2016明治安田生命J2リーグ 第8節

ヤンマースタジアム長居
入場者数:18,809人
セレッソ大阪
  • ソウザ (90+2')
ギラヴァンツ北九州
  • 原 一樹 (44')
1-1
0-1 1-0

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 5 田中 裕介 85
DF 14 丸橋 祐介
DF 15 松田 陸
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 90+2'
MF 10 ブルーノ メネゲウ 58
MF 24 山村 和也 75
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇
FW 11 リカルド サントス

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 22 中澤 聡太
DF 33 椋原 健太
MF 2 扇原 貴宏
MF 7 関口 訓充 58
FW 20 玉田 圭司 75
FW 29 澤上 竜二 85
監督 大熊 清

ギラヴァンツ北九州

GK 21 鈴木 彩貴 64'
DF 23 寺岡 真弘
DF 5 前田 和哉
DF 41 刀根 亮輔
DF 2 石神 直哉
MF 7 風間 宏希
MF 17 加藤 弘堅
MF 10 小手川 宏基
MF 11 井上 翔太 88
FW 9 原 一樹 44' 73
FW 14 池元 友樹 85

サブ

GK 1 阿部 伸行
DF 4 市川 恵多 88
DF 19 川島 大地
MF 24 新井 純平
MF 43 本山 雅志
FW 13 多田 高行 85
FW 15 大島 秀夫 73
監督 柱谷 幸一
試合経過
ソウザ 90+2'
88' 市川 恵多 (in) 井上 翔太 (out)
85' 多田 高行 (in) 池元 友樹 (out)
澤上 竜二 (in) 田中 裕介 (out) 85'
玉田 圭司 (in) 山村 和也 (out) 75'
73' 大島 秀夫 (in) 原 一樹 (out)
64' 鈴木 彩貴
関口 訓充 (in) ブルーノ メネゲウ (out) 58'
44' 原 一樹

シュート数

20 4
    ソウザ (90+2')
    原 一樹 (44')

ゴールキック

5 17

コーナーキック

5 6

直接フリーキック

7 10

間接フリーキック

3 1

オフサイド

2 1

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・慌てずにまず1点取り返そう。
    ・ボールをシンプルに動かそう。
    ・相手チームのカウンターに気をつけよう。
  • 【試合後】
    【監督会見①】
    https://youtu.be/MB-jl8naV44


    【監督会見②】
    https://youtu.be/DBKBw5CGUmA


    【監督会見③】
    https://youtu.be/cLWVkziQ67U


    【監督会見④】
    https://youtu.be/O94wPEBrXTw


    【監督会見⑤】
    https://youtu.be/Z_G8NFkHPhc


    【監督会見⑥】
    https://youtu.be/G9rOH2KtjBc


    【監督会見⑦】
    https://youtu.be/dPZBhJc__I8


    まずはじめに、熊本、大分をはじめ、九州で亡くなられた方に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。また、たくさんの方が救助に携わってくれているので、本当にお礼を申し上げたいと思います。今日の試合については、非常に北九州も集中して、自分たちのやるべきことをきちっと決めてやってきたなと。最初の10分くらいは少し前にプレッシャーをかけてきたと思うのですが、たぶん戦術(的なこと)だと思うのですが、そのあとは(前に)出て行かないという戦術で、ほとんど(前に)出てこないと(いう形だった)。そこを徹底しているなかで、ある意味、(北九州の)ワンチャンスでしたが、(セレッソの)苦しい時間帯に決められたというのは、非常に反省(すべきこと)かなと思います。山下(達也)の(プレー)も、たぶん正当に競っているという意識だと思うし、あれがファウルかどうかというところもあるが、ああいうこともあるなかで、今後フリーキックも、我々もまた工夫していきたいし、ああいうところでもさらに手の使い方とか(守備の対応でも)気をつけるというところをきちっといかして、まずペナルティーエリアまわり(付近)で直接フリーキックをとられないというところに注視しながら練習をしていきたいと思います。ただ、あれだけ正直ひいて意思統一した相手に対して、こじ開けるのは、なかなか難しいくらい引いて(守備を固めて)いたという印象は正直あります。そのなかで、最後まで同点に(するんだという意識)というか、あとから入った選手もどうにかしようとするところでの気持ちの集約と、本当に多くのサポーターが来てくれた(声援で後押ししてくれた)、そういう気持ちが1点を生んだのかなと思います。こういうファウルをとられた位置とか、そういうところでの教訓と、この1点の重みと、そこを取れたというところの、『過信』ではなく『自信』を次につなげて、反省すべきところは反省して、次の試合をしっかりとチーム一丸となってやっていきたい。

