2017JリーグYBCルヴァンカップ

キンチョウスタジアム
セレッソ大阪
北海道コンサドーレ札幌
VS

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ■攻撃の時に、慌てすぎてミスが多いので、もっと落ち着こう。
    ■ボールを奪った後のプレーを集中すること。
    ■きつい時こそ、もう1歩、2歩を走り切ろう。
  • 【試合後】
    「平日にも関わらず、大勢の方々が僕らを応援するためにスタジアムに足を運んでくれました。本当に感謝しています。
    (第1戦を終えて)2-0とリードしている中での試合でしたが、リードしている中なので油断することもあり得なくないと思いました。しかし、選手たちは油断することなく、しっかり気を引き締めて守って走ってくれまして、勝利を手にしました。そういう選手たちに、おめでとう、そしてご苦労さんというメッセージを贈りたいと思います。
    僕らの選手たちはミスもすごく多くて、改善すべきところもありましたが、ミスをしても、すぐ挽回しようとして走る選手もいて、それをカバーしようとする周りの選手たちがいて、そういうことがすごくよく見えていました。多くのチャンスでなくても、小さなチャンスでもそれをしっかりものにして、勝利を収める。これが今、僕らのチームの力になっていると思います。幸いに勝利することができ、ノックアウトステージ進出が決まりました。本当によかったと思います。僕らはリーグ戦とカップ戦を両方やらなければいけないので、しっかりいい準備をさせて臨みたいと思います。対戦相手がどのチームになるか、まだわからないですが、しっかりいい準備をしたいと思いますし、若手の選手たちにもいいチャンスができるように頑張っていきたいと思います」

    Q:決勝点を決めた福満隆貴選手の評価を。
    「実は今日の試合、2トップはタカキとリカ(リカルド サントス)にするか、(澤上)竜二とリカにするか、そういう悩みがありました。そこでタカキの長所を発揮するためには、サイドより中央のほうがいいと思いまして、タカキを中央にポジショニングを取るようにしました。いつも誠実に頑張っている姿が、見ていてもすごくいいと思える選手で、今日もすごくいい姿を見せてくれたと思います。そして、最後にゴールの前に積極的に走り込むこともでき、そのチャンスをつかんで、モノにすることもできたと思います。本人としては今、すごく自信があふれる、そういう時期だと思います。そして、このチームにしっかり溶け込んでいる、そういうのを感じていると思います」

    Q:トップチームデビューとなった斧澤隼輝選手について。
    「みなさんはどういうふうにご覧になっていたかはわからないのですが、若いのに本当に頑張ってくれたと思います。(瀬古)歩夢もそうですが、もう少しトップチームに順応していくことができれば、もっといい活躍ができるんじゃないかと思います。今日の試合を通して、本人が一番感じているんじゃないかなと思いますが、これからは本人に足りないところを、どれくらい補っていくことができるか、それが重要になってくると思います。もちろん、そこに関しては指導者もしっかり立ち会ってサポートすることで、うまく伸びることもできると思います。そうすることができれば、若手の選手たちはもっと成長することができると思いますし、もっと多くの試験ができると思います」

    Q:リーグ戦、カップ戦でメンバーを入れ替え、リーグ戦で首位もすごいことですが、メンバーを替えてもカップ戦で決勝トーナメントに出場できました。この意味合いについて。
    「偶然だとも思いますが、リーグ戦に出ている選手たちもそうですし、カップ戦に出ている選手たちもそうですが、すごく自信を持ってプレーしていると思います。特にルヴァンカップのメンバーたちは、『俺らのルヴァンカップ』という名を付けて走っています。誰が入ってきても、みんな一緒になって抱擁して、一緒になって走ろうという、そういう雰囲気ができています。それがあって、今のいい結果につながっていると思います。リーグ戦に出ている選手たちも、ルヴァンカップに出ている選手たちも、すごく頑張っているということを実際に感じられて、『俺らももっと頑張らないと』というのがあって、もっとそれを感じて、走って頑張っていると思います。それがチームの(好成績につながる)現状になっていると思います」

    Q:ルヴァンカップの試合では、U-23の選手がかなりデビューしたと思いますが、それがチームにどういういい影響を与えると感じていますか?
    「すべてがいいとは言えないのですが、きっと嫉妬する人もいると思いますし、悔しさを持っている人もいると思います。もちろんリーグ戦も大事で、このメンバーでこのままやっていっても構わないとは思いますが、でも、チームの中にいい選手がいれば、その選手にもチャンスを与えて、もっとチームの底上げをしなければいけないと僕は思っています。U-23の選手たちを見極めてきて、可能性のある選手たちにチャンスを与えています。今日の試合で自信を持つことによって、また頑張ってくれれば、またチャンスはあると思います。でも、これで満足してこのままになってしまうと、これからのチャンスはないと思います。なので、リーグ戦を戦いながら、若手の選手を見極めていく必要があると思います」

