2016明治安田生命J2リーグ 第29節

キンチョウスタジアム
入場者数:13,593人
セレッソ大阪
松本山雅FC
  • パウリーニョ (42')
0-1
0-1 0-0

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 3 茂庭 照幸
DF 5 田中 裕介 46*
DF 15 松田 陸 67
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ
MF 7 関口 訓充 68
MF 14 丸橋 祐介
MF 41 山口 蛍
FW 9 杉本 健勇
FW 20 玉田 圭司

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 4 藤本 康太
DF 17 酒本 憲幸 46*
MF 24 山村 和也
FW 10 ベサルト アブドゥラヒミ 78' 67
FW 11 リカルド サントス
FW 29 澤上 竜二 68
監督 大熊 清

松本山雅FC

GK 1 シュミット ダニエル
DF 24 那須川 将大
DF 18 當間 建文
DF 4 飯田 真輝
DF 11 喜山 康平 81'
MF 5 岩間 雄大
MF 15 宮阪 政樹 71
MF 14 パウリーニョ 42' 87
MF 6 安藤 淳
FW 20 石原 崇兆 90
FW 29 高崎 寛之

サブ

GK 25 白井 裕人
DF 13 後藤 圭太
MF 7 武井 択也 87
MF 17 飯尾 竜太朗
MF 23 工藤 浩平 71
FW 19 山本 大貴 90
FW 39 三島 康平
監督 反町 康治
試合経過
90' 山本 大貴 (in) 石原 崇兆 (out)
87' 武井 択也 (in) パウリーニョ (out)
81' 喜山 康平
ベサルト アブドゥラヒミ 78'
71' 工藤 浩平 (in) 宮阪 政樹 (out)
澤上 竜二 (in) 関口 訓充 (out) 68'
ベサルト アブドゥラヒミ (in) 松田 陸 (out) 67'
酒本 憲幸 (in) 田中 裕介 (out) 46*'
42' パウリーニョ

シュート数

13 10
    パウリーニョ (42')

ゴールキック

9 10

コーナーキック

5 8

直接フリーキック

7 9

間接フリーキック

0 0

オフサイド

0 0

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・慌てずに、まず1点返そう
    ・セットプレーは、もっと集中しよう
    ・前線の選手は積極的に動いて攻撃しよう
  • 【試合後】
    【監督会見①】
    https://youtu.be/Id3bODSCwpM


    【監督会見②】
    https://youtu.be/BYn0l0OwLZI


    「前半は、前節を踏襲しながら、ある程度やりたいこともできたが、課題としているDFラインの押し上げが少しできなかったことで、ゴールに近かったかなと思っていた。ただ、そこからカウンターのねらいも出ていたので、あとは決めるか決めないかというところだったと思う。後半はある程度はリスクを負ってというところと、調子のいい選手を投入して、数的優位を作りながら前でプレッシャーをかけようという意図だった。松本のいいロングシュートが入ってしまったので、こちらも取りに行くということで…。選手は前向きにやったが、松本のゴール前の固さを最後まで崩せなかった。松本のそこの強さは謙虚に認めなくてはいけないが、ただ、最後の工夫や精度はさらに上げるべき点だと思う。これは前半からだが、相手陣深くまでえぐった時のクロスへの入り方などももっとうまくやれるようにしないと、なかなかあれだけ枚数をかけてくるゴール前をこじ開けるのは難しいとも感じました。多くのサポーターに来ていただいたにもかかわらず、結果として表せなかったというのは非常に残念です。ここで下を向かずに、いい点もあるしシュート数もたぶん我々のほうが多かったと思うし、そういういい点を踏襲し、足りない部分を上乗せして、また次に向かっていきたいと思います」

選手コメント

  • 【ベサルト アブドゥラヒミ選手 】
    なんとコメントして良いか分かりません。絶対勝たなくてはいけない今日の試合を落としてしまった事をみんなすごく残念に思っています。次の試合に向けて立ち上がって前を向いていくしかないです。
    チームのために、みんなでゴールを決めたいと思って入りました。そのために攻めましたし、多くのチャンスを作りました。自分がパスを出してホタル(山口)がシュートをしたシーンは、キーパーのナイスセーブでゴールにはなりませんでした。他にも多くのチャンスを作れていたので、私たちが負ける試合ではなかったと思います。
    残りの試合、出来る限りの勝点を取るように頑張りたいです。今日の試合は負けてしまいましたが、諦めることなく戦い続けます。

