2016明治安田生命J2リーグ 第15節

ヤンマースタジアム長居
入場者数:13,774人
セレッソ大阪
  • 清原 翔平 (31'), 山村 和也 (63')
ファジアーノ岡山
  • 豊川 雄太 (13')
2-1
1-1 1-0

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 3 茂庭 照幸 76
DF 14 丸橋 祐介
DF 15 松田 陸
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 5
MF 18 清原 翔平 31' 62
MF 24 山村 和也 63'
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇
FW 10 ブルーノ メネゲウ

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 5 田中 裕介 76
MF 2 扇原 貴宏 5
MF 7 関口 訓充 62
FW 11 リカルド サントス
FW 20 玉田 圭司
FW 29 澤上 竜二
監督 大熊 清

ファジアーノ岡山

GK 1 中林 洋次
DF 39 篠原 弘次郎 82'
DF 35 岩政 大樹
DF 6 竹田 忠嗣
MF 21 加地 亮 80
MF 7 伊藤 大介
MF 19 片山 瑛一
MF 16 関戸 健二
MF 17 島田 譲 80
FW 30 豊川 雄太 13' 60
FW 24 赤嶺 真吾

サブ

GK 22 椎名 一馬
DF 2 澤口 雅彦
MF 11 三村 真
MF 26 田中 奏一 80
FW 13 久保 裕一
FW 14 押谷 祐樹 60
FW 20 藤本 佳希 80
監督 長澤 徹
試合経過
82' 篠原 弘次郎
80' 藤本 佳希 (in) 島田 譲 (out)
80' 田中 奏一 (in) 加地 亮 (out)
田中 裕介 (in) 茂庭 照幸 (out) 76'
山村 和也 63'
関口 訓充 (in) 清原 翔平 (out) 62'
60' 押谷 祐樹 (in) 豊川 雄太 (out)
清原 翔平 31'
13' 豊川 雄太
扇原 貴宏 (in) ソウザ (out) 5'

シュート数

13 7
    清原 翔平 (31'), 山村 和也 (63')
    豊川 雄太 (13')

ゴールキック

15 13

コーナーキック

5 3

直接フリーキック

9 4

間接フリーキック

0 4

オフサイド

0 4

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・カウンターに気をつけよう
    ・セットプレーのこぼれ球に集中して対応しよう
    ・サイドのスペースを有効に使おう
  • 【試合後】
    【監督会見①】
    https://youtu.be/MeWEHK2pMuk


    【監督会見②】
    https://youtu.be/yQLchFC7wFs


    【監督会見③】
    https://youtu.be/F8Gv6LxEvS8


    【監督会見④】
    https://youtu.be/74sIcnwwt1c

    「まず、久しくホームで勝利を届けられなかったことを申し訳なく思っていて、今日はどうしてもこのヤンマースタジアム長居に来てくれたこれだけのサポーターの方々と一緒に(勝利を)喜びたいということで、チームのみんなが一生懸命頑張ってくれたと思います。
     初先発出場のキヨ(清原翔平)を含めて、自分たちの役割を全うしてくれたと思います。中盤でイレギュラーのソウザのケガもあったのですが、ちょっと運動量が落ちていたところでも関口(訓充)がリカバーしてくれた部分もあり、今日に関しては18人しか(メンバーを)登録できないなか、イレギュラーのケガを(乗り越えたところも)含めて、18人で非常に集中して頑張ってくれたと思います。ただ、立ち上がりにミスからの失点があり、安易なミスだったり安易なセットプレーでの失点など、そこから苦労している試合が何試合かあるので、立ち上がりをもう少ししっかりするところ(が課題)。それでも、非常にセットプレーにストロング(強さ)があるチームが相手だったが、よく集中してゴールも含めて守っていたと思います。いいところは堅持、継続しながら、変えるべきところは変えて、いい競争をしてもらって、1試合1試合また連続で戦っていきたいと思います」

