明治安田生命J2リーグ 第30節

2015.8.23 (日) 18:00

大分銀行ドーム

入場者数:10,229人

大分トリニータ
  • 三平和司('02)
セレッソ大阪
  • パブロ('10)
  • 田代有三('28) 
  • 山口蛍('75)
1-3
1-1 0-2
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大分トリニータ

GK 21 上福元 直人
DF 16 安川 有
DF 5 若狭 大志
DF 15 鈴木 義宜
DF 2 山口 貴弘 82
MF 8 西 弘則 78
MF 11 為田 大貴
MF 33 兵働 昭弘
MF 14 松本 昌也
FW 27 三平 和司
FW 18 伊佐 耕平 60

サブ

GK 22 修行 智仁
DF 3 阪田 章裕
MF 35 ダニエル
MF 17 松本 怜 82
FW 39 荒田 智之 60
FW 10 エヴァンドロ
FW 13 高松 大樹 78
監督 柳田 伸明

セレッソ大阪

GK 27 丹野 研太
DF 3 染谷 悠太
DF 14 丸橋 祐介
DF 17 酒本 憲幸
DF 23 山下 達也
MF 2 扇原 貴宏
MF 6 山口 蛍
MF 7 パブロ 85
MF 11 楠神 順平 72
MF 32 関口 訓充
FW 19 田代 有三

サブ

GK 1 武田 博行
DF 30 椋原 健太
DF 33 茂庭 照幸
MF 15 吉野 峻光
MF 26 秋山 大地 85
FW 10 エジミウソン 72
FW 20 玉田 圭司
監督 パウロ アウトゥオリ

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・浮き球の処理を早く正確にすること
    ・最終ラインは裏を取られないよう準備を早くすること
    ・カバーのポジショニングをしっかりと
  • 【試合後】
    今日の試合は、両チームにとって、ピッチコンディションで非常に難しい環境だった。非常にピッチが硬くて、グラウンダーのボールも不規則にイレギュラーで弾んでしまう。お互い、なかなかパスが思うようにつながらないところはあった。今日の4ゴールがすべてセットプレーだったのも、そのあたりに影響があるのかも知れない。ただ、普段のピッチコンディションで言えば、日本のピッチは非常にクオリティーが高くて素晴らしいが、残念ながら、今日のピッチは、両チームにとって厳しい部分があったと思う。
    (今日は楠神選手を今季初めてFWで起用されたが、今日の攻撃陣全体の手応えは?)(楠神)順平の持ち味を考えると、今日のピッチコンディションは、順平にとっては残念だったのかな、とも思う。なかなか持ち味が出にくい部分があったかも知れない。ただ、両チームにとってそれは同じであり、さらに、こういうピッチの時でも、ピッチに合わせたプレーの選択をすることが求められる。その中で、両チームの全選手が戦い抜いたと思う。今日、先発で出場した22人、さらに、途中から交代で入った選手にとって思うようなパフォーマンスが出せなかった部分はあったと思うが、ピッチコンディションに合わせることも、強いチームと呼ばれるには必要なこと。今日は、試合開始から選手たちはそのことを考えながら、しっかり順応しながら戦い抜いた。

