2017明治安田生命J1リーグ 第22節

2017.7.22 (土) 19:04

ヤンマースタジアム長居

入場者数:32,711人

セレッソ大阪
  • 杉本 健勇 (6'), 杉本 健勇 (8'), 山口 蛍 (27'), 丸橋 祐介 (35')
浦和レッズ
  • ズラタン (18'), ラファエル シルバ (45+1')
4-2
4-2 0-0

*浦和がスルガ銀行チャンピオンシップ2017SAITAMAに出場のため、7月22日(土)に開催

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン 63'
DF 2 松田 陸
DF 14 丸橋 祐介 35' 69' 89
DF 22 マテイ ヨニッチ
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 90+4
MF 10 山口 蛍 27'
MF 16 水沼 宏太 90+1
MF 24 山村 和也 45+2'
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇 6' 8'

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 4 藤本 康太
DF 5 田中 裕介 89
MF 7 関口 訓充 90+1
MF 15 木本 恭生 90+4
MF 17 福満 隆貴
FW 19 澤上 竜二
監督 尹 晶煥

浦和レッズ

GK 1 西川 周作
DF 46 森脇 良太 46*
DF 6 遠藤 航
DF 5 槙野 智章
MF 24 関根 貴大 83
MF 10 柏木 陽介
MF 22 阿部 勇樹
MF 3 宇賀神 友弥 46*
MF 30 興梠 慎三
MF 8 ラファエル シルバ 45+1' 85'
FW 21 ズラタン 18'

サブ

GK 25 榎本 哲也
DF 4 那須 大亮 46*
MF 7 梅崎 司 83
MF 15 長澤 和輝
MF 18 駒井 善成 46*
FW 9 武藤 雄樹
FW 13 高木 俊幸
監督 ペトロヴィッチ

シュート数

14 13
    丸橋 祐介(1), ソウザ(2), 山口 蛍(2), 水沼 宏太(2), 杉本 健勇(7)
    槙野 智章 (1), 関根 貴大 (2), 柏木 陽介 (1), 興梠 慎三 (2), ラファエル シルバ (3), ズラタン (3), 那須 大亮 (1)

ゴールキック

14 8

コーナーキック

6 6

直接フリーキック

12 10

間接フリーキック

0 3

オフサイド

0 3

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ■中盤で簡単にボールを失わないこと。
    ■もう一歩動くとチャンスはできる。
    ■一瞬でも気が緩むとリズムが変わるので集中すること。
  • 【試合後】
    僕らは首位に立っている状況で、そこで浦和との対戦になりましたが、順位を気にすることなく(戦い)、素晴らしい姿を見せてくれたと思います。こんなに多い観客のなかでは、(あまり)よく勝つことができなかったという話しを聞いたことはありますが、最近は大勢の方々の前でもしっかり勝っていくことができて、非常によかったと思います。非常に大勢の方々に力をいただいて、その力で勝つことができたと思います。いい結果を出してすごくよかったです。選手たちがピッチの上ですごくいいパフォーマンスを見せてくれました。そういう選手たちに『ありがとう』、そして、『ご苦労様』とメッセージを贈りたいと思います。
    試合内容に関しては、僕らは前半、複数得点ができて、流れを優位に持っていくことができました。失点のところはすごく残念に思いますが、いい結果を持ってくることができたので、そこは大丈夫でしたが、でも、やっぱりそれ(失点)は許すことはできないものなので、選手たちにもう1回しっかり話してやっていきたい。
    首位ということはそんな簡単に維持できるような、そういう位置ではないと思いますが、選手たちはすごく前向きに頑張っていると思います。そして、すぐにカップ戦とリーグ戦が続きますが、僕らは全選手、本当にいい雰囲気のなかで、みんなで最善を尽くしていこうと、日々取り組んでいるので、非常にいい雰囲気を持ち続けることができればと思いますし、このいい雰囲気を持ち続けるために、いい準備をしなければいけないと思います。そして、精神的な面もすごくいい準備ができなければいけないと思っています。
    今日の喜びは今日だけ感じて、また明日から切り替えて、次の試合に向けて準備できるようにしたいと思います。

