川崎フロンターレ
GK | 1 | チョン ソンリョン | |
DF | 2 | 登里 享平 | |
DF | 3 | 奈良 竜樹 | |
DF | 5 | 谷口 彰悟 | |
DF | 7 | 車屋 紳太郎 | |
MF | 19 | 森谷 賢太郎 | 76 |
MF | 6 | 田坂 祐介 | |
MF | 8 | 阿部 浩之 | |
MF | 13 | 三好 康児 | 64 |
FW | 27 | 大塚 翔平 | 46* |
FW | 11 | 小林 悠 |
サブ
GK | 30 | 新井 章太 | |
DF | 23 | エドゥアルド | |
DF | 28 | 板倉 滉 | 46* |
MF | 25 | 狩野 健太 | |
MF | 16 | 長谷川 竜也 | 76 |
FW | 22 | ハイネル | 64 |
FW | 9 | 森本 貴幸 |
監督 | 鬼木 達 |
監督コメント
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【ハーフタイム】
・セットプレーを生かしていこう。
・後半も集中して、攻撃はシンプルにプレーしよう。 -
【試合後】
「まず、我々は(公式戦)4試合連続で引き分けていましたが、今日はどうしても勝って4月を終わりにしようと思っていました。今日は選手たちがその気持ちをうまく分かってくれたと思います。最後の最後まで頑張ったことが、勝利という結果を呼び寄せたと思います。前半からチャンスがあり、(後半に)決めることができましたが、そのなかでも忍耐強く最後までやることができたので、今の結果になったと思います。そして、今日は多くの子どものサッカー選手たちが試合を見に来てくれましたが、いい姿を見せることができて、本当に良かったと思います。多くの皆さんの応援の力をもらって、走ることができ、勝ったので、本当にそれはよかったと思います。大事なのは、ずっと試合が続いていくということ。今で終わらず、ずっと続きますので、これからもいい準備をしなければいけません。そして、この雰囲気を最後の最後まで持ち続けられるようにするのが一番大事だと思います。休める時間は多くないですが、いい休みをとって、またいい準備をして、(J1)リーグ戦、(JリーグYBCルヴァン)カップ戦でもいい試合ができるように頑張ります」
Q:今日の清武選手の評価について。
「(メディアの)皆さんに試合の前(日まで)にも話をしましたが、今日の試合のために、この前の試合(ルヴァンカップのサガン鳥栖戦)にも(清武は)出ました。コンディション的に、疲労感があることも、なくはないのですが、前半からスタートしたほうがいいと思いまして、前半から起用することになりました。もちろん、最後にきつくなっている、そういう姿はありましたが、今日は得点もあったので、その疲労感も少しはなくなるんじゃないかなと思います。この2試合で清武選手のコンディションはもっと上がってきていると思いますが、これからもっとうまく調整していく必要があると思います。本人も、自分の身体管理をしっかりしていますので、そこまで心配する必要はないと思います。そして、清武選手だけでなく、このチームには多くの選手がいます。その選手たちも、身体の管理をしっかりして、試合に対する意欲と闘志を燃やしてくれると思いますので、うまく選手たちを引っ張っていかなければいけないと思っています」
Q:松田陸選手、丸橋祐介選手の両サイドバックを途中で交代した理由について。また、これで公式戦10試合負けなしとなったが、その要因について。
「選手たちが(高い)意欲を持っていることが一番大きいと思います。なので、10試合負けなしが続いていると思います。今年やろうとするところを忠実に選手たちはやっていますし、もちろん100%ではないですが、全選手がそれをやろうと頑張っていますので、もろくなく、負けないチームに変わってきていると思います。そして、今日はサイドバックを2枚とも交代しましたが、まず、前の選手たちにはすごく攻撃的な期待感がありましたので、なるべく替えたくなかったです。でも、両サイドバックはオーバーラップとか、すごく運動量が多かったので、足がつったりする選手もいました。ケガではないですが、早く替えて、チームの流れも変えていったほうが、今日は勝てるんじゃないかと思って交代しました」
選手コメント
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■清武弘嗣選手
Q:先制点のアシストについて
「あれは(山村)和也のシュートがすごくよかったですし、それに尽きると思います。あれまでの流れの崩しというのは、ワンタッチで(つないで)、うまくあのシーンはたくさんボールがつながって、(山口)蛍から僕に入ったときにも、流れもすごくよかったので。流れのなかから、最近は、(JリーグYBC)ルヴァン(カップ)を含めて崩せていますし、よかったのかなと思います」
Q:勝利を決定づけた2点目、自身のゴールについて
「(杉本)健勇があそこで身体を張れるので。あいつがあそこで身体を張ってくれていたので、ボールがこぼれるなと思ったので、そこで健勇が頑張ってくれて、こぼれたところに僕がいて、(柿谷)曜一朗が前で、曜一朗が決めてくれると思っていたが、(自身のところに)うまくこぼれてきたのかなと」
Q:シュートを決めた率直な気持ちは
「うれしかったですよ」
Q:先発を聞いたときの気持ちは
「準備はしていましたし、正直、チームがいま、流れはよかったので、途中からかなと思っていたのですが、先発ということで、この流れを途切らせること、負けることは考えていなかったですし、自分が出た試合でそういう結果になることはあまり考えたくないので。まずは勝利にできてよかったと思います」
Q:10戦負けなしで、チームとしてもいい循環ができている?
