2017明治安田生命J1リーグ 第2節

埼玉スタジアム2002
入場者数:43,826人
浦和レッズ
  • 武藤 雄樹 (22'), 興梠 慎三 (37'), ラファエル シルバ (52')
セレッソ大阪
  • マテイ ヨニッチ (59')
3-1
2-0 1-1

浦和レッズ

GK 1 西川 周作
DF 46 森脇 良太
DF 6 遠藤 航
DF 5 槙野 智章
MF 24 関根 貴大
MF 16 青木 拓矢 79
MF 22 阿部 勇樹
MF 3 宇賀神 友弥 50'
MF 9 武藤 雄樹 22'
MF 30 興梠 慎三 37' 86
FW 8 ラファエル シルバ 52' 68

サブ

GK 25 榎本 哲也
DF 4 那須 大亮 79
MF 15 長澤 和輝
MF 38 菊池 大介
MF 39 矢島 慎也
FW 20 李 忠成 68
FW 21 ズラタン 86
監督 ペトロヴィッチ

セレッソ大阪

GK 27 丹野 研太
DF 2 松田 陸 85
DF 14 丸橋 祐介
DF 22 マテイ ヨニッチ 59'
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ
MF 7 関口 訓充 61
MF 10 山口 蛍
MF 13 丸岡 満 73
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇

サブ

GK 1 圍 謙太朗
DF 3 茂庭 照幸
DF 5 田中 裕介 85
MF 18 清原 翔平 61
MF 24 山村 和也 73
MF 26 秋山 大地
FW 11 リカルド サントス
監督 尹 晶煥
試合経過
ズラタン (in) 興梠 慎三 (out) 86'
85' 田中 裕介 (in) 松田 陸 (out)
那須 大亮 (in) 青木 拓矢 (out) 79'
73' 山村 和也 (in) 丸岡 満 (out)
李 忠成 (in) ラファエル シルバ (out) 68'
61' 清原 翔平 (in) 関口 訓充 (out)
59' マテイ ヨニッチ
ラファエル シルバ 52'
宇賀神 友弥 50'
興梠 慎三 37'
武藤 雄樹 22'

シュート数

7 8
    武藤 雄樹 (22'), 興梠 慎三 (37'), ラファエル シルバ (52')
    マテイ ヨニッチ (59')

ゴールキック

5 11

コーナーキック

2 2

直接フリーキック

10 10

間接フリーキック

5 3

オフサイド

5 3

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ■全員で積極的にプレーしよう
    ■守備の時の動きがワンテンポ遅い
    ■前線に変化をつけていこう
  • 【試合後】
    「まずは、遠いところまで足を運んでいただいたサポーターの皆さんの期待に応えられず、本当に申し訳ないと思っています。久々のJ1という舞台で、一番強いと言われている浦和との対戦で、選手たちは最後まであきらめることなく走り切ってくれました。ただし、前後半を通して、守備と攻撃で何ひとつちゃんとできた部分はなかったと思います。反省して、次の試合でもっと改善していけるように頑張りたいと思います」

    Q:3人目の選手交代(85分:松田陸→田中裕介)の意図について
    「クロスも少し考えて、守備の面でも、もう少し強い選手が必要だと思い、交代させました」

    Q:前半の展開を受けて、後半はどのように試合を改善しようとしましたか?
    「選手たちは前半、少し体が固まっている様子が見えました。強豪の相手だとしても、もう少し自信を持って、前を向いて戦おうという話をしました。選手たちはそれを自信に変えて、後半、頑張って戦ってくれたと思います」

    Q:冒頭で「攻撃も守備もいいところがなかった」というお話もありましたが、具体的には?
    「守備のところでは、1発で崩されたり、バランスが崩される場面がありました。守備では組織的な部分を今まで練習してきましたが、そういう部分がうまくできていないところもありました。奪ったボールもすぐに失い、守備の時間帯も長くなり、攻撃も活発にできませんでした」

    Q:前半は2トップの2人からプレスがかからなかったが、監督の指示なのか、もう少し前から行ってほしかったのか?
    「あるタイミングで、あるところでプレッシャーをかけて行こうという話はしていましたが、選手たちが恐れていたというか、気が引けていたところがあったと思います。それで、攻撃でも守備でも、しっかりできなかったと思います。弱点も見えましたが、反省して改善していけると思います」

    Q:今日の結果を受けて、より清武選手の復帰が待たれますか?
    「清武選手だけではなく、キム ジンヒョン選手と水沼選手も抜けてしまい、戦力が落ちている状況ではあります。そういう選手たちが戻ってくれば力になってくれるとは思いますが、サッカーは、いつも健康で100%のコンディションでできるものではありません。今いる選手の中で、最もいいところを出すことが一番だと思います」

