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Match Review

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2022-09-14/ 劇的な勝利を飾った明治安田生命J1リーグ第29節・サガン鳥栖戦から中3日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、浦和レッズとの延期分のJ1第26節に挑んだ。9月に入り、7連戦の4試合目。過密日程となったが、鳥栖戦から先発の変更は1人のみ。アダム タガートがメンバーから外れ、リーグ戦5試合ぶりに山田寛人が先発を果たした。
立ち上がり、鈴木徳真が中盤でボールを引っかけて、加藤陸次樹から山田へ渡ってチャンスになりかけると、9分にも、加藤がファウルを受けてFKを獲得。13分には、スローインを受けた加藤が持ち運び、フィニッシュまでいくなど、悪くない入りを見せたセレッソ。ボールを保持する浦和に対し、ファーストディフェンダーが守備のスイッチを入れ、連動したコンパクトな[4-4-2]で対応。浦和のビルドアップを制限し、躍動するスペースを消すことにも成功した。すると、24分、試合を動かす先制点を獲得。自身が倒された得たFKを鈴木が素早く始めると、為田大貴がドリブルで持ち運び、右足アウトサイドでファーへクロス。「信じて走り込んだ」加藤がダイレクトで合わせ、ネットを揺らした。
浦和の一瞬の隙を突いた鮮やかなカウンターで先制したセレッソは、2分後にも決定機。今度は毎熊晟矢がプレスをかけ、奥埜博亮がボールを奪うと、山田、毎熊とつなぎ、毎熊のクロスに再び加藤がシュート。ただし、ここは惜しくもクロスバーを越えた。前半は浦和のシュートをセットプレーからの1本に抑えたセレッソが、リードしたまま折り返した。
後半開始から、浦和は一気に3選手を交代。ダヴィド モーベルグや酒井宏樹といった主力が出てくると、セレッソはブロックの位置をさらに押し下げられ、守勢に回る。ただし、中はしっかりと締め、ボールを外に出させると、そこから入るクロスはマテイ ヨニッチと鳥海晃司がしっかりはね返す。後半の立ち上がりは立て続けにCKも与えてしまったが、ここでも集中力は高く、山田や毎熊も懸命にクリア。浦和にいい形で競らせない。57分には、山田に代わり清武弘嗣がピッチに入る。試合後、「状況を見て、押し上げるなら全体で押し上げる、行かないなら、裏に蹴って、割り切ってブロックを作ることを意識した」と話した背番号10だが、ここからセレッソは、縦に急いで間延びし、カウンターから失点を重ねたJ1第27節・北海道コンサドーレ札幌戦の反省を生かすように、慎重かつ繊細に試合をコントロール。
後半はアディショナルタイムのブルーノ メンデスの1本以外、流れの中からシュートは打てなかったが、守備の組織も崩れることなく、浦和のシュートも3本に抑えた。最終的に、浦和に許したシュートは4本、決定機はゼロだった。「ボールは握られる時間も長かったですが、守備でゲームをコントロールできたと思います」と指揮官も総括したように、前線からの連動した守備が最後まで機能しての、ウノゼロ勝ちを収めた。
リーグ2連勝を飾ったセレッソは、鹿島アントラーズを抜いて4位に浮上。目標とする3位以内も再び見えてくる位置まで上がってきた。次節は中2日で再び敵地でのジュビロ磐田戦。選手のコンディションは気掛かりだが、チームの総力を挙げて、3連勝を目指す。

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