2017JリーグYBCルヴァンカップ
準決勝 第2戦

2017.10.8

ガンバ大阪

泉澤 仁 (60')

1

AWAY

FULL TIME

2

0-1

1-1

セレッソ大阪

柿谷 曜一朗 (15')

木本 恭生 (90'+5)

市立吹田サッカースタジアム

31,578

監督コメント

「今日、勝利できて、サポーター、ファンの皆さんとの約束を守ることができてうれしく思います。今日は絶対に勝つ試合をしようとして、選手たちもやろうとする意欲を持って戦いました。流れは悪くなかったと思いますが、チャンスが来た時に仕留めることで、試合の運びを優位に持っていけたんじゃないかなと思います。ですが、今日は決勝進出できたうれしさを満喫したいと思います。今日、僕らの選手たちは本当に苦労しました。僕らは、また新たな歴史のページの一面を描くことができます。まだ決勝まで時間がありますが、まず今日の試合、僕らの選手たちに『本当にお疲れ様でした』とメッセージを送りたいと思います。この雰囲気をリーグ戦でも持ち続けていけたらうれしいと思います。そして、最近、けが人が何人か出ていますが、彼らも完治して復帰して、一緒に試合に出ることができたらと思います。今日もスタジアムに大勢の方々が足を運んで下さいました。そういうサポーター、ファンの皆さんの大きな力を背負って、走り切ることができました。本当に恩返しできて良かったと思いますし、うれしく思います」

Q:同点に追いつかれた後の時間帯について。最終的にクロスから決勝点が決まったが、選手交代も含め、どういう狙いを持っていましたか?

「勝たないと決勝進出できなかったので、守備の人数を減らして攻撃の人数を増やそうと思いました。(福満)隆貴選手を入れた時はそのままのプランでしたけど、時間がそんなに残っていなかったので、マル(丸橋祐介)を投入して、守備を3枚にして、攻撃を増やすプランでいきました。ヤス(木本恭生)の場合は、体力が残っていて、上がっていくことができたのだと思います。決勝点を決めたヤスについてですが、守備の選手なのに、あそこまで上がって決勝点まで決めることができたということは、勝利に対する貪欲さ、意欲をしっかり持っていたからだと思います」

Q:決勝点は木本恭生選手でした。ルヴァンカップで頑張ってきた選手が最後に決めたことを、どう感じていますか?

「今日は(澤上)竜二選手もいい姿を見せました。今日は誕生日でしたが、得点を挙げるまでには至らなかったですが、意欲を持って頑張っていました。ルヴァンカップを戦ってきた選手だけではなく、チームの全選手が決勝に行こうとする気持ちが強かったと思います。セレッソの弱いところを改善していこうとみんなが努力しています。なので、こういう結果につながったと思います」

Q:就任1年目でルヴァンカップの決勝まで行けたことについて、どう思いますか?

「思ったより、運が付いている監督だと思います(場内、笑)就任1年目になりますが、全選手が大きな変化を図っています。意識はそんなに簡単に変えることはできないのですが、全選手、変わっていこうという姿を見せています。選手たちの意識が変わることができれば、もっと大きく成長すると思います。自分が持っている運も合わせていければ、もっといい成績を収めることができると思います」

選手コメント

■木本恭生選手
Q:劇的な決勝点となったが?
「みんなが頑張って、最低限、1失点で抑えることができたし、攻撃陣も相手が嫌がるプレーをして、相手の守備陣の体力を削ったので、みんなで取った1点かなと思います」
Q:水沼宏太選手のクロスが入って来た瞬間については?
「軌道的には自分の所に来ると思っていました。前でリカルド(サントス)選手が潰れてくれて、DFを引き寄せてくれたので、自分の所に来ると思っていました。とてもいいボールだったので、枠に入れることだけを考えて打ちました」
Q:最後にあの場所にいたことについては?
「最後だったので、後ろは(マテイ)ヨニッチ選手1人に任せていいかなと。監督の指示とかではないのですが、自分の判断で前に行きました。点を取らないとダメ、という状況だったので、自分の判断で上がりました。さっきも監督に『何でいたの?』と言われました(笑)。あれで点を取っていなかったら、なんて言われるかわからないですけど、結果を残せたので良かったです」
Q:ゴールが決まった瞬間の気持ちは?
「サポーターの声援も聞こえないくらい、頭はパニックでした(笑)。みんな喜んでくれたので良かったです」
Q:改めて、自分は持っているなと思いますか?
「どうなんですかね(苦笑)。全部、味方のいいボールなので、持っているというか、たまたまだと思っています」
Q:最後の時間帯も、あわてずセカンドボールを拾って、冷静にボールを散らして攻めていたように見えたが?
「ピッチの中では、次の1点を取られなければいい、最後に1点取ればいい、という考えだったので、自分たちも冷静に、ゆっくりボールを回すところは回せました。それが結果につながったと思います。(柿谷)曜一朗さんとかが声をかけてくれました。『まずは冷静に』とか『セカンドボール』とか、いろんな声をかけてくれていました」
Q:これでルヴァンカップ決勝進出となったが、ここまで全員で戦ってきたという感じか?
「そうですね。今日は先輩たちも含め、この試合に出られない選手全員の思いも背負って戦いました。ここで終わるわけにはいかないと思っていました。ルヴァン組を代表して戦っている、という気持ちも、心の奥底にはありました」

