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【Match Review G大阪戦】40回目の大阪ダービーは、セレッソが優勢に進めるも、白熱の攻防でドロー決着

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2020-11-03/  リーグ戦では40回目となる大阪ダービー。これまで幾多の激闘が繰り広げられてきた互いのプライドを懸けた戦いが、ホームのヤンマースタジアム長居で行われた。中断期間明け、リーグ再開初戦も大阪ダービーだったが、この時はまだ無観客。パナソニックスタジアム吹田には、選手やスタッフの声、ボールを蹴るプレー音のみが響いていたが、今節はスタジアムに2万人近い観客が入り、ピンクと青黒で埋め尽くされた光景は壮観だった。 試合前には、歌手の天童よしみさんによる『セレッソ大阪 アンセム』独唱も行われ、さらにプレミア感はアップ。最高潮の盛り上がりで迎えた一戦は、試合開始からセレッソ大阪がゲームを支配。しっかりとボールを握り、相手を動かすと、左サイドでは清武弘嗣が起点となり、右サイドでは坂元達裕に加え、ケガから4試合ぶりに戻ってきた松田陸がビルドアップの質を高め、サイドを支配。11分には、松田のパスに抜け出した坂元がDFを振り切り、中へクロス。チャンスを迎えると、20分には丸橋祐介のクロスに豊川雄太が飛び込み、得点に迫る。
いい流れで試合を進めていたセレッソだが、32分、ガンバ大阪にワンチャンスを生かされ、失点。それでも2分後、すぐさま同点に追いつく。清武が倒されて得たFKを丸橋が蹴ると、ファーサイドの木本恭生へピタリと合う。木本のボレーシュートはクロスバーを直撃したが、跳ね返りを豊川が詰めて、ネットを揺らした。豊川の3試合連続となるゴールで勢い付いたセレッソは、ここから一気に相手ゴールへ襲い掛かると、40分に決定機。坂元と豊川で右サイドを崩し、最後は豊川のマイナスのクロスに藤田直之がフリーで合わせたが、惜しくもシュートは枠の外。直後にセレッソも決定的なピンチを招いたが、GKと1対1になった宇佐美貴史のシュートはキム ジンヒョンがビッグセーブ。白熱の前半はあっという間に45分が過ぎ、スタジアムがどよめきに包まれた中、1-1で折り返した。
後半、立ち上がりは守勢に回ったセレッソだが、決定機は与えることなくしのぐと、63分、豊川に代わって柿谷曜一朗がピッチに入る。ここから、試合の流れが徐々にセレッソへ傾く。70分には、惜しくもオフサイドにはなったが、清武と柿谷の華麗なコンビネーションでゴールに迫ると、82分には、松田のスルーパスに柿谷が抜け出してチャンス。85分にも、丸橋、清武、柿谷でサイドを崩し、最後はレアンドロ デサバトがシュート。90分には、丸橋のパスに抜け出した奥埜博亮がペナルティーエリアの外ギリギリで倒されるなど、セレッソは終盤、怒とうの攻撃を展開。後半アディショナルタイムには、片山瑛一のロングスローから清武がオーバーヘッドキックでゴールを狙ったが、わずかに枠を外れた。
試合はこのまま1-1で終了。99年以来となる大阪ダービーの“シーズン・ダブル”こそ達成できなかったが、集まった多くのサポーターの前で、素晴らしい戦いを見せたセレッソの選手たち。大阪ダービーらしい、熱気に包まれた空間に大きな拍手が沸き起こり、40回目の大阪ダービーは、その幕を閉じた。

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