選手コメント

  • ■福満隆貴選手
    「ゴールできて、いいアピールができて、よかったです。いいことは継続していきたいですし、もっと自分として改善していかなければいけないこともあるので、修正して、もっともっとアピールしていきたい。
    Q:プレーオフステージ2試合とも自らの得点で勝利に導いたことについて
    「素直にうれしいですが、失点ゼロで勝てたことがすごくいいことだと思う。2試合ともしっかり失点ゼロで勝つことができて、すごいよかったと思います」
    Q:ゴールシーンでは、リカルド サントス選手も前にいましたが、ボールが来るのを信じて走っていたのか?
    「そうですね、ボールが上がってくることだけを信じて走っていきましたし、いいボールが上がってきて、決めることができてよかったです」
    Q:ヘディングは得意?
    「いや…、あまり得意なほうではないのですが(苦笑)、入ってよかったです」
    Q:無失点で抑えたのは、福満選手のプレスバックなど守備での貢献度の高さもあったと思うが?
    「前線の選手もしっかり守備して、チームのために献身的にみんながやっていましたし、後ろの選手も身体を張って守ってくれたので、すごくチームのバランスもよかったです。そういう面でも非常に(チームが)いいのかなと思います」
    Q:リーグ戦で主力も頑張っていて、ルヴァンカップ組も頑張れているのは、このチームの強みだと思うが?
    「ルヴァンカップでアピールして、リーグ戦に絡めるようにやっていきたいと思いますし、それを目指したい」
    Q:無敗でノックアウトステージ進出を達成したことについて、大きな自信になったか?
    「そうですね、無敗でノックアウトステージに進出できるのはすごく自信になりますし、この無敗を継続していきたい」
    「Q:後半、特に守備面での貢献度が高く、勝ちへのこだわりを感じたが?
    勝って終わるのと引き分けで上がるのでは、次の試合に向けても違ってくると思う。そういう面でもしっかり勝ちきってノックアウトステージに進出したいとみんな思っていたと思いますし、それがプレーに表れたと思います」

    ■秋山大地選手
    「第1戦を終えて2-0という有利な状況でしたが、みんなで第2戦は0-0の気持ちでやろうという話はしていました。結果は1-0でしたが、それは狙い通りというか、みんなが意識していたところなので、勝ててよかったです」
    Q:西本雅崇選手、斧澤隼輝選手といった若手も先発した。一緒にプレーしてみての感想について
    「思ったより、みんな伸び伸びとプレーできていたというか、隼輝もチャンスも作っていたので、すごいなと思っていました。僕が一番最初に出たときは何もできなかったけれど、彼らは自信を持って試合に入っていたと思います」
    Q:秋山選手も、1本いいアシストがありました)
    「タカくん(福満隆貴)を狙って蹴ったので、それがゴールにつながってよかったなと思います」
    Q:札幌のチャナティップ選手とマッチアップした感想について
    「めっちゃ速かった。思った以上に速かった。ボールを取ったと思っても、横から出てきたり、やりにくい選手でしたね」
    Q:後半はシステム変更などもあったなか、失点ゼロで勝ちきったのはチームにとっても大きな価値のあるものでは?
    「そうですね。失点ゼロにこだわってやるというのは試合前から言っていたこと。それができてよかったです」
    Q:ルヴァンカップをほぼこのメンバーで戦い抜いて、ノックアウトステージ進出を決めたことについて)
    「みんなでずっと言っているのですが『絶対に負けんどこう!』と意識しているところで、実際に今まで負けていないですし、それがいいプレッシャーになって、みんな高いモチベーションでできていると思います」
    Q:無失点を続けていることについて
    「モニさん(茂庭照幸)を中心に、失点ゼロにこだわっている。全員しっかりハードワークして、粘り強く戦っていますし、それがゼロにつながっていると思います」

