2017明治安田生命J1リーグ 第6節

カシマスタジアム
入場者数:21,078人
鹿島アントラーズ
セレッソ大阪
  • 山村 和也 (46')
0-1
0-0 0-1

鹿島アントラーズ

GK 1 クォン スンテ
DF 24 伊東 幸敏
DF 3 昌子 源
DF 5 植田 直通
DF 16 山本 脩斗
MF 6 永木 亮太 54' 76
MF 20 三竿 健斗
MF 11 レアンドロ 57
MF 13 中村 充孝 57
FW 7 ペドロ ジュニオール
FW 9 鈴木 優磨

サブ

GK 21 曽ヶ端 準
DF 28 町田 浩樹
MF 4 レオ シルバ 76
MF 8 土居 聖真 62' 57
MF 25 遠藤 康 57
MF 40 小笠原 満男
FW 14 金森 健志
監督 石井 正忠

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン 90+5'
DF 2 松田 陸
DF 14 丸橋 祐介
DF 15 木本 恭生
DF 22 マテイ ヨニッチ
MF 6 ソウザ 90+2'
MF 7 関口 訓充 84
MF 10 山口 蛍
MF 24 山村 和也 46' 84
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇 89

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 4 藤本 康太
DF 5 田中 裕介
DF 23 山下 達也 84
MF 13 丸岡 満 84
MF 16 水沼 宏太
FW 11 リカルド サントス 89
監督 尹 晶煥
試合経過
90+5' キム ジンヒョン
90+2' ソウザ
89' リカルド サントス (in) 杉本 健勇 (out)
84' 山下 達也 (in) 山村 和也 (out)
84' 丸岡 満 (in) 関口 訓充 (out)
レオ シルバ (in) 永木 亮太 (out) 76'
土居 聖真 62'
土居 聖真 (in) 中村 充孝 (out) 57'
遠藤 康 (in) レアンドロ (out) 57'
永木 亮太 54'
46' 山村 和也

シュート数

18 9
    山村 和也 (46')

ゴールキック

6 11

コーナーキック

5 1

直接フリーキック

9 11

間接フリーキック

4 3

オフサイド

4 3

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ■セカンドボールの反応を早くしよう
    ■もう少し正確にプレーしよう
  • 【試合後】
    「天候も悪い中、遠くからスタジアムに足を運んでいただいて、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。強豪である鹿島さんを相手にして、すごくチャレンジャーとしての気持ちで試合に臨みましたけど、集中力、粘り強さによって、こういう結果が得られたのではないかと思います。決して内容でも僕たちが劣っていたとは思いません。鹿島さんは何人かの選手を代えてきましたけど、強い相手だと感じました。そういう強い相手に対して、選手たちは最後の最後まで頑張って走ってくれました。今までの勝利は選手たちの努力で成し得ることができました。これからもっと多くの試合が続いていきます。前を向いて、全選手が良い準備をして、やっていきたいと思います」

    Q:決勝点の山村選手について。得点以外にも数々のチャンスに絡み、気持ちも入っていたように見えましたが、今日の評価については?
    「今までは、CBとか、中盤をやってきた選手ですが、そこではなく、攻撃的なポジションに置いて、活性化できています。競技力に関しても波がないし、常によくやってくれています。杉本選手と2人でうまく起点を作ってくれて、そのおかげで試合運びがスムーズにできていると思います。そして、言い忘れてしまいましたけど、今日、初めて、流れの中からゴールが生まれました。これからももっと、流れの中からチャンスが来ると思いますので、決められるようにやっていきたいと思います」

    Q:守備を堅く、カウンターから得点が決まった。鹿島相手に勝利したことも踏まえ、監督の目指しているサッカーができた?
    「僕らは、前半の立ち上がりから、引いて守ろうとはしませんでした。選手たちは前からプレッシャーをかけていきました。もちろん、後半、勝っている状況であれば、ラインを下げて守ることもありますが、いろんな局面で、選手たちが勝とうとする意欲を見せてくれたと思います」

