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Match Preview

  • 10/14 鳥取戦
  • メディア

ルヴァンカップ3回戦は敵地でのガイナーレ鳥取戦。J2、J1クラブを撃破して勝ち進んできた相手に油断を排除して挑む

直近の公式戦、横浜F・マリノスとの明治安田J1リーグ第9節から中3日。セレッソ大阪は、Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド3回戦に挑む。相手はJ3リーグに所属するガイナーレ鳥取。舞台は鳥取のホーム、Axisバードスタジアム。キックオフは14日19時となっている。

鳥取は1回戦ではRB大宮アルディージャに3-1、2回戦ではV・ファーレン長崎に2-0で勝利。J2、J1クラブを立て続けに撃破して3回戦進出を果たしている。ボール保持こそ2試合とも相手を大きく下回りながら、堅い守備と鋭い攻撃で得点を重ねるその戦いぶりは、見事の一言に尽きる。決してフロックではなく、内容的にも勝利にふさわしい攻守を示してきた。システムはアンカーを置く3-5-2。長崎戦の先発の平均年齢は22.9歳。若さを武器に前線からのプレスは鋭く、ディフェンスラインも押し上げて、全体をコンパクトに保つ。攻撃は速攻がメインだが、中でも大宮戦で2得点、長崎戦で1得点を決めた19番・山本颯太の突破は鋭い。セレッソとしても、彼にボールが入った際は早めに潰したい。試合展開としては、やはりセレッソがボールを握る時間は増えるだろう。パススピードを上げて相手を動かし、ギャップに入り込んでいくとともに、個でも仕掛けて相手の守備にズレを生み出したい。下位カテゴリーとの対戦の鉄則としては、相手が慣れる前に仕留めること。最初のチャンスからゴールへの意識を高めて先制点を奪いたい。その上で、天皇杯3回戦・鹿児島ユナイテッドFC戦のように、攻から守への切り替えを早く、相手の攻撃回数を減らし、貪欲に追加点を狙っていきたい。



この一戦に特別な思いを持って臨む選手が井上黎生人。鳥取は高校卒業後、プロとして入ったクラブ。最初の2シーズンは出場機会が少ない苦しい時期も過ごしたが、自身も「大きかった」と語る森岡隆三監督との出会いをきっかけに3年目の2017年に出場機会を増やすと、最後の2シーズンはリーグ戦全試合に出場。大きな成長を遂げた。そこからJ2、J1と戦うカテゴリーを上げてステップアップを果たし、古巣凱旋となる。浦和レッズに所属していた2024年にもルヴァンカップで鳥取と対戦。ただし、この試合ではベンチ入りはするも出場機会は訪れなかった。それだけに、「今回、出れるチャンスがあれば、プレーしている姿を見せたい気持ちは強い」と試合へ向けて気持ちを高めている。鳥取での6シーズンについては、「今の僕を作ってくれたのは、まさしくガイナーレでの6シーズンがあったから。その中で、勝つ喜び、得点を決める喜び、たくさん失点に絡んで最下位で終わった悔しいシーズンもありました。本当に色んな経験ができて、言葉では言い表せないぐらい感謝しています」と言葉を噛みしめながら話した。直近の公式戦4試合は3バックの中央に入り、予測を生かしたカバーリングやブロックで奮闘。4試合で2失点と守備を支えている。今回の一戦に向けても、「リスク管理、カウンター対応、準備のところは、誰が出てもしっかりやらないといけない」と引き締める。ここから中2日でリーグ戦も控えている日程。直近の横浜FM戦から先発は大幅に入れ替わることが予想される。攻撃陣では、鹿児島戦でゴールを決めた阪田澪哉、同じく鹿児島戦の1点目の起点になった上門知樹らプレーに飢えている選手たちの躍動にも期待したい。

鳥取は天皇杯でも2回戦で名古屋グランパスを3-1で撃破。東京ヴェルディとの3回戦ではPK戦の末に敗退したが、90分では0-0。今シーズン、J1のチームと3度対戦し、90分では1度も負けていない。「一言で言うと、強いと思います」と井上。「ただ、僕たちセレッソ相手に同じことはさせないつもりです」とキッパリ。勢いに乗る相手をしっかりと倒し、ルヴァンカップのタイトル獲得へ向けてまた一歩、前進していきたい。



試合前日コメント

パブロ マチン監督



Q:ガイナーレ鳥取はルヴァンカップ1回戦でRB大宮アルディージャ、2回戦ではV・ファーレン長崎に勝利して勝ち上がっています。そうした相手との対戦について
「大会は違いますが、天皇杯では名古屋グランパスにも勝っています。東京ヴェルディも苦しめました。いいチーム、ということだけで終わらせることができない相手だと思います。それ以上の力がないと、ここまで勝ち上がって来られないことは承知しています。ただし、そうした相手に対しても、J1のクラブとしてしっかり勝ちたい。自分たちが持てる力を最大限に出せる試合にしたいと思っています」

