ガンバ大阪
GK | 1 | 東口 順昭 | |
DF | 22 | オ ジェソク 19' | 86 |
DF | 2 | 三浦 弦太 77' | |
DF | 3 | ファビオ | |
DF | 4 | 藤春 廣輝 | |
MF | 8 | 井手口 陽介 | |
MF | 15 | 今野 泰幸 | |
MF | 25 | 藤本 淳吾 | 65 |
MF | 10 | 倉田 秋 | |
FW | 11 | ファン ウィジョ 65' | 81 |
FW | 20 | 長沢 駿 |
サブ
GK | 18 | 藤ヶ谷 陽介 | |
DF | 6 | 金 正也 | 86 |
DF | 14 | 米倉 恒貴 | 81 |
MF | 7 | 遠藤 保仁 | |
MF | 39 | 泉澤 仁 | |
FW | 9 | アデミウソン 86' | 65 |
FW | 13 | 呉屋 大翔 |
監督 | 長谷川 健太 |
監督コメント
-
【ハーフタイム】
■サポートをもう一歩早くしよう。
■中盤でのボール回しを大事にしよう。
■常に緊張感を持って準備しよう。 -
【試合後】
大勢の方々がいい雰囲気を作っていただきました。僕らの選手たちはいい準備をしてピッチに立ちましたが、大勢の方々の期待に応えることができなかったので、本当に申し訳なく思います。勝ちたいという気持ちは本当に強く、選手たちは頑張って走ってくれましたけど、僕の判断が少し遅かったのだと思います。僕らの選手たちの体力をしっかりと管理してやっていかないといけなかったのですが、それがちゃんとできなかったのが今日の敗因だと思います。ダービーという試合は本当に大勢の方々が期待していらしたので、大事な試合でした。いい準備をしてきましたが、ピッチで表現することができませんでした。反省すべきところは反省して、今日で終わりではなく、まだ試合は続いていくので。今日、良くなかったところは修正して、次に臨むことが大事だと思います。
Q:「判断が遅かった」という部分を具体的に話していただくと?
「僕らが先制点を入れると、いつも後半の途中に5バックにして試合を進めますが、今日は選手たちがチャンスを掴めそうな雰囲気もあったので、そのまま行きました。でも、その後、失点してしまって、5バックにするのは難しい状況になりました。失点後、選手たちの体力が急激に落ちてしまったので、少し悔いが残ります」
Q:リーグ戦4試合連続ゴールを決めた杉本健勇選手について
「若い選手ですが、いい能力を持っている選手です。これからもっと成長できる、そういう姿勢をしっかりと持っています。今みたいに焦れずにやっていくことができれば、もっと成長できると思います」
Q:内容の部分は良かったが、最後の部分で決め切る、守り切るところでうまく行かなかった試合だったかと思うが、監督としては、ある意味、一番避けたかった流れでしたか?
「まず、今日はパスミスがすごく多かったと思います。そして、コンパクトさをうまく表現できなかった試合だったと思います。前半より後半、そういう部分ができなかったと思います。特に失点した後、体力的に負担がかかる、そういう試合になってしまいました。多くのチャンスを掴むこともできませんでした。僕らの選手たちはすごく若いです。今日のような試合をしっかりと直すことができれば、もっと成長できると思います。皆さんが思っていらっしゃる以上に成長できると思いますが、それは簡単なことではなく、時間がかかって、努力も必要なことです。なので、引き続きやっていきたいと思います」
選手コメント
-
■山口蛍選手
「取れるチャンスで取れるかどうか、そこで2点目を取っていれば、また違う流れになっていたと思う。ガンバの場合は1点取って、そのあとすぐ2点目を取ったので、やっぱりそこは、(今日のセレッソと)違うところかなと思います。
Q:内容としては、セレッソの流れだったのでは?
「1点目を取られるまでは自分たちの思い通りに進んでいたと思う。でも、そのなかで2点目を取れるチャンスで取れなかったし、その時間で相手にしっかり同点ゴールを決められてしまったところが大きかったと思います。それで相手が勢い付いてしまったところはあったと思います」
Q:今季3敗目。ずっと勝ってきたチームが負けたことで、客観的に見直して、次につなげるところもあるのでは?
「それもあるし、連敗はしないように次の試合をしっかり勝って、またここから自分たちが連勝を続けていけるようにしていきたいです」
Q:山口選手自身は、攻撃のスイッチを入れたり展開力だったり、シュートの意識などが上がっているようにと思われるが、今日はそれが結果につながらずに残念だったのでは?
