2016明治安田生命J2リーグ 第10節

キンチョウスタジアム
入場者数:14,883人
セレッソ大阪
京都サンガF.C.
  • アンドレイ (8'), 本多 勇喜 (48')
0-2
0-1 0-1

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 3 茂庭 照幸 78
DF 14 丸橋 祐介
DF 15 松田 陸
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 68
MF 7 関口 訓充 52
MF 24 山村 和也
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇
FW 10 ブルーノ メネゲウ 70'

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 5 田中 裕介 78
DF 22 中澤 聡太
MF 2 扇原 貴宏 68
FW 11 リカルド サントス 52
FW 20 玉田 圭司
FW 29 澤上 竜二
監督 大熊 清

京都サンガF.C.

GK 1 菅野 孝憲
DF 2 菅沼 駿哉
DF 6 本多 勇喜 48'
DF 26 下畠 翔吾
DF 30 石櫃 洋祐
MF 8 アンドレイ 8'
MF 11 堀米 勇輝 87
MF 14 山瀬 功治
MF 22 佐藤 健太郎 88'
FW 9 ダニエル ロビーニョ 68
FW 16 イ ヨンジェ 78

サブ

GK 21 清水 圭介
DF 28 齊藤 隆成
MF 25 國領 一平 87
FW 7 田村 亮介
FW 10 エスクデロ 競飛王 68
FW 17 有田 光希 78
FW 29 沼 大希
監督 石丸 清隆
試合経過
88' 佐藤 健太郎
87' 國領 一平 (in) 堀米 勇輝 (out)
田中 裕介 (in) 茂庭 照幸 (out) 78'
78' 有田 光希 (in) イ ヨンジェ (out)
ブルーノ メネゲウ 70'
68' エスクデロ 競飛王 (in) ダニエル ロビーニョ (out)
扇原 貴宏 (in) ソウザ (out) 68'
リカルド サントス (in) 関口 訓充 (out) 52'
48' 本多 勇喜
8' アンドレイ

シュート数

19 11
    アンドレイ (8'), 本多 勇喜 (48')

ゴールキック

6 6

コーナーキック

13 8

直接フリーキック

11 11

間接フリーキック

0 4

オフサイド

0 3

ペナルティキック

1 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・内容は悪くない。しっかりとプレーしていこう。
    ・高い位置でのプレーを心がけよう。
    ・ボールの取られ方に気をつけよう。
  • 【試合後】
    まず、ゴールデンウィークで、たくさんのサポーターが来てくれたのですが、勝利を届けられず、大変申し訳なく思います。今年、シーズンが始まる前から、セットプレーの集中力と、『戦う』ところと(特に)やってきて、今まで集中してできたところもあったのですが。PKを外したのは、これから(反撃へ)の流れという意味では非常に残念だったが、そこは次にいかすというところ。まずは、失点の時間帯と、(失点した)セットプレーというところで、(開始)10分以内の前後半でとられたところもあり、そこはしっかり見直していなければいけないと思います。それと、多少(これまでの)疲れがあり、メンバーも入れ替えたのですが、そのなかでいかせる部分もあれば、『戦う』という部分で足りないものも、いろんなところで見られた。そういったところも、次節のメンバーや戦い方にしっかりいかして、切り替えて、次の一戦に臨みたいと思います。

    Q; 京都がゾーンディフェンスでしっかりブロックを作ったなか、そこをどう侵入していくか、その形が見えづらいところもあったが?
    「1点を先に入れられたことによって、さらに(守備の)ブロックの位置が下がったというところもあると思います。そのなかで、春先から、狭いスペースで間(スペース)や裏を突くというところをずっとやってきたのですが、そのブロックが引いたことで、なかなかそこを突けないというのが、実際のところだったと思います。そういったところを含めて、ストッパー(センターバック)を替えて、もう少し(前線との)距離感を縮めるところをやって、ある程度成果も出たかなと思っています。ただ、攻守があるなか、攻撃で主導権を握ることができたから、守備が甘くなるというところは、避けなくちゃいけない。そのうえで、組み立てのなかでの距離感を、もう少し縮めないと、前後のパスの距離がちょっと遠いというところもあると思うので。今までやってきた守備、ボールを奪うところをおろそかにせず、もう少し中盤とディフェンスで、前との距離感を縮めて、後半のいい時間帯においての、そういうサッカーができるような徹底とメンバー構成を考えていきたい。人ばかり替えてもダメだし、ある程度技術(が求められる)という意味では、あれだけ(相手が)引いたなかで、きちんと変えなくちゃいけないところもある。我々には、ある程度、ああいうやり方を今後もしてくると思うので、そこ(今回の反省)を今後いかせるかどうかというところが大きいかなと思っています」