    【松田 陸選手】
    守備もみんな行けていたので、その分悔しいです。最後の最後、相手は堅かった。じれずにしっかり回して崩すことをもっとした方が良かったかなと思います。ちょっと悔しすぎて頭がいっぱいです。

    【澤上 竜二選手】
    そんなピンチもなく、拮抗した中で、あんな形で失点してしまって、後半にフォーメーションを4-4-2に変えてから、ずっとボールを持てる時間がなかったですけど、ゴール前で相手がしっかりブロックを作っていたので、自分が入ってそこにドンドン飛び込んで行けたらと思っていました。
    入った時から相手は結構疲れていたので、仕掛ければ何とかなるかなと思って仕掛けました。
    常にゴールは狙っているので、早く点が取りたいです。

    【山下 達也選手】
    スーパーシュートが入っちゃったという不運なところがありましたが、後は何もなかったので悔しいです。
    攻撃は、後が重くなっちゃった部分があると思いますが、後半はチャンスもたくさんあったし、相手にもチャンスを作らせていなかったと思う。ジンヒョンもスーパーセーブがあったので、勝つチャンスはあったと思います。
    今日足りなかったところはもう一回映像を帰ってすぐ見て、自分なりに足りなかったところを見ようと思います。
    松本が上に行っちゃったので、しっかりとそこを追いかけられるように強い気持ちを持ってやっていきたいです。

    【酒本 憲幸選手】
    負けている中での出場だったので、点を取りに行くという監督やチームからのメッセージだと思って入りました。
    引いた相手に対して、最後のところの精度やアイディアが足りなかったと思います。

    【山口 蛍選手】
    (最後のシュートは惜しかったね)決められたと思うので、決めたかったです。
    内容的には悪くなかったし、最近負けていたゲームと比べると自分たちでやろうとしていたことは出来ていたと思う。
    その中で1点勝負になることは分かっていたし、先に相手に点を取られたことで自分たちがパワーを使わないといけないというのがあったので、そこが悔やまれます。
    (失点シーンは山口選手のパスを奪われた形になったが)その判断がどうするべきだったかは分かりませんが、自分としてはあの場面でもしっかり繋いでいきたいというのはある。タラレバになりますが、あそこでワンツーで抜けていれば相手が食い付いてきていたので抜けて行けたというシーンだったと思う。
    結果的には奪われて失点に繋がってしまったので、自分の責任だと思います。
    落としてはいけないゲームを最近はずっと落としてきていて、前節その悪い流れをやっと断ち切ったと思ったけど、内容には手応えがそこそこあるけど結果が伴っていないので、そこはもっと一人一人が責任を持ってやっていかないと行けないと思う。
    後半も疲れがあるのか分かりませんが、パスがズレたり、トラップやドリブルが大きくなったりが結構あったので、勝っていくためにはそういうところを突き詰めていかないといけないと思う。
    (自分自身のパフォーマンスは?)余り前みたいにガンガン飛び出すというのが今のチーム事情的になかなか出来ないから、自分のコンディションがどうかというのは自分で判断しかねるところはあります。
    本当はもっとボールを取りに行きたいというのはありますけど、チームとして今は行かずにブロック作って守るというのがあるので、自分では良いか悪いかは判断できないです。
    ボールは一人で取り切れるものではないし、取りに行っても相手がワンタッチ、ツータッチでポンポン繋がれると剥がされてしまうのもある。最初の頃はそれでも行ってたのですが、自分が行った後のスペースをワンタッチで相手はバイタルを狙いに来ているというのも最初の方はあって、監督にも言われたので、今は行かずにという状況です。
    今はフォーメーションが変わったり、人が変わったりで、まだ試行錯誤の最中だと思うので、もう少し定まってからやっていくしかないのかなと思います。
    修正する点はハッキリしていると思うので、ちょっとしたところをどうするかだと思います。
    (代表に関しては?)J2に帰ってきたというのもあるし、去年は監督が代表の1年目というのもあったからJ2から選ばれているというのもあったと思うけど、そう簡単にJ2からは呼ばないと思う。
    セレッソに復帰を決めた時から、そこは半年は呼ばれない覚悟でいたので気にしていません。
    J1に上がって、J1で代表に選ばれるようなプレーをして戻るというのが一番良いと思う。今は代表よりチームをどうにかしないといけないというのが大きいです。
    (残り試合で去年と同じことを繰り返さないためには?)負けている時でも、最近は同じ繰り返しの失点だったので、それを変えていかないといけないということで前節3バックにして、やっとその流れは切れたと思います。チームは点を取っているけど、それ以上に点を取られているということなので、自分たちのところでシャットアウトできることもありますが、サイドから簡単にクロスを入れられて中で入れられるというのは、僕たちではどうしようもないので、そこはサイドで少しプレッシャーに行かせるとかしかできないので、そこはみんなで集中してやろうと言っています。
    前節と今節でそういうところの対応は行けていたと思います。修正するのに時間が掛かっていて、前半をまるまる使ってしまっているような感じがあるので、前半の途中で解決してやりたいというのがある。そこはコミュニケーションだったり、後はベンチの指示を自分たちが受け取って修正していきたいなと思います。