「でも、自分にも前半にも決めきれるシーンもあったと思いました。また、ガンバはJリーグの中で一番走っているチームというのがデータでも出ているし、そこに走り勝たないと勝てないと思う。まずそういうところから今日も入って行かなくではいけなかったし、夏場に入ってからは、そういうところがだんだんと、僕も含めてチーム全体がぬるくなっていると思う。自分たちは走って、相手に走り勝つというところで、ここまで築き上げてきた部分があると思うので、夏場とか暑さとかあると思うけど、そこはしっかりもう一度、一からやっていかなくてはいけないと思います」
■マテイ ヨニッチ選手
「結果にはガッカリです。私だけではなく、チームとして残念な結果になってしまいました。
Q:失点まではセレッソ大阪の流れで試合は進んでいたと思いますが、どのあたりに課題が残った試合でしたか?
「そうですね、失点するまでは流れも良かったですし、ゲームのコントロールもできていたと思います。ただ、失点してからはゲームのコントロールもできず2失点してしまったので、反省すべきところです」
Q:ファン ウィジョ選手とのマッチアップを振り返ると?
「試合前からチームメイトにもいい選手であることは伝えていたし、特長も共有していたのですが、一瞬の隙を与えただけで、彼はチャンスを掴んだ。やっぱり、怖い選手だと思いました」
■木本恭生選手
「3失点してしまうと勝てない、3失点してしまった責任を感じています。前半は、相手のFW選手に対して、何回か裏には抜けられたんですけど抑えることはできていたと思う。でも、自分たちがチャンスを逃した時に、集中力を欠いたところが残念でした。ハーフタイムにも、監督から『クロス対応は気を付けるように』と言われていたので、そこは注意しないといけなかったです。
Q:ファン ウィジョ選手と対峙した印象は?
「今までやった中ではいないような駆け引きをしてきたので、やりにくいところはあった。ああいう選手もしっかり抑えないとレベルアップできないと感じたので、またしっかりやっていきたいと思います」
■丸橋祐介選手
「先制して、そのままの勢いで行きたかったですけど、ガンバの方が1枚上手でした。同点にされてからの戦い方というか、少し僕たちはペースが落ちて、ガンバを勢いに乗せてしまった。そこは修正するところだと思います。
Q:このスタジアムの雰囲気はどうでしたか?
「サポーターも近いし、独特の雰囲気でやることができて、自分自身は楽しかったです」
■キム ジンヒョン選手
もっとやれたなと、ちょっと後悔しています。
Q:スタジアムの雰囲気などでやり辛さはあった?
「芝がちょっとやり辛かったけど、それ以外は、ダービー戦はいつもこんな感じでみんな盛り上がって、うるさくて周りが何も聞こえないくらいの雰囲気なので、全然大丈夫でした。長居と違ってスタンドが近いので、海外でやっているような感じがしました。
ダービーは何回かやっていて、サポーターのみなさんと一緒に気持ちを強く戦わないといけないというのは分かっていましたから、負けてしまって残念で、申し訳ないなと思います」
Q:試合内容は?
「そこまで悪くなかったのですが、先制点を取ってから、いきなりみんなの体力が落ちたんじゃないかなとは思いました。
1点取ってからもうちょっと守り切れたんじゃないかなと思います」
■関口訓充選手
「サイドからチャンスが絶対に出来ると思っていました。結構、サイドの選手は疲れていましたし、もう少しチームとして高い位置まで行った時にサイドを焦れずに使いながら、相手を拡げてやれればもっと嫌だったと思います。
もう少し共通理解があっても良かったのかなと思います」
Q:もっと行こうと思う時に周りの選手が上がらなかった?
「気候も気候なので、もういっこギアを上げられるか上げられないかというのは、その日のコンディションだったり試合展開によって全然違うと思うので、難しい状況だと思いますけど、チャンスの後にピンチになって失点していたので、自分たちがそのチャンスを決めていれば、また違う形になったと思います。
そのチャンスの後のピンチに全部失点してしまったというのが勿体なかったかなと思います」
Q:ピッチが悪かったように見えましたが?
「滑るというか、芝が剥がれる感じで、芝ごとずるっと行っちゃうこともありましたが、それはお互い様だと思いますし、自分たちにとってこのスタジアムは全員が初めてだった中で、そういうのを言い訳にしたくないと思います。今日は自分たちの決定力が足りなかったのかなと思います」
■ソウザ選手
「負けはやっぱり悲しいですし、悔しいもの。ダービーが難しい戦いになるのは知っていましたし、細かいところで試合が決まることも知っていましたが、ここ(アウェイ)でやることも難しいと始めから知っていましたが、それでも自分たちは首位なので、顔を上げてやり続けるしかない。自分たちの目的のために、やるべきことを続けていくしかない」
Q:チームのよくなかったところについて
「負けるとすごい言い訳したくなる気持ちもいっぱい出てくるものですが、そういう言い訳ではなく、前を向いていかなきゃいけないことのほうが大事になると思うので。切り替えて次にいければと思います。ミスというのは、練習で修正していくしかない」
Q:チーム全体的に疲労の色もあったと思うが、運動量について
「自分たちは全力を尽くしてやって、あきらめることなく走ったと思います。もしかしたら、暑さもあり、疲労も増えたと思うが、それは言い訳にしかならない。困難があったとしても、自分たちは全力を尽くしてやりましたし、先制点も取ることができました。向こうは逆転しましたが、悔しいですが、前に進んでいくしかない」
Q:敗戦後の次の試合が大事になるのでは?