    Q; 後半になって、投入する選手が攻撃的に(いく)というところで、監督の意志が選手たちに伝わったのかなと思います。それぞれの選手に対して、言える範囲で、どういったことを言われたのか?
    「あまり、俺のほうは、(交代で)入れるときには、練習である程度(試合で想定される)ポジションをやらせたり、あとはコーチにポジションとか伝えてもらっているので(細かく言っているわけではない)。玉田(圭司)の右だったり、関口(訓充)のボランチだったりサイドバック(での起用)というのも、ある程度紅白戦とかでやっているので。あまり僕のほうからは言わなくて。それぞれ役割をこなしてくれたかなと。ただ、ソウザのすごいのは、監督の意志で(得点が)入るものではなく、やっぱり彼の意志とか感覚があるから入るものであり、逆に俺が指示をすると、相手も読みやすくなるのかなと。あれだけ組み立てながら、作りながら、最後はあそこ(得点をとれるポジション)に入ってくる。それは個人の感覚とか、勇気とか。逆に俺としては怖い部分もあり、カウンターでもう1点取られる怖さというのもあるのですが、ある意味、彼の勇気というのが、みんなの気持ちを集約してああいうポジションに入っていくのかなというふうには、ベンチで思っていました。たとえば、クロスをもうちょっとシンプルに入れてほしいとか、工夫がもう少し必要だとか、あれだけひかれてもバイタル(エリア)でつなげないかとか。ある程度、玉田が入ってからは、バイタルでタメを作ってから外へとか、(エリアを)縮めてから外へとか、そういうところは玉田が入ってできたことも、相手にとっては嫌なところだっただろうし。入らなかったが、リカ(ルド サントス)が『(得点を)入れよう』という、そういう気持ちが(リカルド サントスに)選手を引きつけて、ソウザが(マークが)空くと。サッカーとはそういうところもあるので。ただ、絶対に入れるという気持ちの集約された1点かなと思っています」

    Q; 今季初めて先制される展開だったが、そこまであわてずにつなぎながら、サイドに振るところは振って、崩した1点だったとも思われます。その辺りへの選手の指示については?
    「正直、次に北九州とやるときには、我々もちゃんと工夫しなくちゃいけないかなと。あれだけ(守備に人数を)かけてくるのであれば、我々もまた考えなくちゃいけないかなと、試合中も、試合が終わってからも考えていましたし。そういうことが7試合なかったですが、ただ、俺の頭のなかでは、サッカーなので、何があるかわからないというところで、そういう紅白戦もやってきたし、中もあり、外もあり、ロングシュートもありというシチュエーションというのなかで、誰がメンバーを入れた場合、相手にとって嫌なんだ(ろうか)と、常々考えてきていたのですが……。やっぱり、なかなか、こじ開けるのが難しいなという印象でしたが。ただ、相手も(中に)絞ったあとの外が、だんだん緩くなって、数的優位を作れたり、中があっての外というところで、足も止まってきて、数的優位ができてきたり。逆に、玉田が入ったことでバイタル(エリア)が空いたりというところで、そういう揺さぶりをかけることで、どうにか1点を取れたというのは、頭のなかの片隅には残していいかなと思って見ていました。あとは気持ちのところ。ソウザの、あそこ(ゴール前)に入ってくる(という感覚で)、なかなかストッパーとボランチと、組み立てをやりながら、あそこに出て行くという選手は、なかなかいないので。彼のそういう、常に時間を気にしながら、俺にも聞いていたが、本当に素晴らしい1点だったなと思っています」

    Q; 最後の布陣については?
    「もう3バックで、自然に関口が組み立てもやってくれたし、リスクをおって3バックで、ちょっと行きすぎてカウンターをくらうなとなったところもあったが、ウチも絶対引き分けでという思いでしたし、逆に、1点を入れてから、(残り)3〜4分のところで、『もう1点』という思いもありましたので。ただカウンターというところでは、山下まで上がっていたので、自主的に。その勢いはあったのですが、見るとちょっと行きすぎだなというところもあったが、そういう気持ちは出してくれていたかなと思います」

選手コメント

  • ●柿谷曜一朗選手
    「あれだけペナルティーエリアの中を固められたら、崩すのは難しかったです。自分たちのやることは、はっきりしていた。勝点を取りにいく、ということでした。失点の場面は、セットプレーだったので、対処できると思います。2点目を取りに行かないといけなかったが、1点しか取れなかったのは反省です。自分たちはホームで勝点3を積み上げないといけない。
    すぐに試合が来るので、やり続けないといけない。明日はしっかり休んで、焦らず全員でやっていきたい。今日の引き分けの意味は、次の試合に勝って示したいです」

