2016明治安田生命J2リーグ 第3節

キンチョウスタジアム
入場者数:13,495人
セレッソ大阪
  • 柿谷 曜一朗 (59')
ザスパクサツ群馬
0-0 1-0

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 3 茂庭 照幸
DF 14 丸橋 祐介
DF 15 松田 陸
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 20' 88
MF 10 ブルーノ メネゲウ 71
MF 24 山村 和也
FW 8 柿谷 曜一朗 59'
FW 9 杉本 健勇
FW 11 リカルド サントス 81

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 22 中澤 聡太 88
DF 33 椋原 健太
MF 7 関口 訓充 71
MF 31 橋本 英郎
FW 20 玉田 圭司
FW 29 澤上 竜二 81
監督 大熊 清

ザスパクサツ群馬

GK 1 清水 慶記
DF 19 一柳 夢吾 17
DF 16 川岸 祐輔
DF 4 坪内 秀介
DF 24 高瀬 優孝
MF 17 常盤 聡 63
MF 26 瀬川 祐輔
MF 2 舩津 徹也
MF 30 松下 裕樹
MF 13 高橋 駿太 88
FW 18 小牟田 洋佑

サブ

GK 21 鈴木 雄太
DF 20 石川 大徳 17
DF 3 青木 良太
MF 22 川島 將
MF 32 中村 駿
MF 14 イム チョンビン 88
MF 6 小林 竜樹 63
監督 服部 浩紀

シュート数

20 11
    柿谷 曜一朗 (59')

ゴールキック

11 16

コーナーキック

7 3

直接フリーキック

8 10

間接フリーキック

0 2

オフサイド

0 2

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・ゲーム内容は悪くない
    ・相手のカウンターに気をつけよう
    ・各選手が動き出しを早くしよう
  • 【試合後】
    【監督会見①】
    https://youtu.be/VfGfTo0f5OA


    【監督会見②】
    https://youtu.be/odrBgbII1jU


    【監督会見③】
    https://youtu.be/cUtkF4FAhXA


    【監督会見④】
    https://youtu.be/O5omO59Sw5w


    まず、(ホーム)開幕戦に、これだけの多くの方が来てくださり、後押しをいただき、勝利することができました。本当にありがとうございます。3試合目で、ホームで(戦ったなか)、やろうとしている方向性が、チャンスの数にはつながっているとは思います。守備のところも、チャンス(を許すこと)だったり、相手の思いきりのいいワンタッチのパスとかで崩されそうな場面もありますが、どうにかそこをカバーしあいながらということも、非常に集中して、この3試合はできているかなと思います。これは、さらにチャンスの数を増やして、1-0から2-0に突き放すという精度のところだったり、共通認識をもって、「連続と連動」というところを、守備もそうですが、攻撃のところで、粘り強く、もう少し確実なシーンを作っていきたい。サポート(する選手の数)を1枚増やすとか、もう少しえぐって(切り込んで)中に入るとか。その辺はやっていかなくちゃいけないですが、たとえばクロスの共通認識とか、だんだんと近寄ってきてはいると思うので。あとは結果として、得点というものに、1試合1試合つなげていくようにやっていくということが非常に重要かなと思っています。ただ、攻撃に荷担しすぎて、あまりにも頭がそっちに行って、逆に守備が(おろそかになる可能性をはらむという)こともあるので。今の守備の意識、ボールを奪うところの意識をしっかりさせながら、追加点をどうにか畳みかける(取っていく)というところを、築き上げることが重要になると思います。あとは、(ホーム開幕戦が)非常に大切な試合ではあったと思いますし、(セレッソU-)23の開幕もクラブとしてありまして、(ともに)勝利することは大切なことですが、また次の試合を初戦のつもりで1試合1試合やっていくことが、なにしろ重要だと思うので。今日の試合を勝ったことを、もう忘れて、次の試合に向けることが非常に重要かなと思っています。

    Q; 今週(の練習にて)、攻撃のところで、どんどん(後ろから)追い越していくことや、縦への意識などを強調されていましたが、そのあたりの意識について、ピッチでは表現できていましたか?
    「出ていたと思います。丸橋も、長い距離を、バランスをとりながら、タイミングを見て、そういうオーバーラップもありました。ただ、そこでもう少し強気にいけるかとか、たとえばもっとえぐれないかとか。そこはこれから(の課題)ですが。それでも、いいバランスから長い距離を、労を惜しまず、バランスを崩さずいいタイミングで上がるということは、1、2試合目よりはできていましたし。追い越すことで、ゴールからは遠いけれども、フリーの選手がクロスを上げることで、クロスもゴールに近づいているなという意識はありました。これをさらに、相手が疲れたときに畳みかけるような、もっと後から出た選手も含めて、精度とか迫力を増すことが必要になると思います。ただ、方向性(縦への意識など)としては、やってくれたかなと思います」

