2016明治安田生命J2リーグ 第36節

シティライトスタジアム
入場者数:15,203人
ファジアーノ岡山
  • 関戸 健二 (43')
セレッソ大阪
  • ソウザ (37')
1-1 0-0

ファジアーノ岡山

GK 1 中林 洋次
DF 39 篠原 弘次郎
DF 35 岩政 大樹
DF 6 竹田 忠嗣
MF 19 片山 瑛一
MF 10 矢島 慎也 67'
MF 16 関戸 健二 43'
MF 25 酒井 宣福 59
FW 24 赤嶺 真吾
FW 20 藤本 佳希 84
FW 7 伊藤 大介 68

サブ

GK 22 椎名 一馬
DF 33 金 珍圭 84
MF 17 島田 譲
MF 18 秋吉 泰佑
MF 26 田中 奏一 59
FW 11 三村 真
FW 30 豊川 雄太 68
監督 長澤 徹

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 4 藤本 康太 21
DF 5 田中 裕介
DF 15 松田 陸
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 37'
MF 14 丸橋 祐介
MF 18 清原 翔平 79
MF 41 山口 蛍
FW 9 杉本 健勇
FW 20 玉田 圭司 65

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 3 茂庭 照幸 21
DF 17 酒本 憲幸 65
DF 33 椋原 健太
MF 24 山村 和也
FW 11 リカルド サントス 79
FW 29 澤上 竜二
監督 大熊 清

シュート数

6 11
    関戸 健二 (43')
    ソウザ (37')

ゴールキック

11 12

コーナーキック

2 7

直接フリーキック

8 15

間接フリーキック

1 0

オフサイド

1 0

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・サイドを起点に裏への意識を持って攻撃しよう
    ・ボールを奪われた際は、各自のポジションに早く戻ろう
    ・相手チームのカウンターに気をつけよう
  • 【試合後】
    「まず、岡山まで多くのサポーターに来ていただ非常に感謝しています。お互いに内容の濃い試合ができたと思います。
     ただ、セレッソとしては、先取点を取った後の少し優勢になったところで隙が生まれてのカウンター(を食らってしまった)。追加点が取れそうな雰囲気があったなかで、もう少し冷静に防げる失点ではなかったかなと。畳み掛けるという意味では、こちらに勢いもあったので、そこを崩し切る、決め切るということが大事だし、最低限のリスクマネジメントももう少し必要でした。先ほども言ったように、追加点(が取れる)という雰囲気もあったので、そこは次に生かしたい。主導権をずっと握りながら、決め切る最後の力、精度(が足りなかった)。
     ハーフタイムにも言ったんですけど、カウンターのケアという意味では、後半は(山口)蛍のプレスバック、DFラインを含め、やられそうなところでもきちっと未然に防いでいました。ただ、こういう試合で2点目を決め切る、崩し切ることが、セットプレーを含めて必要。その前段まで来ているなかで、もう一歩、勇気を持ってドリブルで入り込むとか、もう1人ゴール前に入ってリカ(ルド サントス)を空けるとか、もう少しのパワーをかけて追加点を奪っていく場面を作りたい。残りの試合にしっかり生かして、ここに来てくれたサポーター、次のホームでのサポーターとともに戦いたいと思います」

    Q:アウェイでの上位対決での勝点1をどう捉えていますか?
    「今日も含めて残りの試合は全部勝点3を狙いに行こうというなかで、今日も最後まで勝ちに行く気持ちは表していたと思う。イレギュラーでの交代があって、3枚目のカードを切ることはできなかったですけど、あくまでも勝点3を目指すと。点を取りに行くだけではなくて、最低限のバランスも保ちつつ、勝点3を狙って行こうと。その意味では(引き分けは)残念ですけど、気持ちは表した試合だったと思うので、次の試合で勝点3に向かってやっていきたいと思います」

    Q:アクシデントで途中交代となった藤本康太選手の状態については?
    「今季、2年ぶりの先発を果たして連戦で頑張ってきた。まだ(プレーは)できたんですけど、『チームに迷惑をかける可能性がある』と。今季が全部ダメというようなケガではありません。DFで後から出る時は、流れとか空気とか難しいんですけど、茂庭(照幸)も今までの経験を生かして、最低限の仕事はしてくれました。これからも、先発の11人だけはなく、総力戦で残りの試合を戦っていきたいと思います」