    Q:改めて、山村選手を中盤やCBではなく、トップで起用する意図を教えていただけますか?
    「大勢の方から、『CBや中盤に置いておくと、少し不安感もある』と聞きました。自分もそれを感じましたし、自分から見ると、前線のポジションがふさわしいと思いました。すごく運動量もありますし、長身なのに、足元の技術もしっかりあります。競り合いの強さも、ストライカー系の選手よりも持っています。ポジションを変更したことは成功できていると思います。もちろん、FWだけではなく、時には中盤もCBもできる選手なので、活用価値がすごく高い選手だと思っています」

    Q:ルヴァンカップを挟みますが、次節はガンバ大阪との大阪ダービーです。そこへ向けての意気込みをお願いします。
    「まず、カップ戦の話をしますと、この前の試合はいい試合を見せることができましたので、もう1回、その選手たちにチャンスを与えたいと思います。そして、ガンバ戦へ向けて、いい準備をしていきたいと思います。ガンバ戦は、大勢の方が期待しているので、僕らもすごく気にしている試合です。絶対、いい結果を得たいという気持ちを持っています。でも、気持ちだけで何かできるわけではないので、試合に向けて、いい準備を着実にしたいと思います」

選手コメント

  • ■山村和也選手
    「(Q:得点場面を振り返ってください)
    『ニアを突こう』ということは話していたので、クニさん(関口訓充)がボールを運んでくれて、いいボールを上げてくれたので、それを決めることができて良かったです。
    (Q:植田選手のマークを外した形になりましたが、かつて一緒にやっていた中で、狙っていた?)
    植田がというよりは、僕がCBの時にやられて嫌だったことができればいいかなと思っていたので、それができて良かったと思います。
    (Q:率直に、敵としてカシマスタジアムでプレーした気持ちはいかがでしたか?)
    試合前も言いましたけど、ここに戻ってくることを目標にして頑張っていたので、それを実現できて良かったなという気持ちと、しっかりセレッソが勝つことができて良かったなと思います。
    (Q:先ほどのテレビインタビューでは、「複雑な気持ちもあった」と話していましたが?)
    そうですね。思い入れもある分、複雑な気持ちもありましたけど、こうやって結果で成長した姿を見せることができたことは良かったと思います。
    (Q:今日は得点場面以外にも、積極的にシュートを狙っていましたね)
    そうですね。前に入ったからにはシュートも決めないといけないし、後ろはいつも頑張ってくれているので、その分、結果で、得点という形で応えたいと思っています。
    (Q:試合後に、鹿島の選手から何か言われたりしましたか?)
    『決めるなよ』と笑いながら言われましたけど(笑)本当に、懐かしい気持ちと、これからまた頑張っていかないといけないなと思いました」

    ■関口訓充選手
    「(Q:得点場面のアシストについて)
    (山村)和也とは、『(自分が)抜き切らなかった時はニアで』ということは試合前から話していたので、タイミング的にも合いました。中を見た時に和也が1枚見えたので、狙い通りの得点になりました。ボールを取った位置は低めで、(杉本)健勇に当てて、落としたボールに自分が飛び出していったので、長い距離を走るとチャンスになるなとあらためて思いました。得点につながって良かったです。
    (Q:内容全般としても、球際でしっかり戦えていたのでは?)
    そうですね。前半は相手が前から来ていたので、苦しい立ち上がりになりましたけど、そこで失点ゼロに抑えることができたことが、後半にいい流れを持ってくることができた要因の一つだと思います。ただ、2点目、3点目と取れたらもう少し楽な展開にもなったと思います。今は守備でしっかり守れているので、どんな相手とやっても、互角に戦えるのかなと思います」

