2016明治安田生命J2リーグ 第40節

キンチョウスタジアム
入場者数:8714人
セレッソ大阪
  • 杉本 健勇 (58')
愛媛FC
1-0
0-0 1-0

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 3 茂庭 照幸 29
DF 4 藤本 康太
DF 5 田中 裕介
DF 15 松田 陸
MF 6 ソウザ
MF 14 丸橋 祐介
MF 18 清原 翔平 81
MF 41 山口 蛍
FW 9 杉本 健勇 58'
FW 29 澤上 竜二 56

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 17 酒本 憲幸 87' 56
DF 39 庄司 朋乃也
MF 7 関口 訓充
MF 24 山村 和也 29
FW 8 柿谷 曜一朗 81
FW 19 田代 有三
監督 大熊 清

愛媛FC

GK 1 児玉 剛
DF 2 浦田 延尚 80
DF 15 茂木 力也
DF 23 林堂 眞
MF 5 藤田 息吹 69
MF 7 近藤 貴司 57
MF 8 小島 秀仁
MF 14 白井 康介
MF 39 内田 健太
FW 10 瀬沼 優司
FW 17 阪野 豊史

サブ

GK 37 原 裕太郎
DF 4 西岡 大輝
DF 22 深谷 友基
DF 40 鈴木 隆雅
MF 9 安田 晃大 69
MF 26 藤 直也 80
FW 11 表原 玄太 57
監督 木山 隆之
試合経過
酒本 憲幸 87'
柿谷 曜一朗 (in) 清原 翔平 (out) 81'
80' 藤 直也 (in) 浦田 延尚 (out)
69' 安田 晃大 (in) 藤田 息吹 (out)
杉本 健勇 58'
57' 表原 玄太 (in) 近藤 貴司 (out)
酒本 憲幸 (in) 澤上 竜二 (out) 56'
山村 和也 (in) 茂庭 照幸 (out) 29'

シュート数

10 9
    杉本 健勇 (58')

ゴールキック

10 6

コーナーキック

5 2

直接フリーキック

12 16

間接フリーキック

1 3

オフサイド

1 3

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・前線との距離感を大切にしよう
    ・中盤はシンプルなプレーでリズムを作ろう
    ・相手チームのカウンターに気をつけよう
  • 【試合後】
    ■監督会見①
    https://youtu.be/GgHBdyS03wk

    ■監督会見②
    https://youtu.be/fEbJKSSYOys


    「まずは、ホームでここのところ引き分けだったり、なかなか結果が出ていなかったので、今回サポーターとともに勝つことができたというのは、ありがたいことだったと思います。
    ただ、今日も前半の自分たちのいい時間帯に、決定力だったり詰めのところをしっかりやれなかった。それでも、今日はあとから入った(柿谷)曜一朗を含めて、攻守に安定感を(求めてやっていた)というところで、失点ゼロに抑えたということが非常に大きいと思います。これから残りのリーグ戦や、その後(J1昇格プレーオフ)を含めて、マイボールのところでの守備の安定と、いいタイミングでの相手ボールホルダーへのアプローチというところが重要になる。
     曜一朗は、攻撃だけでなく、守備のところも利いているかなと感じていました。曜一朗だけでなく、シャケ(酒本憲幸)も攻守に非常に目一杯、連戦のなかでも出してくれました。ああいうことが、失点ゼロで抑えるという、最低限ですがなおかつ非常に大きなことだったと見ていました。できれば、何本もチャンスがあるなかで追加点を取りきるということが、残り試合とその後も必要になってくるので、そういうところを詰めていかなければいけない。
     守備のところも、もう少し1対1でのアプローチの距離とかを頑張って縮めるとか、そういったレベルを上げることも含めて、いいところを積み上げて、かつ詰めていくことが、大切な試合を勝ちきるためには非常に重要になると思いました。残り試合、次の試合を、しっかりと(いい形を)積み重ねて、サポーターの方々とともに、しっかりと戦っていきたいと思います」

    Q:試合開始前に、J1自動昇格の可能性がなくなったことについて。また、失点が続いていたなか、今節で完封勝利できたことについて。
    「自動昇格の可能性がなくなったことについては、非常に残念でならない。ただ、我々に下を向いている時間はない。今日の試合に集中することが大切だし、選手間でもそういう声をかけていた選手もいた。そこを、しっかりやっていくことが必要だと思います。我々自身が、それを乗り越えるというところ。結束してやってくれたことが、失点ゼロにつながったのかなと思います。
    田中(裕介)がゴール前で身体に当て守った部分があったが、あそこの最後のところというのが今までやられていたところ。我々がシュートやチャンスの数で負けていたことはそんなにはないが、あそこの最後の何センチかというところで身体を張れるかどうかというところが非常に大きいのかなと見ていました。相手クロスに対しても、人をきちっと見ることとか、最後のこぼれ球の『匂い』をかいできっちりプレスバックすることとか。そういったことを、90分もしくはアディショナルタイムまで続けるということが、失点ゼロに収めることの最低限かつ最大に必要なこと。それは、残りの試合もきちっとやらなくてはいけない。そこを忘れず、残りの試合、J1昇格プレーオフを含めて、やりきることが非常に重要になると思います。それを忘れず、積み重ねたい」

