2016明治安田生命J2リーグ
第1節第1日

2016.2.28

FC町田ゼルビア

0

AWAY

FULL TIME

1

0-0

0-1

セレッソ大阪

山村 和也 (71')

町田市立陸上競技場

10,112

監督コメント

「相手のホームということ、かつ風下ということもあって、相手の勢いを感じた前半だった。町田の積み重ねてきたサッカーも感じた。それと、今季初めての公式戦、日本のサッカーが初めてという選手もいて、そのスピード感に対して、前半は相手の攻撃にやられて危ない場面も多かった。
ただ、相手がいいチームということもわかっていたし、開幕戦のアウェイということで、耐える時間も長くなるとは思っていた。耐えたなかで、どうにかセットプレーから決めることができた。攻守のセットプレーがカギになるとも思っていたので、よく決めてくれた。
あとは、去年は最後の時間帯で足が止まってやられていたこともあった。そういう意味では、今日は、あとから入ってきた選手も含めて最後まで非常に集中していた」

Q:柿谷曜一朗選手を2列目の右で先発させた狙いは?
「ある程度、初戦は安全に試合に入ろうということもあって、少し長いボールも2トップに入れながら、前を向いてプレーすることを意図していた。ただ、なかなか拾い切れないのと、距離感も遠くなって、前半はリズムが出なかったので、後半から変えた。今後どうするかということは、控えメンバーも含めて考えたい。また、お互いに精神的に充実した中でやり合う中で、後半はどちらかが足が止まる。その中で、曜一朗の機動力を後半に出したいな、という狙いもあった」

Q:外国籍選手の状態について。まだフィットしていないようにも見受けられが、現時点での監督の評価は?
「その通りだと思う。ただ、使わないと伸びないし、日本の速いテンポにも合っていかない。彼らがいいのは、前向きにやろうとしているところ。リカ(ルド・サントス)も他の選手が埋めていないスペースを埋める努力とか、真面目な姿勢がある。セットプレーの守備でも、高さがある。どうにか早い段階でフィットさせていきたい。そういうこともあって、今日もある程度我慢しながら起用した。我慢のしがいのある選手たちだけど、助っ人なので、今のご指摘の通り、まだまだやってもらわないといけない部分もある。メンタル的に、攻守をやるという部分は日本のサッカーにも合ってくると思う」

選手コメント

山村和也選手
「たくさんシュートを打たれた中、守備の選手が耐えてくれていたので、点を取ることができて、勝てたことは良かった。ただ、試合内容を見ると納得のいく結果ではなかったし、改善するところはたくさんあった。そういうところはしっかり見つめ直して、次につなげていかないといけない。シーズンを通して、どんどん良くしていかないといけない。試合の入りでは硬さもあったし、ミスも多く、流れを作ることはできなかった。自分自身、攻撃でも守備でも、もっと起点になるプレーをしたい。つなぎの部分でも、もっと中心として回せるように貢献しないといけない」

ブルーノ メネゲウ選手
「(初のJ2の試合で)勝つことができて良かった。難しい試合で、アウェイで、相手はすごく(勢いよく)来ていたが、いいディフェンスができたし、CKから得点も生まれた。デビュー戦にしては良かったのかなと思う。みんな、頑張ったと思う。ゴールも決まったかなと思ったが、オフサイドの判定だったので、そこはあとで(ビデオを)見てみないとわからない。CKからアシストもできたし、個人としては良かったと思う。ただ、試合ごとにもっと良くなっていければと思う」

Q:決勝点のアシストについて
「キャンプ中でも練習していたし、監督からもあのへんに蹴るようにという指示もあった。山村選手も、いい動き出しから決めてくれた」

Q:練習試合と公式戦の違いについては?
「感じました。本番だと真剣度も集中力も違う。勝点3がかかっていますから。1得点1得点がリーグ戦を通じて重要になってくる」

Q:アウェイながら、たくさんのセレッソサポーターが応援にかけつけてくれたが?
「スタジアムに着いてからも実感したけど、多くのサポーターが(自分たちに)付いていてくれたので、すごくうれしかった。今回、頑張れたのもサポーターのおかげ。来場してくれた人たちだけでなく、テレビを見たりして応援してくれたサポーターのためにも頑張ったというのもある。本当に彼らの支えは大切だと思う」

山下達也選手
「こういう展開になることも想定済みではあった。前半は風もあって、難しい対応をしないといけなくなったけど、(GKキム)ジンヒョンも含めてしっかりカバーできたことは大きかった。ブラジル人選手も含めてJ2に慣れていない選手もいるし、最初から簡単にいとは思っていない。後ろは割り切ってプレーしていた。どんな勝ち方であれ、勝点3を取れたのは大きい。選手の気持ちの面でも楽になった部分はある」