    ■柿谷曜一朗選手
    「やるべきことを90分通してやった結果だと思います。確実に鹿島さんの方がチャンスは作っていたでしょうし、勝つに等しいサッカーをしていたとは思いますけど、それ以上に、僕らの方が、後ろは集中して守っていたと思う。ただ、追加点を取っていかないと、この先、厳しくなるということも分かった気がします。僕らにもチャンスがなかったわけではないので、そこは次の試合に生かしていかないといけないですけど、(鹿島の)アウェイで(山村)和也が点を決めて勝てたのが一番良かったんじゃないですか(笑)。
    (Q:後半は、いいカウンターも決まっていたのでは?)
    守ってから出て行くことはキャンプからずっとやっているので。最後の質はもっと上げないといけないですけど。今、このチームは和也と健勇が中心となって支えてくれています。僕らは後ろで構えているだけですが、あの2人がいないと、失点ゼロでは抑えることはできない。今日は和也が点を取ってヒーローかもしれないですけど、あの2人は同じくらいチームに貢献してくれています。やっている僕が一番思います」
    (Q:だいぶ山村選手と周りのコンビネーションも成熟してきましたか?)
    まだまだですよ。まだまだこの先、試合もありますし。元々、和也はサッカーセンスがある選手なので、どこのポジションでもできると思いますし。まぁ、本人が今、楽しく気持ちよくサッカーをやっているんじゃないですか(笑)。
    (Q:アウェイの鹿島戦での勝利は大きいのでは?)
    1試合勝っただけなので、あまり喜びを爆発させることはできないですけど。僕らはJ2から上がってきた立場なので、相手をリスペクトしながらやらないといけないですけど、し過ぎると、浦和戦のようになってしまう。『自分たちもやれる』という自信を90分間しっかり出し続ければ、こうやって結果も付いてくる。ただ、勘違いしてはいけないし、質を求めて、2点、3点と取って試合を決めることをやっていかないといけない。勝ち切ったことは喜んで、次につなげていきたいです」

    ■山口蛍選手
    「相手はメンバーも代えてきましたけど、それでも鹿島に勝てたのは良かったと思います。
    (Q:目指すサッカーがだいぶ形になりつつある?)
    そうですね。なってきていると思います。
    (Q:守備でのボールの取り所もよくなっている?)
    明確になってきていますね。(山村)和也くんと(杉本)健勇、ファーストディフェンダーが前から限定しながら追いかけてくれるので、後ろも狙いやすいですし、そこでハマらなくても、俺とソウザ、後ろ4枚でブロックも作れているので、そう崩されることもない。完成度は上がってきたのかなと思います。
    (Q:完敗した第2節の浦和戦からの成長を示す試合でもあったかと思いますが、今日の内容は自信になる?)
    いや、まだそこまではいかないですね。次は(大阪)ダービーもありますし、そこが終わってからぐらいだと思います。この勢いが果たして本物なのかどうなのか。次のガンバ戦にかかってくると思うし、そこで負けてしまえば、連勝してきた意味も薄れてしまうので、次が試される一戦になるのは間違いないと思います」

    ■木本恭生選手
    「(Q:鹿島相手に1-0で勝ち切った結果について)
    ピンチもありましたけど、『無失点で抑えたい』という気持ちが、ポストだったり、助けてくれたと思います。終盤のやられそうな場面の後でも、ヨニッチ選手や(柿谷)曜一朗さんが声をかけてくれて、引き締まりました。
    (Q:終盤は猛攻を受けましたが、これまでの相手より圧力はありました?
    そうですね。外国籍選手にしても、勢いのある若手選手にしても、個人の能力や、一つひとつの駆け引きは、今までの相手より上だと感じました。
    (Q:リーグ戦で3試合連続完封です。自信になりますか?)
    自信にもなりますけど、チャンスも作られているので、まだまだ修正しないといけないと思います。
    (Q:立ち上がりにいいシュートブロックもありました。あそこで落ち着けた部分もある?)
    落ち着けたということはないですけど、ああいう場面で体を投げ出せるということは、自分自身、コンディションがいいのかなとは思います」

    ■キム ジンヒョン選手
    「(Q:リーグ戦3試合連続での完封勝利になりましたが?)
    今年、監督が代わって、守備の意識が高い監督ですし、11人全員でしっかり守備のポジションを取っていることが、3試合連続で完封できている要因だと思います。
    (Q:終盤の時間帯については?)
    きつかったですけど、みんなが『絶対、勝つ』という気持ちを持っていたので、きつい中でも最後まで体を張ったり、集中できたと思います。自分自身、『今日は絶対、無失点で終わろう』と思っていました。後ろから見ていて、あまりやられないな、という雰囲気も出ていたと思います」

試合後記

  • 山村和也の恩返し弾をチーム全体で守り切る。気持ちの入ったナイスゲームでリーグ戦3連勝を達成!