選手コメント

  • ■柿谷曜一朗選手
    「(Q:久々にサポーターの前でピッチに立って感じたことは?)
    申し訳ないなと…。自分がいない間にJ1自動昇格(2位以内)ができなくなってしまった。選手は一生懸命やりましたが。ただ、J1に昇格するところだけは可能性が消えていないので。もう1回気を引き締めて、残り2試合、J1昇格プレーオフにつなげるために自分のコンディション(の向上)とともに、いいサッカーができるようにやっていきたい」

    ■山口蛍選手
    「失点しているときはいつも、寄せきれずに打たれている場面が多かったのですが、今日は最後まで身体を張って(守備できた)ということもあり、それが失点ゼロにつながったと思います。(J1昇格プレーオフに向けて)勝利がいちばん乗っていけるというのは間違いないし、残り2試合しっかり勝っていきたい。
    (Q:柿谷選手について)
    チームの中心的な存在であり、なくてはならない存在なので、ベンチに入るだけでもチームの雰囲気もスタジアムの雰囲気も変わる。ああやって途中で出てきただけでも、スタジアムの雰囲気を変えてしまうくらいの選手なので。チームにとってはすごく助かるし、今日は10分弱でしたが、残りの2試合でどんどんコンディションを上げていって、J1昇格プレーオフで最初から出られれば、それがチームにいちばん勢いを与えてくれると思います」

    ■キム ジンヒョン選手
    「J1昇格プレーオフに向けて、しっかり雰囲気を変えないといけなかったし、しっかり守りきって勝ちにいかなければ雰囲気はなかなか変わらないと思っていた。みんな、そこを意識していたし、(柿谷)曜一朗が入ってきて、雰囲気も変えてくれた。試合にはちょっとしか出ていなかったが、曜一朗がキャプテンとしてできることを試合前からしっかりやってくれていました。
    (Q:全体での守備が無失点につながったのでは?)
    シュートを打たれるとき、最後に身体を投げ出したりして守ったり、それだけでなく全員が守備意識を持って、ハードワークして、簡単に相手にやらせないような守備のやり方を今日はやっていたと思う。守備に関しては、今日はよかったと思います。ただ、今日で終わったわけではないので、これからもっと集中して、もっと出し切らないと。J1昇格プレーオフではもっと厳しい試合になるので。もっとみんなが守備の意識をしっかり持ってやれば、今日のような試合がいっぱいできると思います」

    ■酒本憲幸選手
    「失点ゼロというのがチームとしての安定感をもたらすと思うし、みんなで守った結果。得点は今日はラッキーだったところもありますが、勝つというのはチームをまた一丸にするものがあると思います。結果だけを見れば、よかったと思います。
    (Q:柿谷選手の復帰について)
    そこが一番大きかったと思う。チームの雰囲気はもちろん、会場も、今年のセレッソの点を取ってから引いてしまうという課題の部分でも、あいつが入ったことで『カウンターも狙うよ』というサッカーができたので。それがこれから、いいふうに結果がつながっていけばと思います。
    (Q:ホームでの勝利は、J1昇格プレーオフへ弾みをつけるための大事だったのでは?)
    絶対に弾みにしないといけないと思うし、1試合1試合、J1昇格プレーオフまで時間は少ないが、今日よりももっといい試合を続けていかないといけないと思います」

    ■藤本康太選手
    「(Q:果敢なディフェンスが失点ゼロにつながったのでは?)
    本当にそうだと思います。最近失点が続いていたので、1人ひとりが意識して、得点したあとも引きすぎないようにしようということも、みんな声が出ていたし、みんなの意思統一の成果かなと思います。
    (Q:前節の敗戦から準備期間の短いなかでの試合だったが?)
    前節は言い訳しようのないくらいの完敗だった。はっきりと切り替えて、忘れるという言い方は適切ではないと思いますが、1回忘れて、みんなでやってきた。しっかり守備を堅く意識できたのは、今日の大きな成果だったと思います。
    (Q:ホームで勝つことが、チームを勢いづかせるのでは?)
    得点こそ1点しか入らなかったが、もっとチャンスはあったし、僕的にはすごくいい勝ち方だったと思うので、この勝利を機に勢いに乗っていきたい」