選手コメント

  • ■ソウザ選手
    「難しい試合になりましたが、勝利を目指して戦いました。残念ながらそれが達成できなくて悔しいです。アウェイで難しい相手ということはあったと思うんですけど、それでもやっぱり、先制点を奪った試合だったので、引き分けは悔しいですね。切り替えて、今週もしっかりいい準備をして、次の試合に集中したいと思います。
    (Q:前半からいいプレーもしていたと思いますが、個人としてのプレーを振り返ると?)
    個人的には良かったと思いますし、グループ全体としても良かったと思います。ゴールシーンに関しては、よくキヨ(清原翔平)が自分のことを見てくれていたなと思います。確実に決められたこともうれしいですね。勝点1は残念ですけど、アウェイでゴールという貢献ができたことはうれしく思います。
    (Q:勝点3に届かなかった最大の要因は?)
    試合をしたばかりなので、ここが要因ということはハッキリとは言えませんが、そこは監督が見ていると思います。自分たちも映像を見直して、今週修正したいと思います。ただ、今日の試合でのチームメイトのやる気、集中力に関しては満足しています。アウェイでしたが、いい試合ができたと思います」

    ■清原翔平選手
    「先制点が大事だったなかで取れたことは良かったんですけど、そこから追加点を取って突き放したかったのにカウンターを受けて失点してしまったことは残念です。点を取りに行った分、流れ的には(失点も)仕方ない部分があったかもしれないですけど、やられたカウンターをどこかで止めることができた場所はあったと思う。そこは修正しないといけないと思います。 
    (Q:先制点については、冷静にソウザ選手を見ていたと思いますが?)
    最初、自分のところにこぼれてきた時に、ふかさないように心がけてシュートを打って、また自分のところに戻ってきた。そのファーストタッチで自分が一番いいところに止めることができたので、ソウザを見ることができました。
    (Q:後半も攻撃のボリュームをかけることはできていたと思いますが?)
    そうですね。自分たちも勝ちに行ったなかで、相手のカウンターもケアしながら攻撃できていたと思いますが、1点が遠かった。中を固めてきている相手に、後半で次の1点が取れなかったことは悔しいです。最後のところの精度や人数がもう1つ足りなかったところもあったので、そこは反省しながら、次の試合で勝点3を目指していきたいと思います」

    ■山口蛍選手
    「前半は相手のボランチにボールを持たれる時間もあったけど、後半はそこをうまく修正して、自分たちがボールを持つ時間も長かったし、チャンスもあった。勝ちを逃したという思いはあります」
    (Q:失点場面だけ悔いが残りますか?)
    いろいろ(原因が)重なったこともあると思います。まず、カウンターを受ける前にあれだけ人数をかけて攻めた分シュートで終わりたかったです。カウンターが来た時も、相手がドリブルで上がってきて、まず(松田)陸が対応して、自分も行って、そこで遅らせたから、後ろも人数が足りていたし、行けた(守れた)かなと思ったけど、相手の崩しがうまかったということもありました。どこかで(流れを)切っても良かったし、一番(良かったの)はシュートで終わって、相手のゴールキックにすることでした。後半は相手のカウンターにも対応できていたし、自分たちも速い攻撃をしてチャンスも多く作っていたと思うので、決め切ることが必要でした。
    (Q:アウェイでの勝点1をどう捉えますか?)
    3を取れたと思うので、すごくもったいないとは思うけど、ゼロよりはいい。そこは前向きに捉えたいと思います」

    ■田中裕介選手
    「失点場面は、まずその前のプレーをシュートで終わる、攻撃でしっかり終わるべきでした。弾かれ方で矢島選手のところに行ってしまい、その後、ズルズルとゴール前まで行ってしまった。今日は岡山も結構球際に来てファウルも多かったと思うんですけど、あの場面は自分たちもファウルで潰しておくべきでした。シュートで終わること、シュートを打たれるまでにどこかで止めること、という2点があったと思います。
    (Q:前半にアクシデントで藤本(康太)選手が交代する難しい展開のなか、失点以外はDFラインもある程度しっかりコントロールできていたのでは?)
    そうですね。僕も含めて取られ方やカウンターで危ないところが2回くらいあったんですけど、それ以外はスカウティング通り、矢島選手と岩政選手というボールの供給源はわかっていたので、そこまで怖さはなかったのかなと思います。
    (Q:後半、右サイドを中心に相手を崩す手前までは行けていたと思いますが、もう一歩崩して得点を取るために必要だったことは?)
    精度、という一言では言えないんですけど、やっぱり、パスの精度、クロスの精度、中に入るところの精度…。あとは、判断のスピード。自分たちが1つ持つと、相手も1つ絞りますし、ただでさえ相手は人数も多いので、そういうところで1人が仕掛けて、いかに次の選手が早く、というゴール前でのスピード。得点場面にしても、キヨ(清原翔平)がソウザに素早く出したことが得点につながったと思うので、ああいうプレーを流れの中でもできれば点が取れたと思います。岡山も堅いチームなので、そういう相手に流れのなかでも点が取れたら良かったです。最後の局面でどれだけ冷静になれるか、だと思います。それはどの選手にも当てはまると思います。後半、(山口)蛍が機転を利かせてスローインから中に入ったプレーのような攻撃も相手が崩れると思うので、ああいう攻撃の回数を増やすことも大事だと思います」
     
