2017明治安田生命J1リーグ 第7節

ヤンマースタジアム長居
入場者数:42,438人
セレッソ大阪
  • 杉本 健勇 (71'), 杉本 健勇 (86')
ガンバ大阪
  • 藤春 廣輝 (57'), 倉田 秋 (90+3')
2-2
0-0 2-2

ガンバ大阪

GK 1 東口 順昭
DF 2 三浦 弦太
DF 3 ファビオ 61
DF 6 金 正也
DF 35 初瀬 亮 55
DF 4 藤春 廣輝 57'
MF 8 井手口 陽介
MF 7 遠藤 保仁 85
MF 10 倉田 秋 90+3'
FW 20 長沢 駿
FW 53 赤﨑 秀平

サブ

GK 16 田尻 健
DF 5 丹羽 大輝 61
DF 14 米倉 恒貴
DF 22 オ ジェソク
MF 38 堂安 律 55
MF 39 泉澤 仁 85
FW 37 髙木 彰人
監督 長谷川 健太
試合経過
ソウザ 90+4'
90+3' 倉田 秋
杉本 健勇 86'
85' 泉澤 仁 (in) 遠藤 保仁 (out)
田中 裕介 (in) 松田 陸 (out) 80'
杉本 健勇 71'
清武 弘嗣 (in) 関口 訓充 (out) 68'
61' 丹羽 大輝 (in) ファビオ (out)
57' 藤春 廣輝
55' 堂安 律 (in) 初瀬 亮 (out)

シュート数

14 6
    杉本 健勇 (71'), 杉本 健勇 (86')
    藤春 廣輝 (57'), 倉田 秋 (90+3')

ゴールキック

7 14

コーナーキック

5 4

直接フリーキック

12 9

間接フリーキック

2 1

オフサイド

2 0

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ■前半は、我々のサッカーが出来ている
    ■人よりボールを早く動かして、後半も集中していこう。
  • 【試合後】
    「大勢の方々がグラウンドに足を運んでいただき、本当にいい雰囲気で戦えたことについて、皆さんに感謝しております。試合は引き分けという結果になりましたが、お互いにいい攻防戦になったと思います。先制点を入れられましたが、逆転まで持っていくことができました。最後の最後で相手の一撃にやられて、そこで引き分けてしまったことは、本当に残念だったと思います。久々にJ1に上がってきて、強豪であるガンバ大阪さんと、内容的にも、結果的にも、対等に戦える、そういうふうになってきているので、これからに向けて、自信につながっていくと思います」

    Q:内容、チャンスともに、セレッソのほうが上回っていた試合だったと思います。そのなかでの2失点について、どちらもセットプレー絡みで押し込まれた形になりました。不運な点があったのか、その失点した原因というものがあったのか。監督はどうみていますか?
    「最初から何度も言いましたが、集中力を90分間ずっと保てるわけではないので、集中力が途切れたそのときに失点してしまったと思います。皆さんもご存じの通り、失点の可能性のある時間帯に、それを乗り越えることが大事になってくると思います」

選手コメント

  • ■杉本健勇選手
    「勝ちきれなかった悔しさがあり、自分がもっと3点、4点とチャンスがあったのを決めきれなかったことのほうが悔しいです。今日はチャンスがあったので」
    Q:2得点について
    「取れたことはよかったと思います。ただ、最後に追い付かれてしまい、本当にラストワンプレー(と言えるようなところ)での失点だったので、悔しいですが、そう簡単には勝てないというのも改めてわかりましたし、それがダービーだと思いますので。本当に、ありえへんくらい悔しいですが、この悔しさというのを力にして、これからセレッソは強くなっていかなきゃいけないと思いますし、自分自身ももっときつく(突きつめて)やっていかなければいけないです」
    Q:4万人以上の大観衆の前でゴールを決めたときの心境について
    「喜びすぎたところもありました。ただ、勝って喜びたかった。ほんまに、あと少しで勝てたので……。でも、もうそんなことを言っても、終わったことですし、次アウェイで(ガンバと)やるときには、また点をとって、次は絶対に勝ちたいです」
    Q:サポーターのブーイングについて
    「もう目の前まで勝ちは来ていたので、(ブーイングは)当然そうだと思いますし、それは選手も受け入れないといけない。そこでまだ甘さがあったのかなと思いますので、もっと強くなるためには、これを忘れずにやっていかなければいけないと思います」