    Q:ソウザ選手、茂庭照幸選手の状態について。清原翔平選手の評価について。
    「ソウザのほうは紅白戦でも少し違和感があったのですが、ドクターとの相談で『行けそうだ』ということでした。ただ、本人から×印が出たので、軽症かどうかというのはまだちょっとわからない状態です。今日、MRI(検査)をとりに行ってからということになります。茂庭についても、そんなにはひどくないが、これもMRIもしくはCTをとらなくてはいけないかなと思います。
     キヨについては距離感よく、本当に狙い通りにやってくれました。立ち上がりは、試合のスピードや寄せの速さなどに戸惑った部分はあると思いますが、怖がらずにボールを受け続けてくれたりということが、距離感をよくしたり、後半に相手(の勢い)が落ちるという要因を作ってくれたと思います。初先発出場で、1点目がキヨの得点と公式記録で認められれば(編集部注:会見後に、公式記録で清原選手の得点と認定されました)、これはそんな簡単に達成できることではない。一時はセレッソU-23を引っ張ってくれた部分もあり、今日の出来と彼の1点については、セレッソにとって非常に大きい(価値がある)。彼のサッカーに対する姿勢には本当に頭の下がる思いがありますし、そういう姿勢をセレッソは大切にして(みんなが)きちっとサッカーに向き合わなければいけない。セレッソが大切にしなければいけない部分でもあります」

    Q:1トップに入った柿谷曜一朗選手と、ブルーノ メネゲウ選手の連係について。
    「お互いが少しずつコミュニケーションをとりながら、段々とよくなってきているかなと思います。ただ、ちょっと劣勢のときに前半は(2人の)距離が遠くて、なかなか曜一朗が触れないというところを、今後チームとしてどうしていくか。彼自身がもう少し(後ろに)引いて顔を出すのか、もう少し勇気を持ってキヨが時間を作って、もっと曜一朗にボールを当てるとか。
     後半については相手の運動量が落ちると、柿谷と扇原とかとの距離感が近くなるので、結構いいかなと思いますが、前半の相手が中央を締めてきたとき、疲れていないとき、後半のようなパス回しができるかというところ(が今後の課題)。かなりの時間帯で曜一朗がボールを触っていないと思うので、今後そこをどうするか。ただ、この間の試合もそうだが、試合は90分(通してのもの)なので。前半リズムが出ないときもあると思うが、そういうときでも、セレッソというチームが我慢すべきときはきちっと全体で我慢するというところが、サッカーにおいて必要なことじゃないかなと思います。それを焦って、前半が悪いからといって自分たちからメンタル的に崩れていく(ようではよくない)。もしくは、同点になったときのメンタリティーを含めて、そこをもう少し切り替える力とか、継続する力をつければ、もっと底力というものがついていくかなと思っています」

    Q:扇原貴宏選手が入ったことで生まれたよさについて。前への攻撃のスピードなどが出たと思われるが?
    「最初はちょっと、またこれもスピードに慣れるまでトラップとか大丈夫かなという感じや(ボールをかっさらわれる部分もあったのですが、そこはチームとして共有して、彼のいいところが出ればと見ていました。サイドに引き出されたときの守備も思ったより安易に飛び込まず、2~3回、右サイド(へのカバーなど)もよくやったなというシーンがありました。キヨもそうですが、長い時間でのプレーは今季初というところでも、自分のやるべき仕事を非常によくやってくれたという印象があります。ソウザのことを考えると、先発に近いところもあると思うので、それを継続していってもらいたいし、もっとボールに触れていってほしい。山村ともいい距離感でやっていて、山村が前に行き、その近くだったり後ろで扇原がさばきながらというシーンがありましたが、欲を言えばもっといいタイミングで前に出て行って、彼がスルーパスなりを出したり(してほしい)。今日もクロスが2~3回あったが、ああいう仕事が増えてくるなど2列目から出て行くと、非常に相手にとっては嫌なもの。あの(得点につながった)クロスも、非常にマークしづらいものだなと見ていました。ぜひ今日のパフォーマンスを先発でも出してくれれば、非常にありがたいと思っています」

    Q:1失点後、柿谷選手から扇原選手にキャプテンマークが代わったことについて。あれは監督の指示ですか?
    「いいえ。今、チームが苦しい時期のなか、なかなか彼(扇原)も出番がなかったりというところで、中盤の声で、後ろと前のつなぎ役として、曜一朗もなかなか前だと声が(全体に)通じないというのもあり、いろんな思いがあって、そうしたんではないかなと思っています。私の指示ではありません」

選手コメント

  • ●清原翔平選手
    (Q:ゴールシーンについて)
    ボールのところに食いつこうというのと、その前に(柿谷)曜一朗がつぶれて、その手前にブルーノ(メネゲウ)もいて、そのこぼれ球に足を伸ばしてというところでした。とりあえず早い時間に同点にできたということだったので、ガッツポーズしました。
    (Q:得点が勝利につながったことも、大きな価値があるのでは?)
    最近勝てていなかったので、チームのために勝点3を積み上げることができてよかったです。
    (Q:この1勝はチームの流れが変わるきっかけになりそうか?)
    そうなってくれるといいですし、そのためにまた来週から練習して、試合に向けて調整して、この流れをずっと続けていけるようにしたいと思います」

