2017明治安田生命J1リーグ
第29節第2日

2017.10.15

サガン鳥栖

ビクトル イバルボ (23')

1

AWAY

FULL TIME

2

1-1

0-1

セレッソ大阪

杉本 健勇 (25')

清武 弘嗣 (58')

ベストアメニティスタジアム

14,896

監督コメント

「悪い天候にも関わらず、大勢の皆さまが応援しに来て下さって、僕らの力になりました。僕らはリーグ戦で3連敗している状態での試合になりましたが、この試合の前に(ルヴァンカップ準決勝の)大阪ダービーに勝ったことで雰囲気を変えることができました。なので、僕らの選手たちはその雰囲気を持ち続けていこうと努力してくれました。先制点は決められましたが、最後の最後まで、僕らの選手たちはいい姿を見せてくれて、逆転まで持って行くことができました。選手たちのやろうとする意欲と高い集中力で、相手に勝てたと思います。まずリーグ3連敗を絶ち切ることができたことに満足しています。そして、上位に加われる土台も作れました。この雰囲気を持ち続けていくことがこれからも大事になりますが、僕らの選手たちはそういう雰囲気を持っていると思います。残り試合はそう多くないですが、1試合1試合を最終戦だと思いながら、いい準備をしてやっていきたいと思います」

Q:球際で負けなかったことが今日の勝因の一つだと思いますが、布陣についても聞かせて下さい。2トップの一角に柿谷曜一朗選手を置いて、左サイドハーフに清武弘嗣選手を置いてスタートしたのは今季初めてだと思うが、この形の手応えについて。
「ここ最近、何試合か(柿谷)曜一朗はFWで出ていますが、すごく変わってきている姿を見せてくれています。チームとして勝とうとする姿も出てきています。清武選手が復帰したことで、彼をどこのポジションにすればいいのか悩みがありましたけど、清武選手がサイドで起点を作ってくれれば良いのかなと思いました。そして、曜一朗のスピードとキープ力は全選手が信じているので、そういった良さを皆で合わせていこうとしたことが、うまくいったと思います。清武選手については、ここまで走ってくれるとは思わなかったですが、交代する前まで、ずっとサイドで起点になってくれました。決勝点まで決めたということは、やはり能力が高い選手だと評価できます。選手たちが最大の能力を発揮できるポジションを考えないといけないし、そして、最大の能力を出せるためのことを、よく考えないといけないと思います」

Q:セレッソ大阪にとってベストアメニティスタジアムでの初勝利になりましたが、そのことについての感想はありますか?
「何と言えばいいのか分かりませんが…(苦笑)僕は、今年、ここで2回目の試合ですが、まだ負けていません(笑)今日、勝てて良かったと思います。サガン鳥栖の選手たちの球際の強さと豊富な運動量についてはすごく評価しますが、僕らの選手たちも、それに負けず、同じくらい走っていました。ボールを扱う能力は相手より少し上だったのではないかなと思います。なので、僕らが少し優位に試合を運べたのだと思います。ここで勝つことは、今まで少し難しかったとのことですが、今日、勝ったことで、そういう雰囲気も変えることができて、良かったと思います」