    【杉本 健勇選手】
    お互いにチャンスがありましたし……、こっちもチャンスがあったので、その決めきる力が、相手のほうが上だったと思います。
    (チームの中心としての自覚について)
    俺が点を取らないとあかんと思っているし、俺がチームを勝たさないとあかんと思っていますが、俺だけがいいプレーをしていても、勝てないし、全員がいいプレーをできたら、このチームは絶対に強いと思うので。どんどん積極的にプレーして、一人ひとりが自分のプレーをできれば、それは伝染するものなので。(この試合では)僕たちも苦しかったが、相手も苦しかったので、条件は一緒。でも、ここで本当に気持ちが落ちたら、終わると思うので。絶対にそれだけはダメ。ここからしっかり勝って、まだ松本との差も5ですし、2試合でひっくり返せるので、気持ちを切らさずにやっていきたい。

    【ソウザ選手】
    また敗戦してしまったが、松本よりもチャンスも作れたし、内容もよかったとは思う。ただ、負けてしまった……。
    (あの1失点のシーンだけが悔やまれるが)
    それは間違いない。ただ、そればかり考えていてもしょうがないので、もう本当に、次(の試合)へ、次へと切り替えていかなきゃいけない。
    (ホームのサポーターも、盛り立ててくれていたが)
    個人的には、いつも応援してもらっているので、試合の終了の笛が鳴るまで、最後まで必死に自分たちを支えて応援してくれているので、もう感謝の気持ちしかない。負けてしまったことは、本当にかなり申し訳ないという気持ちしかない。

    【酒本 憲幸選手】
    負けているなかでの出場だったので、点を取りにいくという、監督やチームからのメッセージだと思って、自分自身、試合に入りましたが……。引いた相手に対して、最後の精度だったり、アイデアだったり、そういったところが足りなかったなと思います。今日の試合次第で、順位もひっくり返るのは分かっていたし、最後までJ1昇格を争う相手なので、負けるのは最悪な形だということで試合に臨んだんですが……。点をとらないと勝たれへんのは分かっていたので、なんとか1点をと思っていたのですが、うまくいかなかったです。ただ、もう1回立て直していかなきゃいけないし、詰めて、細かいところを話していかなきゃいけないと思っています。
    (今季のJ2では、ホーム初出場となった。いい雰囲気を作って盛り立ててくれたサポーターについて)
    ほんまにありがたいし、でも、申し訳ないです……。なんとかもう1回這い上がっていって、(J1)自動昇格圏というのを、もう1回つかみとりたいです。

    【田中 裕介選手】
    この独特の暑さと、両チームともかなり疲労の色が濃いなかで、こういう1点(を争う)ゲームになるのかなと、試合前から予想はついていたが、そのなかで、相手は1点取って、ウチは取れなかった。シンプルなところだが、よく見ると、そういう差があったのかなと。いろいろなことを含めて。選手が出し切ったか出し切っていないかというところでいうと、お互い両チームとも出し切ったと思う。そういうところに差はなかったのかなと自分は思います。ただ、(松本)山雅さんは、最後の堅さもありましたし、ウチはそこを上回るところで、それが戦術なのか、個のところなのか、どういうふうにしたら点を取れるのかというところを、ここでもう1度見つけ直さないと。結局、こじ開けられていないわけで、ビッグチャンスも(後半の山口)蛍のシュートくらいですし。そういう引かれたなかでの最後のところ、相手も強い、空中戦も強いというところで、どういうふうに攻略するのかというのが、残り試合での課題になる。ただ、これで終わりじゃないので。唯一救いは、ここで残り試合がないというわけではなく、あと10試合以上あるので。そこでどれだけ自分たちが取り組んでいけるか、もう1度見つめ直して、今日の負けをいい教訓にしたい。悔しいですし、ここに勝てば(順位が)入れ替わるというのもあったので。でも、もう1度、チーム、選手だけでなく、(セレッソに関わる)全員がそこを見直していって、また強い集団になりたいなと思います。