「常に尹(晶煥監督)さんが言っているように、負けなしですが、J2から上がってきたチームですし、謙虚にこの結果を受け止めて全員でまた戦っていきたいと思いますし、誰が出ても結果が出るようにしっかりやっていきたいと思います」
■山村和也選手
Q:ゴールについて
「本当に(清武)弘嗣がよく僕を見て(パスを出して)くれて、フリーでボールを持つことができたので、前を向くことができました」
Q:前半から押し気味に進めながら、なかなか得点までに至らなかったが、焦れずに戦えていたのでは?
「前半から決定機は何度かあって、なかなか決めきれず、ちょっと相手の流れになるときもあったのですが、そこをしっかり後ろの選手たちが耐えてくれて、ああいった時間に決めることができてよかったです」
Q:あのゴールの場面は、シュートを打つと決めていたか?
「センタリングか迷ったんですが、シュートも打ってなかったので、思いっきり打ってみようと思いました」
Q:コースは狙い通り?
「そうですね、ちょっとアウトサイドにかけながら打ちたかったのですが、まっすぐ行って、逆にそれがよかったのかなと思います」
Q:先発で入った清武選手が、右だけでなく、左にも動くなど、攻撃のリズムを作っていたなか、山村選手もうまくバランスをとりながらプレーしていたようだったが?
「僕もちょっと前線に張りながら、あそこのスペースを空けたり、曜一朗、(清武)弘嗣という選手がそのポジションを、僕も含めてうまく使っていけたらいいかなと思っていたなか、ああいう連動して、ある程度試合のなかでもできてきたのかなと思います」
Q:最近の試合では、得点後の時間帯に課題があったが、そこをしっかり無失点で抑えたのもよかったことだったのでは?
「1-0で少し相手が攻めてきているなか、カウンターも決めることができましたし、そういった狙いとしていたことが2点目につながったと思うので。そういったところは、失点ゼロで抑えられたこともそうですし、よかったのかなと思います」
■キム ジンヒョン選手
「みんなが勝ちたいという気持ちを持っていたと思いますし、前半(相手の)PKもあったが、そこでやられずに前半を終わったことで、流れを取れたと思います。守備の意識をみんなが常に持ち、まずは無失点というところから、1点取ればいいという感じで試合をしていたが、そんなに後ろが(ピンチを防ぐような)仕事をしないことが多かったというか、そういうところはすごくよかったと思いますし、1点とって、守りに入っちゃいましたけど、代わりに入ってきた選手もすごくバランスよく(プレーでき)、声を出しながら、みんなが最後までうまくポジションを取ることができていた。それで、失点なくいけたと思いますし、次の2点目(を取れたこと)がすごく大きかったと思います。
Q:その貴重な追加点のきっかけは、ジンヒョン選手のロングフィードからでしたが
「フィードというか、健勇が強いので、そこを勝ってくれて、(ゴールに)つながったと思うので。そんなに、自分のフィードからということは、あまり考えていないです(照笑)」
Q:公式戦10試合負けなしで、チームとしても自信を深められているのでは?
「10試合負けないのは、いいことはいいかもしれないですが、(そのなかでは)勝てる試合を勝てなかったので。10試合負けていないより、勝てる試合を勝てなかったことが、すごくもったいなかったなと思いますし、10試合負けなかったから、次は緩んでいいというようなことなど、そんなのは全然ないので。1試合1試合、前を向いて、みんながやっていますし、それで今の結果が出ていると思います。僕らはもっともっと勝ちたいし、ここで気を緩めるところではないので、しっかりまた次に切り替えて、この勝ちはもう忘れて、また次に勝ちに行きたいと思います」
■丸橋祐介選手
Q:タフで、運動量のある丸橋選手が足をつるというのは、相当の上下動、運動量があったという証だったと思うが?
「攻める回数も多かったし、上がる距離も長かったので、ちょっと足をつっちゃいましたが、勝ててよかったです。
Q:前半から攻勢をかけていたなか、なかなか決めきれないところもあったが、焦れずに戦えていたのでは?
「相手がPKを外してくれて、こっちも前半に結構チャンスがあったなかで、0-0で折り返したが、本当に我慢して後半もしっかりと戦えたと思うし、後半にチームとして2点取れたので、本当によかったと思います。また次に切り替えて、勝っていきたいと思います」
Q:先発した清武選手が、右だけではなく、左にも動きながら、攻撃にリズムをつけていた。丸橋選手も、左サイドでいい連動ができていたのでは?
「キヨくんが入って、ボールも中盤で結構回るようになったし、クニくん(関口訓充)とはまた違った形でのいい狙いというのもあったし、よかったですね。得点も決めてくれたので、すごくよかったと思います」
Q:この勝利で、今までの引き分けも、少しは価値も上がるところもあると思うが?