    Q:2つ質問をいたします。一つは、これまでセレッソはデータ的に、後半の得点が多いと出ていたなか、今日は前半で4得点を決め、これは今季初めてのことでした。試合前に何か特別、選手たちに檄を飛ばされましたか? もうひとつは、セビージャ戦にて、厳しいレッスンを受けた形になりましたが、そこからの最初の試合で、選手、チームに変化は見られましたか?
    「まず、セビージャ(戦からの変化)について話しますと、セビージャ戦の影響はそこまでなかったと思います。もちろん、学んだことはたくさんありますが、その試合と、今日のリーグ戦とはまた違うので、そういう考えは多くはやっていなかったと思います。ただし、勝とうとする、そういう気持ちと、ピッチのなかでうまくいかなかったとしても、お互いに話し合って修正しようと、そういう姿が見られました。なので、今日の結果につながったと思いますし、こういうふうに(スコアに)出たと思います。僕らは毎回、先制点が大事だという話をしていますが、浦和の選手たちがまだ整備できていなくて、つらそうにしているときに、僕らがスムーズに得点することができて、試合を優位に持っていくことができたと思います。ひとつ残念に思うのは、後半、追加点ができれば、もっとよかったと思いますが、でも、体力の部分も考えて、開いているスコアを維持して終えることができたので、それはまずよかったと評価したいと思います」

    Q:杉本選手が2得点を決め、J1で初の二桁ゴールを達成しました。監督から見られて、シーズン序盤と比べて成長した部分、現在の評価について聞かせてください。
    「すごく自信を持つようになりました。そして、ゴール前の集中力もすごくよくなりました。一番大事なのは、ゴール前にしっかり入っていることです。なので、それが得点につながるシーンがすごく多く出ているように思います。以前だとすごく引いていて、ゴール前に走りこむのが遅く、(ゴール前へ)入るのが遅れたりすることが多かったのですが、そういうところが発展、成長できて、そういうこと(課題)がうまく修正できているので、今の得点(につながるプレー)もスムーズにできていると思うし、多くの得点もできていると思います。もちろん、杉本選手だけでなく、全選手そういうことをよく考えながら走っているので、得点によくつながっていると思います」

選手コメント

  • ■杉本健勇選手
    Q:最近の試合では立ち上がりに課題があったが、その時間に逆に2点を取れたことが大きかったのでは?
    「本当にそのとおりの話を試合前にしていて、『最近は入りが悪いから、逆に俺らが点を取ろう』と。(水沼)宏太くんとかが『前半、絶対に1回まず最初にチャンスが来るから、それを仕留めようぜ』と言っていて、話していたとおりになりました」
    Q:1点目も2点目も、ゴール前でストライカーらしい仕留め方ができたのでは?
    「ただ、そのあとポストに当てたシュートがあって、やっぱりあそこで決めないといけなかった。あとはチームとしては、(守る)人数は足りていたのに、ちょっともったいない失点をしてしまったので、そこは修正するということ。それはハーフタイムで修正できたと思いますし、話し合っていたので、あまり心配はしていなかったです。得点については、(アシストの)ボールがすばらしかったので、自分だけのゴールじゃないです。みんなよく走っていましたし、ハードワークしていたので、自分もそれを継続してやっていきたいですし、そういうことを続けていればチャンスは来ると思う。来たときにはしっかり、これからも取り続けていきたいです」
    Q:第2節 では浦和に悔しい負け方をして、チームとしても個人としても、気持ち的に入るものもあったのでは?
    「ほんまに、絶対に負けたくないと思っていましたし、俺らが絶対に勝つという強い気持ちで試合に入れたと思うので、それが前半の時間帯のゴールにもつながったと思いますし、(山口)蛍のゴールやマル(丸橋祐介)のゴールにつながったと思います。浦和はサイドに非常に個の能力が高い選手がいるけど、(松田)陸もマルも全然負けていなかった。そういう1人ひとりの強い気持ちというのが、ゲームに表れていたんじゃないかなと思います」