「そうです。リーグ戦なので、次、次と向かっていかないといけない。試合はすぐに来るので」
■山村和也選手
「決めるべきところで決めることができず、相手は決めるところでしっかりと決めてきたので、その差が出たと思います」
Q:1点を取ったところまでは想定していたような流れでしたか?
「いい形で1点目を取れたので、しっかり僕たちのペースで進めることができればよかったのですが、失点もしてしまいましたし、失点の前に僕にも決定機があったので。そういうところが、僕も健勇も1個ずつ外してしまい、そこを決めきれるようになれば、チームを楽にさせてあげられると思うので。しっかり精度を上げていきたいと思います」
Q:7月は連戦続きで、この暑さ、このスタジアムの環境のなか、タフな戦いになったと思うが、運動量について
「暑い試合というのは、攻撃の回数もそこまで多くできないと思いますし、決定機というところで決めきれるか、決めきれないかというところが、すごく(結果に)出てくると思うので。今日はしっかり決めきることができなかったので、敗戦ということになってしまったと思います」
Q:ただ、チームのやるべきこと、方向性というのは、間違っていないと思うが)そうです。やることは間違っていないですし、続けていければ、しっかり結果につながると思うので。そこはぶれずに、また初心に帰って、勝てるようにいい準備をしたいと思います」
■杉本健勇選手
「情けない試合をしてしまいました。たくさんの方に応援してもらったのに申し訳ない気持ちです。負けを認めるしかないですし、やっている側としては、(ガンバ大阪は)強かったです。でもネガティブに考えることは一切なくて。前回(の大阪ダービーで)引き分けて、それ以上に悔しい気持ちなんですけど、まだシーズンは続きます。次、何が一番大事かと言えば、連敗しないこと。次の試合でしっかり勝つことが大事だと思います。切り替えたいですね」
Q:今日もゴールを決めて、その後もチャンスはあった。セレッソ大阪がここまで積み重ねてきた部分を発揮する時間帯も多かったと思うが?
「ハッキリ言って、見ていたら分かると思いますけど、俺か(山村)和也くんが決めていれば、試合は決まっていたと思います。でもサッカーってそういうもので。1失点目も、自分がバーに当てた後にすぐ失点して、2失点目も、和也くんが外した後にすぐ失点した。それは、俺と和也が反省しないといけないし、試合が終わってからも、そういう話を2人でしました。でも、過ぎたことは仕方ないし、返ってこないので。『次、俺らが決めて、札幌戦に絶対、勝とう』という話をポジティブにできたので、今日の負けを引きずるのではなくて、次の試合でしっかり借りを返したいと思います。ここでガンバに負けたからと言ってシーズンが終わりではないですし、ここで負けたからと言って優勝できないわけでもないので。シーズンが終わった時にガンバより上にいたらいいので、そういう気持ちでまた頑張ります」
Q:今節は、首位として迎えた大阪ダービーになったが?
「首位というところに特別な思いはなかったです。もちろん、首位にいることで注目されるとは思うんですけど、順位はあまり気にはしていなくて。今日の負けは本当に悔しいですけど、来週からしっかり顔を上げて、胸を張って、いい準備をして首位を守れるようにしたいです」
■柿谷曜一朗選手
「負ける時もあるし、それが大阪ダービーだったので悔しいですけど。今までセットプレーでやられていなかった分、やられる時もあるやろうし、ああいうクロスが間に落ちてしまったし。マークを外したわけではないと思うけど、そういうのは、仕方ないこと。これを繰り返さないように。あそこでクロスを上げさせないように、とか。チームとしてしっかり守り切ることが、今日はできなかったのかなと思います。先制できて、いつもなら守れていたのに、それができなかったので、それは残念です」
Q:2点目を取るチャンスもあったし、1失点目をするまでは、セレッソがいい形で試合を運べていたのでは?
