FC岐阜
GK | 21 | 太田 岳志 | |
DF | 2 | 阿部 正紀 | |
DF | 20 | 岡根 直哉 | |
DF | 3 | 高木 和道 | |
DF | 5 | 関田 寛士 | |
DF | 17 | 野垣内 俊 | 72 |
MF | 19 | 益山 司 | 80 |
MF | 15 | ヘニキ | |
MF | 6 | 髙地 系治 | |
FW | 7 | ロドリゴ | |
FW | 24 | 難波 宏明 |
サブ
GK | 22 | 常澤 聡 | |
MF | 8 | 宮沢 正史 | |
MF | 14 | 太田 圭輔 | |
MF | 27 | 苅部 隆太郎 | |
MF | 28 | 水野 泰輔 | |
FW | 11 | 遠藤 純輝 | 72 |
FW | 33 | レオミネイロ | 80 |
監督 | ラモス 瑠偉 |
監督コメント
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【ハーフタイム】
・後半、勝負をかけよう!
・中盤でもっとボールが拾えるように
・最終ラインの裏を狙っていこう -
【試合後】
「非常に難しいゲームだった。両チームにとって同じだが、ピッチコンディションが非常に悪く、ボールをつなぐサッカーは一切できない試合となった。その中で、セレッソの選手たちは割り切って、今日のピッチに合わせて、やるべきことを考えながら戦い抜いて、勝利を勝ち取った。心から、おめでとうという言葉を送り、称えたい。先日、ジェフとの試合でも非常にいい内容ながら引き分けたが、今日のゲームはまたまったく試合の中身の違う中で相手も非常にタフに戦うバトルが繰り返された。その中で、きっちり勝利を収めたチームを改めて称えたい。この試合で、より一層強くなったと思う」
Q.茂庭選手をDFラインの前で途中起用した意図は?
「茂庭は試合の流れを読める選手であり、クオリティーも高い。ハーフタイムに起用の意図は伝えていたが、茂庭をあのポジションで起用した意図を一言で言えば、山口蛍、長谷川アーリアジャスール、扇原貴宏の3人に、より前のポジションを取らせたかった。セカンドボールをしっかり拾うこと、相手に前からプレッシャーをかけること。当然、相手は長いボールを蹴ってくる。その後のセカンドボールを拾う意味で、中盤をより厚くしたい、という意図があった。リベロ的なポジションではなく、あくまで、CBの前のフォアリベロのような位置に投入した」
Q.得点したフォルラン選手とカカウ選手の評価は?
「申し訳ないが、監督という立場で、この場で個人の評価をすることは控えたい。あくまでチーム全体の話をさせていただく。今日のようなタフなコンディションで戦い抜いて、最後まで戦う姿勢を崩さなかった選手たちを心から称えたい。もう一つ付け加えると、相手チームに対しても、心から称えたい。非常に見事だった。チームとしては厳しい状況に置かれている中、最後まで強い気持ちを見せて、諦めない姿勢を貫いた。そういう彼らと対戦して勝利を収めたことは、我々の勝利の価値を、より高める」
選手コメント
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フォルラン選手
(難しいピッチでの試合の中、先制点が持つ意味が大きかったと思うが?)本当に難しい試合で、サッカーの質は問えないゲームだった。相手のミスを生かしたチームが勝つ、という典型的な試合になった。これだけピッチに水が溜まっていると、つなぐことはできない。今日はできるだけシンプルにプレーしないといけなかった。強いパスを蹴らないといけなかった。
(ゴールシーンは思い切り蹴り込んでいたが、かなりストレスも溜まっていた?)うれしくて、思わずああいうキックになった(笑)
(得点後は『P』マークのパフォーマンスも出ていたが、奥さんも来ていた?)そうだね、今日も来ていたよ。
カカウ選手
(見事なループシュートでした)ありがとう(笑)うまく決まったかな、と思う。この前の試合で初ゴールが決められて、うれしかったのと同時に自信もついた。今日のゴールも、難しい試合展開の中で勝利につながるゴールだったという意味で、とてもうれしかった。(ピッチコンディションも含めながら、ループシュートを選択した?)水が溜まっていて、ボールが止まった。選択肢があまりなく、ボールを運ぶこともできなかった。GKの動きももちろん見たし、ループしかない、という判断だった。それがうまく決まった。
山口 蛍選手
グラウンドもああいう状態だったので、ある程度割り切って戦った。失点ゼロで終わりたかったし、全員が集中して守れたことはよかった。危ないシーンもあったけど、全員が体を張って防げたと思う。つなぐ意識もあったけど、それだけでは無理だし、チームとして、裏のスペースに蹴って、というやり方を通した。