    ●ソウザ選手
    「(Q:苦しい試合だったが、最後に同点に追い付いた。この引き分けは、次につながるものだったのでは?)
    よかったですし、負けなかったことだけが救いでした。
    (Q:今日の試合について)
    セットプレーで先にやられて、ああいうふうに下がられてしまうと、どんなチームでも難しいと思うが、それでも自分たちで工夫してやらなければいけないと思います。チーム自体はそんなによくなかったとは思うが、ただ自分たちの力を見せて同点に持っていくことができた。これは自分たちの力だと思う。そういう気持ちはすごく大事だと思うし、それがないとJ1に上がることはできないと思うので。
    (Q:初のヤンマースタジアム長居での公式戦の雰囲気は?)
    やっていて気持ちいいですね。同点でしたが、ただ自分たちの目標にしているところに向けては何も問題ないと思う。そこに向かって突き進んでいきたい」

    ●キム ジンヒョン選手
    「(Q:前半は特に厳しい戦いになっていたが、後ろから見たチームの印象について)
    ちょっと展開がルーズになっていて、相手が引いているのをどうやって崩すかというところで、最後みんなでも話もしていたのですが。前半、結局先にやられてしまい、そこからまた立て直すというか、気持ちをしっかり持って後半に入っていた。それで、後半は圧倒していたのではないかなと思います。
    (Q:こういう戦いをしてくる相手は、今後も増えてくるのでは?)
    僕の仕事があまりない試合も多いだろうし、こうやって全員が引いて守るというチームもあると思うが、そういうところには絶対に負けられない。あとは先に点を取って相手を引かさないよう、攻めていけるようにやっていきたい」

    ●関口訓充選手
    「(Q:苦しい試合だったが、最後に同点に追い付いた。この引き分けは、次につながるものだったのでは?)
    次につなげないといけないと思います。ちょっと下位のチームにとりこぼしているところが今はあるので、そこは反省しなきゃいけないところはあります。ただ、これでチームが昇格できないわけでもないですし、この反省材料をしっかり生かして、前半の立ち上がりからもっと(よく)プレーできればいいのかなと思います。
    (Q:終盤に反撃したとき、ヤンマースタジアム長居のサポーターが一体となって声援を送っていた。そういう後押しは感じたか?)
    キンチョウスタジアムのときもすごくいい雰囲気を作ってもらっていますし、ヤンマーになってトラックを挟んでも、いい雰囲気というのはすごく感じる。本当に感謝しています。そのなかでピッチに立っている選手たちは結果を求められると思うし、ここまで応援してくれるサポーターのためにも結果というのは取りに行かなければいけないと思う。今日の勝点1には、満足しちゃいけないと思います」

    ●松田陸選手
    「(Q:苦しい試合だったが、最後に同点に追い付いた。この引き分けは、次につながるものだったのでは?)
    負けよりは…負けて(課題を)修正するよりかは、引き分けて負けずに修正するほうが、次の試合に向けてのチームの雰囲気もすごく変わってくると思う。最後の最後で追い付けたことはよかったと思います。
    (Q:後半、点を取りに行くところで、攻撃的な選手が次々と投入されるなか、守備への負担もかかりながらもかなり高い位置をとってクロスをあげるシーンも目立ったが?)
    相手が(ボールを)取ったあとも、つなぐというより前に出てこないような状況だったので、高い位置にわざといて、センターバック2枚とかボランチでボールを奪って展開していこうとみんなで言っていた。そういう意図がありました。とにかく同点に追い付かなければいけなかったので、追い付けたことはよかったです。
    (Q:終盤に反撃したとき、ヤンマースタジアム長居のサポーターが一体となって声援を送っていた。そういう後押しは感じたか?)
    得点が入ったときとかはすごい歓声で、キンチョウスタジアムとはまた違った、独特の雰囲気もあったと思います」

    ●田中裕介選手
    「(Q:北九州の戦いはある程度割り切った形でしたが、やりづらさはあったか?)
    いや。ある程度、スカウティングでもそういう予想はしていましたし、そういう割り切った戦いをしてくるのはわかっていたので。そういうなかで、自分たちのギアの(上げ方の)ところで、前半はミスも多かった。そういうところをしっかりと、後半の最後のような勢いをもって90分できれば、勝ちにつながったのかなと。自分たち自身の問題もやはりあったと思います。
    (Q:ヤンマースタジアム長居のサポーターが一体となって声援を送っていた。そういう後押しは感じたか?)
    ホームで、今日もサポーターの皆さんもいっぱい来てくれていたので、そういうこと(声援などでの後押し)が、最後の得点につながったのかなと思います」