    Q; 柿谷選手について、非常に素晴らしい、技術のつまったゴールだったと思いますが、そのゴールやプレーについての評価は?
    「最後のところで、攻守(ともにハードワークを)やっていたので、ちょっとばてていたかなと思ったのですが、やっぱり、隙を突くこととか、ゴール前のアイデアとか、あのシーンも(振り)向いてシュートになると、また時間がかかると思うし、そういう意味では、感覚とかアイデアという意味では、非常に特筆したものを持っているなと思いました。できれば、相手が疲れたときに、彼を中心に畳みかける2点目(の追加)というところを、守備をやりながら(できればと)思っていましたが、非常にいいパワーをすごく出してくれたと思います」

    Q; Jリーグデビューを果たした澤上選手についての評価は?
    「最後のプレーも、相手のボールにはなりましたが、時間を与えてのやるべきプレーというところで、初めての試合ながら、時間を稼いでくれたり、(柿谷)曜一朗が前に行ったときには守備の意識も高かったですし。関口からだったか、チャンスがありそうな場面で、きちんとゴール前にも出てきていましたし。彼を、チームのなかでの適材適所というところで、今後どこに当てはめていくかというところは、いろんな競争のなかで見ていかなくちゃいけないかなとは思います。彼のいいところは、攻守を真面目に(プレーし)、どちらの切り替えも非常に速く、守備能力もあるというところ。積極的に使っていきたいと思いますが、ただ、これは競争なので。今日も日頃の練習や紅白戦の出来がよかったので、使ってみましたが、常に競争のなかで、彼が勝ちぬいてくるのであれば、積極的に使いたいと思います」

選手コメント

  • 【選手コメント①】
    https://youtu.be/qrdeijEEmss


    【選手コメント②】
    https://youtu.be/lKwfJi1HbUI


    【選手コメント③】
    https://youtu.be/WRX-NiS2UOY


    ●山村 和也選手
    「しっかり決定機も作れた中での1-0ということだったけど、得失点差もこれから必要になってくると思うし、まずはゼロで抑えられたことは良かったですけど、しっかり決めきれたら良いと思います。
    ゴール前に人数を掛けていくこともできるようになってきましたし、良い形で連動してゴールまで進むことができたので、次の試合も良いところはしっかり残して、今日のカウンターを受けるシーンやロングボールの対処などの改善すべきところを修正していきたいと思います。
    Q:決定機を決めきらないとディフェンスとしては集中力を欠くことになりませんか?
    「後の選手が集中を切らさず、耐えてくれたので、1-0という結果で3連勝する結果になりましたが、決めるところで決めきれば後ろの選手への負担はなくなってくるので、決められるようにしていきたいです。
    (ホーム初戦の感想は?)たくさんのサポーターの方が応援に駆けつけてくれて、結果を出すことができたのは良かったと思います。これからもしっかり、たくさんの声援を受けて、結果で応えられるようにしていきたいと思います」

    ●ソウザ選手
    「良い試合ができましたし、ホーム開幕戦ということで気持ちが昂ぶっていたのもありました。チャンスもいっぱりありました。でもホームでは自分たちが強くなければいけないし、自分たちをリスペクトさせなければいけないという意味では良かったと思います。
    ホームゲームで、サポーターがいっぱい来てくれたということもありますが、試合ごとに良くなっているという実感はあります。監督のもと指示に従ってみんなが練習で一生懸命修正してきている結果が出てきていると思います。
    Q:ミドルシュートは惜しかったですね?
    「だんだん自分もシュートを撃ててきていますし、後は時間の問題だと思いますし、どんどん練習していけば必ず入ると思いますので頑張ります!」

    ●松田 陸選手
    「楽しかったです。サッカー専用のスタジアムだし、とても良い雰囲気の中でプレーできたので、サポーターの方に感謝します。
    Q:縦の仕掛けはガンガン行けましたね
    「3試合目なので、徐々に公式戦にも慣れてきて自分の特長も出せてきているので良かったです」