選手コメント

  • 関口 訓充選手
    (CKから3アシストした結果になったが?)そうですね。でも、(山口)蛍とか、素晴らしいシュートを決めてくれたおかげなので、僕というか、決めた3人の選手が凄かったと思います。
    (とは言え、1点目はニア、2点目はファー、3点目はトリックプレーと、全部違う形からの得点。バリエーションも豊富だったが?)そうですね。2点目の形も(田代)有三さんと話していて、『タイミングを遅らせてあそこに入って来る』という話はしていたし、1点目もニアに3枚入って来る形は狙っていた。その意味では、全部、狙い通りに入ったゴールだったので良かったです。
    (3点目は、山口選手とのアイコンタクト?)アイコンタクトというか、蛍は前半からずっと、『あの位置でボールをちょうだい』と言っていた。それまでずっとニアとファーで相手を揺さぶっていたので、蛍も空いていたし、3本目はバイタルの位置に蹴ろうかなと思ったら、蛍がうまく決めてくれた。
    (1試合でセットプレーから3アシストは経験ある?)プロになる前はありますけど、プロになってからはないですね。仙台の時はリャンさん(リャン・ヨンギ)という素晴らしいキッカーがいたし、浦和でもあまり蹴ることはなかった。蹴った時に点が入ったことは良かったと思います。
    (直近の2試合、下位相手にしっかりと勝点6取れたことは大きい?)そうですね。セットプレーでも1点は1点だし、どんな形であれ勝点を積み上げることが大事なので、下位にしっかり勝てたことは良かったです。ただ、3連勝が今年はずっとできていないので、もう一回気を引き締めて、天皇杯を挟みますけど、天皇杯も気持ちを切らさずに戦っていきたいですね。

    パブロ選手
    得点はとても嬉しい。今日は、今まで以上に得点したかった。というもの、明日が父の誕生日なので、どうしても父に得点をプレゼントしたかった。母も含めて、家族にゴールを送ることができたことは嬉しい。ただ、何よりも嬉しかったのは、チームの勝利につながったこと。チームは成長を続けていくことを示して、これからも全員で昇格を目指して戦い続けたい。
    (今日のキッカーは関口選手だったが、ニアに入ることは伝えていた?)前回、栃木との試合ではタマ(玉田圭司)のキックで決めることができた。今日はクニ(関口訓充)のボールを決めた。2人ともキッカーとして能力はすごく高い。2つとも完ぺきなボールだった。いいボールが来るから、僕は決めることができる。今日は3点ともセットプレーだったが、キッカーの精度が得点につながった。タマやクニだけではなく、(楠神)順平や吉野(峻光)もいいボールを蹴ることができる。

    田代 有三選手
    苦しい立ち上がりだったけど、3点ともセットプレーで取れて、勝てて良かった。内容的には褒められたものではないし、先に失点したけど、その後はしっかり耐えて、こういう勝ち方ができたら強くなると思う。今日はグラウンド状況もあって、ボールを回すのは大変だったけど、こういう試合こそセットプレーで決めたことは大きかった。すぐにパブロが決めてくれて、その後、僕にもクニ(関口訓充)がいいボールをくれた。クニには『いいボールを蹴ってくれよ』と言っていて、クニも『いいボール蹴るから』といつも言っていた。クニが蹴ることもパターンの一つになってくれば、バリエーションが増えるかな、と思います。
    (グラウンドに合わせるのは大変だった?)そうですね。競り合いも多かったし、ボールが跳ねる分、ルーズボールが生まれるので、そこでプレッシャーもかけないといけなくて、その分、かなり疲れたし、消耗戦になった。今日の勝ちは大きいし、天皇杯もしっかり勝って、リーグの、次のホームでの栃木戦に臨みたい。

    山口 蛍選手
    (得点は、関口選手のキックにうまく合わせた素晴らしいゴールだったが?)もともと(今週の)ミーティングの時に、あそこが空いているとは言われていたので、とりあえず枠には持っていこうと思って蹴りました。でも、チームとして課題はいっぱいあるし、今日も相手がかなり放りこんできたから、その中での試合の進め方はまだまだだと思います。
    (内容面での課題は出たが、前節と今節、下位相手に勝点6を取れたことは大きい?)勝点を取れたことは大きいですね。ただ、すぐ下とも詰まってきているので、これからも、どの相手であろうと勝っていかないといけないと思います。
    (今日のグラウンド状況に関しては、監督からも試合後に話があったが、試合をしながら、じょじょに合わせていった?)そうですね。グラウンドも悪かったと思いますけど、相手がほぼ放り込んできた部分に対応できていなかった部分も多かった。相手に付きあってしまった部分もあった。こういう試合で、もっと自分たちのサッカーができるのが一番だと思うし、今後、練習から突き詰めてやっていきたいです。
    (山口選手の3点目が、試合展開の上ではかなり大きかったと思うが?)そうですね。いつも2-1とかで冷や冷やして終わっているので、3点目を取れたことは大きかったです。ただ、4点目を取れるチャンスもあったので、そこは逃さずにしっかり決めていきたい。

