2017明治安田生命J1リーグ 第18節

キンチョウスタジアム
入場者数:16,759人
セレッソ大阪
  • 杉本 健勇 (61'), ソウザ (70')
柏レイソル
  • 武富 孝介 (41')
0-1 2-0

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 2 松田 陸 61
DF 14 丸橋 祐介
DF 22 マテイ ヨニッチ
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 70' 90+2
MF 10 山口 蛍
MF 16 水沼 宏太
MF 24 山村 和也
FW 8 柿谷 曜一朗 61
FW 9 杉本 健勇 61'

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 5 田中 裕介 61
MF 7 関口 訓充
MF 15 木本 恭生
MF 17 福満 隆貴
MF 26 秋山 大地 90+2
FW 19 澤上 竜二 61
監督 尹 晶煥

柏レイソル

GK 23 中村 航輔
DF 13 小池 龍太 79
DF 4 中谷 進之介
DF 5 中山 雄太 85'
DF 3 ユン ソギョン 76
MF 7 大谷 秀和
MF 17 手塚 康平
MF 8 武富 孝介 41' 58'
FW 10 大津 祐樹 69
FW 9 クリスティアーノ
FW 14 伊東 純也

サブ

GK 1 桐畑 和繁
DF 2 鎌田 次郎
DF 22 輪湖 直樹 76
MF 37 細貝 萌
MF 19 中川 寛斗
FW 20 ハモン ロペス 90+1' 79
FW 11 ディエゴ オリヴェイラ 69
監督 下平 隆宏

シュート数

11 10
    杉本 健勇 (61'), ソウザ (70')
    武富 孝介 (41')

ゴールキック

8 9

コーナーキック

6 10

直接フリーキック

9 11

間接フリーキック

4 0

オフサイド

4 0

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ■ポジショニングをしっかりととること。
    ■セカンドボールを拾おう。
    ■ボールに対して集中力を持って行くこと。
  • 【試合後】
    「今日、後半戦初戦でした。前半戦僕らは1回(柏に)負けたので、今日は勝とうとする気持ちが強かったです。でも、立ち上がりから、僕が思っているとおりにはうまくいかないこともありました。そういう状況だとしても、選手たちはあきらめず、闘志を燃やして、いい姿を見せることができました。観客から大勢の方々にすごい熱い応援をいただき、すごく力になり、選手たちは頑張って走ることができたと思います。試合に関して、大事なのは、最近2試合とも先制点を許してからの展開になっているので、そこは修正しないといけないと思います。まず、そういう癖がついてしまうのは、悪いこと。なぜかというと、こういう暑い天気のなかだと、2倍の力がいりますので。それに関してはもう1回選手たちと話して修正すべきところだと思います。もちろん、いいプレーができた選手もいれば、よくないプレーをしてしまう選手も出てきます。でも、今、選手たちは全員、ひとつだけ、上ばかりを目指して走っている。なので、いい結果を得られている。もっと奮闘していけるように、油断する気持ちをなくすことが大事になると思います。1試合1試合を最善を尽くして頑張ってやっていきたいと思います」

    Q:前回敗れた相手に、前回同様に先制されるなか、今回、前回に比べて成長したところは具体的にどういうところですか
    「この前(の対戦)、前半戦だと、失点後にあきらめている、そういう姿が鮮明に見えていました。でも、選手たちは(今回)もう1点、もう1点と、決めようとする気持ちを持っていたので、(0-1からでも)1点を先に決めれば、僕らの流れに持っていける、そういう気持ちがありました。あきらめない、最後まで戦う、そういうメンタル的な面もすごく変わってきていると思います。本当にきついですが、本当に勝つために最後の最後まで集中してやっていくというところは、セレッソ大阪はすごく変わってきて、よくなっているんじゃないかなと思います」

    Q:選手交代についてお伺いします。澤上選手を前に入れて、杉本選手をちょっと左に置いたように見えました。ゴールが決まる前の交代でしたが、あの狙いについて教えてください
    「杉本選手と(山村)和也選手が、相手との球際のところで負けている印象がありました。なので、(澤上)竜二を入れて、球際のところを優位にもっていきたかったです。そして、身長の高い選手3人を前に置きましたが、サイドからのクロスをもっと多くすることを狙いとして持っていきました。なので、システムを3バックに変えることを決断しました。もっと攻撃的に出て行かなければと思いました。幸いにして、得点でき、逆転(ゴール)まで決めることができましたが、ポジショングについて少し整理できていない部分もありました。なので、和也選手を下(DF)に下ろして、(田中)裕介選手をサイドにして、水沼宏太を1個前に上げるという、いつものとおりのシステムに変えました。いい結果が出たのでよかったと言えると思いますが、その前に、もっと気を引き締めてやれば、もっといい結果が出たんじゃないかなと思います」