丸橋祐介選手
「開幕戦で、アウェイで、難しい試合になるというのはわかっていたし、その中で、失点ゼロで抑えて勝つことができたのは良かったと思う」

Q:今日出た課題については?
「つなぎの部分でもっとプレッシャーをかけたり、相手をいなせるようなプレーも増やしていかないといけない。もっと連係を高めてやっていかなければいけない。(自身のパフォーマンスも)今日はミスが多かった。切り替えて、次の試合に向けていい準備をしたい」

松田陸選手
「プロになって開幕戦に出たのは自分としては初めてで、チームとしても勝たないといけないなか、全体的に硬かった。前半は苦しい時間帯も多かったけど、DFラインは絶対にやられないように、全員で声を掛けながらやっていた。シュートを打たれても、全員で体を張ることは意識していた。(GKキム)ジンヒョンにも助けてもらった。中盤で引っかかることも多くて、上がるタイミングを掴めない部分もあったけど、奪った後にもっとパワーを持って前に出て行く時間を作りたかった。個人的にも、もっとやらないといけないし、上下動ももっとしないといけない」

キム ジンヒョン選手
「今日は1点勝負になると思ったし、相手はJ3から上がってきて、いい感じでJ2に入ってきたと思っていたので、難しい試合になるとは思っていたけど、勝てて良かった。今日は開幕戦だし、1試合目をしっかり戦うことが、いい1年にもつながると思ってプレーしていた」

Q:試合全体を通して、特に前半はジンヒョン選手のすばらしいセーブも光ったが?
「風も強かったし、前半を0-0で終えることができれば、後半は自分たちの流れにもなると思った。失点しないで折り返せば、みんなも楽になると思ったので、まずは前半の45分をしっかり止めることを意識していた」

杉本健勇選手
「セットプレーの重要性は監督からも話があって、まずそこで取れたことは良かった。逆に言えば、流れの中から取れなかった反省はあるけど、チームとしてこの試合を勝ち切れたことは良かった。個人的には悔しさも残ったので、次に向けて切り替えてやりたい」

Q:キャンプを通して右サイドでやることも多かった中、今日は2トップで先発。監督も、「最初は意図的に長いボールを入れていきたかった」と話していたが?
「最初はそういう流れでという感じだったけど、あまりうまくハマらなかった。その中で、(GKキム)ジンヒョンも含めて守備の選手が耐えてくれたし、相手の時間帯を耐えることができたことは良かった」

Q:最後のシュートの場面は?
「横に選手もいたけど、正直あまり見えてなかったし、チャンスがあったら行きたいな、とも思っていたので、あの瞬間はシュートしか見えてなかった」

関口訓充選手
「内容は決して良かったとは言えないけど、勝点3を取ることが一番大事なこと。勝てたことは良かった。ただ、この先、勝ちにつなげていくためには、内容も良くしていかないと勝つ確率も上がってこない。今日みたいな試合を42試合続けたら自動昇格も厳しいと思うし、そこは反省材料として、次に向けて、いい準備をするだけかなと思う。内容は真摯に受け止めて、もう1回、チームとして立て直さないといけない。サブの選手もレギュラーを奪ってやるという気持ちでいると思うし、誰が出てもいいサッカーができるようにやっていきたい」

柿谷曜一朗選手
「開幕戦のプレッシャー、楽しみな部分、個人、チームのいろんな思いがあったなかで、お互い重い立ち上がりになった。その中で、ホームの町田は思い切ったプレーをたくさんしてきた。それに耐える状況が続いたことは、僕たちにとって不利な状況が続いた1つ。ただ、その中でも守備陣を中心に全員で耐え抜いて、1つの目的に向かって戦うことができた。これから数多くの試合があるなかで、こういう試合も増えると思うけど、勝ち切ることが必要。どれだけいいサッカーをしても負けたらダメ。いいサッカーをして勝つことが最高だけど、自分たちは何があっても勝つことが必要。常に勝つことだけを意識して、1年間プレーしたい。もちろん、そのなかで僕の得点やアシストが必要になることもわかっている。周りの皆さんも得点を期待してくれていると思う。その期待にも応えられるようにしたい。今シーズン、これだけ注目されたなかで、チームとしてもJ1に上がれるように、自分自身プレッシャーを跳ね除けて力に変えて、またもう一皮、二皮とむけていけるように全力で戦いたい」

Q:後半から真ん中に入って、少し流れも生まれたが?
「相手の左サイドは脅威だったし、自分も守備に回る場面が多かったなか、(松田)陸にはすごく感謝している。僕が守備ができない分、あれだけ頑張ってくれたし、声も掛けてくれた。真ん中に行ったことによって、全体的にサポートにも行けるしボールに触る回数も増えた。リカ(ルド・サントス)とも距離が近くなって、この先もっといいプレーができると思う。あと、途中でタマさん(玉田圭司)が入ろうとしていたけど、タマさんが入ってきて流れを変えてくれることもあると思うし、このチームにはすごくいろんな可能性がある。この先、もっと良くなっていくと思う」