    楠神 順平選手
    (FWでの起用だったが、試合前、監督からはどんな指示を受けていた?)特には何も言われていないですけど、前線から走ることは心がけて試合に入りました。
    (全体をコンパクトにして守る大分守備陣の裏を狙う意図もあったのかなと思ったが?)そうですね。DFラインの裏をどんどん狙って結果も残したかったけど…。でも、チームとして結果が出たのでよかったです。
    (とは言え、1点目のCKにつながったプレーは、楠神選手が前線で諦めずに相手GKを追ったところから生まれたが?)そうですね。そういうところはしっかりやりたかったし、(先発で)出たからにはしっかり走ることをまず考えて試合に入りました。

    山下 達也選手
    (試合をやりながら、今日のピッチコンディションにも合わせていった?)そうですね。前半の最初の方、バタバタしてしまったのは課題だと思う。グラウンド状況も含めた中で、セカンドボールを相手に拾われてチャンスも作られた。ただ、J2はこういうグラウンドも多いと思うし、今日の最初に起きたことを一つの課題として、また今後に進めたらいいと思います。

    酒本 憲幸選手
    セットプレーから3点取れて、効率よく勝てたかな、とも思うし、今まではこういう相手と苦しい試合をして、引き分けたり負けたりしたので、今日、しっかり勝ち切れたのは大きかったと思います。
    (早い時間帯に失点するなど、グラウンド状況も含めて落ち着かない試合の入りだったが、プレーしながら慣れていった?)グラウンド状況にも慣れない中、慣れたというより、じょじょに、状況に合わせたサッカーができるようになったかな、とは思います。

    丹野 研太選手
    前半は守備でルーズな部分もあって、セットプレーから失点しまったけど、ある意味、セットプレーで、流れではなかったので、すぐに切り替えてやろうと思ったし、攻撃陣が3点を取ってくれたので感謝したいです。
    (久しぶりに大銀ドームにプレーした感想は?)コンディションがあまり良くなかったので難しさはあったけど、そこまで自分に出番が来ることもなく、前半の最後にしっかり止めることができたので、良かったと思います。これからも、どんな相手でも、目の前の相手に勝てるようにやっていきたい。

