになっています。みんながいい準備をして、誰が出ても、その選手の特長が生かせるサッカーができればいいと思います」

Q:清武選手自身も、コンディションが上がってきたのでは?
「コンディションはじょじょに良くなっていますし、パフォーマンスとしても、毎試合、ムラなくやれているなという感じはあるので、いまはサッカーをしていて楽しいですね」

■片山瑛一
Q:リーグ戦では久しぶりの先発でしたが、どのようなことを意識して試合に臨みましたか?

「チャンスをもらえたので、しっかりとチームが勝てるように、自分の持てる力を全部出して勝てるようにと意識して試合に入ったので、結果として勝ててよかったと思います。(欠場した丸橋とは)プレースタイルも違いますし、自分の強みを存分に出すしかないと思っていました。そういったところで、少しでもチームのために走れればと意識しながらプレーしました」

Q:途中から雨も強くなり、逆転した後は守る時間も長かったですが?

「チームとして守備の意識は共有できていましたし、組織として今日は守れていたと思います。ピッチ内でコミュニケーションも取れていましたし、これを継続していきたいと思います」

■高木俊幸
Q:アウェイチームとして古巣のスタジアムでプレーした率直な気持ちは?

「まずやっぱり、またここに帰ってきてプレーすることができてうれしかったです。レッズサポーターから自分に対するブーイングもありましたけど、挑発的な意味ではなく、自分としてはそういったブーイングも聞けてうれしかったです」

Q:気持ちが見えるプレーも多かった印象です。

「まぁでも、気持ちが先行してしまって、エゴが出すぎてしまった部分もありました。プレーの質としてはあまりよくなかったと思うけど、気持ちは出せたかな、という感じです」