2016明治安田生命J2リーグ 第1節

町田市立陸上競技場
入場者数:10,112人
FC町田ゼルビア
セレッソ大阪
  • 71' 山村 和也
0-1
0-0 0-1

FC町田ゼルビア

GK 21 髙原 寿康
DF 2 星野 悟 60' 82
DF 5 深津 康太 37'
DF 3 畠中 槙之輔
DF 10 土岐田 洸平
MF 17 鈴木 崇文
MF 6 李 漢宰
MF 29 森村 昂太 87
MF 8 谷澤 達也 2' 72
FW 9 鈴木 孝司 88'
FW 30 中島 裕希

サブ

GK 1 内藤 圭佑
DF 24 金 聖基
DF 4 三鬼 海
MF 15 井上 裕大
MF 18 宮崎 泰右 82
FW 39 重松 健太郎 72
FW 23 戸島 章 87
監督 相馬 直樹

セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
DF 3 茂庭 照幸
DF 14 丸橋 祐介
DF 15 松田 陸
DF 23 山下 達也
MF 6 ソウザ 89
MF 24 山村 和也 71'
FW 10 ブルーノ メネゲウ 80
FW 8 柿谷 曜一朗
FW 9 杉本 健勇 21'
FW 11 リカルド サントス 85'

サブ

GK 27 丹野 研太
DF 5 田中 裕介
DF 22 中澤 聡太 89
MF 2 扇原 貴宏
MF 7 関口 訓充 80
MF 31 橋本 英郎
FW 20 玉田 圭司
監督 大熊 清
試合経過
89' 中澤 聡太 (in) ソウザ (out)
鈴木 孝司 88'
戸島 章 (in) 森村 昂太 (out) 87'
85' リカルド サントス
宮崎 泰右 (in) 星野 悟 (out) 82'
80' 関口 訓充 (in) ブルーノ メネゲウ (out)
重松 健太郎 (in) 谷澤 達也 (out) 72'
71' 山村 和也
星野 悟 60'
深津 康太 37'
21' 杉本 健勇
谷澤 達也 2'

シュート数

16 7
    71' 山村 和也

ゴールキック

3 15

コーナーキック

7 6

直接フリーキック

17 14

間接フリーキック

3 1

オフサイド

3 0

ペナルティキック

0 0

監督コメント

  • 【ハーフタイム】
    ・前半は、苦しい時間をよく耐えている。後半も粘り強く戦おう
    ・全体的に攻撃のリズムを作ろう
  • 【試合後】
    「相手のホームということ、かつ風下ということもあって、相手の勢いを感じた前半だった。町田の積み重ねてきたサッカーも感じた。それと、今季初めての公式戦、日本のサッカーが初めてという選手もいて、そのスピード感に対して、前半は相手の攻撃にやられて危ない場面も多かった。
    ただ、相手がいいチームということもわかっていたし、開幕戦のアウェイということで、耐える時間も長くなるとは思っていた。耐えたなかで、どうにかセットプレーから決めることができた。攻守のセットプレーがカギになるとも思っていたので、よく決めてくれた。
    あとは、去年は最後の時間帯で足が止まってやられていたこともあった。そういう意味では、今日は、あとから入ってきた選手も含めて最後まで非常に集中していた」

    Q:柿谷曜一朗選手を2列目の右で先発させた狙いは?
    「ある程度、初戦は安全に試合に入ろうということもあって、少し長いボールも2トップに入れながら、前を向いてプレーすることを意図していた。ただ、なかなか拾い切れないのと、距離感も遠くなって、前半はリズムが出なかったので、後半から変えた。今後どうするかということは、控えメンバーも含めて考えたい。また、お互いに精神的に充実した中でやり合う中で、後半はどちらかが足が止まる。その中で、曜一朗の機動力を後半に出したいな、という狙いもあった」

