2016明治安田生命J2リーグ
第28節第1日

2016.8.11

レノファ山口FC

0

AWAY

FULL TIME

2

0-1

0-1

セレッソ大阪

関口 訓充 (08')

山口 蛍 (86')

維新百年記念公園陸上競技場

14,532

監督コメント

「(山口は)非常に積み上げがあるいいチームで、お互い力を出し切って、多くのサポーターの前でいい試合ができて良かったと思います。我々のサポーターも多く来ていただいて、一緒に戦えて、本当に力になりました。試合の方は、(警告)累積(の選手)もいたり、けがもあり、少し役割を変えた中で臨みました。我々がそういう状況なのと、山口さんの力をリスペクトした上で今日の戦いに臨みました。多少、引いた時間帯もありましたが、我慢することができました。今までは、前半はすごくいいけど、後半、劣勢になると我慢ができない流れが続いていた。その中では、1試合を通して我慢できたことが、2点目を生んだと思います。それがサッカーの不思議なところだと思います。チャンスも作られましたが、最後は体を預けていましたし、よく選手が最後まで闘ってくれたと思います。ただ、3日後にすぐ試合があるので、1試合、1試合、全力を出し切って戦いたい。それが我々に問われています。体を休めて、切り替えて、次の試合へ準備したいと思います」

─ここ数試合、複数失点が続く中で、今日は無失点で終えました。修正できた部分と課題もあれば。

「そうですね。多少疲れもあって、後半、前線の守備が少し落ちました。チャレンジするところやカバーが甘かったり。そういうところは謙虚に受け止めないといけないと思います。守備の距離感をどのように縮めて、早く強くアプローチできるか。多少、ラインは下がったとしても、行くところの速さと強さで相手にプレッシャーをかけることが大事。あとは、攻撃のためにきちっとつなぐところ。そうじゃないと、またすぐ守備に回ってしまう。そういう意味では、攻撃に移った時のサポートはまずまずできた。カウンターがあって、遅攻があるので、ある程度、カウンターを出せたことは評価できます。今後もカウンターと遅攻を出せるメンバー選考と戦術を取って、この暑い夏を乗り切りたい」

選手コメント

■関口訓充
「相手にボールを持たれる時間があったとしてもゴールを割らせないことが大事だったし、取った後のカウンターもハマっていた。カウンターがあることで、相手に脅威を与えていたと思います。得点以外にも、タマさん(玉田圭司)のチャンスなど、いい形を作れていた。あとは、カウンターの数を増やして質を上げていきたいのと、自分たちの時間をもう少し長くできればもっと良かったけど、今日に関しては、ある程度、相手に持たれても割り切った試合ができました」

─関口選手の得点をサポーターも待っていたと思います。

「まずは勝つことが大前提の中でプレーしていたけど、今日に関しては、シャドーという得点を取れるポジションで出たので、得点に絡みたいなと思っていました。なので、得点という形で貢献できたことは良かったです。でもまだホームで取れていないので、今度はホームでも取りたいと思います」

■山口蛍
「ホームで(山口と)対戦した試合は、自分は出ていなかったけど、ワンタッチでパスをつながれて、それを取りに行ってまたワンタッチではがされて、というシーンもあったので、そこについては、自分としても、チームとしても警戒して今日は試合に入りました。あとは、ここ数試合、最後で体を投げ出すことなど、集中力を欠いてできていなかった時間帯もあったので、今日はそれを90分出せたことが良かったと思います。無失点で終われたことは価値があることなので、次につながると思います」

─山口選手の2点目が試合を決めたと思うが?
「他にもカウンターでチャンスは作れていたし、自分のゴールに関しては、最後まで全員で耐え抜いたオマケみたいなものだと思っています。ああいう形を増やしていくことが大事だし、チームが勝っていくにつれて、そういうプレーも自然と出てくると思います」

─前節の試合後はサポーターの居残りもあった中で、今日の勝利はチームが前を向くきっかけになると思うが?