    Q; リカルド サントス選手を後半の早い時間に投入した意図は?
    「確かにブロックには入っていないですが、このメンバー構成でやるのがそんなにはなかったという意味で、ボールが握れていたなか、もう少し指示のもと、(杉本)健勇が高い位置に(相手を)引っ張るとか、サイドを(使って)もう少しフィードすることによって、高い位置での健勇との距離感を縮めようということで、10分〜15分を見て、流れが変わらなければ(リカルド サントスを送り込むことを)考えていました。ただ、早い時間帯に失点しまったことで、ちょっと早め(の交代)になったが、彼の高い位置での起点というのを期待したし、そのなかで彼はそれなりのパフォーマンスを出してくれたと思っています。勝敗のことはまた別として、見えたところはあると思うので、先ほど言ったメンバーの選考と、やっていくサッカーでの(先の質問での)ご指摘があったブロックのなか(への侵入から、ゴールを狙うところ)というのは、今後も検証、徹底しなくちゃいけないと思っています」

選手コメント

  • ●柿谷曜一朗選手
    「(Q:相手にセットプレーを含めて、うまくやられてしまったが?)
    そういうときもあるとは思うので。(セットプレーの守備は)ギリギリのところでいつも守ってくれるのが、2回ともちょっと外れただけ。それよりも、前の選手が点を取れなかったので…。前と後ろは今年も信用がかなり築けているし、誰のせいでもなく、チームとして勝てなかったことが残念です。連敗してしまいましたが、なによりも引きずらないことが一番。セットプレーで点を取りに来られるところをしっかり守るという、こういう試合がこの先も続いていくとは思いますが、自分たちのサッカーをやるだけであり、自信を持ってやれればいいと思う。
     今日は、特にホームでたくさんの方に見に来てもらったにもかかわらず、負けたことはすごく責任を感じています。特に、僕と(杉本)健勇で、前で崩しきれなかったことが残念で、リカ(ルド サントス)もすごく責任を感じているかもしれないが、そういう一人ひとりのところではなく、次はチームとして、絶対に勝つという気持ちをもって、しっかり準備をしてやっていきます」

    ●キム ジンヒョン選手
    「先にもったいない失点をしてしまった。相手がそんなにチャンスを作っていなかったところで、セットプレーでやられてしまったのは一番もったいないこと。90分間、やられているシーンも結構多かった。失点だけではなく、相手にやられていたところもあった。いつもどおりに声を出しながら気を引き締めてやってはいたと思うのですが、みんなでもっと責任感を持って、今まで以上にもっと声を出すなど、それくらい気持ちを強く出さないとまたやられてしまう。しっかり気持ちを切り替えて、次は絶対にやられないようにやっていきたい」

    ●田中裕介選手
    「(Q:この3試合、相手に守備的に引かれたなか、攻め崩すアイデアが求められているが?)
    これだけ試合をやっていれば課題もどんどん出てきますし、相手もウチのことを研究してくる。(攻め崩すために)もう1枚、自分たちがそこを上回るスキルであるとかメンタルであるとか、そういうところ(が大事になる)。そして、今やっていることを、さらに1人ひとりが突き詰めていくこと。チャンスがまったくないというわけでもないし、今日もゴールになりそうなシーンも後半は特にあった。ああいうゴールに向かう気持ちをどんどん出していきたい。ここからアウェイゲームが2試合続くので、なかなか厳しい戦いになるとは思うが、連戦になるし気持ちをここでしっかり切り替えて、チーム一丸となって頑張りたい。負けることはあるものだが、なぜ負けたかをしっかり整理して、そこでもう1回ゼロからのフレッシュな気持ちで次に向かうことが、長いシーズンでは大事になる。そこはスタッフを含めて、そういうところ(分析など)もやってくれると思うので、選手はコンディションをしっかり整えて、いい状態で試合をやって、次は勝ちに結びつけたい」

    ●リカルド サントス選手
    「チームに貢献しようと思ったが、入り方はよかったものの、PKを失敗してしまった。自分のキックミスだ。トータルではチャンスを作れたとは思うが、ボールをゴールネットに入れられなかったので、本当に悔しい思いをしている。ただ、この試合のことはもう忘れて、火曜日(5月3日、J2松本戦)に試合があるので、それに向けてしっかり調整しなければいけない。ここで落ち込んでもしょうがないので、顔を上げてやっていきたい。先を見ないといけないし、ここからタイトな日程で2試合ある。次に切り替えてやっていくしかない」

    ●ブルーノ メネゲウ選手
    「前半開始すぐにコーナーキックからやられてしまった。負けていて、必死に追い付こうと思ってやっていたが、もう少し冷静さがあったほうがよかったのかなと、今、振り返って思っている。そして、後半も開始すぐに相手にやられしまったことで、試合も難しくなった。ただ、最後までチームは頑張って戦っていた。唯一、この試合から得られたことは、最後までみんながハードワークしたということ。それでも、ホームでしかも0-2で負けてしまった。ホームは必ず勝たなければいけない。次節へ向けての3日間でしっかり調整して、アウェイで2試合、難しい試合が待っていると思うが、その2試合とも勝てるようにしたい。我々は『生きている』というのをしっかり見せたい」

