2015明治安田生命J2リーグ
第26節第1日

2015.7.26

ジュビロ磐田

0

AWAY

FULL TIME

1

0-1

0-0

セレッソ大阪

田代 有三 (07')

ヤマハスタジアム(磐田)

12,868

監督コメント

非常にいいゲームだったと思う。両チームとも伝統があるチームであり、数多くのサポーターの皆さんが駆けつけて下さって、サッカーの醍醐味を味わえる試合になったと思う。そして、我々の選手たちの頑張りにも心から称えたいし、祝福したい。ただ、もう試合は終わったので、次の試合に向けて、またいい準備をしていきたい。
(選手交代のカードを終盤に立て続けに切られたが、そのことを含め、終盤の残り15分の戦い方について、教えて下さい)相手がああいう形で長いボールやクロスを多用してくるのは分かっていた。その中で、今日、選手たちはタフに戦い抜いて、しのいでいた。正直、交代なしでも良かったかなという気持ちもあった。交代枠を3つ使うことが本当に必要かどうかは常に深く考えている。正しいタイミングで必要な交代をする、ということを考えている。今日に関して言えば、選手たちの集中力を見ていて、あえて変える必要はないのでは、とも思った。そのくらいタフに戦っていたと思う。その中で、茂庭を入れた理由としては、最後の最後で、当然、相手はさらにパワープレーをしてくると予想されたので、茂庭を入れた。茂庭以外に交代で入った2人もしっかりと集中していたし、チーム全体が非常にいいパフォーマンスだった。欲を言えば、先制した後に追加点を入れるチャンスが2回はあったので、そこを決め切れればもっと良かった。そこを決め切ることがこれからの課題になる。
(直近の2試合は序盤に失点する試合が続いていた。試合前に強調したことはありますか?)この2試合、続けて立ち上がりに失点してはいたが、個人の判断を含めて不注意から喫した失点だった。ただし、全体的な守備で言えば、シーズンを通して成長しているということは物凄く感じている。オーガナイズにしても、試合を重ねるごとに良くなっている。そういったところをみんなで思い出すように、そして、集中して試合に入るように、という話は選手たちにした。今日に関しては、試合で必要なメンタル、フィジカル、技術、戦術、全てにおいて、選手たちは申し分ないパフォーマンスを示してくれた。

選手コメント

田代 有三選手
(決勝点となったゴールについて)パブロがいいタイミングでボールを出してくれたし、ボールを持った時に結構落ち着いてできて、身体もついてきたので、シュートを落ち着いて決めることができました。
(今日は田代選手がいた頃の鹿島のような勝ち方だったが?)内容が悪くても勝つチームというのは、本当に強いチームだと思う。今日は内容が本当に磐田(が優勢)だったと思うし、カウンターで(ゴールを狙う)という試合で、きつかったですが、こういう勝ち方もできるチームが、本当に、ここから勝点を伸ばせると思うので。内容は良くしていかなきゃいけないことは確かですが、みんなで一つになって耐えることができたので、本当に大きな勝点3だったと思います。
(田代選手が身体を張ってキープしたり、競り合いに勝つなど、前線での役割はしっかり果たせていたのでは?)もうちょっとキープしてあげたかったですが、後ろとの距離がちょっと離れていたし、仕方のない部分はあったのですが、相手のジェイ選手はキープ力がすごかったですし、ああいうふうな存在にはなんなきゃいけないと思いました。
(直接対決で勝つ意義も大きかったのでは?)そうです!それはみんな意識してきたこと。勝点3(取ること)と、勝点3(相手の分を消すこと)なので、勝点6の意味のあるような試合だったし、それはチームのみんなも、相手も、分かっていたこと。相手もすごく気持ちが入っていたが、そのなかでも勝点3を取れたことは、大きな意味がある。でも、まだ3位だし、次の試合はまたアウェイだから、そこは集中して、もう早く切り替えて、修正するところは本当にいっぱいあると思うので。今日はこういう勝ち方ができたのですが、本来はボールを回して勝ちたいチームなので、そういうところを出していけるようにしていきたい。