    ■山村和也選手
    「サポーターもすごくいい雰囲気を作ってくれたなかで試合をすることができたのですが、結果を出し切ることができず、すごく申し訳ない気持ちがあります。前半は少しボールが収まる時間だったり、激しい球際(の攻防)など、そういったところが多かったなか、(チームが)シュートまで何本かいけていたことはよかったことだと思います。後半、少しボールを持てる時間があったとき、僕自身シュートまであまりいくことができなかったので、そういったところを課題として、シュートまでいけるような動き出しだったり、そういうところをやっていければと思います」
    Q:2-1になってから勝ちきるというところでの意思統一について
    「シンプルに全体としてやろうとしていましたが、セットプレーという形でやられたことは、反省するところがあると思います。それでも、逆に、先制されながら(一度は)逆転できたところは、今年初めてだったと思うし、今後につながるようなところもあり、そこはすごくよかった部分。そのまま2-1で終われるような試合運びができればよかったのかなと思います」
    Q:チームとしてある程度やりたいことはできたか?
    「ある程度、外からのセンタリングだったり、そういったところからも得点できましたし、少しずつできるようになっているのかなと思いますが、まだ、ボールを失ったり、最後のところで失点しまったところもあるので。チーム全体として勝ちきる強さ、シンプルにやるところだったりというのをもう少し徹底してやっていければいいかなと思います」
    Q:ダービー独特の雰囲気について
    「ダービーだからなのかはわからないですが、試合というのは、こういうこと(一瞬の隙での失点など)が起こるもの。そんなに悲観せず、ここで出た課題をしっかり修正して、課題を克服できるようにしていきたい」

    ■関口訓充選手
    「サポーターが本当に非常にいい雰囲気を作ってくれたので、勝ちたかったのですが……。1失点目のところで、『あれっ? あれっ?』というような、抜けた感じのところを、裏のほうを突かれたので、あそこはすごく悔やまれるところ。もう少し(松田)陸とコミュニケーションを取れていたら、解決できていたのかなと思いますが、ちょっと悔しい失点の仕方をしたので。流れはずっと、自分たちで前半から持てていたので、そこで先制点を取れなかったことが、非常に(試合展開が)厳しかったなと思います」
    Q:ただ、試合を優勢に運ぶなど、これまでやってきた積み重ねは継続して出せているのでは?
    「取ったあとに(前に)出ることや、そういうように連動して守備から攻撃に移るというところでは、やれているシーンは増えてきたので、引き続きそれはやっていきたい。あとは精度の部分で、前半からシュート、クロスの精度というところで少しずれていた部分もあったので、そこはしっかりと修正してやっていけたらいいなと思います」

    ■田中裕介選手
    「これだけ(多くの)人が入るダービーの楽しさを感じてやっていました」
    Q:試合の締め方の難しさについて
    「時間が過ぎていくなかで、最後のワンプレー、ツープレーかなというところでやられてしまった。高い位置でキープするなり、その前のクロスのところもそうだし、突きつめれば、そういうところも確かに(課題が)あったのかなと思いますが、最後の得点が入ったところに関していえば、そのあとのコーナーキックでもファウルがありましたが、それがファウルなら、こっちのはファウルじゃないのかなというのもあるので。こういうゲームというのは、ジャッジひとつで結果が変わるもの。あれをファウルと見る人はファウルなんだと思うし、ただ、審判はファウルじゃないとジャッジしたわけで、そこに関してはそういう結果なので。でも、これをまたひとつ糧にしてやっていきたい」
    Q:ただ、ガンバに対して、試合を優勢に運んでいたことについて、ここまでチームとしてやってきた積み重ねをしっかり出せているところもあったのでは?
    「そうです。ただ、1ついえば、前半、ウチがかなり押し込んで、相手もほとんどチャンスがないなか、そこで0-0だったが、相手が連戦のなかで後半勝負を狙ってきたと思われるなか、理想をいえば、先に点が取れればというところ。ひっくり返すというのは、なかなか力がいることなので。今日は一時期ひっくり返せましたが、教訓ということでいえば、先に得点できればというところになると思います」

    ■丸橋 祐介選手
    「逆転して良い流れの中で試合を終えたかったのですけど、最後の部分でちょっと甘さが出たかなと思います。後半は結構ボールも左サイドに来て上手く回せたし、そこから得点につながったのも良かったと思います。次の試合もしっかりやっていきたいと思います。ポゼッションもしっかりできましたしチャンスも多く作れた中で、もうちょっと質を上げて、あと2点、3点と取れるチャンスもあったと思うので、そういう部分をもっと上げていきたいと思います」

