ディオン クールズ
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DF

DION COOLS

ディオン クールズ
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  • 年齢29
  • リーグ戦
    総出場試合数
    0

PROFILE
プロフィール

  • 名前ディオン クールズ(ディオン クールズ)
  • 生年月日1996/06/03(29歳)
  • 出身地マレーシア
  • 身長/体重185cm / 77kg
  • ポジションDF

PLAYER'S HISTORY
インタビュー

-幼少期~学生-

ベルギー人の父親とマレーシア人の母親のもとで生まれました。両親ともサッカーが好きで、ベルギーで暮らしていた幼少期からボールを蹴っていました。最初に入ったクラブはテンポ・オーファーアイセという地元のクラブで、家から5分ぐらいで通える距離にありました。正直、この頃の記憶はあまりないのですが、両親が撮ってくれた当時の映像を見ると、楽しそうにボールを蹴っていましたね(笑)。10歳の時にOHルーヴェンにスカウトされました。このクラブも家から近かったです。両親は勉学にも熱心だったので、このクラブが家から遠かったら、行かせてもらえなかったと思います。ルーヴェンはトップチームも1部でアカデミーのレベルも高く、施設も良かった。両親も気に入ってくれました。最初の練習は緊張したことを覚えています。最初のクラブとは異なり、各地から上手い選手が集まっており、競争力も高かったので。15歳でRSCアンデルレヒトに移籍しました。というのも、ベルギーはトップチームとアカデミーのカテゴリーが連動しており、14歳の時にルーヴェンのトップチームが2部に降格してしまい、それに伴い、アカデミーのカテゴリーも下がったんです。それがきっかけで、誘われていたアンデルレヒトに移籍することになりました。ただ、このクラブは家から片道2時間と遠く、毎朝6時に家を出て、学校で勉強して、練習して、家に帰るのが22時ごろでした。そのルーティンが大変だったのと、1年でルーヴェンのトップチームが1部に復帰したので、またルーヴェンのアカデミーに戻ることになりました。

アカデミー時代、ルーヴェンでは10番もしくはストライカーのポジションでしたが、アンデルレヒトでCBになりました。攻撃のポジションが恋しかったです(笑)。なので、今でも攻めることは好きです。16歳でルーヴェンに戻ってからもポジションは後ろのままで、U-21のチームでプレーしました。その後、18歳でプロ契約することができました。ただ、実はこの時、再びトップチームが2部に降格してしまい、ルーヴェンでプロになるか少し迷いました。他のクラブからも好条件でオファーをもらっていたので。それでも、振り返ると、ルーヴェンでプロになったことは良い決断だったと思います。やはり地元のクラブなので思い入れはありますし、家族も喜んでくれたので。今でもルーヴェンの人たちとは連絡を取っていますし、応援しています。

-プロ以降-

プロ1年目、2014-15シーズンは2部でのプレーだったのですが、試合に出ることができて、チームを1部に上げることもできました。アカデミーからずっとお世話になったクラブだったので、昇格に貢献できて嬉しかったです。プロ2年目の15-16シーズンは、クラブ・ブルッヘに移籍します。ベルギーの中でもビッグクラブだったので嬉しかったですが、家族はクラブ・ブルッヘのライバルであるアンデルレヒトを応援していたので、気持ちは少し複雑でした(苦笑)。自分自身、クラブ・ブルッヘに入ったからには、もうアンデルレヒトには移籍できないと腹を括りました(笑)。1年目は、自分がプレーしていた右サイドバックに素晴らしい選手(トーマス ムニエ)がいたので、なかなか試合に出ることはできなかったのですが、クラブ・ブルッヘで初めて出た試合、欧州チャンピオンズリーグの予選3回戦(パナシナイコスFC戦)ではゴールとアシストができました。その後、プレーオフではマンチェスター・ユナイテッドと戦い、敗れはしたのですが、オールド・トラッフォードで試合をしたことが強く印象に残っています。ちなみに欧州チャンピオンズリーグでは、18-19シーズンでは香川真司選手が所属していたドルトムントとも対戦しました。クラブ・ブルッヘでのプレーは自分にとってはチャレンジでしたが、1シーズン目からリーグ優勝を経験できました。2シーズンから左もしくは右のサイドバックでレギュラーを掴み、試合出場を重ねることができました。3シーズン目もリーグ優勝しました。技術やフィジカルだけではなく、人間としても大きく成長できた5年間でした。

