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【Match Review 鹿島戦】“ロティーナ・セレッソ”のラストマッチ。ACL出場の可能性を残す4位でフィニッシュ

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2020-12-19/ いよいよ最終節を迎えた明治安田生命J1リーグ。ここまで勝点59を重ねて4位のセレッソ大阪は、同58で5位の鹿島アントラーズのホームに乗り込んでの一戦となった。セレッソのスタメンは、前節から2人変更。木本恭生が2試合ぶりに復帰し、高木俊幸が21試合ぶりの先発。3バックでスタートし、坂元達裕が右ウィングバックに入った。
立ち上がり、ボールが落ち着かずにバタついたセレッソだが、鹿島のセットプレーをしのぐと、6分、藤田直之のパスから清武弘嗣が巧みなトラップで前を向き、シュート。最初のチャンスを作ると、セットプレーから木本、片山瑛一がヘディングでゴールに迫る。
その後は再び鹿島に押し込まれると、16分、右サイドを破られ、ピンチを迎える。ただし、エヴェラウドのシュートはポストを直撃。事なきを得た。鹿島にボールを持たれる時間こそ長かったセレッソだが、しっかりと守備のポジションを取り、鹿島に攻めの形を作らせることなく対応。奪ったボールをつなげず、チャンスこそ少なかったが、前半を無失点で折り返すことに成功した。
後半、ロティーナ監督は高木に代えて松田陸を投入。松田が右ウィングバックに入り、坂元が1列上がり、2シャドーの一角に入った。前半は序盤を除いてシュートシーンを作れなかったセレッソだが、後半は鹿島が前に出てきた裏を突き、チャンスを量産。
51分、坂元のパスに豊川雄太が抜け出し、最初の決定機を作ると、55分にも坂元がドリブル突破から相手ゴールを脅かす。60分、豊川に代わって柿谷曜一朗が1トップに入ると、その直後、松田の鋭いクロスに柿谷が飛び込むも、わずかに合わず。65分には、藤田のパスから清武が裏を取り、清武のクロスに柿谷が合わせて決定機も、シュートはクロスバーを越えた。
その後は鹿島にボールは持たれるも、前半と同様、引く時は[5-3-2]で構えるセレッソは相手にスペースを与えず、クロスも跳ね返す。すると、再び決定機。79分、柿谷がドリブルで運び、松田とのワンツーで抜け出すと、GKとの1対1に。完璧にDFの背後を取った形だったが、シュートはGKに防がれてしまう。好機を逸したかに見えたが、4分後、ついにセレッソが試合を動かした。
キム ジンヒョンのゴールキックに片山が競り、こぼれたボールを清武が拾って前線の柿谷へパス。受けた柿谷が放ったシュートはDFにブロックされたが、跳ね返りを拾った松田が右足から左足に持ち替えて見事なコントロールショットを放つと、これがゴールに吸い込まれてセレッソが先制に成功した。
守備で失点ゼロに防ぎつつ、土壇場で先制する理想的な試合運び。時計の針も刻一刻と終了へと近づいていたが、90分、鹿島のロングボールにDFが競ったこぼれ球をエヴェラウドに決められ、同点に追いつかれる。後半アディショナルタイム、さらに鹿島の猛攻を受けたセレッソだったが、キム ジンヒョンが何度もスーパーセーブを見せてゴールを死守すると、最後のシュートはポストにも救われ、タイムアップ。スコアは1-1で終わったが、セレッソとしては順位を逆転されることなく、4位を守った。この結果により、天皇杯の結果次第で、セレッソは来季のACL出場を手にする権利を得た。2年間、チームを強くすることに力を注いできたロティーナ監督のセレッソでのラストマッチ。最後は選手、スタッフ、サポーターに笑顔が広がり、“ロティーナ・セレッソ”の幕を閉じた。

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