■柿谷曜一朗選手
Q:劇的な形でルヴァンカップ決勝進出が決まったが?
「この結果に関してはもちろんうれしいですけど、ここまで(決勝進出)は今までのセレッソも何度かチャンスはあったと思うので、そこまで喜び過ぎずにします。ただ、大阪ダービーで勝てたということを喜び合いたいと思います」
Q:試合終盤の時間帯の攻撃について。丁寧にセカンドボールを拾って、落ち着いて回していたようにも見えたが?
「ソウザがうまくバランスを取ってくれて、後ろもしっかり守って、最後はヤス(木本恭生)が決めましたけど、リカ(ルド サントス)も入って、全員がゴール前に入って点を決めるという気持ちを出したことが、最後にヤスのマークをずらしたと思う。みんなで戦えたと思うし、いいダービーになったんじゃないかなと思います。いつも大阪代表としてガンバが決勝に出て盛り上げていましたけど、たまには僕らが決勝に行って、大阪代表として戦えたらいいと思います」
Q:先制点は柿谷選手から生まれました
「先制点は大事だと思っていましたけど、相手も圧力をかけてくることはわかっていたので、2点、3点が必要だということは話していました。最後までかかりましたけど、みんなでそれを達成できて良かったです」

■ソウザ選手
Q:決勝ゴールの瞬間の気持ちを教えてください
「すごくうれしいですね。セレッソ大阪に来て今年2年目ですが、1年目でJ1昇格することができて、今年はルヴァンカップで決勝に行けるということで、すごくうれしく思っています。仲間と戦ってきた結果がこうやって出たので、うれしく思います」
Q:終盤の戦い方について。ソウザ選手が少し下がってパスを散らしながら、という感じでしたが、どういった狙いでしたか?
「自分の考えとしては、ただ単に蹴っても跳ね返される可能性が高いので、ビルドアップをきちんとして、サイドからボールを上げたほうが得点の確率は上がる、という判断でプレーしていました」
Q:そういう考えが、チーム全体で共通理解としてできていたようですね?
「今日みたいな試合は、冷静な部分もないといけない。興奮しているだけではいけないと思うし、今日は大事な試合でしたけど、冷静な部分もあったから、勝利につながったのだと思います」
Q:第1戦よりタイトな守備ができていましたね
「今日、FWで先発した(澤上)竜二も体が強いので、彼の守備での貢献度は高かったと思います。やる気もすごくあるし、今日は一緒にやっていて、すごく頼もしかったですね」

■マテイ ヨニッチ選手
Q:決勝ゴールの瞬間の気持ちを教えてください
「本当に信じられなかったです。最後の最後まで戦って、見ている方でもあきらめていた方も多かったかもしれませんが、本当に最後の最後でああいう形で決められたのは本当に信じられなくて、本当に興奮しました。全て出し切った感じでした」
Q:後ろで守備のバランスを取りながら、祈るような気持ちでしたか?
1点を決めないと決勝に行けなかったので、本当に、押して押して、全員を前に出して、祈るしかなかったです」
Q:木本選手は、ヨニッチ選手がいるから任せて前に行ったと言っていましたが?
「あの状況では引き分けても仕方がないですし、リスクを冒さないといけなかったので。彼もそういう判断で上がったのだと思いますし、とにかくもう、1点を取るしかなかったです」
Q:1失点はしましたが、守備はタイトでしたね
「そうですね。個人的には良い守備ができたと思います。あまり相手にチャンスを与えていなかったですし、いくつかロングシュートはありましたが。失点のところは集中の問題だと思います。そこを除けば、良いパフォーマンスができたと思います」
Q:先制したあとの戦い方については?
「うまく試合をコントロールしながら、ガンバも結構攻めて来ていたので、カウンターや追加点を常に意識していました。1-1になってからはガラッと戦略などを変えなければいけなくなりました」
Q:決勝に向けて一言お願いします!
「決勝で会いしましょう!(笑)」

■丹野研太選手
「前半は少し相手にボールを持たれる厳しい戦いになりましたけど、その中で(柿谷)曜一朗が先制点を取ってくれた。そのまま最後まで失点ゼロで行ければ良かったんですけど、隙から失点してしまいました。ただ、やっぱり相手のほうが疲労感はあったと思うし、追いついた後からは相手も引いたので、そこからは押し込めて、最後の最後に1点を取ることができました。終わってみれば、最高の形で決勝に進むことができたと思います」