2020年の1月にデンマークFCミッティランへ移籍します。国内では強豪だったので、このクラブでも優勝を経験できました。ただし、ベルギーから初めて離れる寂しさもあった中で、加入した直後にコロナ禍に見舞われ、行動も制限され、英語を話せる人もあまりいなかったので、辛い時期でもありました。途中で自分を呼んでくれた監督が交代になり、そこからは、いいシーズンとは言えない時期も過ごしました。デンマークではケガもしてしまい、ネガティブな状況が続きました。そうしたこともあり、22年に一度ベルギーに戻り(SVズルテ・ワレヘムに期限付き移籍)、9月にはチェコ(FKヤブロネツ)に移籍します。このクラブでプレーしたのは4ヶ月だけでしたが、いい経験ができました。ここで少し代表も話もすると、21年の6月にマレーシア代表としてデビューしました。U-21まではベルギー代表としてプレーしていたのですが、フル代表はマレーシアを選びました。その理由としては、ベルギー代表は競争のレベルも高く、フル代表に呼ばれたとしても3、4キャップが限界だろうなと思ったからです。さらにマレーシア代表の方が自分のことを必要としてくれていると感じましたし、リスペクトもしてくれました。自分をより必要としてくれる代表を選ぶことにしました。決断するにあたって、迷うことはなかったです。両親も自分の決断を尊重してくれました。

キャリアの話に戻しますと、23年の1月にブリーラム・ユナイテッドFCに移籍します。母がマレーシア人ということもあり、アジアでのプレーにも興味を持っていました。経済的にもタイは外国籍選手に対する待遇が良く、それもブリーラム移籍を決断した理由です。このシーズン、自分は途中から加入したのですが、3つのタイトルを獲得できました。続く23-24シーズン、24-25シーズンもリーグ優勝して、3連覇を成し遂げました。ブリーラムに移籍する前に結婚して、タイには家族と行ったのですが、皆さんオープンに受け入れてくれて、私生活でもポジティブな思い出ばかりです。とてもいい時間を過ごせました。ちなみに、2シーズン目の23-24シーズンはアーサー パパス監督のもとでプレーしました。当時から観客を楽しませる攻撃的なフットボールを志向されていましたが、当時のブリーラムにはボスのアイディアを体現できるだけのスカッドが揃っておらず、彼にとっては難しいシーズンになったと思います。ピッチの状態も日本のように良い環境ではなく、彼が志向するスタイルを発揮し切れなかった。このシーズンもリーグ優勝はできたのですが、彼は1シーズンでブリーラムを離れることになりました。ブリーラムでは、ACLにも2度、出場できました。特に昨シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリートでは、ヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、川崎フロンターレとも対戦しましたが、いずれも勝つことができず、アジアにおける日本のレベルの高さを感じました。そのリーグで自分がどこまでできるか示したいというモチベーションも、今回セレッソ大阪への加入を決めた理由の一つです。セレッソからオファーを受けた時は、すぐにチャレンジしようという気持ちになりました。ブリーラムでは獲れるトロフィーはすべて勝ち取ったので、新しいチャレンジをしたい思いが湧いてきました。家族も日本や大阪に興味を持っており、自分がJリーグに行くことに賛成してくれました。パパス監督やクラブの方々が熱心に誘ってくれたことも大きかったです。実際にセレッソに入って感じた印象は、チーム全員が高いレベルで競っている、ということです。誰が試合に出ても戦えるチームだと思います。人間的にもみんな明るくてフレンドリーに接してくれます。自分自身、グラウンドに立てばリーダーシップを発揮しようと心掛けていますが、ピッチを離れたら落ち着いた人間です。これから時間をかけて、さらに仲を深めていきたいです。サッカーにおいても、ボールを保持してアグレッシブに攻めるボスのフットボールは自分も好きですし、彼が自分に求めていることも分かっています。ポジションは、センターバック、サイドバック、ウィングバックと、後ろのポジションであれば、どこでもプレーできます。攻撃ではアグレッシブに攻めてゴールやアシストをすること、守備ではクリーンシートに貢献することが自分の仕事だと思っています。セレッソで成し遂げたい目標は、もちろんチャンピオンになることですが、今シーズンに関しては、ひとまずトップ3を目指します。間違いなく、そこに食い込んでいけるチームだと思っています。これまで所属したクラブの多くで優勝を経験しました。セレッソでもいいパフォーマンスを見せて勝利に貢献したいと思っているので、応援よろしくお願いします!


CAREER
経歴

OHルーヴェン(ベルギー) → クラブ・ブルッヘ(ベルギー) → FCミッティラン(デンマーク) → SVズルテ・ワレヘム(ベルギー)※期限付き移籍 → FKヤブロネツ(チェコ) → ブリーラム・ユナイテッドFC(タイ)

NATIONAL TEAM HISTORY
代表歴

U-18ベルギー代表、U-19ベルギー代表、U-21ベルギー代表、マレーシア代表
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