    ●キム ジンヒョン選手
    前の選手が点を取ってくれたおかげです。本当は無失点で終わらせたかったが、自分たちのミスで失点をしてしまって、そこをしっかりできればよかったと思います。
    (Q:相手の特長であるコーナーキックやロングスローなどをしっかり抑え込めたが?)
    相手の得点のポイントはそこなので、みんな集中して声を出してやりきれるようにやった結果が、セットプレーでやらせなかった。ウチはこれまでセットプレーから失点をよくしていたが、一人ひとりがそこで責任感を持ってやることができ、そこの部分は強くなったなと思います。
    (Q:勝って気持ちよく韓国代表戦に行けるのでは?)
    勝って気持ちよく行けるというところもあるが、一方では今日の失点シーンを考えてしまうところもある。ミスのところもあわてなくてもよかったと思うが、そこであわててしまっていた。本当にもったいない失点でした。ゼロでなるべく抑えたかった。
    (Q:代表戦期間中もセレッソのことは気になる?)
    はい!結果やハイライトでしか見られないが、勝ってほしいし、僕がいなくても勝てると思うので。結果を出してほしいです。
    (Q:代表戦での活躍も願っています!)
    はい! 頑張ってきます!」

    ●ブルーノ メネゲウ選手
    ホームでの久々の勝利については、時間はかなり経ってしまったが、やっと来たという感じ。みんなにおめでとうと言いたい。気持ちの部分を見せることができたと思う。今日は100%の力を出さないと勝てない試合だったし、最後のほうでは結構疲れていたものの、あそこはチームのために走らなければいけないと思って走り抜いた。
    (Q:今日はグラウンダーでのパスのつなぎが多かったが、その攻撃面について)
    よかったです。自分たちのチームはそういう質を持っていると思う。そうやってパスを回していけば、相手にとって脅威になると思う。
    (Q:今日のようなサッカーができれば、この先も勝っていける感覚はあるか?)
    もちろん!それは間違いない」

    ●松田陸選手
    立ち上がり早々に失点して、よくない流れになってしまうかなとも思ったのですが、自分たちのリズムでしっかりボールを握れていたこともあり、追いつけるかなという時間帯に同点に追い付くことができて、それがよかったかなと思います。
    (Q:柿谷選手が最前線、扇原選手が前半早々からボランチに入ったなか、今日はセレッソらしいグラウンダーでのパスのつなぎが多かったように思うが、やっていた感触は?)
    率直に楽しかったです。タカには『落ち着かせてくれ』と話していて、そこで落ち着いてやってくれた。曜一朗くんのことも見てくれていますし、サイドで起点を作ろうと監督も言っていたなか、(扇原がサイドへボールを)さばいてくれたので、よかったと思います。
    (Q:清原選手との右サイドでの連係について)
    練習からずっと『俺はこういうプレーをするよ』と言っていて、それにキヨくんが合わせてくれてよかったです。
    (Q:勝ち越し点につながったクロスについて)
    普通にクロスを上げたら、山村くんが異常にヘディング(跳躍)が高かったので、『えっ、それ、届くの!?』という感じだったのですが(笑)。アシストがついてよかったです。山村くんを越えて次に入ってきた選手が触るかなと思っていたのですが、山村くんが届いたので、びっくりしました

    ●田中裕介選手
    (Q:終盤の苦しい時間帯に途中出場し、身体を張ったディフェンスで勝ち切ったことについて)
    カウンターでチャンスもあり、もう1点取れればよかったが、後ろは我慢をして、前は点を取りに行くという、理想的な戦い方ができたと思います。
    (Q:ボランチに扇原選手が入っていたが、彼のプレーについて後ろからはどう見ていたか?)
    タカはいい選手ですし、試合の慣れというところで最初ちょっとおぼつかないところもあったが、時間が経つにつれていつもどおりのプレーをしていた。彼はシンプルなプレーもできるので、チームとしてだいぶボールが回りやすくなったのかなと思います。
    (Q:山口戦などでのよくない雰囲気を、この1勝で払拭できたのでは?)
    立ち上がりの球際のところとか修正しなければいけないところもあり、失点するまでは流れも悪かった。でも、そこから巻き返したところはチームとしてよかったところ。最初の球際のところをもう1回課題として、また次に向かっていければと思います