選手コメント

■清武弘嗣選手
Q:得点場面について。いい崩しでしたね。
「そうですね。カウンターで、(松田)陸と(水沼)宏太がいいコミュニケーションで崩して、最後、宏太が決めるだけのボールをくれたので、僕は合わせるだけでした。絶対に(クロスが)来ると思っていました」
Q:今日はリーグ戦では13試合ぶりの先発でしたが?
「(先発は)久々だったので、いろいろ、ゲーム勘だったり、コンディションも見ながらプレーしましたけど、まぁまぁ、悪くなかったと思います」
Q:尹晶煥監督も、「ここまで走ってくれるとは思わなかった」と話していましたが?
「どうですかね。でも、チームとしてもセカンドボールを意識していたし、今日はそれが拾えていました。ちょっと(失点につながった)PKは仕方なかったんですけど、(杉本)健勇がああいうスーパーゴールを決めてくれて、またチームが波に乗れたと思います。今日は戦うことを全員が意識してやっていたので、そこは良かったと思いますし、また、こういう雰囲気を全員で作っていけたらいいと思います」
Q:左サイドハーフでのプレーを振り返ると?
「右(サイド)でもいい形を作れていたし、左はマル(丸橋祐介)とソウザと作って。僕が中に入って、というシーンも何回かありましたし、攻撃のバリエーションはたくさん出たと思うので、それがもっと得点につながればいいと思います。これから、もっと、もっと、皆でいい感じでできると思います」
Q:今後、チームにとっていい武器になっていきそうだが?
「そうですね。(柿谷)曜一朗がFWに入れば、曜一朗は1発、裏があるので、相手のDFを引っ張ってくれますし、そうなればバイタル(エリア)のところでスペースもできるので。これで(山村)和也が帰ってくれば、またバリエーションも増えると思います。(他のポジションにしても)今日はヤス(木本恭生)が出ましたけど、またヤマちゃん(山下達也)が這い上がって来ると思いますし、そういう意味では、今、チームにはたくさんいい選手がいる中で、切磋琢磨しながらやっているので、そういういい雰囲気に持っていきたいですし、チームが連勝できるようにやっていきたい。ルヴァンカップの決勝もあるので、自分たちは、また日々頑張るだけかなと思います」

■杉本健勇選手
Q:同点ゴールについて。スーパーゴールでしたが?
「まぁ(笑)でも、同点弾だったので、『もう1点、取りに行こう』ということで。とりあえず、あの時間帯に追いつけたことは、チームとしても良かったと思います。結果として試合にも勝てたので、そこが一番良かったです」
Q:シュートまでの一連の流れについては、狙い通りでしたか?
「相手も2枚いたんですけど、股というか、あのドリブルはイメージ通りでした。シュートは、あんないいところに行くとは思わなかったです(笑)」
Q:PKで先制された直後の時間帯での得点は、本当に大きかったですね。
「そうですね。先制されても、チームとして下を向かずにやろうという話をしていましたし、『時間もあるから、まずは1点、追いついてから』という話もしていました」
Q:逆転後も、積極的に声をかけ合っていたよう見えたが?
「そうですね。勝ち越してからも、そんなに引かずに自分たちからプレッシャーをかけることができました。そこは良かったところです。相手のカウンターもしっかりケアして、少し突破されるシーンはありましたけど、最後は体を張れたと思います」
Q:球際でもバチバチ戦う姿勢も出していたが?
「ゴールキックとか、ヘディングのところでは相手も2枚(マークに)来ていたので、競り勝つところは少なかった。そこはもっと戦って、勝たないといけない。前の選手がそういう姿勢を見せることによって、後ろもやってやる、という気持ちになると思うし、前にいる自分たちからそういう姿勢を出していきたいです」
Q:前線4人の並びが今日は今季初めての組み合わせでしたが、チャンスも多く作れていました。振り返ると?
「(柿谷)曜一朗君とはこれまでもやっていましたし、キヨ君(清武弘嗣)とは久しぶりでしたけど、やっぱりボールも運べるし、パスも出せますし、非常にいいアクセントになってくれました。やっていてスムーズというか、やり易さはありました」

■水沼宏太選手
Q:アシストの場面を振り返ると?
「相手のサイドバックの選手を釣り出して、そこから一気に人数をかけて攻撃できたので、狙い通りでした。ボランチの選手も付いてくるのが鳥栖のやり方だったので、ああやって釣り出せて、うまくいって、良かったです」
Q:清武弘嗣選手にゴールが生まれたことも、チームにとって良かったのでは?
「そうですね。みんな待ち望んでいたと思います。まぁでも、とにかく誰が点を取ろうが勝つことが大事だったので、勝つことができて良かったです。ルヴァンカップ準決勝からいい流れを持ってきて、リーグ戦にも持ち込んで勝てたので、これからまた連勝できるように、気を引き締めてやっていきたいです」
Q:サガン鳥栖にも球際で負けていませんでしたね?
「そうですね。やる前から、ああやって激しく来るのは分かっていましたし、そこで負けないで僕らもいこうと話していました。そこで、後半からは僕らの方にセカンドボールが来たので、狙い通りかなと思います。イバルボ選手が凄かったですけど(苦笑)でも、うまくみんなで守れていたのと思うので、そういう意味では、全員で勝ち取った勝利かなと思います」