2015明治安田生命J2リーグ
第30節第1日

2015.8.23

大分トリニータ

三平 和司 (02')

1

AWAY

FULL TIME

3

1-2

0-1

セレッソ大阪

パブロ (10')

田代 有三 (28')

山口 蛍 (75')

大分銀行ドーム

10,229

監督コメント

今日の試合は、両チームにとって、ピッチコンディションで非常に難しい環境だった。非常にピッチが硬くて、グラウンダーのボールも不規則にイレギュラーで弾んでしまう。お互い、なかなかパスが思うようにつながらないところはあった。今日の4ゴールがすべてセットプレーだったのも、そのあたりに影響があるのかも知れない。ただ、普段のピッチコンディションで言えば、日本のピッチは非常にクオリティーが高くて素晴らしいが、残念ながら、今日のピッチは、両チームにとって厳しい部分があったと思う。
(今日は楠神選手を今季初めてFWで起用されたが、今日の攻撃陣全体の手応えは?)(楠神)順平の持ち味を考えると、今日のピッチコンディションは、順平にとっては残念だったのかな、とも思う。なかなか持ち味が出にくい部分があったかも知れない。ただ、両チームにとってそれは同じであり、さらに、こういうピッチの時でも、ピッチに合わせたプレーの選択をすることが求められる。その中で、両チームの全選手が戦い抜いたと思う。今日、先発で出場した22人、さらに、途中から交代で入った選手にとって思うようなパフォーマンスが出せなかった部分はあったと思うが、ピッチコンディションに合わせることも、強いチームと呼ばれるには必要なこと。今日は、試合開始から選手たちはそのことを考えながら、しっかり順応しながら戦い抜いた。

選手コメント

関口 訓充選手
(CKから3アシストした結果になったが?)そうですね。でも、(山口)蛍とか、素晴らしいシュートを決めてくれたおかげなので、僕というか、決めた3人の選手が凄かったと思います。
(とは言え、1点目はニア、2点目はファー、3点目はトリックプレーと、全部違う形からの得点。バリエーションも豊富だったが?)そうですね。2点目の形も(田代)有三さんと話していて、『タイミングを遅らせてあそこに入って来る』という話はしていたし、1点目もニアに3枚入って来る形は狙っていた。その意味では、全部、狙い通りに入ったゴールだったので良かったです。
(3点目は、山口選手とのアイコンタクト?)アイコンタクトというか、蛍は前半からずっと、『あの位置でボールをちょうだい』と言っていた。それまでずっとニアとファーで相手を揺さぶっていたので、蛍も空いていたし、3本目はバイタルの位置に蹴ろうかなと思ったら、蛍がうまく決めてくれた。
(1試合でセットプレーから3アシストは経験ある?)プロになる前はありますけど、プロになってからはないですね。仙台の時はリャンさん(リャン・ヨンギ)という素晴らしいキッカーがいたし、浦和でもあまり蹴ることはなかった。蹴った時に点が入ったことは良かったと思います。
(直近の2試合、下位相手にしっかりと勝点6取れたことは大きい?)そうですね。セットプレーでも1点は1点だし、どんな形であれ勝点を積み上げることが大事なので、下位にしっかり勝てたことは良かったです。ただ、3連勝が今年はずっとできていないので、もう一回気を引き締めて、天皇杯を挟みますけど、天皇杯も気持ちを切らさずに戦っていきたいですね。

パブロ選手
得点はとても嬉しい。今日は、今まで以上に得点したかった。というもの、明日が父の誕生日なので、どうしても父に得点をプレゼントしたかった。母も含めて、家族にゴールを送ることができたことは嬉しい。ただ、何よりも嬉しかったのは、チームの勝利につながったこと。チームは成長を続けていくことを示して、これからも全員で昇格を目指して戦い続けたい。
(今日のキッカーは関口選手だったが、ニアに入ることは伝えていた?)前回、栃木との試合ではタマ(玉田圭司)のキックで決めることができた。今日はクニ(関口訓充)のボールを決めた。2人ともキッカーとして能力はすごく高い。2つとも完ぺきなボールだった。いいボールが来るから、僕は決めることができる。今日は3点ともセットプレーだったが、キッカーの精度が得点につながった。タマやクニだけではなく、(楠神)順平や吉野(峻光)もいいボールを蹴ることができる。

