2017明治安田生命J1リーグ 第10節

日立柏サッカー場
入場者数:14,015人
柏レイソル
  • クリスティアーノ (57')
セレッソ大阪
1-0
0-0 1-0

柏レイソル

GK 23 中村 航輔
DF 13 小池 龍太
DF 4 中谷 進之介
DF 5 中山 雄太
DF 22 輪湖 直樹
MF 7 大谷 秀和
MF 17 手塚 康平 76
MF 19 中川 寛斗
FW 14 伊東 純也 90+2
FW 9 クリスティアーノ 57'
FW 8 武富 孝介 65

サブ

GK 1 桐畑 和繁
DF 2 鎌田 次郎 90+2
DF 26 古賀 太陽
MF 28 栗澤 僚一
MF 37 細貝 萌 76
FW 20 ハモン ロペス
FW 11 ディエゴ オリヴェイラ 65
監督 下平 隆宏

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 2 松田 陸 82
DF 14 丸橋 祐介
DF 22 マテイ ヨニッチ
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 72
MF 10 山口 蛍 58'
MF 24 山村 和也 72
MF 46 清武 弘嗣
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 3 茂庭 照幸
DF 5 田中 裕介 82
MF 7 関口 訓充 72
MF 13 丸岡 満
MF 15 木本 恭生 72
MF 17 福満 隆貴
監督 尹 晶煥
試合経過
鎌田 次郎 (in) 伊東 純也 (out) 90+2'
82' 田中 裕介 (in) 松田 陸 (out)
細貝 萌 (in) 手塚 康平 (out) 76'
72' 木本 恭生 (in) 山村 和也 (out)
72' 関口 訓充 (in) ソウザ (out)
ディエゴ オリヴェイラ (in) 武富 孝介 (out) 65'
58' 山口 蛍
クリスティアーノ 57'

シュート数

8 7
    クリスティアーノ (57')

ゴールキック

11 13

コーナーキック

1 4

直接フリーキック

11 10

間接フリーキック

3 2

オフサイド

3 1

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ■セカンドボールの意識を持とう。
    ■ツートップの動きをハッキリとしよう。
    ■ラインコントロールをしっかりとしよう。
  • 【試合後】
    「連休の中、大勢の方にスタジアムに足を運んでもらった中で、本当に面白い試合ができたと思います。両チームとも積極的に戦った試合だったと思います。結果的に僕らは負けてしまいましたので、僕らの方が足りないところがあったと思います。柏の高い守備力に対して、僕らの攻撃陣が苦しんだと思います。その中でも、いいシーンを作ることは作りましたが、最後のシュートまで行けない部分もたくさんありました。修正しないといけないところは修正する必要があると思います。一番大事なことは、この暑い天気の中、早く回復することです。次の試合に向けて、いい準備をしたいと思います」

    ─足りなかったところとは、具体的にどういうところでしょうか?
    「柏というクラブが、前線からプレッシャーをかけてくるチームだということは分かっていました。それを崩すためにはシンプルなプレーも必要でした。相手の裏のスペースを適切なタイミングで狙うことも大切だったのですが、僕らの選手たちは引いてもらうことが多かったので、相手を効率的に攻略できなかったと思います。今日の試合だけではなく、これから対戦する相手もこういう守備をしてくるかも知れないので、いろんなパターンを作っていく必要があると思います」

    ─もったいない失点だったと思いますが、ゴールに対する分析ではなく、感想をお願いします。
    「僕らが決めたのに僕らが負けたので、信じられません(笑)マル(丸橋祐介)も、よく見てクリアしようとしたと思いますが、相手選手がそのコースにうまく先読みして入りました。仕方がない状況だったとも思いますが、暑い天気の中で、こういうもったいない失点をしてしまうと、力が抜けてしまうと思うので、こういうミスが2度と起きないようにすることが大事だと思います」

    ─第10節を終えて4勝4分2敗という結果ですが、今の状況をどう捉えていますか。
    「今の成績は関係ないと思います。今が大事なのではなくて、これからどういうことが起きるのか。それは誰にも分りません。今の状況には満足していません。なので、前を向いて進んでいかないといけません。以前にもお話ししましたが、J2から昇格したばかりのチームです。J1の舞台に慣れるためには、もっと多くの試合が必要だと思います。いろんな経験をして、定着できる方法を探さないといけない。毎試合、最善を尽くしていかないといけません」