Q:鳥取の強みをどう見ていますか?
「相手のカテゴリーに関係なく、試合の中で自分がどういう選手か示すこと、対面する相手にどういうプレーをするかが大切です。その中でも自分たちのゲームモデルを中心にフットボールを展開すること。相手の戦い方は自分たちと似ているところもあります。デュエルで違いを見せることが大切です。個人のパフォーマンスから集団のパフォーマンスにいい影響を与えて、しっかりと勝って次に進むことが大事になります」

Q:直近の公式戦4試合で2失点。守備の構築は進んでいる手応えもありますか?
「おっしゃる通り、競争力が高いチームは失点が少ない。その観点で見ると、成長の過程にあると思っています。考え方としては、守備のスタートはFW、攻撃の起点はGK。全員で戦う中で、失点は減っていますが、攻撃のところでも数字は増やしていきたい。守備を構築することは監督の仕事です。攻撃においても戦術的な落とし込みをしないといけません。その上で、最後のフィニッシュゾーンに関しては、選手一人ひとりが自分の持っている能力を出すことが大事。それをしっかりと表現できる選手たちだと思っているので、その姿を見たいです」

Q:得点は直近の公式戦4試合で5得点。直近の試合では櫻川ソロモン選手とチアゴ アンドラーデ選手が不在だったが?
「コンディション的なところが理由でいない選手もいますが、彼らにずっと頼るわけにもいきません。ここ数試合、先発しているパブロ サバックも成長していますし、こういった機会を有効に使って欲しいと思います。小見に関してもFWでプレーして、偽9番としてチームを助けてくれています。僕らのチームはスモールスカッドが特長です。これには狙いがあります。全員がしっかりと出場時間を作れるように、全員で戦うことが目標です。もちろん、人数が少ない中でやっていますので、離れている選手には早く戻ってきて欲しい気持ちもありますが、自分がいま持っている選手は素晴らしい選手ばかりです。一人ひとりが特長をしっかり出せば攻撃でもいい方向に行くと思っています。自信を持って進んでいきたいです」

Q:古巣戦に臨む井上選手について。今シーズンほぼ全ての公式戦でプレーしていますが、彼が見せているパフォーマンスについて
「素晴らしい活躍をしてくれています。最初は3バックの左という慣れないポジションをやってもらってスタートしましたが、最近は真ん中をやっています。どこで出ても臨機応変に対応できる選手です。(持ち味としては)鋭い予測、一つ一つの強さ、ボールを持った時の技術。目立ちにくい選手かも知れないですが、見えないところでの貢献もある選手です。このまま自信を付けていけば、より高いパフォーマンスを発揮できる選手になっていくと思います」


井上 黎生人選手



Q:プロサッカー選手としてスタートさせた鳥取戦を控えた今の心境について
「6年前とは選手もコーチングスタッフも変わっていて、知っている選手はいませんが、ずっと変わらないのはサポーターの皆さんです。フロントスタッフの皆さんも変わっていないので、その方々にお会いできるチャンスがあることは嬉しいです。プレーしている姿を見せたいです」

Q:一言で表現するのは難しいとも思いますが、改めて鳥取での6シーズンは、現在の井上選手にとってどのような力になっていますか?
「今の僕を作ってくれたのは、まさしくガイナーレでの6シーズンがあったからです。その中で、勝つ喜び、得点を決める喜び、たくさん失点に絡んで最下位で終わった悔しいシーズンもありました。本当に色んな経験ができて、言葉では言い表せないぐらい感謝しています。サポーターの皆さんも温かい人たちばかりでした。(対戦は)感慨深いです。浦和で対戦した2年前のルヴァンカップではピッチに立てなかったので、今回、出れるチャンスがあれば、プレーしている姿を見せたい気持ちは強いです」

Q:ここまで鳥取は大宮、長崎を倒して勝ち上がっています、特にカウンターは鋭いですが、チームとして、守備陣として警戒するところは?
「一言で言うと、強いと思います。J2のチームにもJ1のチームにも勝っているので、強いと思います。ただ、僕たちセレッソ相手に同じことはさせないつもりです。どの相手でも、守備陣はリスク管理、カウンター対応はしないといけません。それは相手がJ3でもJ2でもJ1でも同じです。その中で、今回一番やってはいけないことは、油断すること。このぐらいでいいや、という曖昧なポジションを取ること。そこを疎かにすると、必ずやられてしまう。準備のところは、誰が出てもしっかりやらないといけない。そこが安定すれば、前の選手が決めてくれるという信頼があります」

Q:今シーズンはここまで公式戦12試合中、11試合に出場されています。充実感もありますか?
「試合では楽しいこともありますが、悔しいこともあります。ただ、悔しいことがあっても、試合に出続けること、試合の中で解決していくしかないと思っています。どんなに苦しくても、休みたいと思っても、試合に出続けることで解消していくものだと思います。浦和では、試合に出られない時期が長くてすごく悔しかったので、今こうやって出させてもらっている以上、結果にこだわって、責任を持ってやらないといけない。充実感は、今までで一番あります」

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