    Q:外国籍選手の状態について。まだフィットしていないようにも見受けられが、現時点での監督の評価は?
    「その通りだと思う。ただ、使わないと伸びないし、日本の速いテンポにも合っていかない。彼らがいいのは、前向きにやろうとしているところ。リカ(ルド・サントス)も他の選手が埋めていないスペースを埋める努力とか、真面目な姿勢がある。セットプレーの守備でも、高さがある。どうにか早い段階でフィットさせていきたい。そういうこともあって、今日もある程度我慢しながら起用した。我慢のしがいのある選手たちだけど、助っ人なので、今のご指摘の通り、まだまだやってもらわないといけない部分もある。メンタル的に、攻守をやるという部分は日本のサッカーにも合ってくると思う」

選手コメント

  • 山村和也選手
    「たくさんシュートを打たれた中、守備の選手が耐えてくれていたので、点を取ることができて、勝てたことは良かった。ただ、試合内容を見ると納得のいく結果ではなかったし、改善するところはたくさんあった。そういうところはしっかり見つめ直して、次につなげていかないといけない。シーズンを通して、どんどん良くしていかないといけない。試合の入りでは硬さもあったし、ミスも多く、流れを作ることはできなかった。自分自身、攻撃でも守備でも、もっと起点になるプレーをしたい。つなぎの部分でも、もっと中心として回せるように貢献しないといけない」

    ブルーノ メネゲウ選手
    「(初のJ2の試合で)勝つことができて良かった。難しい試合で、アウェイで、相手はすごく(勢いよく)来ていたが、いいディフェンスができたし、CKから得点も生まれた。デビュー戦にしては良かったのかなと思う。みんな、頑張ったと思う。ゴールも決まったかなと思ったが、オフサイドの判定だったので、そこはあとで(ビデオを)見てみないとわからない。CKからアシストもできたし、個人としては良かったと思う。ただ、試合ごとにもっと良くなっていければと思う」

    Q:決勝点のアシストについて
    「キャンプ中でも練習していたし、監督からもあのへんに蹴るようにという指示もあった。山村選手も、いい動き出しから決めてくれた」

    Q:練習試合と公式戦の違いについては?
    「感じました。本番だと真剣度も集中力も違う。勝点3がかかっていますから。1得点1得点がリーグ戦を通じて重要になってくる」

    Q:アウェイながら、たくさんのセレッソサポーターが応援にかけつけてくれたが?
    「スタジアムに着いてからも実感したけど、多くのサポーターが(自分たちに)付いていてくれたので、すごくうれしかった。今回、頑張れたのもサポーターのおかげ。来場してくれた人たちだけでなく、テレビを見たりして応援してくれたサポーターのためにも頑張ったというのもある。本当に彼らの支えは大切だと思う」

    山下達也選手
    「こういう展開になることも想定済みではあった。前半は風もあって、難しい対応をしないといけなくなったけど、(GKキム)ジンヒョンも含めてしっかりカバーできたことは大きかった。ブラジル人選手も含めてJ2に慣れていない選手もいるし、最初から簡単にいとは思っていない。後ろは割り切ってプレーしていた。どんな勝ち方であれ、勝点3を取れたのは大きい。選手の気持ちの面でも楽になった部分はある」

    丸橋祐介選手
    「開幕戦で、アウェイで、難しい試合になるというのはわかっていたし、その中で、失点ゼロで抑えて勝つことができたのは良かったと思う」

    Q:今日出た課題については?
    「つなぎの部分でもっとプレッシャーをかけたり、相手をいなせるようなプレーも増やしていかないといけない。もっと連係を高めてやっていかなければいけない。(自身のパフォーマンスも)今日はミスが多かった。切り替えて、次の試合に向けていい準備をしたい」

    松田陸選手
    「プロになって開幕戦に出たのは自分としては初めてで、チームとしても勝たないといけないなか、全体的に硬かった。前半は苦しい時間帯も多かったけど、DFラインは絶対にやられないように、全員で声を掛けながらやっていた。シュートを打たれても、全員で体を張ることは意識していた。(GKキム)ジンヒョンにも助けてもらった。中盤で引っかかることも多くて、上がるタイミングを掴めない部分もあったけど、奪った後にもっとパワーを持って前に出て行く時間を作りたかった。個人的にも、もっとやらないといけないし、上下動ももっとしないといけない」