試合後記

  • 2016明治安田生命J2リーグ第29節は、真夏にやってきた一大決戦。第28節にてレノファ山口FCとのアウェイ戦を2-0と勝ち切り、5試合ぶりの白星で再び3位となったセレッソ大阪が、ホーム・キンチョウスタジアムに迎え撃ったのは、勝点2差で追う2位の松本山雅FC。勝てば順位を入れ替え、J1自動昇格圏内の2位に浮上できることもあって、セレッソにとっては『最重要』の、絶対に勝利が必要な試合でもあった。

     酷暑が続く8月に中3日で行った前節、そこから再びわずか中2日というタイトな日程での第29節となったJ2だが、セレッソの先発は累積警告での出場停止が解けたソウザが新たに加わった以外は、最前線に玉田圭司、最終ラインの中央に茂庭照幸が入るなど、前節と変わらず。一方の松本は前節のFC岐阜戦から先発を5人入れ替え、約2000人にものぼる緑の大サポーターとともにアウェイの地に満を持して乗り込んできた。

     スタジアムでの雷の影響で、試合前には観衆に屋根のあるところへの避難指示が発令されたこともあり、試合開始時間が45分遅れの19:45に変更。それでも、天候も持ち直し無事にキックオフされた一戦では、13,593人の観衆でほぼスタジアムが埋まり、上位対決らしい緊迫感漂う雰囲気が作られた。
     試合は、前半から拮抗する展開となる。松本に得意のセットプレーで攻め立てられるシーンも見られたが、桜の守備陣もしっかり対抗。セレッソも、玉田、関口訓充、杉本健勇の攻撃陣が絡んだ形や、田中裕介のオーバーラップなどで好機も作っていく。

     しかし、試合の鍵となる大事な先制点を、一瞬の隙から松本に献上してしまう。42分、自陣ペナルティーエリア手前付近で、松本MFパウリーニョにボールをカットされると、そのままグラウンダーのミドルシュートを叩き込まれた。堅守を特長とする松本に主導権を握られたことで、セレッソは劣勢を余儀なくされ、前半を0-1で折り返す。

     そこで後半開始から、セレッソが動く。最近の試合で流れを変えるチャンスメーカーとなっている酒本憲幸を、攻撃的な位置で今季ホームゲーム初投入。布陣も3バックから4バック、前線も2トップにして攻めに出る。さらに、67分にはベサルト アブドゥラヒミ、68分には澤上竜二と、アタッカー陣を立て続けに送り込んだセレッソ。約20分を残したなか、交代枠を全て使い切って勝負に出た。

     逆に松本のカウンターなどでピンチもあったが、GKキム ジンヒョンの気迫あふれる好守でしのぐなど、追加点は与えなかったセレッソ。ただし、70分に杉本、74分に玉田が合わせたシュートはわずかに枠をとらえ切れず。そして、82分には山口にこの日最大のシュートチャンスが訪れるも、松本GKシュミット ダニエルのビッグセーブに阻まれ、1点が遠い。
     結局、「引いた相手からいかに点を取るか」「どう攻略するか」という課題を残したまま、最後まで松本の分厚い壁に跳ね返されたセレッソは、この大事な一戦を0-1と敗北。2位・松本との勝点差が5に広がっただけでなく、再びファジアーノ岡山に抜かれて4位に後退。気づけば、5位・京都サンガF.C.とは勝点1差、6位・清水エスパルスとも勝点3差に詰められてしまった。

    「夏をいかに乗り切るか」をテーマとしていたなか、7月、8月という夏場のホームゲームは、1分3敗と勝てず。その結果が現状に響いているのは明らかだ。この松本戦でも、最後までその声で、拍手で、後押してくれた、ホームに集った数多くの桜色のサポーターの思いに応えることができず。「(サポーターは)ほんまにありがたい。でも、申し訳ないです…負けたら」と酒本も悔やむように、ホームの利を生かせないことが、なんとも歯がゆい。それでも、「なんとかもう1回這い上がっていって、自動昇格圏をもう1回つかみ取りたい」(酒本)。まだここで終わりではない。あと13試合、セレッソには逆転でのJ1自動昇格圏内入りの可能性も残されている。だからこそ、「ここで本当に気持ちが落ちたら、終わると思うので。絶対にそれだけはダメ。気持ちを切らさずにやっていきたい」(杉本)。この苦しいときこそ、チーム一丸となって立て直していきたい。

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