2017明治安田生命J1リーグ
第8節第2日

2017.4.22

ヴァンフォーレ甲府

畑尾 大翔 (62')

1

AWAY

FULL TIME

1

0-0

1-1

セレッソ大阪

杉本 健勇 (48')

山梨中銀スタジアム

11,038

監督コメント

「遠いところまで足を運んでいただいたサポーターの皆さんのために、今日は絶対、勝点3を取って恩返しをしたかったのですが、それができずに残念です。すごく多くのチャンスを作りましたが、それをしっかり決めることができず、それが引き分けた1つの要因になりました。
先制点を決めた後、簡単に失点してしまい、試合運びが難しくなりました。負けていないことに満足するしかない結果となりました。もちろん、満足はできませんが、アウェイで取った勝点1を大事にして、最後まで諦めずに頑張って走ってくれた選手たちには感謝しています。これからルヴァンカップを含めた連戦になります。ケガ人を出すことなく、全員でいい準備をして乗り切れるように頑張ります」

Q:後半の途中に右サイドに清武弘嗣選手を投入しました。関口訓充選手と特長が違う中、どういう良さに期待して起用したのか?
「皆さんもご覧になった通り、ゲームやリズムを作ることに関しては清武選手のほうが上だと思います。ただ、それは関口選手が下手だということではありません。2人の選手の特長が違う、ということです。関口選手は守備でもすごく頑張ってくれているし、攻撃でもいいシーンを作り出せます。誰がピッチに立っても、チームにとってプラスになっています」

Q:後半の途中に木本恭生選手をボランチに入れて、ソウザ選手を前に上げた意図は?
「ソウザ選手は、前半、少し体が重たそうな感じがしました。ですが、後半に山村和也選手の足がつってしまいました。攻撃で変化を付けられる選手が(ベンチに)何人かいたのでいろいろ考えましたが、ヤス(木本)には守備面でのコントロールも期待しながら、ソウザ選手は前でシュートの能力もあるので、そこに期待して変化を付けました」

Q:前節に続き、チャンスの数では上回った中で引き分けになりました。改善するところがあれば、どういった点か?
「僕らのチームだけの問題ではありません。他のチームでも決定力は課題になっていると思います。選手たちも、決めたくなくて決めていないわけではありません。もちろん、もっと練習しないとダメですし、シュート感覚を磨く練習をすることで、もっとうまくなっていくと思います」

選手コメント

■杉本健勇選手
「悔しいですね。相手には何もさせなかったと思うので。その中で、失点したセットプレーに関しては自分のポジショニングも悪かったので反省しないといけないけど、一番は俺がチャンスを決めていれば勝てた試合でした。3点は取れました。チャンスの数は増えているし、ボールもゴール前に入って来ているので、そこでどれだけ自分が集中して決めるかというところ。そのレベルを上げないといけません。自分が決めていれば勝てたというのは前節と同じですし、2試合続けてすごく悔しいので、次はチームを勝たせるプレーをしたいと思います。

Q:得点場面を振り返ると?
「いいところ(柿谷曜一朗選手のところ)にこぼれて、ワンタッチで出してくれると思ったので信じて走ったら、いいパスが来ました。GKと1対1だったので、冷静に決めることができました。でも、試合には勝てていないので。追いつかれてからもチャンスはありましたし、そこで点を取って勝っていればと。悔しいですけど、ネガティブには考えず、次はルヴァンカップもありますし、その次はリーグ戦で(前所属の)川崎フロンターレとの試合もあるので、勝ちたいです」

Q:点を取るためのポイントには入っていけていると思いますが?
「そうですね。個人としてのシュートチャンスも多かったので、そこにいることはいいかもしれないですが、最後に決めるところの技術や集中力について、自分の情けなさも感じます。前節も今節も自分がもっと決めていれば勝てていた。そういう悔しさのほうが強いです」


■関口訓充選手
「勝ちたかったですね。いい形で押し込んで点も取れましたし、危なかったシーンは失点の場面だけだったかなとも思いますし。ただ、相手はそれをしたたかに狙っていたと思うし、いかにファウルをせずに守備をするかということも大事だと思います。あの1本で試合の結果は大きく左右されるので、今後、上位を目指して行くのであれば、なくしていかないといけないです。