■澤上竜二選手
「途中で足を痙っちゃったので…。ダービーでしたけど、ここまで勝ち上がってきたので落ち着いてやろうというのは試合前に話合っていました。気持ちの部分で負けなければ絶対に勝てると思っていたので、そこは前半からだそうと思ってやっていました。
(次の決勝は)どんな形で出るか分かりませんが、セレッソは優勝したことがないので、このチームで優勝できるようにやっていけたらなと思います」
Q:柿谷選手と前線で組む事になってどういう意識で入った?
「去年最後の方でやっていたので、やり易い関係ではあります。守備の時は自分が頑張って、攻撃の時はヨウイチロウ君が動き回ってくれるので、自分は前で待っていたらボールが来るので、そういう関係は去年に出来上がっていたと思う。それが今日は始めの方でしっかり出せたと思います。一度(柿谷)曜一朗君が下で受けてくれることで、チームとしてもしっかり押し上げられて、サイドもしっかり使えた攻撃が出来たと思う。簡単に蹴っちゃうのじゃなくて、曜一朗君のお陰で、中盤を使うことでの攻撃の幅が拡がったかなと思います」
(柿谷:「足を痙ってたらダメです!」)曜一朗君の分も走ったから!(笑)

■田中裕介選手
「第1戦で最後にああいうふうに入れられたので、僕らも第2戦は同じような展開になれば良いなと思っていたので、最後まで諦めずやった結果がこうなりました。
ガンバさんも連戦で結構疲れていましたし、どちらかというと単発な攻撃が多かった。いつものコンビネーションというか、前の二人のカウンターに頼るような展開に後半はなったので、そこは僕らも警戒していたのが良かったのかなと思います」

■水沼宏太選手
「この前の試合も最後まで何が起こるか分からないという状況で、最後に点を入れられたというのもあるので、今日も最後まで諦めずにやれたのが良かったと思います。
最後の最後までゴールにみんなで向かって行けば、何かが起こるんだというのが示せたと思います。最高の勝ち方で勝つ事ができて、しかもたくさん来てくれたサポーターの前でしたし、ダービーというのもありますし、取りあえず良かったです。
今日は勝とうというところから入りました。何対何でとか、何点取られて何点取ってとかじゃなく、とにかく勝てば良いというところから入ったので、最初から勝利を目指してやっていましたし、1点入れられたとしても、みんながゴールに向かって一生懸命ボールを繋いで、最後に押し込むところまで行けたので良かったと思います。
点を取りに行くという形になった時に、後もしっかりバランスを取って、今まで点を取りに行った時にカウンターを受けて失点というのもあったので、そこも改善できたのかなと思います。
とにかくトーナメントなので、今日勝つ事が1番かなと思います。
今日はすごく良い雰囲気で試合に入れましたし、とにかく倒すぞという気持ちが前面に出ていたんじゃないかなと思います。
今日みたいな雰囲気をリーグ戦に持っていかなきゃいけないなと思います。
Q:決めたのは木本選手に関しては?
「みんなにチャンスがあった中、19本もシュートを打って2点しか入らなかったのですけど、誰が決めても良かったかなと思います。
隼輝(斧澤)に三本くらいチャンスがあったので、あいつが決めたらチームが盛り上がるかなと思っていましたが…。
この前の試合に出ていた人と出ていなかった人と何人か交ざりながら今日やって、こうやって結果を残す事が出来たのはチームがもう一つ上に行けるチャンスを掴めたというところでもあります。でも、次があるので、今日は今日で喜んで、次も頑張りたいと思います」
Q:最後のクロスはダイレクトで蹴りましたが、どういう考え?
「むっちゃ緊張しましたけど…。でもクロスは自信がありますし、あそこでダイレクトで上げることがディフェンスにとってイヤだというのは分かっているので、とにかく集中してあそこに送りこめば絶対に入ると思っていました。
キーパーキャッチとかゴールラインを割ったら、スゲェ冷めたんで…(笑)とにかくあそこに合わせることが出来て、きれーな形で入って良かったと思います」
Q:勝ちきれなかったクラブの歴史を乗り越えた要因は?
「みんなが一生懸命勝利を目指して、ピッチで表現できたのが1番だと思うし、今日は試合前からすごくたくさんの応援と僕らの気合いが上手く混ざり合ってすごく良い雰囲気で試合ができたので、それを勝ちで応えることが出来て良かったです」
Q:ガンバの主力はそのままで来て、セレッソはメンバーを変えて、終盤でその辺りの違いは感じました?
「絶対に最後の最後でチャンスが来ると思っていたので、それまでに相手を疲れさせるということ、走り合おうと自分の中で決めていたので、最後に僕のサイドから崩せましたし、タカキ(福満)が入ってあそこの裏のところを突いてくれるようになって、ディフェンスのセンターバックが引き出されたりとか、サイドバックが裏に走らされたりとか、もっともっとキツイ展開に持ち込むことが出来たので、狙い通りじゃないかなと思います。僕らは走りきるというのが良いところでもあるので、良いところをみんなで引き出し合いながら出来たのが良かったかなと思います」