山下 達也選手
危ないシーンもあったけど、失点ゼロで終われてよかった。
(危ない場面には常に山下選手がいた印象だが?)ホンマですか?まぁでもそういうところに顔を出すのが自分の仕事なので、これからも集中して守りたい。
(このピッチコンディションで)割り切らないといけない試合だった。どんな内容であれ、しっかりと勝ち点3を取れたのでよかった。
染谷 悠太選手
ウチは失点ゼロで抑えたら前は点を取ってくれる。前節も4失点していたので、今日はしっかりゼロで終えられてよかった。
(何度クロスを上げられても、しっかり跳ね返せた?)そうですね。跳ね返す、守る、ということが求められていたので、その仕事ができてよかった。
茂庭 照幸選手
(あまり見たことのない位置でプレーになったが?)そうですね(笑)戦術的な交代だった。
俺に何を求めるというよりも、まずはしっかり跳ね返すこと。そして、中盤の3人を前に出すこと。結果的にそれが2点目につながったので、監督はさすがだな、と。
(難しいピッチコンディションで勝ち切ったことは自信になる?)そうですね。相手の方が得意としている部分で戦って勝てたことは大きい。去年欠けていた部分はそういうところだと思う。球際で競り負けないとか。そういうところをしっかりやれば、クオリティーの高さは出る。それが今日の2-0という結果につながったと思う。
試合後記
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一致団結したFC岐阜とボールが止まるピッチ。2つの敵を破ったセレッソ大阪が、今季初のアウェイ戦勝利を掴む
「俺達は共に闘う、漢を見せてくれ」。FC岐阜のサポーター席に掲げられたメッセージだ。一致団結した相手の心意気に加え、水が溜まりボールが走らないピッチコンディション。今節は、セレッソ大阪にとって2つの試練が待ち受けていた。もちろん環境面は両チーム同じではあるが、初めからやるべきことを徹底して試合に臨んだFC岐阜が悪条件を最初に味方につけた。セレッソは前節のジェフユナイテッド千葉戦と同様、セカンドボールを拾われ、クロスを受ける展開が続く。相手のCKやFKも増える中、センターバックの山下達也と染谷悠太、GKの丹野研太が懸命のプレーでゴールを割らせなかった。
ボールをつなげない条件下。スコアが動くとすれば、クロスをDFが処理ミスすることや、ミドルシュートをGKがファンブルすること。事故的な要素で決まる匂いは漂っていた。ある種、我慢比べの様相を呈した中、最初に致命的なミスを犯したのが岐阜だった。66分、丸橋祐介のフィードに反応したFC岐阜のセンターバックとGKが交錯。ボールはゴールへ転がり、フォルランが押し込んだ。重苦しい雰囲気を打破する先制点はセレッソに入った。直後、パウロ・アウトゥオリ監督は茂庭照幸を投入。DFラインの前に配置し、中盤を厚くする。82分には、椋原健太のフィードに対する岐阜DFのクリアが後ろに流れたところを拾ったカカウが技ありのループシュートで追加点。この2点目で勝負は決まった。
「相手のミスを生かしたチームが勝つ、という典型的な試合」。試合後のフォルランの言葉がこの試合を的確に表現しているが、呼び込んだのはチームの力だ。前節4失点を喫した守備の反省を受け、今節は球際が課題となる中、「もっと行かないといけない」と前節終了後に言葉を残した山口蛍自身、味方のミスを豊富な運動量でカバーするなど率先してチームメートに示すと、今季初スタメンの椋原も奮闘。山下は危ない場面に顔を出し続けた。気持ちの入ったFC岐阜の攻撃を防いだからこそ生まれた2得点。であるがゆえに、試合後、得点したフォルランとカカウの評価を問われた際にアウトゥオリ監督も、「今日のようなタフなコンディションで最後まで戦う姿勢を崩さなかった選手たちを心から称えたい」とチーム全体の奮闘ぶりを称賛した。
降りしきる雨にボールが止まるピッチ。ゴラッソ連発でスペクタクルに溢れた前節とは全く違う展開となったが、これもまたフットボール。足場が悪い中でも苦にしないフォルランや山口といった代表クラスの選手たちの技術を堪能する楽しみもあった。両チーム、中盤を省略したサッカーとなり、両ゴール前の質で決着が着いたとも言えるこの試合だが、アウトゥオリ監督は相手チームに対しても「最後まで強い気持ちを見せて、諦めない姿勢を貫いた。見事だった」と称えた。敗れたFC岐阜にとっても、今後につながる一戦になったはずだ。
シュート数
9
6
- 岡根 直哉(1)
- 関田 寛士(1)
- 野垣内 俊(1)
- 髙地 系治(1)
- ロドリゴ(2)
- 難波 宏明(3)
- フォルラン(1)
- カカウ(3)
- 玉田 圭司(2)
ゴールキック
11
10
コーナーキック
13
4
直接フリーキック
15
17
間接フリーキック
0
2
オフサイド
0
1
ペナルティキック
0
0