    ■丹野研太選手
    「チームとしてしっかり勝ちに行こうということで、今日の試合に臨みました。相手より先に1点取ることができたので、後ろとしてはこのまま終わらせる、2点目を取れればベストという形でやっていました。全体的にはよかったと思います」
    Q:前半、サイドのスペースを突かれることもありつつ、全体的には冷静に守備できていたのでは?
    「ミスマッチもあったので、そこは空くということはわかってはいますが、結局最後は中をやられなければいいということで、そういう意味ではみんなしっかりやれていたと思います。相手は前に出てくるのはわかっていたので、しっかり前半をうまく耐えられれば、気候的にも相手のスケジュール的にも、ウチのほうがアドバンテージがあると思いました。狙いどおりにやっていくことができたかなと思います」
    Q:後半途中にシステム変更があったなかでも、混乱は特になかったようですが?
    「トップチームでも、それが常にあるので、役割ははっきりしていますし、相手のストロングを消す意味でも、はめるべきところでもうまくはめることができた。それに関しては全然問題なかったと思います」
    Q:これでノックアウトステージ進出が決まり、試合が増えて、リーグ戦はもちろん、チーム全体のモチベーションも上がってくるのでは?
    「それはもう間違いないこと。チーム全体としても個人としても、チャンスがつかめると思うし、みんながどん欲に取り組む雰囲気をすごく感じる。引き続きやっていきたいです」

    ■西本雅崇選手
    Q:斧澤選手へのいいスルーパスなど、アカデミーやU-23チームでの連係も生かそうとしていたように見えましたが?
    「そこは、誰がというよりもいい動き出しをしてくれている選手がたくさんいるので、それで僕がパスを出せるということ。いい動き出しをできる選手がいるので、僕はそれをしっかり見ておこうと意識してやっていました」
    Q:ルヴァンカップはこれでノックアウトステージ進出が決まりました。今後の抱負について
    「ルヴァンカップでは試合に出たりベンチに入ったり、いい経験をさせてもらっている。次の試合も使ってもらえるように、練習から次の試合に向けてもアピールしていきたいと思うし、そこからしっかりやっていきたいと思います」

    ■瀬古歩夢選手
    「まずベンチに入るからには出たいという気持ちが強かったです。出て率直に嬉しいですし、あの時間の中でもチャンスが1回あったのですが、あの場面で決める事が出来る選手が上に行けると思う。1本1本のパスやシュートの質を高めるように練習からやって行きたいと思います」

    ■田中裕介選手
    「精神的にも今日はファーストレグでウチが勝って、有利な所からのスタートだったので、あまり慌ててバタバタしないようにと思ってやっていました。これまで8試合やってまだ1回も負けてないというところで、最初はみんな多少不安はありましたけど、今は本当に自信を持ってやっていますし、これで決勝トーナメントに行くということで、相手もまた1つレベルが上がると思います。またしっかり練習して、挑戦者の気持ちを持って胸を張って戦いたいと思います。次のダービーに繋がったと思います。頑張ります!」

    ■リカルド サントス選手
    Q:決勝トーナメントに進出が決まって
    「最高ですね。それを望んでいたので。自分たちが思った以上に厳しい試合でした。結構激しい試合になりましたが、プレーをしていてすごく気持ちが良かったです。あの中で結構楽しみながら出来たので嬉しかったです。自分はもうチョットでゴールを決めるところまで行きましたし、PKを貰った際は自分が蹴る予定だったのですごく嬉しかったですけど、ただ判定がひっくり返ったのでね。でも、大事なのは勝った事だと思います。
    ホームで負けてないということは最高です。もしかしたらここに特別なモノがあるかも知れませんね。やっていてもすごく気持ちいいですし。
    Q:次に繋がりましたね!
    「自分だけじゃなくて、みんなが頑張ってやっているので、引き続きやりたいですね。
    U-23の子も入ってきてすごく活躍してくれましたし、やる気も見られましたし、そういう部分は見ていてすごく嬉しかったです。それは自分たちが良い環境を持っているというのを示していると思うので、そこはすごく嬉しいです。引き続き練習をして準備をして、引き続き次にアウェイでガンバ戦があるので、みんなで一体になってアウェイで勝てるようにしたいです。そうすればこの最高の雰囲気を保てると思います」

    ■関口訓充選手
    「2-0で勝っているという状況だったので、ちょっと重心が後ろに下がって、前半はしんどい部分もありましたが、もう少しそこで守るという気持ちじゃなくて、先手先手でもう少しいけたら良かったのかなと思います。ちょっと重心が後ろ気味だったかなと思います。
    5バックにしたので、そこからは守って、いける時にはカウンターを狙おうというのがハッキリしたので、選手の共通理解は出来たと思う。
    出ている選手たちは、ここまでリーグ戦には余り関われてないですけど、ここまでルヴァンという試合で負けなしで、勝ちを重ねて来れているので、非常にチームとして良い循環になっているのかなと思います」
    Q:『俺たちのルヴァンカップ』という名付け親なのですか?
    「名付け親っていうか、結構みんな言ってたんですよ。俺たちのルヴァンがあるからって!」
    Q:尹監督が「このメンバーは俺たちのルヴァンカップと名付けて頑張っている」と言っていましたよ
    「言っておいてください!「決勝トーナメントも是非!」って!(笑)でも負けてないので、自信持って戦えるんじゃないかなと思います」

試合後記

  • 福満が2試合連続ゴール。若い力も躍動。2試合合計スコア3-0で勝利し、3年ぶりのベスト8入り決定!