「そうですね。でもまだ1試合勝っただけなので。次の松本戦に勝ってこそ、意味のある勝利になると思います。それだけサポーターが思いを持って戦っているということは選手も理解しないといけないし、今日勝てたことは、サポーターの気持ちに少しは応えられたのかなと思います。これからも続けていかないといけないし、次も中2日で厳しい試合になると思いますけど、しっかり戦いたいと思います」

■キム・ジンヒョン
「今日は選手全員がやることをしっかりやったと思います。少し引いた部分はあったけど、みんなが集中していたし、相手にシュートを打たれても最後まで体を投げ出したり、そういうプレーができていました。そういうプレーを後ろで見ていると、自分もしっかり止めないといけない、という気持ちがより増します。相手は回してくるサッカーをしてくることはスカウティングでも分かっていたし、今日は中をしっかり固めよう、というサッカーでした。失点が続いていた中で、そういうサッカーになったと思うけど、今日は守備陣だけではなく、前線の選手も、交代で入ってきた選手も、しっかり出し切って戦えたと思います。今日、無失点で勝てたことはうれしいけど、自分たちはまだ余裕はありません。ここ4試合勝てていなかったので、それを取り戻すためには、もっともっと勝たないといけません」

■田中裕介
「最近は勝てていなくて、失点が多かった中で、最後のところの球際が行けていなかったり、サイドでの守備の役割がハッキリしていないこともあった中で、今日は多少、構える形にはなりましたけど、うまくハマりました。やられた時もありましたけど、最後は(キム )ジンヒョンを中心に守れたと思います。今日はクニ(関口訓充)と(山口)蛍が取ってくれましたけど、時間帯、時間帯で点が取れたことも大きかったですね。あとは、キツイ中でもみんなしっかり走れたことが勝ちにつながったのかなと思います」

■茂庭照幸
「ある程度狙い通りというか、最近は失点が多かったこともあって、少し重心を下げつつ、ある程度相手を引き込んだ中で、今日はカウンターがうまく決まった。カウンターだけでは勝てないけど、カウンターもないと勝てない。相手のバイタルの攻略の仕方はJ2でも屈指なので、どうにか相手のいいようにはやらせないようにする、と。取った後、イレギュラーですぐ取り返されるなど、危ない場面もありましたけど、最後までしっかり体を寄せることで、それによって、(キム )ジンヒョンも止められた部分もあると思います。最低限、それを続けていかないと、こういうゲームは勝てない。カウンターでビッグチャンスも何度かあったし、自分たちには前にパワーとスピードがある選手はたくさんいるので。今日はうまくハマりましたけど、それをもっと磨きあげていければいいと思います。ウチは、ボールは持てるけど、カウンターが極端に少なかったり、守から攻への迫力が足りないこともあった。勝てない時は、守から攻への切り替えが遅かったので、今日はカウンターからチャンスも作れて、そういう意味では、少し成長したなと、やっていて感じました」

■玉田圭司
「前回、山口と対戦して、相手がこうやって回してくることは分かっていたけど、(今日は)もう少し前でハマるかなと思った。でも、プレーしながら、あまりうまくハマらないことが分かって、守備をある程度、落とすことにはなったけど、球際への寄せや最後でシュートをさせないとか、気持ちの入ったプレーが多かったことは評価すべきだと思います。ここ4試合勝っていないということ、相手がしっかりパスを回すチームだということ、そういうこともあって、今日はこういうサッカーになるなと思ったし、その中で勝ちに持って行こうと思ってプレーしていました。カウンターで点が取れればと思っていた中で、先制点をいい時間帯に取れたことも大きかったと思います。(後半に迎えた自身のGKとの1対1については)決めたかったですね。次の試合も頑張ります」

■藤本康太
「今日はスタジアムも満員で、会場全体の雰囲気も、前の讃岐戦みたいな雰囲気もあったので、勝つために今日はある程度割り切って戦いました。戦い方としては『どうかな?』と思われる部分もあったかも知れないけど、ここ4試合勝てていなかったので、まず一つ、勝ちにこだわって、勝てたことは良かったと思います。相手にペナルティーエリアの中に入られて、枠を外してくれたシュートもありましたけど、最後まで寄せていたり、完ぺきに崩されて打たれたシュートは少なかったと思います。欲を言えば、もっと厳しくやれたら良かったけど、連戦と、暑さと、今日のスタジアムの雰囲気の中で、失点ゼロで終われたことは良かったと思います」