2017明治安田生命J1リーグ 第16節

2017.6.25 (日) 18:03

ユアテックスタジアム仙台

入場者数:15,530人

ベガルタ仙台
  • 石原 直樹 (36'), 西村 拓真 (61')
セレッソ大阪
  • 柿谷 曜一朗 (16'), 山村 和也 (20'), 山下 達也 (58'), 山口 蛍 (68')
2-4
1-2 1-2
DAZN オンラインで試合観戦

ベガルタ仙台

GK 1 シュミット ダニエル
DF 27 大岩 一貴
DF 13 平岡 康裕
DF 50 増嶋 竜也 70
DF 2 永戸 勝也 39'
MF 17 富田 晋伍
MF 18 三田 啓貴
MF 23 中野 嘉大
MF 7 奥埜 博亮 59
FW 11 石原 直樹 36'
FW 30 西村 拓真 61' 81

サブ

GK 21 関 憲太郎
DF 4 蜂須賀 孝治 70
DF 5 石川 直樹
MF 10 梁 勇基 81
MF 28 佐々木 匠
FW 8 野沢 拓也
FW 20 クリスラン 59
監督 渡邉 晋

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 2 松田 陸
DF 14 丸橋 祐介 76
DF 22 マテイ ヨニッチ
DF 23 山下 達也 58'
MF 6 ソウザ 88
MF 10 山口 蛍 68'
MF 24 山村 和也 20'
MF 46 清武 弘嗣 42
FW 8 柿谷 曜一朗 16'
FW 9 杉本 健勇 45'

サブ

GK 1 圍 謙太朗
DF 5 田中 裕介 76
DF 42 瀬古 歩夢
MF 7 関口 訓充
MF 16 水沼 宏太 42
MF 38 西本 雅崇 88
FW 19 澤上 竜二
監督 尹 晶煥

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・奪ったボールを大切にしよう。
    ・切り替えを早くして、ポジションに早く戻ること。
    ・後半集中してゲームに入ること。
  • 【試合後】
    「今日、試合前のミーティングで選手たちに『このスタジアムでは勝利が遠かったけど、その認識を変えていこう』という話をしました。歴史を作ると言うのは少しオーバーかも知れませんが、『セレッソに何かを残そう、そういうことを作っていかないといけない』という話をしました。幸いにして、複数得点できて、2点差で勝つことができて本当に良かったです。大勢の方々とアウェイで勝利を味わうことができて、本当にうれしく思います。得点が早く生まれていい流れを作りましたけど、その後、押し込まれる状況もありました。全体を見ると、いい対応をして、粘り強く戦ったことで、この結果を得ることができました。私たちは1試合1試合を大事に戦っていますが、次節に向けても今日の勝利がつながると思います」

    Q:守備の組織が崩された理由と、後半途中で山村選手をバックラインに落とした理由は?

    「2失点については、必要以上にラインが引いてしまったと思います。ただ引いて立っているだけで、相手が狙っているコースを消すなどの狙いを持っていなかった。なので、そういう失点が生まれました。『後半は修正していこう』という話もしました。スコアが開いた時に山村選手をバックラインに落としたことについては、今日はジメジメしていて、痙攣が起きる選手もいました。体力を効率的に使うために、守備的な出方に変えました。その後、カウンターからゴールも生まれました。狙い通り、いい結果につながったと思います」

    Q:現状で分かる範囲で、負傷交代した清武選手の状態は?

    「確実にここを痛めた、という話はできませんが、恐らく、筋肉系のケガだと思います。検査をしてみないといけません。コンディションが上がって来ては、ケガをしてしまう、それを繰り返しているので、本人が自分自身にガッカリしてしまうのでは?という心配もしています。でも、ケガをしてしまったことは仕方ないので、早く復帰できるように、祈るしかないです」

    Q:先制点について。相手の3バックの背後を狙い通り取れた得点だったと思うが?

    「良かったことは、流れの中から(柿谷が)ゴールできたこと。もっとこういう得点が出てこないと、と思います。僕らの選手は、足元はうまいのですが、相手の背後を狙う意識は少し足りません。でも、選手たちがそれを意識して狙い続けてくれたので、今日のような得点が生まれたのだと思います。これからも適切に裏を狙うことで、いい試合ができると思います」

選手コメント

  • ■柿谷曜一朗
    Q:流れの中からの今季初得点でしたが?
    「そう言われると思っていました。みんなにいろんなチャンスはあると思うし、(裏も)毎試合、狙っているけど、今日みたいにうまく行く時もあれば、上手く行かない時もある。やってみないと分からないこともあります。それより、今日は我慢すべきところで我慢できなかった。相手に助けられた部分もあると思うし、修正すべきところもいっぱい出てきた。もう一回、見つめ直して、修正したいと思います。相手はイケイケやったし、相手に点が入ったり、いいプレーが出た時のスタジアムの盛り上がりや一体感は素晴らしいものがあったと思います。近くでそれを感じて『すげぇな』と思いながら見ていましたけど、ウチの選手がそれ以上に、我慢強くパワーを持ってできたのだと思います。でも、もっと守れるところもあったし、決められるチャンスもあったので、勝ったことはいいことだと思うけど、そこまで喜ばしい内容ではなかったので、またしっかり見つめ直してやらないといけないと思います」

