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Match Preview

  • 7/5 G大阪戦
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リーグ戦50回目の大阪ダービー。積み上げてきた力を発揮し、開幕戦に続く“ダブル”を果たし、「俺たちが大阪」を見せつける


直近の明治安田J1リーグ第21節・東京ヴェルディ戦から中13日。セレッソ大阪は、ホームにガンバ大阪を迎え、明治安田J1リーグ第23節に挑む。リーグ戦では50回目となる節目の大阪ダービー。セレッソの選手が着用するユニフォームには特別なロゴもあしらわれ、必勝を期して臨む。

4月から5月にかけて、8連戦、9連戦と息つく暇もなく過密スケジュールを戦ってきたが、今節に向けては約2週間の試合間隔が空いた。この間を利用して、「自分たちのフットボールをしっかり表現するために、チームとして必要なことは何なのか、1人1人、選手がやらないといけないことは何なのかを確認しました」(アーサー パパス監督)とチームはブラッシュアップを図った。5月以降、リーグ戦では6勝2分1敗とハイペースで勝点を重ねており、やるべきことは浸透しているが、ケガから戻った選手や新たに加わった選手も含め、よりチームとしてのベース向上に力を注いだ格好だ。それだけに、今節の大阪ダービーに向けても、「相手のこともしっかりとリスペクトした上で、自分たちが組み立てるものを表現するだけ」(パパス監督)と、その目は自分たちに向けられている。逆に言えば、持っている力をしっかりと発揮できれば相手がどこであれ勝てる、という自信が備わっている証でもあり、泰然自若の構えで大阪ダービーにも臨める。前節からの改善点としては、守備の連動性か。東京V戦では、試合の入りはよく、先制点こそ奪ったが、前半の途中からは守備がハマらず相手に押し込まれる展開も招いてしまった。それだけに、今節は開始から自分たちでボールを保持し、ビルドアップから素早く縦に入れて前進するとともに、失ったボールは素早く回収し、相手陣地で試合を進めるフットボールを展開していきたい。そのためには、大前提として、攻守両面で球際での争いに競り勝ち、走力で上回ることが必須になる。



対するG大阪は、前節は京都サンガF.C.に1-3で敗戦。特に開始25分で2失点と試合の入りに失敗しているだけに、今節に向けて修正を施してくることは明白。選手の配置やプレスのかけ方も含め、まずはガンバの出方を把握することが大切になる。ただし、それは受け身に回るという意味ではない。より主導権を握ってフットボールを展開するために、相手のやり方もしっかり見定めたい、という意味だ。また、選手個々を見ても、ガンバは開幕戦で対戦した時はケガで不在だったウェルトンが復帰しており、シーズン途中の補強により、満田誠、デニス ヒュメット、安部柊斗も加わった。陣容に厚みは増しているだけに、選手個々の良さを出させないことも重要だ。特にスペースを与えると仕事をしてくる外国籍選手が並ぶだけに、こちらがボールを持っている際の失い方も含め、相手のカウンターには警戒したい。そうした相手を迎え撃つ西尾隆矢は、「ガンバの選手もいい選手が揃っている」としつつ、「開幕戦のように僕たちが圧倒して、開幕戦よりもいい結果で勝つことしか考えていません」と自信を漲らせる。昨シーズン、西尾はホームでの大阪ダービーでは決勝点を挙げて、チームに勝利を呼び込んだ。今節も守備での無失点に加え、チャンスがあれば、セットプレーからゴールも狙っていきたい。

ここまでリーグ戦は22試合を終えて勝点33で9位に付けているセレッソ。5月以降の快進撃により、トップ3を含む上位陣の背中もクッキリ見える位置まで上昇してきただけに、7月の2試合は重要だ。目の前の1戦1戦に全力を尽くし、勝点3を獲得し続けていった先に、見える景色は変わってくる。まずは今節、チケット完売で熱気渦巻くヨドコウ桜スタジアムにて、開幕戦のリベンジに燃える相手を返り討ちにし、「俺たちが大阪」であることを見せつける。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:今節に向けて2週間、どのようなことに重きを置きながら準備されてきましたか?

「自分たちのフットボールをしっかり表現するために、チームとして必要なことは何なのか、1人1人、選手がやらないといけないことは何なのかを確認しました。ピッチで練習する期間が長く取れたので、落とし込みはしっかりできた、という気持ちです」


Q:ガンバ大阪とは開幕戦以来の対戦になります。当時と比べ、相手は何人か新たな選手が加わっていますが、印象に変化はありますか?

「監督としては、あまりガンバがどう、ということは考えていません。もちろん、相手のこともしっかりとリスペクトした上で、相手がどうこうではなく、自分たちが組み立てるものを表現すると。それだけを頭に入れています」

 

Q:相手も対策を練ってくると思うが、セレッソとしても、シーズンを通して積み上げているだけに、開幕戦からさらに成長している部分を見せられる試合になるのでは?

「開幕戦は過去の話です。過去は過去として、今日は今日、明日は明日として考えています。5ヶ月前から比べても、チームとしてチャレンジしてきました。チームとしてのスピリットも強くなっています。(セレッソは)リーグでも一番走るチームです。どんな状況でも、しっかりと自分たちのフットボールを見せつけて、いい結果が得られるように、ということだけを考えています」

 

西尾 隆矢選手


Q:5月以降はリーグ戦6勝2分1敗と結果も出ている中で、チームとして良くなっていること、さらに改善していきたいことは?

「良くなっている部分で言うと、得点も取れるようになってきましたし、ゴール前の守備も少しずつ安定してきていると思います。そういったところをさらに伸ばし続けることが、今後につながると思います。特にやることは変えず、監督もずっと言っていますが、自分たちのサッカーを磨いてやり続けることが大切になると思います」

 

Q:先ほど監督も、「ダービーだからと言って、特別何かを変える必要はない」といった趣旨の言葉を残されていましたが、選手としては、大阪ダービーは沸き上がる気持ちもあると思います。今節に向けた意気込みについて

「僕もアカデミー出身で、大阪ダービーはずっと経験させてもらっていますが、やっぱり自分にとっては特別な試合です。勝つことしか考えていません。勝敗で今後のチームの流れも変わっていくと思うので、結果は大事になってくると思います」


Q:ガンバ大阪は開幕戦で戦った当時に比べ、新たに何人か選手が加わっています。特に攻撃陣には新戦力もいるが、守備陣として気を付けることは?

「ずっと監督も言われていますが、自分たちのサッカーを貫くことが大事なので、相手によって変えることはありません。もちろん、ガンバもいい選手が揃っている中で、いい対戦相手にはなると思います。ただ、開幕戦のように僕たちが圧倒して、『必ず勝つ』と自分たちも自信を持っています。開幕戦よりもいい結果で勝つことしか考えていません」


ガンバ大阪戦特設サイト

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