    ●リカルド サントス選手
    「(ホーム開幕は)最高でした。すごく良い状態で入れましたし、チームの状態も最高の状態で入れました。
    3-0とか、大差が付いても良い内容だったでしたが、3-0で勝とうが、1-0で勝とうが勝点は3なので関係ないです。
    大事なのは勝点3を取ることなので、それはできました。
    Q:ゴールを心待ちにしてるのでは?
    「それはかなり心待ちにしています。できることはやっているので、今日ならアシストに繋がりましたし、シーズンは長いので試合もいっぱいあるので、その中でチャンスもいっぱいあると思いますので、自分のことだけでエゴを出してはいけないので、今日は自分の力を出してチャンスも作れたし、アシストもできた点では良かったと思います。
    Q:柿谷選手のゴールは?
    「今年の年間最優秀ゴールじゃないですか!?(笑)自分がオーバーヘッドで決めない限り!今日もすごく良いプレーをしたので、今日のプレーに値するゴールですね」

    ●澤上 竜二選手
    「勝っていて時間がなかったので。自分でシュートに行きたかったですけど、ファーストタッチで上手く行かなかったのでキープしようかなと思いました。途中から出て役割は果たせたかなと思います。
    Q:キンチョウでのプレーはどうでした?
    「このスタジアムは結構やったことがあるので、全然雰囲気は違いますが、点は取りたかったので次の試合はどんどんゴールを狙っていきたいです。
    Q:3節でのデビューは?
    「このメンバーの中でベンチ入りメンバーに入ることは難しいので、メンバーに入れたのは自信になると思うので、これからスタメンを狙っていきたいと思います。
    Q:柿谷選手のゴールは?)あんなことをやろうと思ったこともないです(笑)」

    ●キム ジンヒョン選手
    「(3試合連続無失点の感想は?)嬉しいけど、まだ満足はできません!まだJ2優勝も決まってないですから。ただやることをしっかりやっただけなので、変わることはないと思います。
    Q:手応えは?
    「1試合毎に自分たちのやろうとしているサッカーがどんどん出来るようになっている。去年よりディフェンスがすごく集中して安定してやれているし、1試合目より2試合目、2試合目より3試合目の方がより安定している。今日も自分のやる仕事はあまりなかったです。
    前半からなかなか点が入らなかったですが、そういう展開になるだろうと思っていたので、ハーフタイムでみんなにズレずにやること、前はズレても4バックだけはズレないようにしっかり集中してやろうとみんなで話をした。去年もそうでしたが、点が入らないところで失点してしまったことが多かったので、そういう経験をいかして、後の4人+僕の5人で守れるようにすれば良いと思っています。
    3試合連続無失点は気持ちいいことは気持ちいいけど、やっぱり前でしっかり決めてほしいです。去年はあまりみんなに厳しいことを言わなかったですが、今年は厳しく言ってます。点を取って欲しいです」

    ●柿谷曜一朗選手
    「ゴールよりも3連勝できて嬉しいという気持ちが一番あるけど、こうなってくると4連勝、5連勝を期待されるし、ただ僕らはそういうのを気にせず毎試合毎試合勝点を積み重ねて、最後は昇格できれば良いかなと思います。
    Q:あのゴールはスーパーだったと思いますが、どの時点であのシュートを選択したのですか?
    「選択というか、上手く当たって入って良かったです。もう一回ビデオを見ないと、覚えていないです。みんなの距離感もだいぶ良くなってきていますが、最後まで行けているだけなので、反省をしていかないといけないです。
    もう反省だけは良いと思うので、全員がもっとゴールにどん欲にしていって、得失点差も考えて詰めていかないといけないことはたくさんあります。ただ勝ったことには変わりないので、もっと2点目、3点目が取れたら最高でしたけどね。ホーム開幕戦で勝てたことは良いことだったと思います。
    勝ったからといって反省点がないわけじゃないので、勝ったからこそ、もう一回試合を見直して、反省するところは反省して次の試合に生かしたいと思います。
    Q:久々のホームでサポーターの声援を受けての感想は?
    個人的な思いはいろいろありますけど、そんなのを気にしていたらチームに迷惑をかけるので、個人的な思いは抜きにして、全員がJ1昇格のために闘っている中で僕自身その力になるために帰ってきましたので、それだけです。
    Q:サポーターに認められたいという思いは通じた?
    「もちろんそうです。ただ、全員が全員(認めてくれたわけじゃ)じゃないと思うので、1試合2試合ゴールしたからどうこうという訳じゃないと思いますので、1年通して確実にこのチームのために闘っている姿を見せることが大事だと思います。ただ、1年やったからどうこうという問題でもないと思います。続けることが大事だと思います