Q:前節に続いて、相手の倍以上のシュートを打ちながら勝ち切れない。修正点は?
「最後のところですね。本当に、最後のところでいかに落ち着いて仕事ができるか。相手を押し込んで、いい形での攻撃と守備ができているので、これを継続してやることで、チームとしてもっともっとやることが浸透していくのかなと思います」

Q:シーズン序盤にあった課題とは、いい意味で違ったレベルでの課題が生まれていると思いますが?
「そうですね。1つひとつレベルは上がっていると思いますし、ここをまたチームとして乗り越えていけば、また1つ上のチームになれると思う。それを繰り返すことで、優勝争いというところも見えてくると思います。なので、こういう試合を無駄にせず、次につなげないといけないと思います」


■山口蛍選手

Q:試合としては支配していただけに、悔しい引き分けなってしまったのでは?
「まぁでも、相手もセットプレーは狙っていたと思うし、そこで点を取ってきたので。ただ、自分たちにチャンスは多かったので、それさえ決めていれば勝てた試合だったと思います。後半、キヨくん(清武弘嗣)が入って攻撃にアクセントも付いて、流れも生まれました。キヨくんが入る前に、前半からもう少し自分たちでアクセントを付けた攻撃ができれば良かったとは思います」

Q:シーズン序盤に比べると、だいぶ攻撃は活性化されてきましたが?
「そこはプラスに考えることもできるけど、前節のガンバ大阪戦も含め、セットプレーでやられている。簡単にやられ過ぎているかなとも思う。相手も研究してきていると思うので、そこはもっと次節以降に向けてもしっかりやっていかないといけません」
Q:カウンターのリスク管理はチームとしてできていたか?)
「そうですね。最後に少し危ない場面もあったけど、自分たちも点を取りに行った状況だったので仕方がない。それ以外は、比較的カウンターでやられるシーンはなかったと思います。あとは、失点シーンのように、サイドでFKを与えてしまう回数を減らすこと。与えてしまうことが悪いわけではないけど、それが失点につながると、次はそこで(プレスに)行かずにクロスを上げられて失点してしまうかもしれない。切るところは切るでもOKだし、セットプレーもしっかり跳ね返すこと。今日はそこだけだったかなと思います。ただ、負けていないことも大切にしながら、チームとして攻撃も守備もいい部分は増えていますし、継続してやっていくことが大事になると思います」


■清武弘嗣選手
Q:ポジションも変えながら、全体的に動きながら、攻撃も活性化されたと思いますが?
「相手が引いていたのでボールに触わる回数は多く、リズムも作れてチャンスはありましたけど、結果を見れば引き分けなので、残念かなと思います」

Q:このチームの中で、自身の生かし方も次第にわかってきた感じはありますか?
「サイドなので、サイドで起点を作って、うまく中に入りながら、ということを意識してプレーしています。今日は流動的に動けていたとは思いますけど、もう少しサイドで起点を作れれば良かったかなとも思います」
Q:もう少しサイドで張ることも必要?
「張ってはいましたけど、張るとなかなかボールも回ってこないので。自ずとボールサイドに寄っていく感じになりました。また試合を重ねながらやっていければいいかなと思います」

Q:ボールを持って中で動けることは関口訓充選手とはまた違う個性でもありますし、2人の良さをそれぞれ生かすことができれば攻撃のバリエーションも広がるのでは?
「クニくん(関口訓充選手)にはクニくんのプレーがあるし、僕には僕のプレーがある。その中で僕は自分の特長を出せるプレーをすればいいし、クニくんはクニくんの特長を出せるプレーをすればいいと思います」

Q:コンディション的には、次節あたりから90分フル出場も行ける状態ですか?
「行こうと思えば行きたいですけど、そこは僕の判断ではなく監督の判断なので。今はチームの状態もいいですし。今日の引き分けはもったいないし、2
試合連続の引き分けは残念ですけど、次に向けていい準備をしたいと思います」