「勝てたことはうれしいですし、これ(勝利)をもっと伸ばせるように、次からやっていきたいと思います」
試合後記
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攻守に躍動したセレッソ。山村、清武のゴールで、公式戦5試合ぶりの白星
2017年ゴールデンウィーク期間、J1リーグ戦では唯一のホームゲームに臨んだセレッソ大阪。J1リーグ戦では勝点13で8位に付けていて、この第9節では同じ勝点13で7位の川崎フロンターレと対戦した。
セレッソは最近リーグ戦で2試合、ルヴァンカップでも2試合、引き分けが続いていたこともあり、「どうしても勝って4月を終わりにしようと思っていた」と尹晶煥監督。スターティングメンバーには、26日(水)のルヴァンカップ・アウェイのサガン鳥栖戦でフル出場し、ゴールに絡むプレーを見せていた清武弘嗣を抜擢。攻撃的に勝ちに行く姿勢をより鮮明にしたなかで、この一戦に挑んだ。
本来は、ショートパスを主体に川崎Fが攻撃的なサッカーを繰り広げ、セレッソは我慢強い守備で対抗するという展開も予想されたが、蓋を開ければ、勝利への強い意欲を示すかのようにセレッソが前半から川崎Fのお株を奪うような攻勢を仕掛ける。
17分にはソウザが強烈ミドルシュート、その後もコーナーキックからのヘディングシュートで相手ゴールに襲いかかる。25分には丸橋祐介が柿谷曜一朗とのコンビプレーでゴールに迫り、その1分後には山口蛍がミドルシュート。さらに30分にも清武の左クロスに杉本健勇が合わせるなど、次々と得点の匂いを感じさせるプレーが飛び出す。しかし、川崎Fの韓国代表GKチョン ソンリョンの再三にわたるビッグセーブなどに阻まれ、なかなか先手を奪えない。
すると前半終了間際、川崎FのFW小林悠の決定機はGKキム ジンヒョンが阻んだが、そのこぼれ球での対応でペナルティーエリア内でセレッソにファウルがあったとして、ジャッジは相手のPKに。大ピンチを迎えたのだが、自軍ゴールに大きく立ちはだかったキム ジンヒョンの圧力、セレッソイレブンの勝利への強い想い、応援に駆けつけた多くのセレッソサポーターの祈りが通じたのか、小林悠のキックはクロスバーに当たってゴール上方へと外れていき、難を逃れた。「あそこでやられずに前半を終わったことで、流れを取れた」(キム ジンヒョン)。
後半に入っても、丸橋、松田陸の両サイドバックが果敢に攻撃参加するなど、圧力を強めて1点を取りに行ったセレッソ。その姿勢が、67分に実を結ぶ。右サイドから、清武が絶妙なパスを前方に出すと、これに反応したのが山村和也。右足を鋭く振り抜くと、地を這うようなシュートが鮮やかに川崎Fゴールに突き刺さった。
65分に松田、1−0とリードしたあとの82分に丸橋と、ハードワークを続けていた両サイドバックが足をつるなどの影響もあって交代する事態にもなったが、代わって入った田中裕介と水沼宏太がしっかり守備からゲームをコントロール。また、80分ごろからは山村がディフェンスラインの一角に入り、84分にはソウザに代えて秋山大地も投入。守備を固めながらカウンターを狙う形へと切り替えていったセレッソ。87分、試合を決める追加点を獲得する。キム ジンヒョンのロングフィードをきっかけに、杉本が競り、そのこぼれ球を清武、柿谷と素早くつなぐと、柿谷のシュートのこぼれ球に鋭く反応した清武が冷静にゴールに押し込んだ。2012年4月28日(J1第8節ジュビロ磐田戦)以来となる、待望されていたセレッソ復帰後初のJ1での得点に、清武の笑顔がはじけ、イレブンも歓喜。スタジアムは興奮のるつぼと化した。
そして、最後まで集中を途切れさせなかった『ユン・セレッソ』は2−0で完封勝利し、公式戦5試合ぶりの白星。J1リーグ戦での勝点を16として、首位・浦和レッズと3差の5位に浮上することができた。「最後の最後まで頑張ったことが、勝利という結果を呼び寄せた」と尹監督。これで公式戦10試合負けなしとなり、4月最後も最高の形で締めくくることができた。それでも、「僕らはもっともっと勝ちたいし、ここで気を緩めるところではないので、しっかりまた次に切り替えて、この勝ちはもう忘れて、また次に勝ちに行きたい」とキム ジンヒョンも気を引き締めるように、チームはこの1勝に浸ることなく、すぐに次の試合を見据えていた。
シュート数
16
8
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丸橋 祐介(1), ソウザ(3), 山口 蛍(2), 山村 和也(4), 清武 弘嗣(2), 柿谷 曜一朗(3), 杉本 健勇(1)
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車屋 紳太郎 (1), 阿部 浩之 (1), 三好 康児 (1), 大塚 翔平 (1), 小林 悠 (3), 板倉 滉 (1)
ゴールキック
11
5
コーナーキック
8
3
直接フリーキック
14
12
間接フリーキック
1
3
オフサイド
1
3
ペナルティキック
0
1