    ■丸橋祐介選手
    Q:今季リーグ戦初ゴールについて
    「右サイドに出して(守備に)帰ろうという思いもあったのですが、(柿谷)曜一朗くんから『行け! 行け!』という声が聞こえて、(ゴール前に出て)行ったらボールが来た。落ち着いて決めることができてよかったと思います」
    Q:丸橋選手を含めた前半の4得点が試合を決めたと思われますが?
    「早い時間帯で2点取れて、若干落ち着いたかなと思ったときに失点してしまいましたが、また(山口)蛍が決めてくれて勢いを取り戻せた。前半の4点というのは本当に大きかったなと思います」
    Q:セビージャ戦で貴重な経験を得たことが、この試合にもつながったのでは?
    「セビージャとやって、世界のうまさというか、パススピードだったりスピード感も味わえました。浦和は似たサッカーをするので、そのいいシミュレーションというか、いい試合になったと思うし、それがレッズ戦に生かせたかなと思います」
    Q:今日の試合では浦和の特長である中央での連動したプレーをあまり出させず、サイドでもうまく対応できていたのでは?
    「浦和の選手は中から攻めるのが非常にうまいですが、そこは僕らも警戒していたし、外に出させる分には、まだ中(を突かれる)よりはよかった。そこの1対1というところも、結構突かれましたが、左は僕と曜一朗くん、右サイドは水沼宏太くんと陸で、うまく守れたと思います」

    ■マテイ ヨニッチ選手
    Q:第2節で完敗したときから成長した姿を、今回はチームとして見せることができたのでは?
    「そうですね、今日のセレッソは浦和のパフォーマンスを上回っていたと思いますので、本当によかったです」
    Q:4-2というスコアについて、満足度はどれくらいありますか?
    「前半はあまりよくはなかったと思いますし、反省点はいっぱいあるのですが、後半の個人のパフォーマンスはまあまあいいかなと。あとチームのパフォーマンスもよかったと思います」
    Q:後半途中、山村和也選手がディフェンスラインに入る形になったが、あの形になれば失点しないという、チーム全体の自信ができているのでは?
    「そうですね、後ろに1人増えるということになるので、とても有利になります。また、彼はとても身長が高くて足も長いし、クロスも全部ブロックしてくれるので本当に助かります」
    Q:チームとして、いい形で次のルヴァンカップだったりJ1での大阪ダービーに臨めると思いますが?
    「そうですね、水曜日にはルヴァンカップ(プレーオフステージ第2戦)があり、2-0で今はリードしている形なので、そこはしっかり(チームとして勝つための)仕事をしていきたい。その次にダービーがありますが、まずは目の前にある試合に集中したいと思います」

    ■山下達也選手
    Q:最近は先手を与えるケースが多かっただけに、今節はチームとして前半にいい形で入ることができて、いいリズムで試合ができたのでは?
    「前(攻撃陣)がうまく点を取ってくれたのは、後ろ(守備陣)としてもすごくゲームを運びやすかったです。でも、ちょっとした隙でやられてしまったのは前の選手に申し訳なかったと思うし、もうちょっとさらに楽に試合運びができたんじゃないかなと思います」
    Q:もう少し見つめ直すべきところがあるということか?
    「そうです。これで満足している選手は誰もいないと思う。2失点しているし、しかも勝っている状況で、点差のある状況での失点だから、油断としか思えないので。気持ちの部分はさらに作って(大阪)ダービーに挑まなければいけないと思っています」
    Q:後半はしっかり引き締め直して、失点ゼロで試合を終えました。そこはプラン通りに試合を運べたのでは?
    「後半はすごくいい距離感で守ることができていたし、自分自身も動く距離というのが少し少なかった。距離感がよければ、疲れることも少ない」
    Q:この暑さのなかで、いかにうまく戦うかも大事になってくるか?
    「ただ、奪ってから(前に)出て行くパワーというのはまだまだ自分たちにはあるし、これ(ハードワーク)を継続していかないといけないと思います」

    ■田中裕介選手
    「ウチが勝つべくして勝ったという印象がありますね。
    アウェイでやった時に結構回されて、やりたいことがやれなかったので、今日は前から行こうと気合いが入っていましたし、臆する事なくやれたと思います。暑いのはこれからどの条件でやっても一緒なので、それは言い訳にせずに、走り勝てるという自信があるので、それが一番勝っている要因かなと思います。次のダービーは順位関係なく大事な試合なので、次も良い準備をして勝ちます!」

    ■水沼宏太選手
    「最初に入りが良くて2点取れましたけど、簡単に失点してしまったのが今の僕らの課題でもあるので、そこは修正していかないといけないと思います」
    Q:得点がよく入るようになってきましたが…
    「それはゴール前の集中力だったりで、そういうところが出来ていますけど、まだディフェンスのところで失点が多くなって来ているので、そこは修正していかないといけないと思います」
    Q:次のダービーに向けて
    「僕らは1つ1つ勝ちを積み重ねていくだけなので、やるべき事をしっかりやりたいと思います」