    開幕前、3年ぶりのJ1に挑むにあたり、対戦が楽しみな相手として、セレッソ大阪の選手たちから最もその名が挙がったのが「鹿島アントラーズ」だった。今節、小雨が降りしきる中、敵地、県立カシマサッカースタジアムに乗り込み、リーグ戦3連勝、公式戦4連勝を懸けて、セレッソはその鹿島との一戦に臨んだ。

    スタメン11人は、前節の横浜F・マリノス戦 と全く同じ。控えには、けがから復帰した山下達也と水沼宏太が入った。試合は、立ち上がりから鹿島にボールを持たれる展開となるも、セレッソも、杉本健勇と山村和也の前線から始まる連動した守備で対応。慌てることなく、しっかりと試合に入ることに成功した。すると、最初の決定機はセレッソに訪れる。13分、木本恭生のヘディングでのクリアを収めた杉本が山村に落とすと、山村がDFをかわしてシュート。思い切り良く放たれた強烈な一撃がクロスバーを直撃した。1分後、今度は杉本が昌子源からボールを奪い取ると、そのまま縦に進入。サイドから中へ上げたクロスは惜しくも山村には合わなかったが、前線2人の関係が向上していることが見て取れた2つのシーンだった。鹿島にチャンスらしいチャンスを与えないまま前半を終えようとしていたセレッソだが、一度だけ、42分に中央を割られてヒヤリとさせられたシーンを作られるも、ここはGKキム ジンヒョンがしっかりと防いだ。

    ポゼッション率では鹿島に劣るも、走行距離では圧倒し、試合前、関口訓充がポイントに挙げた「球際の戦い」でも負けることなく前半を優位な形で終えたセレッソが、後半開始早々、試合を動かす。自陣の低い位置でボールを奪った関口が前線の杉本にボールを当てると、そのまま前方へ。杉本が収めてソウザに落とすと、ソウザは前線に駆け上がってきた関口へ絶妙なパスを送った。一気に右サイドを侵入した関口がニアに上げたクロスに合わせたのは、古巣との対戦で試合前から気持ちが入っていた山村。かつての同僚である植田直通のマークをうまく外し、ヘディングでゴールネットを揺らした。

    その後も、セレッソは60分に柿谷曜一朗と山口蛍のワンツーから柿谷がペナルティーエリア内に進入してゴールに迫れば、69分には、スローインの流れから、山口、柿谷、山村とつないで決定機を作るなど、2点目を貪欲に奪いに行く。ただし、ここから残りの時間は、ホームで負けが許されない鹿島の猛攻を受ける形に。本来の主力選手である土居聖真と遠藤康、レオ シルバを立て続けにピッチに投入してきた敵将に対し、尹晶煥監督も動く。山村と関口を下げて山下と丸岡満を投入。システムを[5-4-1]に変えて、1点を守り切る姿勢を明確にした。前からのプレスが効かずに全体が押し下げられ、鹿島の攻撃の圧力を受ける形ともなったが、セレッソの選手たちは最後まで集中力を切らさない。88分には三竿健斗のシュートがポストを直撃して肝を冷やす場面もあったが、試合終了間際には立て続けにキム ジンヒョンが好セーブを見せ、そのままタイムアップ。昨季のJリーグ王者を相手に一歩も引かない戦いぶりで、セレッソが見事、勝点3を手にした。

    「集中力、粘り強さによって、こういう結果が得られたのではないかと思います。決して内容でも僕たちが劣っていたとは思いません」と試合後に尹晶煥監督が誇らしげに語れば、古巣相手に殊勲の決勝点を決めた山村も、「ここに戻ってくることを目標にして頑張っていたので、それを実現できて良かったなという気持ちと、しっかりセレッソが勝つことができて良かった」と感慨深げに語った。試合前、「今の自分たちが試される試合になる」とこの試合の重要性を話していた山口は、チームが目指すサッカーがだいぶ形になりつつあることを認めつつ、「次は(大阪)ダービーもありますし、この勢いが果たして本物なのかどうなのか。次のガンバ戦にかかってくる」と勝って兜の緒を締めた。

    ピッチに立った選手全員が最後まで足を止めずに体を張って戦い抜いた素晴らしい勝利を掴んだセレッソ。リーグ戦3連勝と勢いに乗った状態で、次節、ホーム・ヤンマースタジアム長居でのガンバ大阪との大阪ダービーに挑む。

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