    Q:前節終了後は暫定首位でしたが、今節、文句なしの首位に立ちました。言葉にするのは難しいところもありますが、あえて、首位に立てた要因について言葉で表していただけますでしょうか
    「一番大きいと思うのは、選手たちの本当にすごい(勝利への)意欲だと思います。勝負にこだわって、『絶対に負けないぞ』という気持ちが、その1つだと思います。そして、先ほども言いましたが、選手たちは最後の最後までどんな状況でも、あきらめることなく最後まで走るというのがあり、そういうことがうまく調和して、今の原動力になっているんじゃないかなと思います」

選手コメント

  • ■杉本健勇選手
    「失点してしまいましたが、前半の終わりだったので、ハーフタイムでいろいろ話をしました。相手に技術のある選手が多くて、パスサッカー、ポゼッションも上手いということもあって、ちょっと引き気味になったところもありました。ただ、後半は積極的に自分たちからどんどん、球際の部分だったり、ガツガツ負けないでいこう、後ろは失点なしで、とにかく1点追い付こうという話をしていました。時間帯も、いい時間帯に追い付けたと思います。
    ゴールのときは、突っ込もうか迷ったんですが、人が(ゴール前に)多かったので、こぼれてくるかなと思って、いいところに(ボールが)こぼれてきてくれましたし、いい感じでうまく入ってくれました」
    Q:選手交代後のシステムについて、久々に左サイドでプレーしていたが?
    「最初は左じゃなかったんですが、勝ち越してから僕は左にいく形になりました。相手も右サイドに速い選手がいましたし、自分たちもちょっと引き気味だったので、そのサイドから崩されないようにということでやっていました」
    Q:大きな選手を前に並べた形について
    「(澤上)竜二が本当に、途中から入ってきたなか、身体を張ってくれていますし、走れますし、すごく利いていたと思います」
    Q:首位に立ったことについて
    「あまりそこは気にしていないです。何回も言っていますが、そこは気にせず、あと16試合あるわけで、下との勝点も全然開いていないですし、1試合でひっくり返るので。今、1位だろうが、2位だろうが、3位だろうが、そんなに変わりはないと思います。今日ももっとチャンスはあったので、決めるべきところで早めに決めていれば、もっと楽な試合にできたと思いますし、そこは反省しないといけない。まだ試合があるので、(ゴールを)どんどん決めていきたい」

    ■水沼宏太選手
    「先制されたので、そこは本当に自分たちの課題。先制されなければ、もっともっと楽な戦いができたかもしれませんが、でも、夏なので、楽な試合はないですし、今は先制されても逆転できる力がついてきているので。とにかく、今は勢いじゃないんだというところ。中からも、外からも、いろんな攻め方ができるし、そういうところは見せることができているのかなと思います。
    先制されると、ガクッときてしまいがちですが、後半に入っての、僕らのサッカーというか、変化というか、このままじゃ『いかん』というところを、ピッチで表現できているから、そこはいいところかなと思います。ただ、もっともっと前半から勢いをもったサッカーができればいいかなと思いますし、これからきつい試合が待っていると思うので、まずは失点しないというところから、みんなで始めて、まずはそこからみんなで自分たちのサッカーができればいいなと思います」
    Q:決勝点のアシストとなった右クロスについて
    「何本かファーサイドに上げていて、1本全然狙いどおりではないものも上がったりしてしまい、早くアシストしたいなという感じもあったのですが、でも、前回同様、あそこの(ゴール前の)ところはよく空くので、そこにソウザが入ってくれたのがよかった。ソウザが上手かったですが、しっかりそこに合わせられたのもよかったと思います」

    ■マテイ ヨニッチ選手
    「本当にタフな試合でした。試合前から、この一戦がタフな試合になることは予想していましたが、本当にタフな試合で、前半から1失点して、またハーフタイムから切り替えて、幸いながら2得点をあげて、勝つことができました」
    Q:柏の球際の強さは想像以上のものだったか?
    「いや、アウェイで対戦したときにも、同じような球際の強さだったり、そういうのはよくわかっていたので。今回もタフな相手で、試合前から勉強していたが、なんとか勝ててよかったと思います」
    Q:この試合の勝因について
    「本当にいつもよりも頑張りましたね、踏ん張って、やるべきところで戦って、なんとか勝つことができました」