    ■山村和也選手
    「前半の早い時間の決定機を2本、ケンユウ(杉本)が決めてくれたので、少し楽に試合を進める事が出来たと思います。前半4得点は出来ましたが、2失点しているので、気の緩みじゃないですけど、防がなくちゃいけないところで防ぎきれなかったところが反省かと思います。流れの中でちょうど相手の空くスペースが出来た時にボールを受けようと思っていて、そこを上手く突けたと思います。後半は後に重心を置きながらカウンターを狙うというサッカーでしたが、それも上手くはまったところと、はまらなかったところがあると思うので、そこの精度をもっと高めて点が取れるようにしていきたいと思います」
    Q:後半20分くらいにディフェンスに下がって
    「後に下がるということは守備を固めるということなので、その部分で失点しなかったのは良かったと思いますけど、何本か決定機を作られていたので、そこは反省です。勝つことはすごく良い事ですし、それを続けて行く事が良い結果に繋がっていくと思うので、次はガンバ戦がありますけど、それに向けて良い準備をして戦いに備えられたら良いと思います」

    ■ソウザ選手
    「良い試合でしたね。自分たちは勝利が欲しかったですし、最初から強いリズムで入れて、最初の段階で2-0にすることが出来てすごく良かったです。リード出来たことによって自分たちは余裕が出来たので、相手がすごく強いというのは分かっていましたが、その余裕が出来た分、自分たちは良いプレーができて、勝利する事ができました」
    Q;先制点、2点目とソウザ選手が起点になりましたが?
    「自分も含めてホタル(山口)も前の選手にしても前からプレッシャーを掛ける事ができたので、今日はちょっとリズム感に入れない部分を感じてしまいましたが、自分たちのチームメイトはすごく良いプレーができてリズムに乗れたのが良かったと思います」
    Q:第2節で完敗した相手にやり返せたことに関しては?
    「非常に嬉しいです。浦和はすごく連携が取れてすごく良いチームだというのは知っていましたが、自分たちは首位にいますし、勝利が欲しかったところで勝てたのはすごく良かった」

    ■山口蛍選手
    「ここ最近の悪い立ち上がりの流れを今日は上手く切る事ができて、得点を積み重ねていけたと思います。防げた失点もありますので、そこはもっと集中していかないといけないと思います」
    Q:前半に4点取れたのは?
    「気持ちの問題だと思います。今日はみんな行くぞという気持ちになっていたので、それが表れたと思います。(ゴールは)狙い通りだったというか、フリーだったので撃ったら入るかなと思って撃ちました。浦和の失点の形はビルドアップのミスだったりしたので、そういうところの狙いを持って全員が入ったので、それを上手く最初からみんなが出せたかなと思います。それが上手くゴールに繋がったのが良かったと思います。セビージャの試合はあの試合だけで、またJリーグのチームとは全然違うし、あれはチームというより個々で感じるところがあったと思うので、そこを個人が感じて行動に移せたら良いなと思います。あれから特に変えたことはないです。
    ある意味(アウェイでの)浦和に負けてから自分たちは変われたと思うし、そう言った意味では、あそこからすごく成長したと思います。もちろん得点は多ければ多い方が良いと思いますし、失点は少なければ少ない方が良いと思いますが、それはコミュニケーションで解決できる問題でもあると思うし、今は暑くて集中力が切れている時間帯に失点しているというのもあると思う。チーム全体でもうちょっと気を引き締めないといけないと思います」

試合後記

  • 杉本の3試合連続ゴールなど前半に大量4得点。ホームで浦和にリベンジ達成!

