正田醤油スタジアム群馬
入場者数:6986人
2016明治安田生命J2リーグ 第23節
ザスパクサツ群馬
セレッソ大阪
  • 清原 翔平 (3'), 杉本 健勇 (61')
0-2
0-1 0-1
  • 01
  • 02
  • 03
  • 04
  • 05
  • 06
  • 07
  • 08
  • 09
  • 10

ザスパクサツ群馬

GK 1 清水 慶記
DF 2 舩津 徹也
DF 5 乾 大知
DF 4 坪内 秀介
DF 24 高瀬 優孝
MF 25 山岸 祐也
MF 8 パク ゴン
MF 32 中村 駿
FW 13 高橋 駿太 77
FW 17 常盤 聡 71
FW 26 瀬川 祐輔 89

サブ

GK 21 鈴木 雄太
DF 19 一柳 夢吾
DF 16 川岸 祐輔
MF 6 小林 竜樹 89
MF 10 マテウス 71
FW 29 平 秀斗 77
FW 11 永井 雄一郎
監督 服部 浩紀

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 5 田中 裕介
DF 14 丸橋 祐介
DF 15 松田 陸
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 80' 84
MF 13 丸岡 満 79
MF 18 清原 翔平 3'
MF 41 山口 蛍
FW 9 杉本 健勇 61'
FW 11 リカルド サントス 88

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 4 藤本 康太
MF 7 関口 訓充
MF 24 山村 和也 84
FW 19 田代 有三
FW 20 玉田 圭司 79
FW 29 澤上 竜二 88
監督 大熊 清
試合経過
小林 竜樹 (in) 瀬川 祐輔 (out) 89'
88' 澤上 竜二 (in) リカルド サントス (out)
84' 山村 和也 (in) ソウザ (out)
80' ソウザ
79' 玉田 圭司 (in) 丸岡 満 (out)
平 秀斗 (in) 高橋 駿太 (out) 77'
マテウス (in) 常盤 聡 (out) 71'
61' 杉本 健勇
3' 清原 翔平

シュート数

2 14
    清原 翔平 (3'), 杉本 健勇 (61')

ゴールキック

12 6

コーナーキック

3 7

直接フリーキック

9 14

間接フリーキック

1 1

オフサイド

1 1

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・攻撃後の守備のバランスを整えよう
    ・粘り強く守備をしよう
    ・サイドから丁寧につないで攻撃しよう
  • 【試合後】
    「前半は主導権を握ってゲームができました。ただ、(先制点の後の)ああいうチャンスを決め切れないと苦労するかなという流れもあったなか、J2リーグ初出場となった(丸岡)満の攻守の貢献度も高く、締まった試合になったと思います。満に関しては、前半の何本かあったこぼれ球を決め切るようになると、さらに存在感は増すかなと思います。ただ、初戦にしては守備でも効いていたし、ボランチが助かった場面もあったと思う。得点場面は違いましたけど、後半のカウンターにも顔を出している。走れることは、このリーグでは非常に大切なところかなと感じました。
     過密日程ですが、後先考えずに全員が1試合に集中してやっていくことが大切だと思います。今日もアウェイにも関わらず大勢のサポーターの方が来てくださって感謝しています。どちらかと言うとホームで勝点が取れていないので、ホーム・アウェイとも、サポーターとともに勝点を取れるようにやっていきたいと思います」

    Q:お話にあった丸岡選手ですが、前半のチャンスについては多少気負いも見られたのでは?
    「そうですね。ただ、キヨ(清原翔平)もそうなんですけど、あそこに行くこと自体、能力があるということ。あそこに行けない選手は、J1でもJ2でも点が取れない。あの場面に行っていることは評価できます。まあ緊張だったりグラウンド状態だったり、そういうこともあったのかも知れないけど、ああいう場面で決めることができれば、存在感やチームの中での立ち位置も増してくる。
     あとは、後半になってちょっと(ボール)ロストが多くなってきたので、劣勢でディフェンスラインが下がった時に、きちっと時間を作ることが守備から攻撃にもつながる。ボールをつなぐところまでが守備ということでチームとしてもやっているので、つなぎで彼が1試合を通してボールロストを減らすことができれば、さらに厚みのある攻撃ができるかなと思います。今後、もっと飛躍してほしいと思います」