試合後記

  • 明治安田生命J2リーグ戦第30節、セレッソ大阪は大分トリニータとのアウェイ戦に挑み、今季2度目の逆転勝ち。2位のジュビロ磐田も勝利したため、両チームの勝点差は3のままだが、3位の東京ヴェルディが敗れたため、セレッソは順位を一つ上げて3位とした。
    最終的に勝利を掴んだ今節だが、セレッソにとって、試合の入りは苦しいモノとなった。開始早々、大分にCKを与えると、2分、あっさり失点を喫してしまう。ゴール前の混戦から、一度は丹野研太が防ぐも、こぼれ球を三平和司に押し込まれた。その後もしばらくは落ち着かない展開となるも、嫌な流れを絶ち切ったのはパブロだった。10分、CKから関口訓充がニアに蹴ったボールをパブロが合わせ、セレッソが同点に追いついた。この得点により落ち着きを取り戻したセレッソは、パスワークから崩しにかかる場面も作るなど、次第に相手を押し込み始める。すると28分、再びCKから得点が生まれる。関口が今度はファーサイドに蹴ると、頭一つ抜け出した田代有三が合わせ、セレッソが勝ち越しに成功した。蹴った関口のキックの精度、合わせたパブロと田代の強さと高さが遺憾なく発揮された2得点ではあったが、この2つのCKは、どちらも、この試合、11試合ぶりの先発となった楠神順平が前線で粘り強いプレスから相手のミスを誘ったプレーが発端となっており、アウェイで相手に先制される苦しい流れをひっくり返した影の殊勲者が、楠神だとも言える。
    逆転で一気に試合の流れを掌握するかに思われたセレッソだが、その後は再び大分に攻勢を許してしまう。試合後にパウロ・アウトゥオリ監督も指摘した、「硬くて、グラウンダーのボールも不規則にイレギュラーで弾む」ピッチに適応できず、守備では浮き球の処理に苦しみ、攻撃でも思うようにつなげずミスも増えた。31分と47分には決定的なピンチも招いたが、前者は相手のシュートミスに、後者は丹野の好セーブに救われた。
    「浮き球の処理を早くすること」「最終ラインは裏を取られないよう準備を早く」「カバーのポジショニングをしっかりと」。ハーフタイムにアウトゥオリ監督から主に守備での指示を受けて後半に臨んだセレッソは、「徐々に状況に合わせたサッカーができるようになった」(酒本憲幸)と、前半のバタついた感じは次第に消えていく。57分、楠神がトリッキーな突破からサイドをえぐってチャンスを作ると、70分には、丸橋祐介、パブロとつなぎ、パブロの折り返しを楠神が丁寧に合わせるも、ポストに弾かれた。3点目のチャンスを幾度か逃して迎えた75分、またしてもCKからゴールが生まれた。この試合、キックに抜群の冴えを見せた関口が、今度はニアでもファーでもなく、少し後ろで構えたノーマークの山口へピンポイントのキックを届けると、山口が振り抜いたシュートは相手DFに当たって微妙にコースも変わりながら、ゴールへ吸い込まれた。このビューティフルゴールは、「(今週の)ミーティングの時に、あそこ(バイタルエリア付近)が空いているとは言われていたので、とりあえず枠には持っていこうと思って蹴った」(山口)と、スカウティングが実を結んだモノでもあった。この1点で勝負は決まった。以降の時間は、交代で入ったエジミウソンが何度か好機に絡みつつ、秋山大地が守備を締め、遠く大分まで駆け付けたセレッソサポーターに歓喜の瞬間を届けた。
    「内容的には褒められたものではないし、先に失点したけど、その後はしっかり耐えて、3点ともセットプレーで取ることができた。こういう勝ち方ができたら強くなる」と話したのは田代。開始早々の失点、両チーム等しい条件とは言え、アウェイチームにとっては不慣れなピッチコンディション、さらにはJ3降格圏からの脱出を図る大分の意地、これら全てを跳ね除ける、タフでたくましい勝利を掴んでみせた。「下とも詰まってきているので、これからも、どの相手であろうと勝っていかないといけない」とキャプテンの山口も話すように、今後も息の抜けない昇格争いが続くことは間違いないが、8月を締めくくった連勝により、自動昇格への機運が再び高まりを見せ始めたことも事実だ。
    最後に、この選手に触れておきたい。今節、CKから3アシストという素晴らしい結果を残した関口だが、この日も試合終盤になっても落ちない運動量で、攻守にチームを支えた。試合2日前には、「僕は今季のこのチーム、このメンバーで昇格したい」と熱い気持ちを吐露していたが、普段から、年上、年下に関係なく、イジり、イジられ、チーム内の雰囲気を良くしている彼が現在のチームで果たしている役割は大きく、今後も力強く、昇格に向けて走るチームをけん引してくれるだろう。

シュート数

13 10
  • 安川 有(2)
  • 山口 貴弘(1)
  • 西 弘則(1)
  • 兵働 昭弘(3)
  • 松本 昌也(2)
  • 三平 和司(1)
  • 伊佐 耕平(1)
  • 荒田 智之(1)
  • 高松 大樹(1)
  • 丸橋 祐介(1)
  • 山口 蛍(3)
  • パブロ(2)
  • 楠神 順平(1)
  • 田代 有三(3)

ゴールキック

7 14

コーナーキック

2 9

直接フリーキック

7 16

間接フリーキック

5 2

オフサイド

5 1

ペナルティキック

0 0