    Q:清武選手の負傷はチームとしても気がかりだが?
    「ケガの具合がどの程度か、これからの診断次第ですけど、なってしまったことは仕方ないので、治すだけやと思う。去年、僕もその経験がある。キヨがプレッシャーを感じないように僕らがピッチで結果を出すだけやと思う。去年、みんなが自分にそうしてくれたように、今年は僕がキヨのためにできればいいと思います」

    ■山村和也
    Q:息もつかせぬ試合になりましたが?
    「個人的にはボールを収めることもあまりできなかったし、2失点目は、後ろに下がって、マークのズレから失点してしまったので、反省が残るゲームだったかなと思います」

    Q:これだけ崩されたのは、第2節の浦和戦以来かと思いますが?
    「そうですね。今日は、ちょっと2シャドーに対して、コースを前線から消せなかった部分と、シャドーにボールが入った時の対応にズレが生じていました。後ろと前の連係が大事になると思うので、これからは、コミュニケーションを取って詰めていけたらなと思います」

    Q:その一方で、攻撃では効率よく得点を重ねることができましたね?
    「そうですね。前節は決めるべきところで決め切れなかった分、今回は決めるところで決めたことが4-2という結果になったと思います。自分自身、ニアかファーか少し迷ったのですが、決めることができて良かったです。今日は前だけではなく、後ろ(の選手)も決めてくれましたし、これからも、全員がしっかり決めることを意識して練習に取り組んでいきたいと思います」

    Q:セレッソの選手としてこのスタジアムで試合をしたのは、山村選手は初めてですが、チームとしては、なかなか勝てなかったユアテックスタジアム仙台で勝てたことも大きいのでは?
    「そうですね。曜一朗が試合前に『ここから、このスタジアムで勝てる伝統、歴史を作っていけるように』ということも言っていたので、今日の勝利から始まりとしてやっていけるように、これからも勝っていきたいと思います」

    Q:清武選手の負傷は辛いですね?
    「弘嗣は前半からすごく頑張ってくれていましたし、しっかり治してもらって、またチームで活躍してもらえたらいいなと思います」

    ■山下達也
    「守備のところはマークのずらし方やポジショニングのずらし方がスムーズではなくて、
    中盤で相手に先手を握られる部分がありました。でも、そういう時間もあるし、そういう時間帯に耐えることは後ろの仕事なので。(前半最初の)相手の時間で攻撃陣が先に2点を取ってくれたので、後ろとしては助かりました」

    Q:山下選手が決めた3点目も、チームとして大きかったのでは?
    「チームを助けられたかなと思った瞬間でしたが、その後、すぐ失点してしまったので…。3バックに変わった瞬間だったので、頭をスムーズに切り替えないといけなかったです」

    Q:こういう追いつかれそうな試合を勝ち切ったことは大きいのでは?
    「スタジアムの雰囲気や、このスタジアムで勝っていないというジンクスも含めて、そういうところを覆せたことは、チームとしてまだまだ成長できる。結果を残せたことは良かったと思います」

    ■キム ジンヒョン
    Q:これだけ攻められたのは久しぶりでしたね?
    「相手の崩し方がうまかったと言えばうまかったけど、そこへ対応が、僕らはもっとうまくできたと思います。相手が崩している時に、慌てて行き過ぎた。もう少し落ち着いてやれれば良かったかなと。2失点とも、やられなくてもいいシーンだったと思います。(浦和レッズやサンフレッチェ広島など)今日のような形の相手に複数失点が続いているので、そこへの対応は、これから直していかないといけないと思います」

    Q:4-2になった後の時間帯は落ち着いてプレーできました?
    「前半は、2点を取る前も後も崩される場面が多かった。前半は慌ててしまった。自分たちで崩れたなと思いました。ハーフタイムにみんなで『まだ勝っているし、次の3点目が大事。先に取ろう』という話をしました。先に失点しないことが重要だったので、後半は立ち上がりから入りを良くして、落ち着いてやろう、ということで、割り切って守れたと思います」

    Q:ジンヒョン選手がセレッソに加入してから、ユアテックスタジアム仙台での初勝利となりました。
    「そうですね。初めてですね。今まで、最後に決められる試合もあったし、最後に追いつかれる試合もありました。そういう試合を若い時に経験してきて、今日は勝つ、という気持ちもあったし、今のチームは違うと思います。今の順位にいて、さらに上げたい、というみんなの気持ちが、今日の試合を勝ち切れた要因だと思います」