    ■山村和也選手
    「特に前半は僕たちがボールを収めることができず、相手の(主導権を握る)時間が少し長かったのかなと思います。前半のうちに失点してしまいましたが、後半少し修正して、いい入りもできたと思うので、そこで得点もできて、よかったなと思います。90分通して走りきれるというのが、僕たちの強みであり、1人ひとりがしっかり献身的にやっているからこそ、結果につながっていると思います。これを継続して頑張っていきたい」
    Q:澤上選手、田中選手が入ったあとのシステム変更について
    「やることはある程度、フォーメーションが変わっても、整理はできていたつもりなので、そういうところでのとまどいはなかったです」
    Q:最後、相手がパワープレーに来たなかでの対応も、これまでやってきた形であり、自信を持って守れていると思うが
    「ああやって相手がロングボールを放り込んできたとき、しっかりと1人ひとりが責任をもって対応できているので、そこはすごくいいことだと思います」

    ■山下達也選手
    「ちょっとプレッシャーが甘くて、前半やられてしまった。ただ、後半、2点を返せて、守る時間は長かったですが、我慢強く守れてよかったと思います。(柏は)上位にいるチームという感じのサッカーをしてくるし、いい選手もいっぱいいるので、そういう面では厳しい戦いでしたが、勝点3をとれてよかったです。みんな一生懸命やっているし、途中から出てくる選手も全力でやってくれて、それが相手のプレッシャーにもなっている。そういう面ではチームを助けてくれる選手がいて、心強い思いです」
    Q:最後、相手がパワープレーに来たなかでの対応も、これまでやってきた形であり、自信を持って守れていると思うが
    「そういう形で勝ってきた試合も結構ありますし、そういう形に入れば、ある程度の自信はありますが、それでもチャンスは相手に作られている。もっともっとレベルアップしていかないといけない」
    Q:2試合連続で先手を取られていることは今後の反省点?
    「はい、そうです。自分の寄せの甘さもあったと思うし、そういう面では、もう少し監督の要求にしっかり応えられるように頑張っていきたい」

    ■山口蛍選手
    Q:2試合連続逆転勝ちについて
    「逆転勝ちできたことは良いと思いますけど、試合の入りも暑いせいか、そんなに良くないので、そこは集中しなくちゃいけないと思います」
    Q:先制されても普段通りやれば勝てるという雰囲気?
    「普段通りというか、修正する時はしっかり修正して、そのポイントもみんながしっかり分かっているし、監督も分かっているし、ハーフタイムにしっかり切り替えてできているので、それを選手みんなが実行できているのが逆転に繋がっていると思います」
    Q:首位に立ったチームの雰囲気は?
    「前回は暫定であって、すぐに鹿島に抜かれましたけど、今回はちゃんと首位に立てた。でも追っていく方が楽だと思うので、これを維持する方が難しいですが、それをこれからやっていかなきゃいけないというのもある。次の対戦相手も強い所ばっかりだし、連戦になってくるし、ここをいかにして乗り切っていくかが大事かなと思います」
    Q:選手の中で優勝という言葉は出る?
    「全くないです」
    Q:あえて出さないようにしてる?
    「そういう訳じゃなく、普通にみんな意識していないと思います。一試合ずつしっかり戦っていくということが結果に繋がると思って、みんなが実行していると思う」
    Q:その意識は共有できている?
    「そうですね。じゃないとこういう勝ち方だったりは出来ないと思います。チームのみんなが良い方向を向いているから、こういう結果が付いてくるのじゃないかなと思います。セットプレーはウチの強みでもありますが、この2試合はホームでやっているので、このキンチョウスタジアムの雰囲気が勝たせてくれているというのが大きいと思います」
    Q:ボランチが前に出てくる感じがしますね
    「どちらかというとソウザがガンガン行くから、自分はソウザを前に行かせてあげたいという気持ちが強いです。なるべく後に行くけど、タイミングを見て自分が上がった時でもソウザが攻撃に来ていますね。それでも点を取れる位置にいるし、その分自分はゲームを作っています。
    2点目の形もそうだけど、自分がサイドに振って、サイドからのボールをソウザが決めるというのも、ソウザの中でも理想の形だと思う。あのようにタイミング良く中に入っていけるので、あれがどんどん増えて、ソウザにどんどん前に行かせてあげたらチームとしても良くなっていくと思う。ソウザ自身も気持ちよくプレー出来るのじゃないかなと思う。
    今は本当に良いバランスで出来ていると思います。ソウザが決めているというのもあるけど、その前にチームで頑張っているので、一人で点を決めている訳じゃないから誰がヒーローとか、毎試合そういうのはないと思う。全員で勝ち取った勝利だから、誰かが良くて誰かが悪いというのはない。勝てばみんなが良かったし、負ければみんなの責任だし、みんながそういう気持ちを持ってやるのが一番大事かなと思います。
    この夏場の試合でこうやって逆転出来るというのは本当にチームが強くなってきている証拠だと思うし、チーム全体で形になってきているあらわれかなと思います」