「そうですね。チャンスは作れていたと思うから、それがどっちに転ぶか分からないところで、大阪ダービーでガンバに負けてしまったのは残念です。まぁこのスタジアムで、相手の雰囲気もすごかったですが、またルヴァンカップや天皇杯で当たる可能性もあるから、そこで借りを返したいと思います」
試合後記
-
大阪ダービー史上初となるサッカー専用スタジアムで行われたJ1リーグ戦34回目の大阪ダービー。試合開始前から両クラブのサポーターが作り出す熱気は凄まじく、舞台は完全に“出来上がっていた”。
開始早々、互角の入りを見せた前半。13分にCKからピンチを迎えたセレッソ大阪だが、ガンバ大阪の新戦力・ファン ウィジョのシュートはバーを越えた。15分には、藤本淳吾のスルーパスに抜け出したファン ウィジョにゴールネットを揺らされたが、ここはオフサイド。2つのピンチをしのいだセレッソが、以降は主導権を握る。20分、セレッソのFKをガンバDFがクリアしたボールを拾った山口蛍が強烈なシュートでゴールを脅かすと、26分には、丸橋祐介のクロスがDFにクリアされたボールを今度は水沼宏太がダイレクトでシュート。枠を捉えた。前半の終盤は立て続けにCKを獲得してガンバを攻め立てたセレッソは、得点こそ奪えなかったものの、左サイドを中心に起点を作り、流れの中からゴールに迫る形を作り出した。守備でも、この試合、コンディションが万全ではない山下達也に代わってCBの一角に入った木本恭生が「前半は、相手FWに何回か裏に抜けられたけど、抑えることはできていた」と振り返ったように、組織を崩される場面はなく、ファン ウィジョにも仕事をさせなかった。
セレッソが試合をコントロールした前半を経て、迎えた後半開始早々、試合は動いた。51分、キム ジンヒョンのキックに山村和也がヘディングで競り勝ち、落としたボールに、ガンバDFの裏を取った杉本健勇がドリブルで運んでシュート。対応にきた藤春廣輝をかわすと、GK東口順昭も破り、アウェイゴール裏に歓喜をもたらした。この杉本のリーグ戦4試合連続となるゴールにより、試合は完全にセレッソペースに。61分には、左サイドでパスをつなぎ、ゴール中央で山口がフリーでボールを受ける。シュートも打てた場面だったが、山口はパスを選択。山村へ鮮やかに通ったが、ここは惜しくもオフサイド。続く64分にもセレッソに決定機。杉本が懐の深いキープから左サイドへ展開すると、柿谷と丸橋でボールを運び、中央の山口を経由して右サイドの水沼へボールが渡る。水沼のピンポイントクロスに杉本がヘディングで合わせたが、ここはクロスバーを直撃した。
すると、直後の65分、藤春のクロスをファン ウィジョにヘディングで決められ、ガンバに同点に追いつかれたセレッソ。その後、一気に湧き上がるスタジアムの雰囲気も相まって、ガンバの攻勢を受けたセレッソだが、ここは何とかしのぐと、73分にビッグチャンス。71分に水沼に代わって途中出場した関口訓充のシュート性のクロスをGK東口がファンブルしたところを山村が詰めたが、シュートはバーを越えた。すると、4分後の77分。CKから三浦弦太に決められガンバに逆転を許すと、86分にもカウンターから3失点目を喫して、万事休す。市立吹田サッカースタジアム史上、最多となる36,177人を飲み込んだ大阪ダービーで、セレッソは1-3の逆転負けを喫した。
セレッソとしては、「決めるべきところで決めることができず、相手は決めるところでしっかりと決めてきた。その差が出たと思います」と試合後に山村も振り返る苦々しい展開となってしまった。山村と同様、「俺か(山村)和也くんが決めていれば、試合は決まっていたと思います。反省しないといけないし、試合が終わってからもそういう話を2人でしました」と杉本も自らを責めたが、その一方で、「過ぎたことは仕方ないし、帰って来ない。(山村と)『次、俺らが決めて、札幌戦に絶対、勝とう』という話をポジティブにできたので、今日の負けを引きずるのではなく、次の試合でしっかり借りを返したいと思います」と顔を上げた。
実に公式戦16試合ぶりとなる敗戦。それが大阪ダービーとなってしまったことは、セレッソとしては痛恨の極みだが、「やることは間違っていないし、続けていければしっかり結果につながると思う」(山村)と視線を落としてしまわないことが何より大切。今節出た課題をチームで共有して落とし込み、次節、ホームで迎えるコンサドーレ札幌戦にしっかりと勝つこと。それが、大阪ダービーで敗れたセレッソに課せられた使命となる。
シュート数
15
15
-
三浦 弦太(3), 藤春 廣輝(1), 井手口 陽介(2), 今野 泰幸(1), 藤本 淳吾(1), 倉田 秋(1), ファン ウィジョ(2), 長沢 駿(2), アデミウソン(2)
-
ソウザ (3), 山口 蛍 (2), 水沼 宏太 (2), 山村 和也 (3), 杉本 健勇 (4), 関口 訓充 (1)
ゴールキック
9
10
コーナーキック
6
2
直接フリーキック
13
7
間接フリーキック
2
3
オフサイド
2
3
ペナルティキック
0
0