    ●山下達也選手
    長居で勝ったのは久々。素直に仲間に感謝したい。前半に自分のミスから(失点まで)行かれてしまったので、そこは反省したいと思います。
    (Q:扇原選手がボランチに入ってセレッソらしいグラウンダーでの小気味いいパス回しが、攻撃の流れだけでなく、ディフェンスも前で取りやすくなっていたのでは?)
    タカが入ることで、ボランチとの細かいパス交換などが増えたので、そういうところのリズムはできたと思うし、みんなで押し込むことによって、セカンドボールとかも(拾える)距離感とかがすごくよかったと思う。誰が出ても前半の最後のほうや後半のようなゲームをしたい。
    (Q:岡山の強みであるセットプレーを最後まで弾き返し続けたが?)
    相手には迫力もあったが、そこはみんなでカバーし合いながらできたところもあったと思います。
    (Q:ホームゲームでなかなか勝てずもどかしい思いもあったと思うが?)
    ただ、この勝ちを継続していくことが大事。自分ももっともっと完璧なパフォーマンスをするべきだと思うし、まだまだ向上していかないといけない

    ●山村 和也選手
    (Q:予想よりクロスが高かった?)
    良いボールだったので、当ててゴールの方に飛ばそうと思って撃ちました。
    (Q:かなり打点が高かったですね)
    ヘディングも僕のストロングポイントだと思っているので、ああいう形でセンタリングに対して入っていってゴールを決められたことは良かったと思います。
    失点シーンは僕の判断というかパスミスのところからだったので、そこはミスをしないように改善していければ良いかなと思いますし、その他でボールを回しながら外からボールを運んでセンタリングを上げたりとか、外に拡げながら真ん中に当てることが何回かできたので、その回数をドンドン増やしていければもっとチャンスも増えるかなと思います。
    タカ(扇原)とは昔から知っている選手なので、すごくコンビネーションを取りながら楽しくやることができたかなと思います。

    ●柿谷 曜一朗選手
    4試合ぶりに勝てて良かったです。山口の時もこういう試合ができれば良かったですけど、今日はミスからの失点だったと思うし、それを全員で取り返せたというのは収穫だったと思います。その失点をなくしてゼロで試合を終えることが今後の目標だと思いますし、攻撃陣は最近全員が調子良いし、全員で良い攻撃が作り出せていると思うので、これは続けて行って、あとは守備のところで、全員がボールに行く所であったり、カバーのところや球際の強さだったりを直して行ければ良いかなと思います。チーム力があることは名前を見れば分かると思うし、それをしっかりプレーで表現してくれたというのはチームの為にもなります。
    今日のキヨさん(清原)のゴールは本当にキヨさんのゴールか分かんないですけど(笑)これを機にどんどんセレッソのために点を取ってくれれば、僕らも刺激になるし、チームが強くなるだけだと思うから、途中からクニ君(関口)が出てきて逆転の起点にもなってくれたし、本当に全員がチームの為に戦っているのをもっと表現できれば良いかなと思います。
    僕とブルーノで点が取れれば手っ取り早いと思いますけど、なかなかそうも行かない時もあると思うけど、どっちかが1点でも取れたら良いと思うし、今後ブルーノともっと良い連係が取れると思うし、彼のストレスをなくすことで良いプレーが引き出せると思う。初めてあの形で一緒にやって、いきなり良くなるとは思っていなかったですけど、勝てたことが大きいと思う。今後もっとコミュニケーションを取りながら、良いプレーができれば良いと思いますし、今日みたいな試合が続けば、リカルドもプライドを持って練習からガツガツくると思うし、それがチームの為になると思うから、この勝ちをキッカケに全員で良いチームになっていけるように頑張って行きます。

    関口 訓充選手
    何かしら点は動かしたいと思っていました。試合前に他会場の結果を見て、上位が勝っていたので、本当に勝点は落とせないと思っていたので、とりあえず勝ったのは良かったと思います。
    徐々にボールも動けていると思いますが、もう少し主導権を握って戦えたら良いのかなと思います。
    もっともっと良くなっていきたいと思うし、いけるんじゃないかなと思う。
    (Q:ワントップに柿谷選手が入ったのは?)
    曜一朗が入った時は、どんな形であれパスを出してくれるというのあった。あの得点シーンも呼んでいたのですが、あいつは一回逆の方にトラップして、でも呼んでいた声を聞いてくれていて、そこから蹴ってくれたので、自分はオフサイドラインをギリギリで見ていたのでタイミングよく飛び出せた。
    ああやって起点を作ってくれたというのは良かったと思います。曜一朗の良さは裏に抜ける動きだと思うので、そこをもっと出して上げれば良いかなと思います。