    Q:今日の試合を踏まえて、今後も丸岡選手をJ2の中で先発起用できる目途は立ったか?
    「今までU-23で鍛えてきた中で、彼が出てきてくれると夏場以降で助かるという意味では、期待通りに力を付けてくれているとは思います。ただ、先ほども言ったように、もっともっと攻守で存在感を示してくれることが大事。この時期にああいうサボらない選手が出てきたことはチームにとっても大きい。セレッソというクラブ自体、全員がそういうプレーを目指しているし、彼に引っ張られて攻守にハードワークするプレーが増えてくれば、チーム力としても向上できるのかなと思います」

    Q:Jリーグに復帰して3試合目となった山口選手ですが、今日も安心感というかすばらしいプレーだったと思います。彼が入ってきたことによる変化をどう感じていますか?
    「今のご指摘の通り、違うなというか、違いを見せているところはあると思います。今、チームが目指している、奪ってからつなぐところまでが守備という意味では、触る回数が多い上にミスの回数が少ない。ちょっと格の違いがあるのかなと思います。守備のアプローチにしても、ボールが行ってからではなく、ボールが移動している時にアプローチをかける速さは図抜けている。若い選手やチーム全体がああいうプレーを学ぶことができればと思う。前半はチーム全体でできていたけど、後半になっても山口は守備の読みというか、アプローチのスピードが落ちない。ボールが移動している時にチーム全員がああいう守備(アプローチ)をできるようになれば、攻撃につながる守備になると思う。1人だけ抜けている部分はあるかなと思います。さらに、後半の(全体が)疲れた時に、山口が前に出て行ってフリーな場面があったんですけど、彼が出て行った時にチームがうまく使ってあげることができたら、チームとしても相手に圧力がかかるのかなと思います」

選手コメント

  • ●丸岡満選手
    「(Q:J2デビューとなったこの試合を振り返って…)
    なぜか緊張はしませんでした。試合の入りで、ワンタッチ目にこだわりました。ファーストプレーやセカンドプレーがうまくいったので、そこでリズムに乗れたと思います。ゴール前にも行けたしシュートも打てたし、最初の流れで、自分の中ではいいスタートが切れたと思います。
    (Q:Jチームとしても、いい入りになりましたね?)
    そうですね。最初からいいリズムで攻めることができましたし、守備でも前から行くことによって、全体の共通理解で後ろも来てくれて、相手に前を向かせない守備ができたと思います。前半は完全に相手を支配しているとプレーしながら感じていました。
    (Q:その中で、ご自身に訪れた2度ほどのチャンスを仕留めていれば、最高のデビューでしたね)
    そうですね。自分に2~3回来たので、そこで決め切れなかったことは課題ですけど、チームのコンセプトの中で、監督に求められている運動量であったり2列目からの飛び出しであったりを意識してプレーできたことは良かったと思います。それに、杉本(健勇)選手を始め、たくさんの選手が後ろから声をかけてくれたので、気持ち的にも楽になりました。周りのチームメイトの声に支えられたことで、今日は気持ち良くプレーできたと思います。試合にも勝てて、いいデビューになったと思います。
    (Q:ここから夏場の連戦もあります。もっともっとチームに貢献していきたいのでは?)
    そうですね。今日はデビュー戦で、後半も30分以上プレーさせてもらいましたけど、まだなにも掴み取っていない。これから掴み取るために、試合はもちろん、練習から結果を残していくことが大切になります。もうすぐ(柿谷)曜一朗選手も戻ってきますし、そうなればまたポジション争いも激しくなる。その中で、与えられた試合でチームに貢献する、チームにプラスになるプレーをしていきたいと思います。今日勝ったことは良かったですけど、そこは心に留めて、次の町田戦に向けて気持ちを切り替えていきたいと思います」