    ■キム ジンヒョン選手
    「一試合乗り越えただけです。2−1で勝ちましたけど、ディフェンスのところは満足できませんが、試合はよく勝てたと思います」
    Q:満足できないのは失点のところですか?
    「毎試合失点が続いているし、このような1点勝負で結果が変わるところで失点してしまっている。自分たちのポジションの取り方が悪くて失点してしまったので、僕を含めて4バックが守備の意識を固めていかないと、このまま失点が続いていくんじゃないかなと思います」
    Q:後半の最初の伊東選手のシュートをセーブしたシーンは?
    「いつも考えていますが、1点取られた後は2点目をやられないようにするのが一番大事な事ですし、最近前で点を取る事ができているので、それを信じて前の選手に力を出して貰えるように2失点目は絶対に避けないといけないと思っています。伊東選手のシュートは少し緩かったし、バランス良くシュート撃ったわけじゃなかったので、危ないということはなかった。それじゃなくても2失点は絶対にやられないようにやっています。それで逆転もできていると思っています。
    しっかり切り替えて、前半もやらなくちゃいけないけど、慌ててやるというより、落ち着いて絶対に自分たちが決めるという自信を持ってやっています。それが結果に出ているので、みんなの自信に繋がっていると思います」

    ■丸橋祐介選手
    「前半に失点して後半の早い時間帯でセットプレーから追いつけたことで勢いがついたのかなと思います。
    失点しても今はバタバタせず、落ち着いてサッカーが出来ているし、後半に入ってもう一段階ギアを上げて戦えているので、そこが逆転に繋がったのかなと思います」
    Q:ハーフタイムのロッカーの雰囲気は?
    「下を向かず、雰囲気をみんなで上げていって、良い形で後半に入っていけていると思うので、それが勝利に繋がっているかなと思います。
    伊東選手も速いというのは分かっていましたし、そこは上手く対応出来た部分もあったので良かったと思いますし、攻撃の部分でも後半は比較的上がれたし、後はチャンスの場面にもっともっと顔をだせられたら良いかなと思います」

    ■ソウザ選手
    「ゴールに関しても嬉しいですし、後は勝利に対してもすごく嬉しいです」
    Q:あのゴールは狙い通り?
    「ケンユウ(杉本)が引っ張ってくれたし、コウタ(水沼)がマイナス気味に入れてくれて、その時自分も待つことが出来たところでちょうどボールが来たので、後は決めるだけでした」
    Q:チームとして2試合連続逆転勝利になったが後半に巻き返せる要因は?
    「まず力は神様から与えて貰っているので、そこは感謝しなければいけないと思います。後はグループ全体のスピリッツだと思います。
    柏のチームはすごくクオリティが高く、非常に難しい試合でしたが、みんなが助け合う精神でやっています。逆転するために自分たちの力を合わせないといけない場面でしたから、グループの力だったと思います」
    Q:点が入った時のスタジアムの雰囲気がすごかったですが…
    「アップしている時から今日は本当に熱のこもった応援が来ているなと感じていましたし、それがなお自分たちに力を与えてくれているし、エネルギーになって更に戦えるようなイメージを持っています。それがあるので、最後まで諦めてはいけないし、最後まで行けると思えます。
    本当にすごく大きな力だと思います。本当に12番目の選手だと思います」
    Q:首位に立ちましたが…
    「貢献できてすごく嬉しいです。セレッソはすごいビッグクラブだと思います。ただ、自分たちはなおもっと良い練習をして、一戦一戦に向かって練習しなければいけないと思います」

    ■澤上竜二選手
    「前の人数を増やして、しっかり体を張ることと、守備のところを言われて入りました。そういう部分は出来たかなと思います」
    Q:交代直後に点が入って逆転まで行きましたが、監督の意図はみんな理解してできた?
    「1点入ってからも同じ形で続けてやるように言われました。逆転してフォーメーションが変わりましたが、しっかり守り切れたので監督がやろうとしたことはしっかり出来たのじゃないかなと思います」

    ■柿谷曜一朗選手
    「ホームでしっかりまた勝てるように頑張ります。みんなで逆転できたのが良かったのじゃないかと思います。セットプレーや色んな形から点が取れるのは良い事だと思いますし、しっかり逆転できて良かったと思います」

試合後記

  • 上位決戦らしいタフバトルでも根気強く戦ったセレッソ。鮮やかな逆転勝利で堂々の首位に浮上!