試合後記

  • 最近3試合では1分け2敗と勝ちなし。順位も暫定4位となっていた、セレッソ大阪。明治安田生命J2リーグ第15節では、同じ勝点25で2位のファジアーノ岡山と上位直接対決。前半戦の命運を占うような、重要な一戦に挑んだ。同日、他会場では、首位の北海道コンサドーレ札幌が勝利して勝点を32と伸ばしただけでなく、京都サンガF.C.も勝って勝点26と躍進。ここでもしセレッソが負ければ、順位としてもさらに苦しい状況に追い込まれることもあり、桜色の戦士たちにとっては、何が何でも勝利が求められる試合となった。

     前節にセレッソトップチームで初出場した清原翔平が、今季J2にて初先発し、柿谷曜一朗が最前線のポジションに入った、セレッソ。試合早々、ソウザが足を傷めるトラブルに見舞われ、わずか5分で途中交代を余儀なくされた序盤戦では、日中に降り続いた雨の影響でピッチがスリッピーになっていたことや、岡山の前線からのハイプレスにも苦しみ、落ち着かない展開になる。すると、13分、自陣でのパスミスから失点。第13節レノファ山口FC戦のような厳しいスタートを強いられた。

     それでも、この日のセレッソはここであわてることなく、反撃を仕掛けていく。22分に松田陸のシュート性の右クロスにブルーノ メネゲウが飛び込んで最初の決定機を迎えれば、28分には杉本健勇と柿谷とのワンツーから最後は清原がゴール前に飛び込んで相手ゴールを脅かす。そして、31分、丸橋祐介のスローインからのチャンスで、ソウザと替わって出場していた扇原貴宏の左クロスに、ブルーノ メネゲウと清原がゴール前に飛び込むと、最後は清原が粘り強くボールを足に当ててゴール。「自分の得点の形の1つとして、ああいうところに突っ込んでいくところもあり、その特長を出せてよかった」という、持ち味をいかした清原の今季J2初得点で、試合を振り出しに戻すことができた。

     さらに、柿谷から「今季始まってから試合に出られない日々が続いたなか、このチャンスで、責任感を持ってやってほしかったのと、特に真ん中(のポジション)にいたということもあって」という思いから、1失点後にキャプテンマークを託された桜生え抜きの舵取り役、扇原を中心に、ボールを巧みに回しながら、セレッソらしいサッカーで攻勢を加速させていく。その攻勢が実ったのは、63分。柿谷のフィードを、投入されたばかりの関口訓充が右サイドを疾走してボールを収め、松田に一旦戻すと、タフネス右サイドバックの15番がフリーで右クロス。これをニアサイドでボランチの山村和也が高い打点のヘディングシュートで合わせ、GKの手の届かないコースに、ゴールを決めきった。この瞬間、桜色のサポーターは大歓声。見事に勝ち越しに成功した。

     ただ、そこからは再びアクシデント。茂庭照幸の負傷もあり、3枚目の交代カードを76分にて使い切ってしまう。序盤から激しく動き回った前線の運動量も衰え始めたことも重なり、パワープレーやロングスロー、コーナーキックという、岡山の高さをいかした攻撃に押し込まれる終盤だったが、「カウンターでチャンスもあり、もう1点取れればよかったが、後ろは我慢をして、前は点を取りに行くという、理想的な戦い方ができた」というのは、交代出場ながら最終ラインで奮闘を見せた田中裕介。チーム全体で最後まで粘り強く守備をしたセレッソは、追加点こそあげられなかったものの、そのまま2-1と勝ちきり、ホームでは4月3日の第6節ジェフユナイテッド千葉戦以来、約1カ月半ぶり、ヤンマースタジアム長居でのリーグ戦では昨年6月6日のJ2第17節愛媛FC戦以来、約1年ぶりの白星を飾ることができた。

    「最近勝てていなかったので、チームのために勝点3を積み上げることができてよかった」というのは、殊勲のひとり、清原。彼だけでなく、扇原など、新たに出番を得た選手も含めて、「今日に関しては18人しか(メンバーを)登録できないなか、イレギュラーのケガを(乗り越えたところも)含めて、18人で非常に集中して頑張ってくれた」と大熊清監督もイレブンを称えるように、チームとして戦い抜き、勝利できたこの試合の意義は大きな価値のあるもの。それでも、「この勝ちを継続していくことが大事」と気を引き締めたのは、山下達也。次節のホームゲーム、カマタマーレ讃岐戦からも、今回のようなファイティングスピリットを前面に出して戦う、セレッソのアグレッシブなサッカーを続けて、勝点を重ねていくことが、J1への道となる。

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