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Match Preview

  • 7/19 湘南戦
  • メディア

ホーム開幕戦のリベンジを期す今節。湘南ベルマーレを相手に当時との違いを示し、上位に食らいつく勝点3を目指す


徳島ヴォルティスとの天皇杯3回戦から中2日。セレッソ大阪は、アウェイに乗り込み、湘南ベルマーレとの明治安田J1リーグ第24節に挑む。日程はタイトだが、リーグ戦で上位に食らいつくにも必ず勝点3を掴み取りたい一戦だ。

大阪ダービーでの敗戦後、初の公式戦となった徳島戦は、再び前を向くために、タイトルへ向かって前進するために、勝利のみが求められた中、後半に猛攻を仕掛けると、60分にルーカス フェルナンデスが先制点。87分にはラファエル ハットンが追加点を決めて勝負あり。今シーズン30試合目の公式戦で15度目となる複数得点を記録するとともに、守備でもサイドバックの人選が変わった中でクリーンシートを達成。攻守に自らの形を再確認する大きな勝利を掴んだ。迎える今節、相手は今シーズンのホーム開幕戦となった第2節で敗れた湘南ベルマーレ。もっとも、当時とはチームの状況も大きく異なる。「あの試合はまだ第2節ということで、自分たちに確固たる自信がない中での試合でした。ただ、今は自分たちの強みと弱みを自分たちがハッキリ把握しています。やるべきことをやれば勝てる、という自信を持っています」と畠中槙之輔もキッパリ語る。攻撃面では、1試合平均パス数で2位、平均支配率で3位とボールを握りつつ、ただボールを持つだけではなく、1試合平均シュート数1位、1試合平均チャンスクリエイト数は3位と、シュートや決定機につなげ、リーグ3位の得点数を記録している。シーズン序盤は課題にしていた守備でも5月以降のリーグ戦では10試合で11失点と改善。攻守にバランスの取れたチームに仕上がってきた。その上で、「前回の湘南との試合も教訓に、フィジカルで負けないこと、セカンドボールを拾うこと、デュエルでしっかり戦う姿勢を見せることが大事」とアーサー パパス監督。攻撃、守備、切り替え、全ての局面で相手を上回り、第2節からの成長を示したい。


対する湘南は、夏の移籍市場での選手の出入りが激しい。今シーズン、チームトップの4得点を挙げていた福田翔生、6月に日本代表デビューも果たした鈴木淳之介、左サイドのアタッカー畑大雅といった主力選手たちが海外クラブへ移籍した一方、横浜FMからポープ ウィリアム、サンフレッチェ広島から松本大弥、アルビレックス新潟から太田修介を完全移籍で獲得し、浦和レッズから二田理央が育成型期限付き移籍で、吉田舜が期限付き移籍で加入するなど大型補強を実施。今節、彼ら新戦力が出場してくる可能性はある。そうした新戦力にも注意を払いつつ、警戒すべきは前回対戦時で2得点を決められた鈴木章斗であり、そこへパスを配球する小野瀬康介。さらに、セレッソでも長年活躍し、今年3月に湘南へ完全移籍した奥埜博亮と対峙することになれば、リスペクトの気持ちとともにしっかりと抑えたい。リーグ戦では直近6試合、勝利から遠ざかっている湘南だが、その間もいずれも接戦を演じており、持ち前のハードワークは健在。セレッソとしても侮ることなく、一つ一つのプレーに気持ちを込めて戦う必要がある。

今節を終えると、来月6日に控える天皇杯ラウンド16まで試合はない。気持ち良くサマーブレイクを迎えるためにも、“勝負の8月”に勢いよく挑むためにも、勝点3のみが求められる。相手に走り負けずに攻めの姿勢を貫き、試合後は関東のセレッソサポーターも含めて全員で喜びを分かち合いたい。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:当時とは状況が異なるが、湘南ベルマーレは第2節で敗れた相手です。あの試合から得た教訓も含め、今回の試合で大事になることは?
「まずは自分たちのフットボールをしっかりやることが大事になります。水曜日の天皇杯3回戦では、いいパフォーマンスが見られました。前進し続けていくことが大切です。もう一つ、湘南戦ということで、前回の試合も教訓にして、フィジカルで負けないこと、セカンドボールを拾うこと、デュエルでしっかり戦う姿勢を見せることが2つめに大事になります」