    ■清武 弘嗣選手
    「負けている状態だったので点が欲しかったですが、(杉本)健勇が2点決めて良かったです」
    Q:大阪ダービーの雰囲気はいかがでした?
    「良い雰囲気でしたし、すごく楽しかったです。ガンバというチームは伝統あるチームで、こういう試合に強いチームということは分かっていたので、早く先制しないとと思ってみていましたけど、先に先制されて、やっぱり手強いなと思いながら見ていました」
    Q:自分の持ち味は出せた?
    「基本守備をしていたので、最後の失点がなければ勝点3は取れたので良いんじゃないですか。あそこでシュウ君(倉田選手)が決めるのはガンバの底力があったのかなと思います。(出場時間は)本当はもっと短いはずだったのですけど、5分くらい長かったですかね。準備はしていたので、いつ来るんだろうなと思って待っていました」
    Q:サポーターから出場前からコールがありましたが
    「すごく嬉しかったですし、次はもっと長い時間出られるようにいい準備したいと思います」

    ■キム ジンヒョン選手
    「久しぶりにこんな一杯の人が試合に来てくれて、すごかったですし、良かったなと思います。相手はACLで移動もあったり、多分疲れもあると思っていましたが、それは別としても僕らはしっかり自分たちのサッカーができる戦い方をしたのが良かったと思います。イージーな失点だったので、もうちょっと集中してやれば、全然失点に繋がるところじゃなかったと思う。今日の2失点はみんなで反省して、次に臨みたいと思います。今日は2失点してしまったので、切り替えてやるしかないと思います。しっかり切り替えます!」

    ■松田 陸選手
    「サポーターが最高の雰囲気を作ってくれたのは良かったと思います。90分間通していいサッカーが出来ていたので、失点の部分はもうちょっと体を張れたし、もうちょっと集中しないといけない時間帯だったかなと思います」
    Q:松田選手のところからクロスが入っていましたが、なかなか合わなかった?
    「それはあまり感じませんでした。ゆっくり崩していこうと思っていました」
    Q:ゴールの後、すごく雰囲気が良くなりましたが…
    「失点しないことだけを考えて、もう一回集中してやろうとみんなで言ってました」
    Q:大阪ダービーで得たものは?
    「いつも通りの試合だったと思います」

    ■柿谷 曜一朗選手
    「1点目もセットプレーみたいなものですが、珍しくウチが、あれだけ軽くやられてしまうと相手にも勢いをつけてしまうし、修正するというよりも集中力の問題だと思う。
    それは監督も『今日は暑い中で集中力が切れるかもしれない』と言っていましたので、そういうところは修正というより個人的な問題だと思う。それをしっかり(杉本)健勇が取り返してくれて、逆転してくれたのを、また守れなかったのは、すごく勿体ないし、そういう試合を本当になくさないといけない。こういう試合をしないチームが本当に強いチームだと思う。それをこのダービーでやってしまうというのがすごく悔しいし、たくさん来てくれたお客さんに申し訳ないと思う。でもこういう試合をたくさんする事で、僕らもいろんなものを得て大きくなっていけると思う。ガンバ相手にできた部分もあれば、できなかった部分もある中で、みんなが成長していけると思う。次はアウェイでしっかり勝てるように頑張りたいです」
    Q:今日のように内容で圧倒的に上回ったダービーをどう思いますか?
    「僕はそうは思っていない。もちろん僕らのホームなので、最初は勢いよく行けましたけど、大事なところではしっかり体を投げ出してきたり繋いできたりしてきた。でも隙は与えなかったので、ボールを握っていたにしてもピリピリした試合になったと思う。最後、相手もああやって放り込んでくるし、それをはね返すのが得意なハズなんだけど、付いていけない時もあるので、次またああいう形でリードしている時は必ずやられないようにしたい。みんなであそこでコーナーに持って行かさないようにしないと、全員で修正していけるところではあると思うけど、今日、そういうミスは出したくなかった。(杉本)健勇が今まで、去年もそうだけど今年も点を取れていなかったのでどれだけ辛い思いをしていたかは僕らには分からないけど、僕らには間違いなく色んなモノが伝わっているから、いつか結果を残してくれるだろうというのをこのタイミングで出してくれたという気持ちに、ホンマは後が絶対に応えて欲しかったし、それは別に後だけの責任じゃなく、僕が1点取っていれば3-2で勝てたし、色んな考えはあるけど、あの状況で勿体なかったと思う。でも切り替えてやるしかない!」