    ●関口訓充選手
    「自分のなかでは、失点しないということを踏まえつつ、もう1回とどめをさしにいきたいと思っていましたし、それができるとも思っていたので。そのなかで追加点を取ることができなかったのは、悔しい部分があります。
    Q:3試合、しっかり最後まで集中をきらさず、勝ちきったことは、一定の成果では?
    「まだまだ始まったばかりなので、3試合勝ったから、J1に昇格できるわけでもないので。でも、これ(粘り強い守備)を続けていくことが大事。これにプラスアルファ、攻撃でもっと得点をとっていくようにしていかなければ、昇格したときにも苦労することだと思いますし、もう少し攻撃の精度を上げていきたい。ただ、今日の試合では、近い距離でパス交換もできていたり、自分は楽しくプレーができたので、それを継続していきたい」
    Q:東日本大震災から丸5年がたったなか、今日だけではないが、改めてサッカーのできる幸せを痛感するところもあったのでは?
    そうですね。本当に、5年前はサッカーどころではなかったと思いますし、(仙台在籍時)ご飯を食べるのですら、1時間スーパーで並んで、決まったものしかもらえないようななかでも生活したという経験もありましたので。本当に、サッカーというよりかは、生きていくのに必死だったと思いますし。そういう気持ちを忘れず、サッカーのできる楽しさを忘れず、日々努力していきたいと思います」

    ●杉本健勇選手
    「しっかり全員で失点しないで、守備から入って攻撃に移ることが、前半は特にすごくできていた部分はありました。後半も、(柿谷)曜一朗くんが決めてくれて、チームとしてもすごく楽になりましたが、その後の試合運びというところでは、自分にもすごくチャンスがあったので……。そこで決めていたら、もっと楽な試合になったと思いますし、非常に申し訳なく思っています。それでも、チームが勝てたことをポジティブに捉えて、また次こそは(ゴールを)決めることができるように、(次節へ)いい準備をしていきたい。
    Q:久々のキンチョウスタジアムについて
    「すごく雰囲気もよかったですし、サポーターの皆さんの声援が、本当に最後の最後(まで崩れず)、勝ち切れた要因だったと思うので。ゴールを決めたかったですが、しっかりまた次も勝つために頑張りたい」

    ●茂庭照幸選手
    「昨年との違いを、少しずつでも見せられたかなと。今日も観に来てくれた人がたくさんいましたし、何か感じ取って帰ってくれるかなと思うし、僕らもその手応えを少しずつ感じながら、成長していけたらなと思っているので。(今後も)失点数を減らすというのは、こだわっていきたいです。今日は本当に前の選手たちが頑張って追ってくれたので、引くシーンはあっても、ある程度ラインはコンパクトにして、みんながみんなをカバーしあう距離感ができていたかなと思います」

    ●山下達也選手
    「群馬の攻撃について、アーリークロスなどは結構警戒していました。後半、1本、僕がちょっと(前に)出過ぎて、危ないシーンがあったので、集中するところ、ポジションを崩さないところ、(前がかりに)いくところのメリハリはしっかり考えて、そこはバランスよくやっていきたい。
    Q:セレッソで3試合連続1-0というのは、なかなかないことだが、こういう勝ち方ができるのは、J2を勝ちぬくうえで、大事なことでは?
    「もうちょっとゴールシーンを見ることができればよかったですが、得点が入らないときは、後ろが耐えるしかないと思うので。前(攻撃陣)と後ろ(守備陣)でいい関係を今後も築いていけるようにしていきたいです」

    ●ブルーノ メネゲウ選手
    「いい試合だったと思います。ホームゲームで、サポーターも多く入ってくれたので、そのなかで勝つことができて、すごくよかったと思います。初体感のキンチョウスタジアムも、すごくよかったし、非常にやりやすかった。今日は本当にあとはゴール(追加点)だけというところ。そこだけが足りなかったです。ただ、大事なのは、チームの勝利。そして、そこに僕も参加できていること。僕のクロスからリカ(ルド サントス)のヘッドで折り返して(柿谷の)ゴールも生まれたし、1試合目も自分の(コーナーキックで)蹴ったボールからゴールが生まれている。そこも自分としてはいいことだと思う。ゴールを決めた曜一朗は、『クラッキ』(ファンタジックなストライカー)だ! 普通の人なら決められないゴールであり、ああいうゴールを決めるというとこで、日本にトップクラスだなと感じます。ああいうシチュエーションで、あれしかないということをやってくれたので。