    キム ジンヒョン選手
    「今日は1点勝負になると思ったし、相手はJ3から上がってきて、いい感じでJ2に入ってきたと思っていたので、難しい試合になるとは思っていたけど、勝てて良かった。今日は開幕戦だし、1試合目をしっかり戦うことが、いい1年にもつながると思ってプレーしていた」

    Q:試合全体を通して、特に前半はジンヒョン選手のすばらしいセーブも光ったが?
    「風も強かったし、前半を0-0で終えることができれば、後半は自分たちの流れにもなると思った。失点しないで折り返せば、みんなも楽になると思ったので、まずは前半の45分をしっかり止めることを意識していた」

    杉本健勇選手
    「セットプレーの重要性は監督からも話があって、まずそこで取れたことは良かった。逆に言えば、流れの中から取れなかった反省はあるけど、チームとしてこの試合を勝ち切れたことは良かった。個人的には悔しさも残ったので、次に向けて切り替えてやりたい」

    Q:キャンプを通して右サイドでやることも多かった中、今日は2トップで先発。監督も、「最初は意図的に長いボールを入れていきたかった」と話していたが?
    「最初はそういう流れでという感じだったけど、あまりうまくハマらなかった。その中で、(GKキム)ジンヒョンも含めて守備の選手が耐えてくれたし、相手の時間帯を耐えることができたことは良かった」

    Q:最後のシュートの場面は?
    「横に選手もいたけど、正直あまり見えてなかったし、チャンスがあったら行きたいな、とも思っていたので、あの瞬間はシュートしか見えてなかった」

    関口訓充選手
    「内容は決して良かったとは言えないけど、勝点3を取ることが一番大事なこと。勝てたことは良かった。ただ、この先、勝ちにつなげていくためには、内容も良くしていかないと勝つ確率も上がってこない。今日みたいな試合を42試合続けたら自動昇格も厳しいと思うし、そこは反省材料として、次に向けて、いい準備をするだけかなと思う。内容は真摯に受け止めて、もう1回、チームとして立て直さないといけない。サブの選手もレギュラーを奪ってやるという気持ちでいると思うし、誰が出てもいいサッカーができるようにやっていきたい」

    柿谷曜一朗選手
    「開幕戦のプレッシャー、楽しみな部分、個人、チームのいろんな思いがあったなかで、お互い重い立ち上がりになった。その中で、ホームの町田は思い切ったプレーをたくさんしてきた。それに耐える状況が続いたことは、僕たちにとって不利な状況が続いた1つ。ただ、その中でも守備陣を中心に全員で耐え抜いて、1つの目的に向かって戦うことができた。これから数多くの試合があるなかで、こういう試合も増えると思うけど、勝ち切ることが必要。どれだけいいサッカーをしても負けたらダメ。いいサッカーをして勝つことが最高だけど、自分たちは何があっても勝つことが必要。常に勝つことだけを意識して、1年間プレーしたい。もちろん、そのなかで僕の得点やアシストが必要になることもわかっている。周りの皆さんも得点を期待してくれていると思う。その期待にも応えられるようにしたい。今シーズン、これだけ注目されたなかで、チームとしてもJ1に上がれるように、自分自身プレッシャーを跳ね除けて力に変えて、またもう一皮、二皮とむけていけるように全力で戦いたい」

    Q:後半から真ん中に入って、少し流れも生まれたが?
    「相手の左サイドは脅威だったし、自分も守備に回る場面が多かったなか、(松田)陸にはすごく感謝している。僕が守備ができない分、あれだけ頑張ってくれたし、声も掛けてくれた。真ん中に行ったことによって、全体的にサポートにも行けるしボールに触る回数も増えた。リカ(ルド・サントス)とも距離が近くなって、この先もっといいプレーができると思う。あと、途中でタマさん(玉田圭司)が入ろうとしていたけど、タマさんが入ってきて流れを変えてくれることもあると思うし、このチームにはすごくいろんな可能性がある。この先、もっと良くなっていくと思う」