パブロ選手
(今日のような試合を勝ち切ったことは、成長の証では?)そうですね。成長している証だと思います。今日の試合がいかに大事かということは分かっていて、その中でベストを尽くして勝ち切ったことは素晴らしかった。相手はジェイ選手を含め、本当にクオリティーの高い選手が多かった。そういう相手に勝ち切ることが、昇格するためには大切なこと。上位2つの座をかけて、今日は負けられない試合だった。激しくタフな激戦だったけど、昇格したいという強い気持ちをみんなが持っていることを証明できたと思う。
(前節は出場停止で、今日は気持ちも入っていたのでは?)試合に出たいという気持ちは常にある。早く今日の試合をしたかった。得点や、得点につながるパスを出したいと、常に思っている。幸運にも、田代選手にうまくパスを出せた。ポストに当たったシュートもあった。ただ、今日はチームとして戦う姿勢があった。一人ひとりがやるべきことをやって、戦い抜いたことが素晴らしかった。前節はジンヒョン選手が
けがをした。みんなにとってそれは辛いことだったけど、今日は丹野選手がクオリティーを示してくれた。ファンタスティックなパフォーマンスをしてくれた。セレッソは、全員が最高の選手。今日は丹野選手も含めて、それを示した。トータルの総合力を示せた試合になったと思う。
(今日は通訳のガンジーさんの誕生日。祝えて良かったのでは?)実は、今日の昼食前にみんなでケーキを用意して、祝ったんだ(笑)彼は全員に愛されて、親しまれている通訳。僕も好きだし、みんな彼のことが好き。試合後、彼に捧げる勝利になったね、ということはみんなで話した。僕が来日してからも、すごく力になってくれているので、僕も、今日の勝利を捧げたいと思う(笑)

関口 訓充選手
非常に厳しい中、相手のホームでもあったので、その中でも1-0で勝てたことは非常に良かったです。もう少し攻撃に参加できれば良かったですが、相手の左サイドはストロングポイントだということは、ミーティングでも言われていて、今日は守備にすごく重点においてプレーをしていたので、そこを抑え切れたことは良かったと思います。
(1点先制したあとは、ある程度押し込まれることも想定済だった?)そうですね、1点取って、あれだけ攻められても失点しなかったというのは、誇りというか、すごいかっこいいことだと思いますし、相手があんなに攻めてきても守れるんだという自信にもなるので、自分たちが失点しなかったことは、非常に良かったことかなと思います。
(直接対決で勝って、勝点差を縮めることができた。J1昇格へ向けては、価値ある1勝だったのでは?)非常に大きい勝点3ではありましたが、この次の試合というのが非常に大事になってくると思うので。今日の勝ちを無駄にしないために、ここから本当に勝ち続けていけるように、一戦一戦戦っていきたいと思います。

山口 蛍選手
今日は、試合の8割方、相手にペースを握られた試合だったけど、チーム全体で耐え切って勝てたことは意味のあること。今日の試合を勝つと負けるでは全然違ったので。その中で、もう少し中盤でゲームコントロールできる時間があれば良かったですけど。そこは反省ですけど、しっかり勝ち切ったことは良かったと思います。
(相手はクロスも多かった、中でしっかり耐えることを意識していた?)クロスが入ってジェイのところに来ることはあらかじめ分かっていたことなので、危ない場面もありながら、全員でうまく対応して、最後までしのげたと思う。
(橋本選手とのコンビもいいように思えるが?)ハシさんは試合数もかなりこなしているし、経験のある選手。バランスも見てくれているので、自分が助けられている部分も多い。その中で、僕ら2人がもっとつないでゲームを作ることができれば良かったけど、今日はどうしても守備に回る時間も多くて、攻撃にかけるパワーが少し足りなかった。ただ、(2人の関係性が良かったことは)プラスに考えたい。

橋本 英郎選手
(相手はクロスが多かったが、最後までしのいだ。最後は足にきていたのでは?)いえ、結構大丈夫でした(笑)クロスについては、予想はしていました。前節の岡山戦でも、久保くんに収められていたので。そう(クロスを入れて)やってくるんじゃないかな、と。前半はけっこうきつかったけど、後半は少しボールを持てるようになったので。ただ、最後はまたかなりきつい時間帯が続きました。僕ら中盤というより、後ろと前の選手がきつかったと思います。前は蹴る選手にプレッシャーに行かないといけないし、攻撃になったら、キープしないといけない。DFラインは、競る回数が多かった。今日は僕らのところでフィルターになれない展開だったので、自分たちより前と後ろがすごく頑張っていたと思う。