選手コメント

  • ■杉本健勇
    「チャンスはありましたけど、最後のところで冷静になれなかったですね。個人的にも」

    Q:開幕戦以来の無得点になりましたが?
    「あまりそこは気にしていなかったです。いつかは負けますし、何が大事になってくると言えば、次の試合だと思います。連敗してはダメだと思うし、切り替えてやるしかないですね。チームとしても良くなっているので、今日の負けを引きずらずにやりたいと思います。今日の負けはすごく悔しいですし、すぐに試合をしたいくらいなので。次、必ず連敗しないように頑張りたいと思います」

    Q:チャンスも作れていましたし、悲観することはない?
    「そうですね。悲観する必要はないです。ただ、暑さもあって、今日は自分たちからプレスに行くというより、構える形になってしまった。相手CBの2人は若くて足元もあるということは聞いていたけど、ビビらず前から行っても良かったですね。そこのやり方は、これからも考えていかないといけないと感じますね。自分たちで主導権を握らないといけないと思います」

    Q:先に失点して、追いかける展開になり、多少、攻撃に焦りもありました?
    「もともと、相手は技術があるチームですし、先に点を取ったことで、落ち着きも出てきました。逆に自分たちは慌ててしまって、(ボールの)取り所を見失ってしまった。そこは反省しないといけないですね。失点は悔しい形になりましたけど、前半、しっかり守ってくれていましたし、前半、自分たちにチャンスもあったので、そこで決めたかったですね。試合を決定付けるゴールを、もっと決めないといけないと思います」

    ■柿谷曜一朗
    「結果がすべてなので、1試合1試合、勝点1でも大事にしていかないといけない状況です。ただ、勝つチャンスは毎試合出てきていることは、自信にしていいと思います。今回、ああいうゴールが入ってしまうのは、何試合かしていたらあると思うし、あれが入ってなくても、前が点を取らないと勝つことはできないので。またすぐ次の試合が来るので、頑張ります」

    Q:柏が前からプレスをかけてくることは分かっていたと思います。それでも、前半はうまくかわしながら入り込めていける場面もあったと思いますが、先制まで届かなかった…というところが敗因?

    「そこがすべてだと思います。早い段階で取れていれば、というところはあります。負ける試合って、こういうものだと思います。(先に得点したことで)相手に余裕が出てしまったので、そこで勝負ありかなと、今思えば感じます。ああいう状況で、もう少しディフェンスラインを上げて、前に出て行ければ違ったかなと思いますが、少し下がって中盤が間延びしてしまった。ビデオを見ながら、また次の試合に生かしていければと思います」

    ■清武弘嗣
    「前半、チャンスがあった中で決められなかったことが残念です。後半、先に失点しなければどうなったか分からなかったけど、攻撃陣が早めに点を取れなくて、ディフェンス陣に苦労をかけた試合になったかなと思います。失点した時間帯は少しフワリとしていて、チーム全体としての失点だったと思います」

    ■山口蛍
    「(失点は)不運な形ではあったけど、そんな決定的なチャンスもあったわけではないから、もったいない試合かなとは思いますけど、切り替えてやるしかないと思います。連敗しないように、また1週間やっていきたいと思います」

    Q:前半はセレッソのチャンスも多かった?
    「うーん、まあでも結局、結果から見て、こういうゲームではチャンスを決めるかどうかってところにかかってくると思うし、後ろも後ろで耐えてはいたけど、ああいう形で失点して、全体的にラインもちょっとずつ下がって、相手のクリスティアーノとディエゴ オリヴェイラの2人に押し下げられてキープされて、時間を作られて、っていう感じはあったので。不運な形ではあったけど、あの失点からどういうふうにチームを持ち直していくのかっていうのが今日はホントすごく大事だったと思います。最後にチャンスもありましたけど、相手のGKも素晴らしかったと思います」

    ■丸橋祐介
    Q:酷な場面にはなりましたが、失点の場面を振り返ると?
    「フリーな状況だったにも関わらず蹴ってしまって、それが相手に当たって入ったので、悔しいです。もっと冷静に判断できれば防げた失点だったと思うので…。失点はこの失点だけだったので、悔いは残りますけど、流れの中ではやられていないので、それは継続して、もっともと質を上げていきたいと思います」

    Q:今日は暑さという部分もあり、判断を誤った部分も?
    「暑かったですし、ボールもそこまで回せなかったので、相手ペースになってバタバタした部分も多かったかなと。次に向けて切り替えていきたいと思います」

    ■山村和也
    Q:失点自体はアンラッキーな形でしたが、試合を振り返ると?
    「前半、いい入りはできたのですが、ラストパスやゴールに向かうタッチなど、最後のところで課題が残ったのかなと思います。個人的にも、そういうところでミスが多かったかなと」