試合後記

  • 町田に苦しめられるも、山村和也の移籍後初ゴールで勝利。開幕戦を白星で飾る

    今季、J3から昇格してきたFC町田ゼルビアのホームに乗り込んで迎えた開幕戦。セレッソ大阪は、J3で力を培ってきた町田に苦しめられる時間帯も長かったが、後半に生まれた山村和也の移籍後初ゴールにより1-0で勝利。J1昇格が至上命題の今季を白星でスタートさせることに成功した。

    試合会場である町田市立陸上競技場には歴代最多となる10,112人が詰めかけた。試合前から両チームへの期待感と熱気に包まれた一戦は、前半12分、FKから山下達也が決定機を迎えるも、町田GK高原寿康に阻まれると、以降はセレッソが守勢に回る時間帯が続いた。2トップのリカルド・サントスと杉本健勇にボールが収まらず、後ろも押し上げることができないセレッソは、全体が次第に間延び。ソウザと山村のボランチコンビの役割も定まらず、中盤に空いたスペースを町田に使われてしまう。26分には立て続けにピンチを迎えたが、ここは守護神キム・ジンヒョンが阻止。事なきを得た。それでも、セレッソは落ち着きを取り戻すことができず、前半終了間際にも、町田の谷澤達也と鈴木孝司にフリーでシュートを許してしまった。

    迎えた後半、悪い流れを変えるべく大熊清監督が動いた。前半は右サイドで守備に忙殺されていた柿谷曜一朗をトップ下に、2トップの一角を担っていた杉本を右サイドに配置すると、次第にセレッソの攻撃にもリズムが生まれる。56分、柿谷のドリブルからブルーノ・メネゲウ、杉本とつながり、杉本が放ったシュートが町田ゴールを脅かすと、65分には柿谷のパスからメネゲウが決めたかに思われたが、ここはオフサイドの判定。直後、待望の先制点が生まれた。71分、CKからメネゲウがアウトスイングで蹴ったボールに合わせたのは山村。脅威のジャンプ力で相手DFに完全に競り勝った背番号24が豪快にネットを揺らしてみせた。どうしても欲しかった先制点を手にした瞬間、敵地に詰めかけた大勢のサポーターで埋まったアウェイゴール裏が一斉に歓喜に包まれた。

    得点後は落ち着きを取り戻したセレッソ。80分には、町田市にほど近い多摩市出身の関口訓充が交代で入って試合を引き締め、試合終盤に町田が長身FWの戸島章を入れてくると、セレッソもすかさず中澤聡太を投入して対応。「去年は最後の時間帯で足が止まってやられていたこともあった。そういう意味では、今日は、後から入ってきた選手も含めて最後まで非常に集中していた」と指揮官も称えるなど、セレッソは最後まで集中力を切らすことなく、1-0で勝ち切った。

    試合全体を見ると、先発11人中7人が新加入選手のセレッソはまだまだ完成形には程遠く、攻守に課題も残ったが、何より大事な勝点3を掴むことには成功した。キャプテンマークを巻いて味方とコミュニケーションを取り続け、攻守に奮闘した柿谷も、「ホームの町田さんは思い切ったプレーをたくさんしてきたけど、セレッソも守備陣を中心に全員で耐え抜いて、一つの目的に向かって戦うことができた。これから、数多くの試合がある中で、こういう試合も増えると思うけど、勝ち切ることが必要。どれだけいいサッカーをしても、負けたらダメ。いいサッカーをして勝つことが最高だけど、自分たちは何があっても勝つことが必要」と話した。

    値千金の決勝点を決めた山村自身、「守備の選手が耐えてくれていたので、点を取ることができて、勝てたことは良かった」と安堵の表情を見せつつも、「試合内容を見ると、納得のいく結果ではなかったし、改善するところはたくさんあった。そういうところはしっかり見つめ直して、次につなげていかないといけない」と、勝利にも浮かれることなく引き締めた。

    やはり、J2は甘くない。改めて実感したそんな思いと共に、勝利でシーズンをスタートさせることができた安堵感に胸をなでおろす。セレッソにとって、そんな2つの思いが交錯する町田との開幕戦となった。

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