    ■杉本健勇選手
    「長い間ホームで勝てていなくて、自分たちももどかしい気持ちがあったし、サポーターの皆さんにもすごく申し訳ない気持ちがあった。今日勝ててすごくよかったし、皆さんの笑顔が見られて、すごくうれしく思っている。チームとして、全体的に前から行けていたことがゴールにつながったと思うので、僕のゴールというより、みんなで取ったゴールだと思う。どんどん、ああいう形でも点を取っていけるようにしたい。
    (Q:サポーターに向けて)
    今日もたくさんの応援ありがとうございました。セレッソは絶対にJ1に上がらなくてはいけないし、絶対に自分たちが上げるという強い気持ちを持ってプレーします。サポーターの皆さんも今日のような熱い声援を僕たちに送っていただければ、それが自分たちの背中を押してくれます。1つになって、残りの試合を戦いましょう。よろしくおねがいします」

試合後記

  • 2016明治安田生命J2リーグにて、第39節から中2日という短い間隔で迎えた第40節では、ホーム・キンチョウスタジアムで愛媛FCとのナイトゲームに臨んだセレッソ大阪。清原翔平が2試合ぶりに先発した以外は、スターティングメンバーは変わらず。一方、控え選手には、関口訓充、田代有三だけでなく、第17節のV・ファーレン長崎戦以来、約5カ月ぶりに柿谷曜一朗が登録メンバー入り。選手紹介でのコール&レスポンスでは、ひときわ大きく『曜一朗!』というコールが、サポーターから発せられていた。

     この日の試合前、先にキックオフした2位・松本山雅FCが勝利したことにより、J1自動昇格圏となる2位以内に入る可能性がなくなっていたセレッソ。それでも、J1昇格プレーオフに向けて勢いをつけていくために、今節は非常に大事な試合。しかも、最近4試合では3分1敗と勝利から遠ざかっていただけに、この一戦での白星獲得に並々ならぬ強い意気込みを持っていた桜色の戦士たち。気温12.1度という冷え込みを感じさせる気候のなかでも、序盤からゴールへの積極性や、闘志あふれるプレーを見せていく。

     4分に杉本健勇のミドルシュートで最初の決定機を作れば、12分には相手守備陣の背後にうまく抜け出した清原もゴールを狙う。しかし、どちらも愛媛GK児玉剛の好セーブにあい、得点には至らない。その後、愛媛の両サイドから鋭いクロスを送り込まれ、ひやりとするシーンもあったが、GKキム ジンヒョンらが身体を張ってブロックし、ピンチをしのぐ。29分には茂庭照幸が負傷交代を強いられ、山村和也がセンターバックの一角に入った。そういった不測の事態のなかでも、チームは再び愛媛を攻め立てていくが、前半はスコアレスでハーフタイムを迎えた。

     後半の序盤は愛媛にペースを握られたセレッソ。56分、澤上に替えて酒本憲幸を投入し、攻撃のてこ入れを図る。すると、その2分後となる58分、思わぬ形で先制点獲得に成功する。バックパスを受けようとした愛媛DFが芝に足を取られて転倒。そこに寄せていた杉本健勇が、ペナルティーエリア内でボールをカット。愛媛GKがパスをもらおうとゴール前を空けていたこともあって、杉本は無人のゴールにシュートを流し込んだ。ラッキーな形ではあったが、これも、清原と杉本が相手DFに前から寄せていた成果。チームトップスコアラーの今季13得点目となる一撃で、均衡を破った。

     これまでは得点後の戦いに課題のあったセレッソ。それでも、この試合では「得点を決めてからも、みんなで声を掛け合って集中してやっていくことができていたと思うし、最後まで気を引き締めてできていた」と丸橋祐介も言うように、藤本康太や田中裕介らをはじめとする、全体の身体を張ったディフェンスで相手に隙を与えない。

     そして、81分には柿谷が登場。大歓声を受けたなか、キム ジンヒョンからキャプテンマークを譲り受けた8番が颯爽とピッチに飛び出すと、「ああやって途中で出てきただけでも、スタジアムの雰囲気を変えてしまうくらいの選手なので」と山口蛍も言うように、ピッチで、その姿でイレブンを鼓舞したキャプテンの働きもあり、チームは最後まで集中を途切らせず。結局、セレッソは1-0で完封勝利。追加点の好機を決めきれない課題もあったとはいえ、第33節・徳島ヴォルティス戦以来となる無失点を達成し、5試合ぶりの白星を得た。

     J2優勝、J1自動昇格を達成できなかった悔しさもあるとはいえ、ホームのサポーターの前で勝利という結果を残し、J1昇格へのあきらめない思いを発揮した桜色の戦士たち。「もう1回気を引き締めて、残り2試合、J1昇格プレーオフにつなげるために、自分のコンディション(の向上)とともに、いいサッカーができるようにやっていきたい」と柿谷。セレッソは、この試合をきっかけに、J1への扉を開けるべく前進し続ける。

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