     JリーグYBCルヴァンカップにて、グループステージのA、B各グループ2位と3位のチームが出場し、ホーム&アウェイで対戦する、プレーオフステージ。その第2戦が、7月26日(水)に行われた。第1戦をアウェイで2-0と先勝した、Bグループ2位のセレッソ大阪。2点リードというアドバンテージを持って、Aグループ3位の北海道コンサドーレ札幌とのホームゲームに臨んだ。

     4日前の7月22日、J1第22節の浦和レッズ戦から、当時の先発メンバーでは、キム ジンヒョンが今回の控えGKに入った以外、すべてベンチ外に。先発の顔ぶれはルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦がベースとなり、徳島ヴォルティスに期限付き移籍することになった清原翔平に代わって、19歳のルーキー、斧澤隼輝が、トップチームにて初出場。また、控えメンバーには、ルヴァンカップ出場経験のある岸本武流、瀬古歩夢だけでなく、温井駿斗、大山武蔵も新たに加わり、先発の西本雅崇を含めて、セレッソU-23から多くの選手が名を連ねる、フレッシュな陣容が揃った。

     試合では、「みんなで第2戦は0-0(からスタート)の気持ちでやろうという話はしていた」と秋山大地も言うように、まずはこの一戦での勝利を追求した、桜色の戦士たち。その強い意気込みのとおり、前半から積極性を見せる。開始6分で、田中裕介の縦パスを受けた斧澤が、精度の高い左クロスを配球。これに合わせたリカルド サントスの左足シュートは惜しくも枠の上を越えるが、13分にも西本のスルーパスに反応した斧澤が左クロスでチャンスを作るなど、ルーキーがチームを活性化する。

     すると、26分、チームにとって欲しかった先制点を奪取。その起点となったのも、斧澤だ。右サイドにパスを送ってワイドに展開すると、これを酒本憲幸がワンタッチで前へ。そして、ペナルティーエリア右手前で受けた秋山がゴール前へ精度の高いクロスを供給すると、中央で競ったリカルド サントスの裏にファーサイドから飛び込んできたのが、福満隆貴。正確にヘッドを合わせ、ゴールにねじ込んだ。福満の第1戦に続く価値ある一撃で、合計スコアでも3-0と開くことに成功する。その後も、関口訓充のコーナーキックから、西本が角度のないところからボレーシュートを放って相手ゴールを脅かすなど、攻勢を続けたセレッソ。また、守備でも、GK丹野研太や、茂庭照幸、木本恭生のセンターバックコンビを軸に、粘り強く対応。前半を無失点で折り返すことができた。

     後半になると、札幌が今夏から加わったチャナティップを投入。『タイのメッシ』と称されるタイ代表MFや、ベテランの小野伸二を中心に、反撃を仕掛けて来る。また、前半から見られた札幌のサイド攻撃に、ひやりとされるシーンも垣間見えた、セレッソ。それでも、尹晶煥監督は試合を見極め、効果的な采配を行う。57分には藤本康太を投入。リーグ戦同様、守備を固めてカウンターを狙う『勝利の方程式』へ移行し始めると、64分には澤上竜二を送り込んで前線を強化し、78分には2種登録の17歳、瀬古を加えて、高さをいかそうとしてきた札幌にも対応。隙を作らない。

     また、チャナティップらが突破を図ろうとしても、そこには、秋山、木本らが立ちはだかる。攻撃を担っていたリカルド サントスや福満も守備でチームに貢献するなど、最後まで全体の守備意識、ハードワークが落ちない。追加点こそ生まれなかったが、このまま1-0で逃げ切り、ホームでも勝利したセレッソ。2連勝でプレーオフステージを勝ち上がり、3年ぶりとなるノックアウトステージ進出を果たした。

    「僕らの選手たちはミスもすごく多くて、改善すべきところもありましたが、ミスをしても、すぐ挽回しようとして走る選手もいて、それをカバーしようとする周りの選手たちがいて、そういうことがすごくよく見えていた」と、チームとしての戦いを評価したのは、尹監督。ベテランから若手まで一体となって戦い、結果を出せているのは、このルヴァンカップでもよく見られた成果。まさに全体で勝ち取ったベスト8入りだった。公式戦の連勝を8に伸ばし、さらにモチベーションも高まるなか、3日後のJ1第19節、ガンバ大阪との大阪ダービーに向けても、大きな弾みとなる1勝となったのは、間違いない。

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