    ●ソウザ選手
    「セットプレーで苦しんだところが、今回に関してはあった。それが試合のすべてだった。セットプレーでは失点することはあるものだが、今後はやられないように修正していかなければいけない。失点のなかで個人的なマークの責任はあるとはいえ、ミスはあったとしても、勝つときもみんなで勝つものであり、負けるときもみんなで負けるもの。この敗戦、失点は、みんなの責任だ。
    (Q:この3試合、相手に守備的に引かれたなか、攻め崩すアイデアが求められているが?)
    相手がリトリートしている場合は、サイドだったり真ん中が空いているときはそこを突いたり、相手を動かしていろいろなプレーをできればと思っている。時にロングキックばかりになるときがあるので、そうなると崩しきれない部分もあり、そこは修正しなければいけない」

試合後記

  • ゴールデンウィーク初日となった4月29日、昨シーズンとまったく同じ明治安田生命J2リーグ第10節に、セレッソ大阪は隣県のライバル、京都サンガF.C.との『関西ダービー』に臨んだ。多くのファミリー、子どもたちも含めて、1万4,883人のサポーターで埋め尽くされたキンチョウスタジアム。選手入場時にはバックスタンドにビッグフラッグも広がり、桜色に染められた素晴らしい雰囲気のなかで、試合が行われた。この一戦で、セレッソは前節からスターティングメンバーを変更。ケガから復帰した茂庭照幸が5試合ぶりに先発し、関口訓充が今季初めてスタートからピッチに立った。

     1分1敗と勝利から遠ざかっていたセレッソとしては、この試合こそ、先手をとって試合を優位に運びたかった。しかし、そのプランは開始早々に崩れる。8分、京都3本目のコーナーキックにて、アンドレイに右足ボレーシュートを叩き込まれ、失点。早々に「1点を先に入れられたことによって、さらに(京都の)守備のブロックの位置が下がった」(大熊清監督)ことで、最近2試合と同じく、相手に守備を固められる状況を作ってしまった。

     その失点直後にも、京都のロングスローからピンチを招くなど、苦戦が続いたセレッソ。それでも、30分に山村和也の果敢なボールカットから速攻をかけたところをきっかけに、桜色のチームにようやく勢いが出始める。続く31分には関口がドリブルシュートで相手を脅かせば、34分には松田陸の右クロスから好機があり、36分にも柿谷曜一朗との連係から丸橋祐介が右足でシュート、41分にも柿谷、杉本健勇とつないで、最後はブルーノ メネゲウがゴールを狙うなど、反攻を強めていく。前半終了間際には丸橋のコーナーキックからソウザに2度決定機も訪れた。しかし、前半でのシュート10本、コーナーキック11本をいかせず、0-1でハーフタイムを迎える。

    「内容は悪くない。しっかりプレーしていこう」(大熊監督)と、後半での逆転を狙ったセレッソ。それでも、後半も開始わずか3分で追加点を献上。またしても京都MF堀米勇輝のコーナーキックから、今度は本多勇喜にヘディングシュートを許し、ボールはセレッソGKキム ジンヒョンの手の届かない、絶妙のコースに決められてしまった。セレッソとしては、この2失点目でますます「試合も難しくなった」(ブルーノ メネゲウ)。

     そこで事態を打開すべく、52分には今季初めてベンチスタートとなったFWリカルド サントスを投入。「彼の高い位置での起点というのを期待した」(大熊監督)なか、その5分後にはリカルド サントスの前線での粘りから、PKを獲得する。ここで反撃の狼煙をあげたかったのだが、リカルド サントス自身が蹴ったPKは、京都GK菅野孝憲の足でのセーブにあい、得点ならず。京都の石丸清隆監督も言うように「ゲームがこちら(京都)にうまく転がった」展開に、結果的にはセレッソが進めてしまうことになる。

     68分には扇原貴宏、78分には田中裕介と、ビルドアップ力のある選手を送り込み、なんとか1点を取りに行ったセレッソ。柿谷、杉本、リカルド サントスらがゴールに迫るシーンも多く作るも、守備をしっかり固めた相手に、シュートをなかなか決めきれない。結局、今節も1点が遠く、0-2で今季ホーム初黒星、痛恨の今季初となる連敗を喫し、J1自動昇格圏内からも転落。攻守に精彩を欠いたこともあって、スタジアムにはセレッソサポーターからのブーイングも響いた。

    「特にホームでたくさんの方に見に来てもらったにもかかわらず、負けたことはすごく責任を感じている」と述べたのは、柿谷。ただ、試合はすぐにやってくるだけに、ここで気落ちしてはいられない。「次はチームとして、絶対に勝つという気持ちをもって、しっかり準備をしてやっていく」(柿谷)、「ここからアウェイゲームが2試合続くので、なかなか厳しい戦いになるとは思うが、連戦になるし気持ちをここでしっかり切り替えて、チーム一丸となって頑張りたい」(田中)。この屈辱を晴らすためにも、ここからの再生力が、セレッソに問われるところ。だからこそ、5月からの反撃で、「我々は『生きている』というのをしっかり見せたい」(ブルーノ メネゲウ)ものだ。

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