    Q:前半で1点取れれば、というところですね。
    「そうですね。思ったような試合は運べたと思うので、そこで、最後のシュートの1つ前や、2つ前、そういうところでうまくコンビネーションを使うことができれば良かったです」

    Q:失点後は相手の勢いも増して、自分たちに焦りもありましたか?
    「そうですね。失点してしまって、そこから思うような時間帯を作ることができなかった中で、どういうふうにしていかないといけないかは、チームとして突き詰めていかないといけないと思います」

試合後記

  • 4月のリーグ戦は3勝2分と負けなしのセレッソ大阪。今節を迎えるまでのリーグ戦で3連勝中の柏レイソル。第9節終了時点で、5位(セレッソ)と6位(柏)の直接対決。上位進出を懸けて是が非でも勝点3が欲しい両者の一戦は、ゴールデンウィーク中の晴天にも恵まれ、チケットは完売。柏のホーム開幕戦(第2節vsガンバ大阪/13,649人)をも上回る14,015人の大観衆でスタジアムが埋め尽くされた。

     そんな熱気に包まれて行われた試合は、前半、互いに中盤で潰し合うなど、激しい攻防も見られたが、試合を優位に進めたのはセレッソ。3分、相手のパスをインターセプトした山口蛍から柿谷曜一朗、杉本健勇とボールが渡り、杉本がシュートを放つもわずかに枠を外れた。その後もセレッソは守備から試合に入りつつ、ボールを奪えば良い距離感を保ち、鮮やかなパスワークから攻め込む回数を増やす。ただし、試合後に「ラストパスやゴールに向かうタッチなど、最後のところで課題が残った。シュートの1つ前や2つ前、そういうところでうまくコンビネーションを使うことができれば良かった」と山村和也が話したように、アタッキングサードでのシュートに至るパスやクロスが微妙にずれて、なかなかシュートまで持ち込むことができない。
     それでも、リーグ最少失点を誇る守備も隙を見せない。柏のストロングポイントであるクリスティアーノや伊東純也にも思うように仕事をさせず、前半は柏に枠内シュートを打たせず、決定機は与えなかった。
     すると、前半終了間際にカウンターからビッグチャンス。清武弘嗣、杉本、清武、柿谷、杉本と流れるようにつなぐと、最後は杉本がゴール前で切り返してシュートを放つも、ここは惜しくも柏GK中村航輔に防がれた。

     直近のリーグ戦で負けておらず、失点も少ない両チーム同士による手堅い前半だったが、後半に意外な形で試合は動いた。57分、自陣ゴール前で丸橋祐介が右足でクリアしようとしたボールがクリスティアーノに当たって跳ね返り、そのままゴールイン。「フリーな状況だったにも関わらず蹴ってしまって、それが相手に当たって入ったので、悔しい。もっと冷静に判断できれば防げた失点だった」と試合後に丸橋が自ら振り返ったように、外に蹴っていれば、GKキム ジンヒョンとの連係が取れていれば、と悔やまれる場面だった。

     予期せぬ形で生まれた先制点で勢いづいた柏に対し、セレッソは59分にCKから中山雄太に、71分にも直接FKからクリスティアーノにゴールを脅かされる。しかし、どちらもキム ジンヒョンが好守を見せて追加点は許さない。
     一方で、味方のミスを取り返すべく反撃に出たが、挽回しようという気持ちとは裏腹に、焦りからかパスが合わない場面も散見された。72分には2枚同時交代を敢行した尹晶煥監督。関口訓充を右サイドに入れ、清武をトップ下へ移す。81分には、杉本のクロスから柿谷がバイシクルシュートで柏ゴールを強襲したが、わずかに枠を外れた。82分には松田陸に代えて田中裕介を投入。システムを3バックに変え、攻撃にかける人数を増やした。試合終了間際には杉本の落としを受けた清武が思い切りよくシュートを放つとDFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれかけるも、驚異的な反射神経を発揮した中村に同点のチャンスを阻まれた。

     選手交代、配置換え、システムチェンジで同点弾を奪いに行く強い姿勢を見せた尹晶煥監督だが、結局、最後までミスからの1点が重くのしかかり、セレッソはリーグ戦では第2節・浦和レッズ戦以来となる敗戦を喫した。
     それでも、試合後の監督、選手たちは努めて冷静に試合を振り返っていた。いくつもの課題が噴出した今節だが、浦和に敗れた後のように、今節もこの苦い経験を糧にして今後へつなげることができれば、さらなる盤石なチームへと成長を遂げることができるだろう。必ずや、糧にすべきである。

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