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【5/2 G大阪戦】Match Review

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2021-05-02/ 大阪府に発令された緊急事態宣言により、無観客でのリモートマッチとなった明治安田J1リーグ第12節・ガンバ大阪戦。サポーターがいないリーグ戦41回目の大阪ダービーは寂しさも感じさせたが、ヤンマースタジアム長居のバックスタンドは鮮やかなピンク色に染まり、“OSAKA”の文字が浮かび上がった。「ピンクに染まっているスタジアムで、ホームの雰囲気、人がたくさん入っているような雰囲気を作っていただいたので、自分たちとしてはやり易かった」と中島元彦も試合後に話したが、クラブ、サポーターが“今、できること”を形にしたコレオグラフィーは、大阪ダービーを戦う選手たちを勇気付けた。
直近のリーグ戦から間が空いたため、注目されたスタメンは、チアゴとダンクレーが加入後初出場・初先発を果たし、第6節の湘南ベルマーレ戦以来の出場となる坂元達裕も復帰。ベンチには、アダム タガートも入った。試合は序盤、開幕戦以来の[4-3-3]システムで臨んできたガンバに攻め込まれる場面もあったが、セレッソもすぐに反撃。5分、オフサイドでノーゴールにはなったが、坂元のパスから裏を取った大久保嘉人がネットを揺らすと、続く9分にも、藤田直之のFKから大久保に決定機。ただし、今度はGK東口昭順に止められた。17分には、藤田のロングスローのこぼれ球を拾った清武弘嗣がミドルシュート。強烈な弾道だったが、ここもGKに防がれた。
復帰した坂元の存在もあり、いい形でセレッソがゴールに迫ったが、18分にアクシデント。相手DFとの競り合いの中で大久保が負傷。交代を余儀なくされ、23分、急遽、アダム タガートがピッチに入った。直後の25分、セレッソはCKの流れからピンチを招くも、キム ジンヒョンが好守でゴールを割らせない。ガンバの出方も把握した給水タイム以降はセレッソがボール保持率も高め、より相手ゴールに迫ると、42分、豊川雄太のクロスが相手DFのハンドを誘い、PKを獲得。先制のチャンスだったが、豊川のキックはポストを直撃。前半は押し気味に試合を進めながら0-0で折り返した。 後半も一進一退の入りから、徐々にペースを掴んだのはセレッソ。63分、中島元彦と加藤陸次樹が同時投入されると、74分、セレッソが先制に成功。ダンクレーが高い位置でボールを奪うと、清武のクロスを豊川が競り、こぼれたところを藤田がダイレクトで縦にパス。左サイドで受けた中島がゴール右隅に見事なシュートを決め、試合を動かした。
後半はほぼガンバにチャンスを与えていなかっただけに、これで勝利が近づいたかに思われたが、82分、相手のシュートが加藤の手に当たったとされて与えたPKをパトリックに決められ、同点に追い付かれた。 その後は攻勢に出たガンバの攻撃をしのぎつつ、2点目を奪うべく最後まで攻めたセレッソだが、試合はこのまま終了。優勢に進め、待望の先制点も奪っただけに、勝ち切りたい試合ではあったが、ゴール前に立ちはだかったチアゴ、ダンクレーの存在感や、坂元の復帰など、今後に向けた明るい好材料も多かった。下を向くことなく歩みを進め、次節の名古屋グランパス戦に挑みたい。

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