山下 達也選手
思ったより、アウェイということもあって、押し込まれましたが、割り切るところは割り切って、みんなで我慢して守れたというのは、すごくいい収穫になったと思う。一発で決めてくれた(田代)有三さんや、前の選手たちに感謝したいです。
(セレッソはあまりこういう勝ち方がなかったチームなので、今日の勝ち方は財産の1つになったのでは?)J2ということもあって、こういう戦い方もたまには出てくると思うので。そういうときに、いかに後ろが我慢して守れるかというのは、今日こうできたので、良かったです。
(今日は丹野選手が先発した中、ディフェンスライン含めて、集中できていたのでは?)シュートを打たれた場面も結構あるし、危ないシーンも結構あったので、その辺はもうちょっと集中しないといけないと思います。ただ、丹ちゃんを中心に、後ろは集中して守れたかなと思います。
(今日は結果がすべてというところもあったのでは?)まだまだジュビロ(磐田)は上にいるし、まだ何も勝ち取ったわけではないので。このまま連勝を続けていきたいし、(山口)蛍も(日本代表で)抜けるので、ここからまた集中してやっていきたい。

染谷 悠太選手
(守備陣としては、仕事量の多い、かなりしんどい展開だったと思うが?)何本かやられかけたところはあったけど、クロスを入れてくることもある程度、想定内だったので。やってくることがハッキリしていたので、中でしっかり体を張ることを考えてプレーしていました。
(痛む場面も多かった、大丈夫ですか?)蹴られたりとか、みぞおちにボールが入ったりとかもしたけど、プレー中は仕方ないことなので。そこにいる、ということが大事だし、守ることが自分の仕事なので、大丈夫です(笑)
(この試合を勝ち切ったことは大きいと思うが?)そうですね。でも今日勝って、また次が大切になるので。今日の勝点3を意味のあるものにするためにも、また次、しっかりやることが大事になると思います。

酒本 憲幸選手
(最後まで、よくしのいでいましたね?)わりと早めに点が取れたので、相手も攻めてくるし、それをモロに食らったというか。とりあえず前半をまず我慢しよう、と。後半も、しのいで、しのいで、という内容にはなったけど、でも、こういう守備ができたことは自信にできると思う。
(キム・ジンヒョン選手にアクシデントがあった中、最初の試合となったが、丹野選手も含めて最後まで踏ん張った守備が素晴らしかったが?)そうですね。内容が良くて勝てないより、内容が悪くても勝てる方が大事だと思う。丹野については、今季、丹野は出た試合は無敗なので、1点先に取った時点で、心配していなかった(笑)でもとにかく、勝ててよかったです。

丸橋 祐介選手
(相手のクロスも多く、守備陣としてはタフな試合になったと思うが?)クロスが多いということは分かっていたので、中での対応で、フリーで打たせないように、ということだけは常に心がけていました。
(タフな試合を勝ち切ったことは自信になる?)あれだけ攻められた中、失点ゼロで終われたことは収穫ですし、こういう試合を勝ち切れる、ということを、これからも続けていきたいです。

丹野 研太選手
早い時間に先制できて、自分自身は、前半はちょっと緊張もあって落ち着きがない部分もあったけど、後半は冷静に対応できたかな、と思います。
(後半は丹野選手の好セーブも何度もあったが?)しっかり最後、センターバックを中心に体を寄せていたので、威力的にはそんなに強いシュートではなかったので、何とか全員で守れたと思う。
(後半の最後、押し込まれる時間帯も長かったが?)後半の最初は自分たちのリズムの時間もあったし、(リードしている自分たちが)途中から押し込まれることは仕方ない部分もあった。今日に関しては、みんな割り切って、最後を集中してプレーすることを心がけた。
(2位との差が3に縮まったが?)でも、次、負けたら意味がないので。これからどの試合も大事になってくる。今日の勝利をいい方向に持っていけるようにしたい。僕自身のパフォーマンスも良くしていけるように、練習からしっかりやっていきたい。