    ●山口蛍選手
    「試合の入りは悪くなかったし、先制点も取れたので、そこは良かったですけど、前半で追加点が欲しかったという気持ちはあります。取れなかったことで、前半終了間際に押し込まれた時間帯もありました。でもそこは全員で跳ね返せたし、失点せずに済んだのは、みんなの最後の頑張りだと思います。
    (Q:2点目を取れない時間帯も、攻撃から守備への切り替えは早かったのでは?)
    そうですね。比較的早かったと思いますけど、1発でピンチになることもあったので。前半は、もっと裏に抜ける選手がいれば良かったかなという印象もあります。サイドチェンジはできていたけど、足元、足元になってしまうこともあったので。相手が前から来た時は、自分が少し下がってソウザを前に出して3バック気味になる時間帯もあるなかで、自分たちがボールを握れていたとは思いますけど、後半も含めて得点のチャンスはもっとあった。そこは、しっかり決め切らないといけないと思います。2-0で勝ったけど、どこかでアクシデント的に追いつかれる可能性もなくはなかったと思うので、そこはもっと求めていきたいです」

    ●山下達也選手
    「前半からボールを握って守備への切り替えも早くて、後ろは比較的、楽な展開が続いたので、前の選手に感謝したいです。今日に関しては、いい試合ができたんじゃないかなと思います。
    (Q:今日は丸岡選手がトップチームデビューになりましたが、後ろからご覧になっていかがでしたか?)
    運動量もあるし、技術もしっかりしている。よく走っていたし、良かったんじゃないかなと思います。途中から入ったタマさん(玉田圭司)も含めて、誰が出ても技術は高いし、全員で戦えるチームにしていきたいです」

    ●杉本健勇選手
    「(Q:理想的な時間帯に先制点が取れて、いい入りができたのでは?)
    そうですね。前半の早い時間帯に先制点を取れたことは良かったですけど、その後も前半のうちに2点、3点と取れるチャンスはあった。そこで決め切れずに、これでもし追いつかれたら相手に勢いが付くなという感じだったので、後半どうしても先に1点が欲しかった。プレーしながらそう感じていたので、後半のあの時間帯に追加点が取れたことは良かったです。
    (Q:杉本選手が決めた2点目は、チームとしても理想的なカウンターだったと思いますが?)
    そうですね。今日はカウンターからチャンスは作れていたし、キヨくん(清原翔平)もどんどん前に前に仕掛けることができていた。2点目もカウンターからですけど、毎試合ああいうチャンスは来ると思うので、そこで仕留められるように、もっともっと精度を上げていきたいです。
    (Q:J2デビューとなった丸岡満選手は、杉本選手を含め「周りの選手に声をかけてもらって助かった」と話していましたが?)
    そうですか(笑)。満は持っている力はすごいし、今日もすばらしかったと思います。ドルトムントでも試合に出ているし、もっとたくさんの人の前で試合もしているけれど、またJリーグの試合の雰囲気は違うと思う。そういうところでなるべくやりやすいように、気持ち良くプレーできるようにと思って、声はかけていました」

    ●清原翔平選手
    「(Q:1点目について振り返ってください)
    あの場所はいつも狙っているので、その分、相手より早く触れたのかなと思います。
    (Q:前半はある程度、理想どおりに試合を運べた部分もあるのでは?)
    そうですね。攻めていたし、先制点の後もゴールを決めるチャンスは3回くらいあったので。その中で、特に(丸岡)満のところに集まってくることも多かったですけど、そこでもっともっと人が関わってシュートチャンスを生かすことができたら、もっと楽な展開になったのかなと思います。
    (Q:2点目は見事なカウンターでしたね)
    スカウティングで狙っていた形の1つでもあったので、あの時間帯で出せたことは良かったです。最後はゴール前に前線の4人が入って行けていましたし、長い距離をパワーをかけて走れたことが得点につながったのかなと思います。
    (Q:0-0で終わった次の試合で2点を取って勝ち切れたことは、3連戦を迎える最初の試合としては良かったのでは?)
    そうですね。まずなにより結果を求められていたので、勝ち切れたことが良かった。ただ、内容的にはチャンスの数から見てももっと点も取れたと思うし、改善できることは多い。そこは改善しつつ、3連戦を乗り切りたいと思います」