田代 有三選手
苦しい立ち上がりだったけど、3点ともセットプレーで取れて、勝てて良かった。内容的には褒められたものではないし、先に失点したけど、その後はしっかり耐えて、こういう勝ち方ができたら強くなると思う。今日はグラウンド状況もあって、ボールを回すのは大変だったけど、こういう試合こそセットプレーで決めたことは大きかった。すぐにパブロが決めてくれて、その後、僕にもクニ(関口訓充)がいいボールをくれた。クニには『いいボールを蹴ってくれよ』と言っていて、クニも『いいボール蹴るから』といつも言っていた。クニが蹴ることもパターンの一つになってくれば、バリエーションが増えるかな、と思います。
(グラウンドに合わせるのは大変だった?)そうですね。競り合いも多かったし、ボールが跳ねる分、ルーズボールが生まれるので、そこでプレッシャーもかけないといけなくて、その分、かなり疲れたし、消耗戦になった。今日の勝ちは大きいし、天皇杯もしっかり勝って、リーグの、次のホームでの栃木戦に臨みたい。

山口 蛍選手
(得点は、関口選手のキックにうまく合わせた素晴らしいゴールだったが?)もともと(今週の)ミーティングの時に、あそこが空いているとは言われていたので、とりあえず枠には持っていこうと思って蹴りました。でも、チームとして課題はいっぱいあるし、今日も相手がかなり放りこんできたから、その中での試合の進め方はまだまだだと思います。
(内容面での課題は出たが、前節と今節、下位相手に勝点6を取れたことは大きい?)勝点を取れたことは大きいですね。ただ、すぐ下とも詰まってきているので、これからも、どの相手であろうと勝っていかないといけないと思います。
(今日のグラウンド状況に関しては、監督からも試合後に話があったが、試合をしながら、じょじょに合わせていった?)そうですね。グラウンドも悪かったと思いますけど、相手がほぼ放り込んできた部分に対応できていなかった部分も多かった。相手に付きあってしまった部分もあった。こういう試合で、もっと自分たちのサッカーができるのが一番だと思うし、今後、練習から突き詰めてやっていきたいです。
(山口選手の3点目が、試合展開の上ではかなり大きかったと思うが?)そうですね。いつも2-1とかで冷や冷やして終わっているので、3点目を取れたことは大きかったです。ただ、4点目を取れるチャンスもあったので、そこは逃さずにしっかり決めていきたい。

楠神 順平選手
(FWでの起用だったが、試合前、監督からはどんな指示を受けていた?)特には何も言われていないですけど、前線から走ることは心がけて試合に入りました。
(全体をコンパクトにして守る大分守備陣の裏を狙う意図もあったのかなと思ったが?)そうですね。DFラインの裏をどんどん狙って結果も残したかったけど…。でも、チームとして結果が出たのでよかったです。
(とは言え、1点目のCKにつながったプレーは、楠神選手が前線で諦めずに相手GKを追ったところから生まれたが?)そうですね。そういうところはしっかりやりたかったし、(先発で)出たからにはしっかり走ることをまず考えて試合に入りました。

山下 達也選手
(試合をやりながら、今日のピッチコンディションにも合わせていった?)そうですね。前半の最初の方、バタバタしてしまったのは課題だと思う。グラウンド状況も含めた中で、セカンドボールを相手に拾われてチャンスも作られた。ただ、J2はこういうグラウンドも多いと思うし、今日の最初に起きたことを一つの課題として、また今後に進めたらいいと思います。

酒本 憲幸選手
セットプレーから3点取れて、効率よく勝てたかな、とも思うし、今まではこういう相手と苦しい試合をして、引き分けたり負けたりしたので、今日、しっかり勝ち切れたのは大きかったと思います。
(早い時間帯に失点するなど、グラウンド状況も含めて落ち着かない試合の入りだったが、プレーしながら慣れていった?)グラウンド状況にも慣れない中、慣れたというより、じょじょに、状況に合わせたサッカーができるようになったかな、とは思います。

丹野 研太選手
前半は守備でルーズな部分もあって、セットプレーから失点しまったけど、ある意味、セットプレーで、流れではなかったので、すぐに切り替えてやろうと思ったし、攻撃陣が3点を取ってくれたので感謝したいです。
(久しぶりに大銀ドームにプレーした感想は?)コンディションがあまり良くなかったので難しさはあったけど、そこまで自分に出番が来ることもなく、前半の最後にしっかり止めることができたので、良かったと思います。これからも、どんな相手でも、目の前の相手に勝てるようにやっていきたい。