    当初は8月13日に行われる予定のJ1第22節だが、8月15日に浦和レッズがスルガ銀行チャンピオンシップ2017SAITAMAに出場するため、セレッソ大阪が浦和を迎え撃つホームゲームは、7月のJ1リーグ戦中断期間中である22日(土)に開催。ともに世界の強豪とのフレンドリーマッチを行ったなか、セレッソはセビージャ(スペイン)戦から中4日、浦和はドルトムント(ドイツ)戦から中6日で、この一戦に臨む形となった。セレッソは先のセビージャ戦でプレーしなかったソウザが、先発に復帰。最近のリーグ戦で顔を並べている、いわゆるベストメンバーでこの試合に挑んだ。

    第2節では完敗を喫した相手との再戦。そこから尹晶煥監督を中心にチーム力を積み上げてきたなか、勝利への強い想いを見せつけるべく、桜色の戦士たちは序盤から気合いは十分。それを証明したのが、チームのトップスコアラー、杉本健勇だった。「ほんまに、絶対に負けたくないと思っていましたし、俺らが絶対に勝つという強い気持ちで試合に入れた」という桜の9番が、ゴールラッシュの口火を切る。開始6分、右サイドで得たコーナーキックから、こぼれ球を拾ってチャンスを続けると、水沼宏太の右クロスに、杉本がゴール前でフリーで右足をあわせた。チームとして第16節ベガルタ仙台戦以来となる先制点を奪取すると、勢いは止まらない。追加点はわずか2分後。今度は左サイドの柿谷曜一朗からの右足クロスに、杉本がヘディングで見事にゴールを決めた。この頼もしき『健勇ゴール』2つで、完全に相手の出鼻をくじき、セレッソが主導権を握った。

    その10分後には、隙をつかれて1点差に詰め寄られたセレッソだが、そこで崩れないのが、今の桜色の戦士たちの強み。チームに力を与えたのは、中盤の要、山口蛍だった。27分、敵陣で相手からボールを奪うと、そのまま持ち込み、右足を一閃。地を這うようなシュートが、そのまま相手ゴールに吸い込まれた。これで勢いを取り戻すと、前半にして、勝利を決定づける4点目が35分に生まれる。演出したのは、またも水沼だ。右サイドから左足でクロスを上げると、攻撃参加の流れでゴール前に詰めていたのは、DF丸橋祐介。胸トラップでボールを収めると、冷静に左足で押し込んだ。前半終了間際に再び失点はしたものの、前半のこの4得点は、チームに大きな力をもたらした。

    ただし、ハーフタイムでの点差は2点。タレント揃いで、攻撃力には定評のある浦和が相手なだけに、まだ何が起こるかわからない。「一瞬でも気が緩むとリズムが変わるので集中すること」という尹晶煥監督の檄も受けたなかで迎えた後半は、2選手を交代して立て直しを図ってきた浦和に好機を与えるシーンもあった。だがしかし、マテイ ヨニッチが好カバーでピンチを防いだのをはじめ、チームは粘り強く対応する。途中からは前線にいた山村和也を守備の一角に下げる、『勝利の方程式』を実行。その後、追加点こそあげられなかったが、気温29.4℃、湿度73%という蒸し暑い天候でのタフな戦いのなかでも、最後まで相手より多く走りきった桜色の戦士たち。このまま4-2と勝ちきり、浦和にリベンジを達成。勝点を41に伸ばした。

    3万2711人という大観衆を集めたなか、「非常に大勢の方々に力をいただいて、その力で勝つことができたと思います。いい結果を出すことができて、すごくよかった」と、尹晶煥監督。「選手たちがピッチの上ですごくいいパフォーマンスを見せてくれた。そういう選手たちに『ありがとう』そして『ご苦労様』とメッセージを贈りたい」と、改めてイレブンを労った。

    ただ、「これで満足している選手は誰もいないと思う。2失点しているし、しかも勝っている、点差のある状況での失点だから、油断としか思えないので。気持ちの部分はさらに作って(大阪)ダービーに挑まなければいけない」と山下達也もいうように、すべてが完璧だったわけではないのも確か。ここで出た課題を修正し、JリーグYBCルヴァンカップのプレーオフステージ第2戦、そして、J1リーグ戦第19節のガンバ大阪との大阪ダービーにつなげていきたい。

    「みんなよく走っていましたし、ハードワークしていたので、自分もそれを継続してやっていきたいですし、そういうことを続けていればチャンスは来ると思う。来たときにはしっかり、これからも取り続けていきたい」というのは、得点数を二桁に乗せた、杉本。今節のヒーローの言葉どおり、この試合でも見せた、献身的に走りきる『ユン・セレッソ』のサッカーを、今後も貫き通すことが、さらなる高みへの道標となるだろう。

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