    ■藤本康太選手
    「(Q:途中交代となった足の痛みについて)
    手術したところがたまに練習でも痛くなる時があるのですが、程度は軽いので、1~2日で治ると思います。ただ、その症状が出ると痛みで走るのがしんどくなるので、その日だけはプレーできない。痛めた後も10分くらいやっていたんですけど、このまま最後までプレーするのはムリだなと。でも、大丈夫です。
    (Q:前半21分という早い時間帯に交代したことは悔いも残りますか?)
    もう少し引っ張りたかったんですけど、肝心な場面で痛めてしまうと…という不安もあったので交代しました。(痛めたのは)誰かと接触した時ということではありません。チームに申し訳ない気持ちがすごくあります。次節は大丈夫だと思うので、また頑張ります」

試合後記

  •  3位・セレッソ大阪と5位・ファジアーノ岡山。目標とするJ1自動昇格を果たすためには両チーム勝点3が譲れない一戦は、試合前日にチケットが完売。最終的に今季の岡山のホームゲーム最多となる15,203人が来場し、内容も期待に違わぬ熱戦となった。

     試合開始から両チーム、激しい攻防が続く。序盤、守備で目立ったのは藤本康太。出場停止の押谷祐樹に代わって先発した岡山の大学卒ルーキー・藤本佳希を1対1でしっかり止めた。
     セレッソも左サイドを中心に攻撃。7分、ソウザから丸橋祐介、丸橋から清原翔平とパスをつなげて決定機を作ると、16分には山口蛍の正確なパスが丸橋に通り、DFの裏を取った丸橋が中にクロスを上げるも、飛び込む選手がいなかった。一進一退の攻防が繰り広げられるなか、セレッソにアクシデント発生。昨年5月に手術した右大腿部を痛め、藤本康太が途中交代。急きょ、茂庭照幸がピッチに入った。

     そんな緊急事態にも動じることなく、セレッソが時間とともに試合を掌握すると、37分。相手のパスをカットしたソウザがそのまま持ち上がり、CKを獲得。ショートコーナーの流れからゴール前が混戦となり、清原がシュート。DFのクリアが再び清原の下にこぼれてくると、今度はシュートを打たず、ワンタッチで前に落としてソウザへパス。「キヨが自分のことをよく見てくれていた」と試合後に感謝の言葉を述べたソウザがダイレクトでシュートを決めて、セレッソが先制点を奪った。

     得点後もカウンターから追加点が生まれそうな気配が漂っていたが、ここに落とし穴があった。43分、丸橋が起点となり、清原、ソウザ、丸橋とボールが運ばれ、最後は丸橋が逆サイドへクロスを上げるも、このクロスが中途半端になり、DFのクリアにあう。このこぼれ球を岡山のキーマン矢島慎也に拾われると、素早く松田陸がチェックに行き、山口もフォローする。攻撃を遅らせることには成功したが、取り切れないでいると、次の瞬間、矢島が前方へ鋭い縦パス。これを赤嶺真吾に収められ、後方から走ってきた関戸健二にミドルシュートを決められた。試合前、「隙をなくすことが大事」と口酸っぱく話していた大熊清監督だが、先制し、なおも攻勢を続けた時間帯に、悔やまれる失点を喫してしまった。

     後半も開始からしばらくは一進一退の攻防となり、セットプレーから岩政大樹に何度かヘディングで脅かされるも、この時間帯をセレッソがしのぐと、残り時間はセレッソが押し込み、岡山がカウンターを狙う形で試合は推移。68分、丸橋の直接FKが際どいコースに飛んだが、惜しくも外れる。76分にはスローインで相手の背後を取った山口がダイレクトで中に折り返すも、杉本健勇のシュートはヒットせず、好機を逸した。81分には丸橋のCKから赤嶺がヘディングで自陣のゴールネットを揺らすも、競ったリカルド サントスがファウルを取られてノーゴール。その後もセレッソは両サイドの丸橋と松田が高い位置を取り続け、途中出場の酒本憲幸がいいアクセントを付け、何度も岡山ゴールに迫ったが、最後の精度が足りず2点目を奪うことができなかった。後半に切り札として登場した岡山の豊川雄太の突破は90+2分にソウザ、90+4分には茂庭が封じるなど、後半は岡山のカウンターをしっかり抑え、相手に決定機を作らせずに押し込んだだけに、セレッソとしてはもったいないドローとなった。
     試合前、「内容での判定勝ちはないので、チャンスで決め切ることが大事」と話していた大熊監督だが、決め切る、守り切るといった部分が一歩、足りなかった。J1自動昇格を狙う上では痛い引き分けとなったが、今季の戦いは終わっていない。今節の勝点1により、総勝点ではすでに昨季の67に並んだ。ここから先、さらに勝点を積み上げ続けることが、逆転でのJ1自動昇格につながる。

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