試合後記

  •  明治安田生命J2リーグ第23節ザスパクサツ群馬戦。敵地に乗り込んだセレッソ大阪は試合開始から左サイドを中心にボールを握ると、3分、早くも試合を動かす。期限付き移籍していたドイツのドルトムントから復帰後、トップチームで初出場・初先発を果たした丸岡満が清原翔平とのワンツーで放ったシュートが相手DFに当たってセレッソが獲得したCK。丸橋祐介が蹴ったボールをニアで杉本健勇がそらすと、頭で詰めたのは清原。「いつも狙っているところなので、相手より早く触れた」と自身も納得のゴールが決まり、セレッソが待望の先制点を奪った。

     立ち上がりの相手の緩さを突いた先制点は、0-0の時間を少しでも長くしたいゲームプランを持っていた群馬に大きなダメージを与えた。その後もセレッソはサイドを広く使って相手を揺さぶりながら、攻撃を仕掛けていく。ボールを失った時の守備への切り替えも速く、すぐに相手を囲い込んで高い位置でボールを奪い切るなど、群馬に速攻を許さない。一方的にセレッソが試合を支配する展開の中、18分にはCK後のクロスのこぼれ球から、30分には杉本がサイドをえぐって折り返し、リカルド サントスのシュートが相手DFに当たった跳ね返りから、いずれも丸岡に得点のチャンスが訪れたが、ここは決め切ることができなかった。

     すると、「前半はサイドチェンジはできていたけど、足元、足元になってしまうこともあった」と山口蛍が試合後に振り返ったように、セレッソは次第に攻撃に停滞感が生まれてくると、序盤の不安定さを立て直し、守備ブロックを整えた上で前からのプレスもハマり始めた群馬に攻撃を許し始める。サイドからの群馬のクロスは何とか守備陣が跳ね返したが、前半のラスト5分と後半の立ち上がり10分は群馬のペースで試合は進んだ。

    「前半のうちに2点、3点と取れるチャンスはあった。そこで決め切れずに、これでもし追いつかれたら相手に勢いが付くという感じだった」(杉本)。セレッソにとっては少し嫌な流れに傾きかけたが、この状況を打破したのが61分、見事なカウンターから生まれた杉本の追加点だった。この2点目は、自陣ペナルティーエリア内で奪ったボールを田中裕介が簡単に前に蹴るのではなく丁寧に丸岡へつないだところから始まった。丸岡、リカルド サントス、清原と素早くパスが渡り、清原がDF2人を軽やかなステップでかわしてドリブルで独走。清原の後ろから斜めに走り込んできたリカルド サントスへ清原からパスが通ると、リカルド サントスのマイナスの折り返しに、後ろから駆け上がってきた杉本がダイレクトで合わせてゴールに流し込んだ。複数の選手が一斉に長い距離を走ってゴールに向かう、まさにドルトムントが見せるような迫力あるカウンターだった。この得点で勝利の可能性をグッと引き寄せたセレッソが、以降は再びゲームを掌握。勝利を決定付ける3点目こそ奪うことはできなかったが、相手に決定的なチャンスも与えなかった。前後半を通じて群馬に許したシュートはわずかに2本。枠内シュートは0本だった。

    「前半からボールも握れて守備への切り替えも早かった。後ろは比較的、楽な展開が続いたので、前の選手に感謝したい」。山下達也がそう攻撃陣へ感謝の気持ちを述べれば、「チャンスの数から見てももっと点も取れたと思うし、改善できることは多い。そこは改善しつつ、3連戦を乗り切りたい」と、最後まで運動量を落とさず攻撃を引っ張り続けた清原は勝って兜の緒を締めた。攻守に歯車がガッチリ噛み合ったセレッソが敵地で群馬を一蹴。ここから中3日で続く真夏の連戦へ弾みをつける快勝を収めた。

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