    J1リーグ戦を2位で折り返すことに成功した、セレッソ大阪。迎えた後半戦最初の一戦となる第18節では、先週に続き、キンチョウスタジアムでのホームゲームとなり、3位につける柏レイソルとの上位決戦に挑んだ。前節のFC東京戦とまったく同じ顔ぶれが並んだなか、前回対戦(第10節、0-1で敗北)のリベンジに燃える桜色の戦士たち。試合の入りから積極的に仕掛けて行く。

    まず開始2分で杉本健勇がミドルシュートを放てば、コーナーキックではソウザの鋭いキックから相手ゴールを脅かす。5分にはソウザのパスを受けた柿谷曜一朗が、巧みなステップやドリブルで相手を翻弄しながら、絶妙の左クロス。ファーサイドでヘッドをあわせた杉本のシュートは、わずかに枠の上を越え、決めきることはできなかったが、その後も柿谷が味方とのコンビネーションから中央を切り崩すシーンが見られるなど、押し気味に試合を進めていく。

    しかし、そこからは柏の特長の1つ、前からハードプレスをかけてボールを奪いに来る戦いの前に、セレッソはペースをつかめず。また、20分過ぎからは、激しい球際の攻防のなかで、桜色の戦士たちが負傷するシーンも続出する。なんとかイレブンがピッチで奮闘するも、前半終了間際、クリスティアーノの的確なアーリークロスを浴びると、最後は武富孝介にダイビングヘッドでゴールを献上。前半は0-1で折り返すことになる。

    それでも、今の桜色の戦士たちに、あきらめという言葉は存在しない。「『後半は積極的に自分たちからどんどん、球際の部分だったり、ガツガツ負けないでいこう。後ろは失点なしで、とにかく1点追い付こう』という話をしていた」と杉本健勇。勝利への強い想いを持って、柏に襲いかかる。1分に杉本、2分に山村和也と好機を迎えるなど、攻勢を強めていくセレッソ。それでも、柏の攻撃も強力で、2度に渡ってゴールを脅かされたが、キム ジンヒョンの好守やシュートがゴールポストに当たったこともあり、2失点目は許さない。

    そのなかで、61分には尹晶煥監督が、柿谷曜一朗と松田陸に替えて、澤上竜二、田中裕介の2選手を投入する決断を下す。すると、その直後、試合が動く。丸橋祐介の蹴ったコーナーキックから、ソウザが競り合ってこぼれたボールに反応したのが、杉本。ゴール前の混戦のなかでもあわてず、冷静に左足でシュートを放つと、ボールは気迫が乗り移ったかのように、相手DFごとゴールに入っていった。これで試合を振り出しにもどすと、セレッソサポーターが作り上げるキンチョウスタジアムの雰囲気が大きく後押しするなか、攻勢は止まらない。そして、勝ち越し点は、70分。右サイドで再三にわたってクロスからチャンスを作ってきた水沼宏太が、ゴール前に精度の高いボールを送り込むと、これにソウザがドンピシャで右足をあわせ、ボールはGK中村航輔の手の届かない絶妙なコースに入っていき、逆転に成功した。

    そこからは、前半戦でも何度も行ってきた、山村を最終ラインに下げて、守りを固めながらカウンターを狙う形に移行。柏の反撃にも、その山村や、田中らが身体を張ってディフェンスするなど、チーム全体が集中力をとぎらせずに奮闘。暑さとハードな戦いで極限の状態での戦いを強いられても、サポーターの拍手と声援に支えられながら、最後まで守りきった桜色の戦士たちは、2-1で勝ちきり、アウェイで敗戦したときのリベンジを達成。今季ホーム公式戦不敗と、キンチョウスタジアム全勝を継続しただけでなく、同日、鹿島アントラーズが引き分けたことにより、暫定ではない、首位の座に浮上した。

    「本当にタフな戦いだった。踏ん張って、やるべきところで戦って、なんとか勝つことができた」とマテイ ヨニッチ。屈強なセンターバックが、試合後にコメントを出すのがやっとになるくらい疲労困憊になるなど、イレブンは持てる力を最大限振り絞って、上位対決らしいハードな攻防を繰り広げたが、そこを見事に勝ちきった意義はとてつもなく大きい。それでも、「最近2試合とも先制点を許してからの展開になっているので、そこは修正しないといけない」と気を引き締めたのは、尹晶煥監督。「もっと奮闘していけるように、油断する気持ちをなくすことが大事になる」と、トップに立ったなかでも、現状をしっかり見極め、次の戦いへの糧にしていた。

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