Q:天皇杯3回戦・徳島ヴォルティス戦から中2日でのアウェイ戦になりますが、今節に向けた準備段階で意識したことは?
「徳島戦は徳島戦で、相手の特長に合わせて自分たちがどう良さを出すか、という部分をやってきました。自分たちの良さを出すことを継続することが大事ですが、湘南はまた少し違う形でやってくるチームなので、それに合わせてどう対応するか、どう攻撃するか、という部分も確認しました」

Q:徳島戦で先制点を決めたルーカス フェルナンデス選手ですが、ここまでリーグ戦では14アシストを重ねるなど、今シーズンの活躍が際立ちます。パパス監督が志向する攻撃的なサッカーにより、彼の能力が一層、引き出されている印象も受けますが、彼を生かすために心掛けていることはありますか?
「変わったところで言えば、いいポジションに積極的に入って行く回数が増えていることだと思います。いい状況を増やすことで、結果にもつながっていると思います。自分たちのアタッカーの強みを発揮するために、ボックス内にどんどん入っていくこと、そこへパスを届けていくこと。そうした攻撃的な姿勢を出せるような状況を作ることを心掛けています。今シーズン、ルーカスは結果を残していますが、周りでしっかりルーカスをサポートする選手がいることも、彼が数字を残せている要因だと見ています」

畠中 槙之輔選手


Q:当時とは状況が異なるが、湘南ベルマーレは第2節で敗れた相手です。あの試合から教訓を得るとすれば?
「あの試合はまだ第2節ということで、自分たちに確固たる自信がなく、いいところ、悪いところがハッキリとは分かり切っていない中での試合でした。ただ、今に関して言えば、自分たちの強みと弱みを自分たちが把握しています。やるべきことをやれば勝てる、という自信を持っているので、当時とは大きく違うと思います」

Q:当時と大きく変わった部分で言えば、どういったところでしょうか?
「開幕戦に関しては、5点を取れましたが、正直、出来過ぎな部分もありました。ただ、そこから時間を重ね、5月に連勝を重ねたあたりからは、自分たちでゲームをコントロールして、しっかりと自分たちでシュートチャンスを作って決め切ることができるようになっています。今は自信を持って、自分たちでチャンスを演出して、決めるべくして決めることができていると思います」

Q:徳島戦では、サイドバックの人選が変わりましたが、中央でプレーする畠中選手として、心掛けたことはありますか?
「選手の特長は各々違いますが、ポジションごとにやることは変わらない部分もあります。右サイドに関しては、もちろん自分もコントロールしようとしましたが、基本的には(西尾)隆矢に任せて、左サイドに関しては、(奥田)勇斗は今までずっと右でやっていたので、左に入って感覚的なものは違ったと思うので、微調整を心掛けて指示していました」

Q:選手が変わった中でも無失点で終えたことは自信になりますか?
「そうですね。どの相手とやるにしてもクリーンシートで終えることは自信になります。ディフェンスラインだけではなく、前線からのプレスも含め、後ろがしっかり狙い所を持ってボールを奪うシーンは増えています。チャンスを作らせずにカットできる場面も増えているので、そこはチームとして成長しているところだと思います」

Q:攻撃がフォーカスされている今シーズンですが、攻撃するための守備や戦う部分、ベースも底上げされている?
「共通認識は選手全員、ある程度、頭の中で整理できてきたと思います。ただ、理想を言えば、もっともっと一人一人の意識を高めていく必要がありますし、戦術理解度もさらに深めていけると思います。できるだけ早くそのレベルを上げていけば、ここから優勝争いにも加わっていけると思いますし、チーム力もさらにアップできると思います」

試合情報

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