選手コメント

  • ■マテイ ヨニッチ選手
    「(Q:昨季J1リーグ戦で最も勝点を奪った浦和と対戦した、率直な感想は?)
    試合前から強いチームということはわかっていましたし、準備もしっかりして試合に臨んだのですが…。最初は全体をコンパクトにして、左右にスライドして、できるだけ相手にチャンスを与えないようにしていたのですが、前半に失点してしまい、失点したところから難しい試合になってしまいました。とにかく、タフな相手でした。
    (Q:始動から守備を積み重ねてきた中で、今節は3失点を喫してしまいましたが、次節に向けては?)
    もちろん、改善したいと思います。この後、試合を分析して、欠点を見つけて、修正していくことが大事だと思います。休んで、練習して、次の試合で必ず勝利を掴めるように頑張ります。
    (Q:来日初ゴールについてはうれしさもありましたか?)
    普通ならゴールに対してうれしく思うと思いますが、3失点で負けてしまったので、何もうれしくはありません。DFとしては、守備をしっかりした上で、チャンスで決めることができたらうれしいのですが、今回は守備をしっかりできなかった。まずは無失点に抑えることが大事です。その上で得点できたら、次は喜べると思います」

    ■関口訓充選手
    「(Q:古巣戦を戦い終えて、率直な気持ちはいかがですか?)
    完敗じゃないですかね。向こうは5連戦目の5戦目で体力的に厳しい中でも、あそこまでボールを支配されて失点もしてしまったので、完敗だと思います。
    (Q:浦和の強さは十分に知っていた関口選手としても、実際に対峙して、想像以上に強かった?)
    そうですね。もう少し守備のところで明確にしないと(浦和の)攻撃は止められないなと。J1で優勝争いするチームの強さを身を持って知ったと思うので、これをいい教訓にして、残りの試合をしっかり戦っていかなければ、厳しいシーズンになると思います。いい授業料を払ったと思って、次につなげたいと思います。
    (Q:ゲームプランとして守備から入ったにしても、ボールの取りどころがなかったというか、相手がうまかった?)
    そうですね。全部、間、間で受けられてターンされたので、ああなると、どうしても前線との距離も広がるし、守備に追われている分、体力的に攻撃に移った時にパワーを注げなくなる。ある程度、覚悟はしていましたけど、厳しい試合になってしまったのかなと思います。
    (Q:前線からのプレスも少しかからなかったのでは?)
    前線の選手も守備するところはしっかりしてくれたので、それがすべてではないと思いますし、自分たち1人ひとりがボールに対して間合いを詰めていかないと、全部ターンされてしまいます。前に運ばれると、後ろに戻る距離も長くなる。こういう戦いがJ1だと思うし、この先、レッズだけではなく、フロンターレとか、そういうチームもまだまだあるので、今日の試合を無駄にしてはいけないと思います。シャドーでうまくターンされると、自分たちの守備も全部、後手を踏む。誰かのせいではなく、チームとして反省しないといけない部分だし、攻撃につなげる部分でも、チームとして改善していきたいと思います」

    ■山下達也選手
    「引いて守るにしても、ラインが低すぎたし、侵入され過ぎて、マークのズレがありました。もう少し前から行ける時は行くということを、次に浦和とやる時は意識したいと思います。浦和は特殊なやり方をするチームで、そういう相手に対して、先に失点して追いかける状況になると難しい。前半を失点ゼロで抑えれば、また違う試合展開になったかなと思います」

    ■ソウザ選手
    「難しい試合でした。相手は連係が取れていて、選手同士が一緒にやっている期間も長い。今、自分たちができることはやったと思います。試合ごとに良くなっていかないといけないと思いますが、今日は自分たちが望んだ試合にはなりませんでした。相手は前にボールを運ぶ力がありました。前に5人が来て、ボランチも上がってきました。特に前半は押されてしまいました。自分たちも、耐えてカウンターに出るつもりでしたが、うまくいきませんでした。後半は少し前からプレッシャーをかけることもできて、ウチは少し良くなったかなと思います」

    ■杉本健勇選手
    「距離が遠かったことはありますけど、自分のところでもっと収めることができれば良かった。(全体として)守備に回っている分、孤立してはいましたけど、だからという言い訳にはならないし、もっと収めれば、いい展開もできたかなと思います。ただ、収まった時もサポートがもっと早くないとうまくいかないので、そこは自分も要求していきたいと思います。自分たちのところで時間を作ることも大事ですが、攻撃する上で、サイドで起点を作る部分も前半はできていませんでした。(展開として)今日は守備的に入ってブロックも作りましたけど、失点して、後追いになってしまいました。70分以降、(山村)和也さんが入ってきたあたりからは少し良かったかなと思います。
    (Q:山村選手との2トップについては?)
    高さがあってロングボールも勝ってくれるので、その後ろを狙うという意味では、やりやすかった部分もあります」