試合後記

  • 好敵手・仙台との激闘を制したチームがまた一つ、逞しさを身に付け、成長を遂げる

    リーグ戦5試合負けなしのセレッソ大阪と、リーグ戦4試合負けなしのベガルタ仙台。好調なチーム同士の一戦は、最初から最後まで息もつかせぬ激しい展開の中、セレッソが3度、2点差を付け、粘る仙台を振り切って2-4で勝利。首位の柏レイソルをピタリと追走する貴重な勝点3を手にした。

    試合開始からフルスロットルで仕掛けてきた仙台に対し、立ち上がりのセレッソは守勢に回る時間が続く。それでも、立て続けに迎えたピンチをしのぐと、16分、一瞬の隙を見逃さず、柿谷が先制点を突き刺した。マテイ ヨニッチのクリアを拾った清武弘嗣が前線の柿谷へ絶妙なパスを送ると、3バックの脇を突いた柿谷は自らの間合いにボールを引き込み、左足一閃。清武と柿谷の武器が共鳴した素晴らしいゴールにアウェイゴール裏が沸いた。

    4分後、今度はソウザが高い位置で奪うと、杉本健勇から山村和也へ素早くパスが渡り、受けた山村がダイレクトでニアを射抜き、セレッソが追加点。前節の清水エスパルス戦とは対照的に、訪れたチャンスを確実に仕留める決定力の高さで仙台を沈黙させた。ただし、ホームの大声援を受けた仙台のメンタルが怯むことはなかった。セレッソは仙台のビルドアップを防ぐことができず、36分には完全に崩されての失点。暗雲が立ち込めると、39分には、カウンターに移ろうとした清武にアクシデント。ドリブルで相手を振り切ろうとした際に左太腿裏を痛めた清武はピッチに倒れる瞬間、自ら交代の合図を送った。幸先良く2点を先取する流れから、失点に加えて、清武の負傷交代。前半終了間際にも仙台の波状攻撃を受けたセレッソだが、ここは何とかしのぎ、1点のリードは死守して前半を終えた。

    前半は仙台の攻撃に対して守備がハマらなかったセレッソだが、ハーフタイムを機に落ち着きを取り戻す。「まだ勝っている。次の3点目が大事。先に取ろう」(キム ジンヒョン)と意思統一してピッチに戻った桜のイレブンは、後半は主導権を奪い返すと、58分、CKの流れから、丸橋のクロスに山下達也が豪快なヘディングで合わせて3点目を決めた。

    この直後、仙台が切り札のクリスランを投入すると、セレッソも山村がDFラインに下がって3バックを形成。ピッチ上に変化が起きた局面で、まず効果を生み出したのは仙台だった。61分、セレッソはクリスランに起点を作られると、3バックを破られ、仙台に再び1点差に詰め寄られた。ただし、ここからの強さが今季の“ユン・セレッソ”の真骨頂。68分、相手のクリアをソウザが奪って杉本とのワンツーで持ち運び、シュート。GKが弾いたボールを山口蛍がダイレクトで蹴り込んで再びリードを2点に広げた。以降は仙台に攻められながらも5-4-1で後ろを固めた守備が機能。キム ジンヒョンの好守もあり、安定感を取り戻したセレッソが危なげなく試合をクローズさせた。

    ユアテックスタジアム仙台では、実に2003年1st第8節以来となる勝利。「このスタジアムで勝っていないジンクスを覆せたことはチームとしてまだまだ成長できる」と山下が話せば、「(柿谷)曜一朗が試合前に『ここから、このスタジアムで勝てる伝統、歴史を作っていけるように』ということも言っていた。今日の勝利が始まり」とは山村。進化を遂げる仙台の攻撃をまざまざと体感したセレッソは、何度もピンチを迎えた。そして、チャンスには大声援で選手を鼓舞する仙台サポーター。一体となったユアテックスタジアム仙台は、やはり一筋縄ではいかない“難所”だった。それでも、勝ったのはセレッソ。「スタジアムの盛り上がりや一体感はすばらしいものがあったと思います。近くでそれを感じて『すげぇな』と思いながら見ていましたけど、ウチの選手がそれ以上に、我慢強くパワーを持ってできたのだと思います」と試合を振り返ったのは柿谷だ。鬼門突破─。快進撃を続けるセレッソがまた一つ、逞しさを身に付け、チームとしての成長を手にした。

シュート数

13 10
    平岡 康裕(1), 永戸 勝也(1), 三田 啓貴(2), 中野 嘉大(2), 奥埜 博亮(1), 石原 直樹(2), 西村 拓真(3), クリスラン(1)
    山下 達也 (1), ソウザ (1), 山口 蛍 (1), 山村 和也 (3), 清武 弘嗣 (1), 柿谷 曜一朗 (1), 杉本 健勇 (2)

ゴールキック

7 11

コーナーキック

3 3

直接フリーキック

11 7

間接フリーキック

6 0

オフサイド

6 0

ペナルティキック

0 0