試合後記

  • 激闘の大阪ダービー。杉本が2ゴールも、終了間際の失点で、悔しい勝点1

    J1復帰の今季、3年ぶりに行われた、宿敵、ガンバ大阪との『大阪ダービー』。J1リーグ戦第7節、4月16日に、待望の大一番がやってきた。12日の時点でチケットは完売。我らがセレッソ大阪のホーム、ヤンマースタジアム長居には大勢のサポーターが詰めかけ、4万2438人の大観衆で超満員に。試合前から両チームのサポーターの大声援が響き渡り、ダービーらしい雰囲気が作り出されるなか、リーグ戦では33回目となる、大阪のプライドをかけた戦いに、桜色の戦士たちが臨んだ。

    セレッソは、ケガで戦列を離れていたDF山下達也が、J1第4節サガン鳥栖戦以来となる先発復帰。また、こちらも別メニュー調整を続けていたMF清武弘嗣が、同じく鳥栖戦以来となる登録メンバー入りで、ベンチスタートとなった。

    リーグ戦3連続完封勝利中、公式戦6試合負けなし、J1ではガンバと同じ勝点11で並び、いいムードのなかで迎えた、大阪ダービー。勢いそのままに、桜色の戦士たちは序盤からガンバを押し込む。開始45秒の柿谷曜一朗が放った左足でのシュートや、ソウザのミドルシュートなどで、ガンバゴールを脅かす。守備でも山下が身体を張った顔面ブロックで相手のシュートを防げば、前線からの柿谷のプレスバック、山口蛍の相手への鋭い寄せなど、攻守の切り替えを素早く行い、ガンバにペースを与えない。前半のシュート数はセレッソの6本に対して、ガンバは2本。数字のうえでも圧倒していたが、好機でなかなかゴールの枠をとらえきれず。前半はスコアレスで折り返す。

    後半も、杉本健勇やソウザがヘディングシュートで決定機を作るなど、攻め立てていた、セレッソ。しかし、決めきれずにいると、一瞬の隙をガンバに突かれてしまう。57分、ガンバから見て右サイドでのスローインから、浮き球でつながれるような形になり、そこをなかなか止めきれずにいると、最後は逆サイドから走り込んできたDF藤春廣輝にボールを押し込まれて失点。与えてはいけない先制点をガンバに献上したことで、一転して劣勢を強いられてしまう。

    流れを変えるべく、尹晶煥監督は動く。68分、関口に代えて、清武を投入。スタジアムの大歓声に後押しされた切り札とともに、セレッソは反撃に出る。すると、その3分後、歓喜の瞬間が訪れた。左サイドの丸橋祐介からパスを受けて、ペナルティーエリア付近で前を向いたのは、杉本。相手DFとGKをよく見て、右足を振り抜くと、ボールは豪快にガンバのゴールネットに突き刺さった。「絶対にこの試合で決める」、戦前にそう誓っていた9番が、まさに有言実行のゴールで、セレッソに流れを引き戻した。

    さらに86分、再び桜育ちの大型ストライカーが大仕事をやってのける。左サイドに出たソウザが切り替えして右足でゴール前にクロス。このボールにあわせ、ヘディングシュートでゴールを決めたのが、杉本だった。昨シーズン、飛躍を遂げた男が、J1の、大阪ダービーの舞台で、その能力を存分に発揮。また、今季初めて、チームとしても逆転に成功できた。

    このまま勝ち切るべく、アディショナルタイムに入ったのだが、そう簡単に終わらないのが、大阪ダービー。90+2分、ガンバにコーナーキックを与えてしまうと、そこから最後は元セレッソの倉田秋にシュートを決められてしまった。結局、試合は2−2のドロー。試合を優勢に運び、リードされても跳ね返すといういい流れがあっただけに、目前で勝利を逃したことに、選手たちは悔しさをにじませた。

    「本当に、ありえへんくらい悔しい」というのは、杉本。宿敵からの2012年以来となる勝利、リーグ戦4連勝はならなかったが、それでも、「この悔しさというのを力にして、これからセレッソは強くなっていかなきゃいけない」と杉本。尹晶煥監督も「久々にJ1に上がってきて、強豪であるガンバ大阪さんと、内容的にも、結果的にも、対等に戦える、そういうふうになってきているので、これからに向けて、自信につながっていく」と前を向いた。セレッソ成長の証と、課題が見えた、大阪ダービー。この一戦をきっかけに、桜色の戦士たちはさらなる高みに向かって歩みを進めていく。

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