    ■清原翔平選手
    「(Q:J1デビュー戦となりましたが?)
    チームが負けてしまったので良くはないですけど、まずJ1という舞台で出たことを次につなげていかないといけません。また練習からアピールして、試合に出られるようにやっていきたいと思います。監督に信頼してもらえる選手にならないと試合にも出られないので、そこは意識してやっていきたいと思います」

試合後記

  • 3年ぶりにJ1へ復帰したセレッソ大阪にとって、今季初のアウェイゲーム。浦和レッズのホームに乗り込んでの一戦は、日本代表のヴァイッド ハリルホジッチ監督も視察に訪れ、43,826人の大観衆が作り出す熱気がスタジアムに充満する中で行われた。

     セレッソは、開幕戦のジュビロ磐田戦の先発から2人を変更。腰痛で今節の出場を回避したGKキム ジンヒョンに代わって丹野研太がゴールマウスを守り、開幕戦の試合中に右ハムストリング筋損傷を負った水沼宏太の位置には丸岡満が入った。先週の練習に部分合流して順調な回復ぶりを見せていた清武弘嗣は、大事を取って今節も欠場となった。

     リーグ随一のボール回しのうまさを誇る浦和に対し、試合前、「無暗にプレスに行ってもはがされて、ずらされる」と何人もの選手が話すなど、セレッソはプレス位置を高めに設定せず、[4-4-2]の3ラインをコンパクトに保った上でブロックを作り、奪ったボールは手数をかけずに前へ運ぶやり方で対応。浦和にポゼッションでは劣るも、試合の入りは悪くなかった。ただし、高い位置からプレスに行かない分、相手の3バックには自由にボールを持たれ、14分、遠藤航に武藤雄樹へ精度の高いフィードを飛ばされピンチを迎える。ここは武藤のトラップが流れて事なきを得たが、22分、再び遠藤から前線に鋭いクサビが入ると、これを興梠慎三がスルー。受けた武藤がトラップからターン。腰の捻りが利いた振りの速いシュートが決まり、浦和に先制を許した。

     失点後は、セレッソが防戦一方の時間帯が続く。ボールを奪っても浦和の素早いプレスですぐに奪い返され、押し込まれると、37分、左サイドでボールを受けた丸橋祐介がパスの出し所を探している隙に武藤に詰められ、ボールを奪われる。武藤のパスを受けたラファエル シルバのシュートは丹野が弾くも、こぼれ球を興梠に詰められ2失点目。ミスから喫した失点が重く圧し掛かった。

     パススピード、プレスの強さ、プレーの判断といずれも浦和に上回られた前半を経て、後半もその流れは続いた。52分、中盤で山口蛍のパスを青木拓矢にカットされると、青木にそのまま持ち上がられてスルーパスを許す。このパスを受けたラファエル シルバに裏に抜けられ、GKとの1対1を冷静に決められた。

     決定的な3失点目を喫したセレッソだが、このまま終わるわけにはいかない。59分、前線で杉本健勇が粘って獲得したCKから、ソウザが蹴ったボールにマテイ ヨニッチが頭で合わせて1点を返した。チームとしての今季初ゴールにアウェイゴール裏が沸くと、その後、尹晶煥監督はJ1デビューとなる清原翔平をピッチに送り、73分には、丸岡に代えて山村和也を投入。山村は杉本と2トップに近い形を取り、柿谷曜一朗が左サイドに回った。ここから、公式戦5連戦の5試合目で運動量が落ちた浦和に対し、セレッソは高い位置からボールを奪う場面も増え、攻勢を仕掛ける。80分、柿谷のクロスに山村が惜しいヘッドを放てば、87分には清原のシュート性のクロスに柿谷がボレーで合わせてゴールを脅かした。2点目こそ奪うことはできなかったが、終盤の形は今後につながるオプションになり得る可能性を感じさせた。

     始動以降、練習試合、開幕戦と失点も少なく、一度も負けることなくここまできたセレッソだが、今節は昨季のリーグ戦年間勝点1位の浦和に完敗。組織力の差だけではなく、判断の早さや球際の強さも含め、J1の洗礼を受ける形となった。試合後、「守備と攻撃で何一つちゃんとできた部分はなかった」と厳しい言葉で選手を叱咤した尹晶煥監督だが、チームとして熟成を図ってきた年月の違いを考えると、今節の結果も致し方ない部分はある。この試合で得た課題を今後に生かせるかどうかが、今季のセレッソの命運を決める。

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