    ●リカルド サントス選手
    「(Q:苦しい試合だったが、最後に同点に追い付いた。この引き分けは、次につながるものだったのでは?)
    前半は自分たちが練習してきたことを出せなかった。自分たちが『起きる』のがちょっと遅かったかなという印象があります。相手にゴールを許して、ハーフタイムにみんなで『もっと起きてやろう!』という話もした。自分たちのホームですし。
    後半は、すべての時間で僕らは一生懸命やりました。その結果、最後追いつけたと思います。ただ、後半だけを見ると勝てた試合だったと思います。
    (Q:ヤンマースタジアム長居のサポーターが一体となって声援を送っていた。そういう後押しは感じたか?)
    最高だったね。あとは勝利だけだ。ただ、負けなかった。8試合負けなしという結果は残ってい

試合後記

  •  明治安田生命J2リーグ戦にて2度目の3連勝、そしてクラブタイ記録となる開幕8戦負けなしに挑むべく、第8節ではギラヴァンツ北九州と対戦したセレッソ大阪。昨シーズンの最終戦、12月6日のJ1昇格プレーオフ決勝以来となる、今季初のヤンマースタジアム長居での公式戦に臨んだ。
     その試合に先立って、14日に発生し、その後も熊本、大分をはじめとする九州地域に甚大な被害をもたらしている「平成28年熊本地震」にて亡くなられた方々の御冥福を祈って、黙祷が捧げられた。そして、両チームの選手たちは喪章をつけて試合を行った。

     試合に入ると、前半から、連敗脱出に燃える北九州の積極的な動きに押されたのか、セレッソはリズムを作れず、ミスも重なり、劣勢となるシーンも散見される。「たぶん戦術的なことなのだと思うが、ほとんど前に出てこない。そこを徹底してくる」と大熊清監督も言うような北九州のサッカーに苦戦するなかで、次第にチャンスも作り出したのだが、それを生かせずにいると、前半終了間際の44分、直接フリーキックを北九州FW原一樹に決められ、今季初めて相手にリードを奪われる。「ある意味(相手の)ワンチャンスでしたが、苦しい時間帯に決められた。これは非常に反省すべきことだった」(大熊監督)。

    「自分たちが『起きる』のがちょっと遅かった。相手にゴールを許して、ハーフタイムにみんなで『もっと“起きて”やろう!』という話もした」と言うのは、リカルド サントス。そのとおり、後半になると、前半から一転、攻勢を繰り出していった桜色の戦士たち。しかし、丸橋祐介やリカルド サントスらの決定機もことごとく止められ、さらに、「あれだけペナルティーエリアの中を固められたら、崩すのは難しかった」(柿谷曜一朗)。

     そのなかでも、58分に関口訓充を投入し、チームにダイナミズムが出てくると、75分には山村和也に替わって玉田圭司、85分には田中裕介に替わって澤上竜二が入ったように、攻撃的な選手を次々と送り込んだ。終盤には山下達也も攻撃参加するなど、リスクを負ってでも相手に圧力を加え続けたセレッソ。
     それがようやく実ったのは、アディショナルタイムの90+2分だった。右サイドの関口の左足から放たれたクロスに飛び込んだのは、ボランチのソウザ。右足で合わせたボールはゴールネットに吸い込まれ、土壇場でついに同点に追い付いた。その瞬間、ヤンマースタジアム長居は地鳴りのような大歓声に包まれた。
     そのあともわずかな残り時間で逆転を狙ったセレッソだったが、結局1-1のままタイムアップ。悔しい引き分けに終わるも、負けなしは継続。勝点を20に乗せ、首位の座もキープした。

    「最後まで同点にと、途中から入った選手もどうにかしようと選手たちが気持ちを集約し、また本当に多くのサポーターが来て(声援で後押しして)くれた、そういう気持ちが1点を生んだ」と大熊監督。負けなかった意義は大きいが、一方ではホームで勝てなかった悔しさもあり、「ちょっと下位のチームにとりこぼしているところが今はあるので、そこは反省しなきゃいけない。今日の勝点1には、満足しちゃいけない」と関口。この課題を修正しなければ、今後も厳しい戦いが待っていることだろう。だからこそ、「今日の引き分けの意味は、次の試合に勝って示したい」と柿谷も言う。この勝点1を、負けなかったことをプラスにするためにも、次節の戦いが本当に重要になる。

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