試合後記

  • 明治安田生命J2リーグ戦が開幕してから2試合をアウェイで戦ったセレッソ大阪。ようやくホーム開幕戦を迎えた3月12日、快晴、好天のキンチョウスタジアムには、開門前から、この日を待ちわびた多くのセレッソサポーターが来場。13,495人の観衆で、スタンドはピンクに染まった。舞台は整ったなか、2連勝でホームに凱旋することができた桜色の戦士たち。この第3節では、同じく2連勝と好発進した、首位・ザスパクサツ群馬と顔を合わせた。

     これまでの2試合とまったく同じ顔ぶれが先発に並んだセレッソは、序盤からボールを保持する時間を長くして、山村和也とソウザのボランチコンビを中心に生み出されるチャンスで、アウェイチームに攻勢をかけていく。柿谷曜一朗のドリブル、松田陸の右クロス、杉本健勇やソウザの思い切りのいいシュート、山下達也のオーバーラップからの好パス、ブルーノ メネゲウのゴール前への飛び出しなど、多彩な形でゴールを脅かすが、なかなか決めきることができない。一方で、群馬にはミドルシュートなども繰り出されたが、守備陣が最後まで体を投げ出して対応したこともあって、相手のシュートは枠を外れ、失点には至らず。前半はスコアレスで折り返す。

    「ゲーム内容は悪くない。相手のカウンターに気をつけよう。各選手の動き出しを早くしよう」と、ハーフタイムで大熊清監督がイレブンを鼓舞し、迎えた後半。大きな声援を送ってくれるセレッソサポーターで埋まるゴール裏に向かっていくなか、セレッソの攻撃の勢いはさらに加速していく。後半開始2分には、松田の右クロスから、ゴール前中央でブルーノ メネゲウとリカルド サントスに立て続けに決定機が訪れる。しかし、この日、再三の好守を見せていた群馬GK清水慶記に阻まれてしまった。

     それでも、その閉塞感を打破したのは、我らが主将、『8』番を背負う男だった。59分、ペナルティーエリア左付近からのブルーノ メネゲウの右足でのクロスに、リカルド サントスがその長身を生かしてヘッドで折り返す。ゴール前中央で待っていたのは、柿谷だった。しかし、ボールを受けたとき、群馬ゴールに背を向けて、すぐにシュートを打たせてもらえない状況にもなっていたが、そこで見せたのは、相手の虚を突いた左足ヒールでのシュート。一瞬、何が起こったかわからない、時間が止まったようなキンチョウスタジアムの空間は、ボールがゴールに吸い込まれた瞬間、歓喜が爆発した。柿谷は、サポーターの前で飛び上がってガッツポーズ。「ああいうシチュエーションで、あれしかないということをやってくれた」(ブルーノ メネゲウ)と味方も絶賛のミラクルな一撃が、均衡を破った。

     その後も、松田、リカルド サントス、柿谷、杉本、山村など、決定機を多く作って攻め立てたものの、追加点がなかなか奪えなかったセレッソ。嫌なムードも漂い始めたなか、75分には相手にゴール前へ抜け出されたものの、GKキム ジンヒョンが足で止めるビッグセーブでピンチ脱出。その後も、押し込まれるときがあっても、「今日は本当に前の選手たちが頑張って追ってくれたので、引くシーンはあっても、ある程度ラインはコンパクトにして、みんながみんなをカバーしあう距離感ができていた」と茂庭照幸も言うように、守備での集中も最後まで途切れなかった。
     終盤には、大卒ルーキーの澤上竜二もJデビューを果たし、前線でのボールキープなどでチームに貢献。結局、3試合連続の1-0という僅差ながら、2013年以来となる開幕3連勝を達成できた。

    「ゴールよりも3連勝できてうれしい」というのは、殊勲の柿谷。それでも、「勝ったからといって反省点がないわけじゃないので、勝ったからこそ、もう1回試合を見直して、反省するところは反省して次の試合に生かしたい」と、すぐに気持ちを引き締め直した。群馬に昨シーズンのリベンジを果たすことはできたが、ここで立ち止まるわけにはいかない。J1昇格、J2優勝という目標に向かって、セレッソはチーム一丸となって突き進んでいく。

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