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Match Preview

  • 5/28 浦和戦
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前倒し開催となる今節・浦和戦。5月は公式戦5勝1敗と高まってきたチーム力をぶつけ、中位から上位へ向かう勝点3を手繰り寄せたい


アビスパ福岡との明治安田J1リーグ第18節から中3日。セレッソはアウェイに乗り込み、浦和レッズとの明治安田J1リーグ第22節に挑む。本来、第22節は6月末に予定されているが、浦和が6月から7月にかけて行われるFIFAクラブワールドカップ2025に出場するため、前倒しでの開催となる。

一足早く二巡目の対戦となる今節。ホームで行われた浦和との前回対戦では、開始2分、左サイドの裏に抜け出したチアゴ アンドラーデのクロスをラファエル ハットンが合わせてセレッソが先制。その後も前半はセレッソが優位に試合に進め、後半の立ち上がりにかけて何度もチャンスを作ったが、決め切れずにいると、後半の中盤から終盤は選手交代を機に盛り返してきた浦和に83分、同点に追い付かれ、1-1の引き分けで終わった。シーズン序盤ということで、互いに課題が見えた一戦となったが、両チームともそこから試合を重ねて成長を遂げ、両指揮官の色がチームに浸透。リーグ後半戦に向け、上位を狙う立ち位置で迎える今回の一戦となる。今節は公式戦9連戦の4戦目となるセレッソだが、先週はJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦の京都サンガF.C.戦、福岡戦と連勝。しかも、「チーム一丸となって連勝できたと思います」と喜田陽も語るように、それぞれの試合で先発を大幅に入れ替えつつ、交代も含めて各選手のプレータイムも調整した上で、誰が出ても攻撃的に戦うチームのコンセプトを表現。リーグ戦の連勝が3で止まった第17節・川崎フロンターレ戦の敗戦を払拭する見事なリバウンドメンタリティーを発揮した。福岡戦の試合後は、アーサー パパス監督も、「先発の11人だけではなく、途中から入る選手も含め、(チーム全体に)勝者のメンタリティーが備わってきている」と手応えを語ったが、連戦となる今節も、まさにチーム一丸で臨む姿勢が重要になる。


試合としては、多彩な2列目を擁する浦和に対し、セレッソは前回対戦時で決められた渡邊凌磨にまず警戒したい。浦和の前節・名古屋グランパス戦でも、渡邊は後半から出場してサイドからのクロスに合わせて先制点を奪っているが、背後への抜け出しに長けた彼をしっかり捕まえることが重要になる。他にもスピードのある1トップの松尾佑介、2列目、3列目から前に飛び出してくる松本泰志ら機動力に長けた選手が多いだけに、セレッソとしてはマークの受け渡し、スペースの管理がいつも以上に重要になる。また、自身でも突破できてパスの出し手ともなるマテウス サヴィオや金子拓郎をしっかり封じることも必要だ。アウェイということも含め、守備で我慢する時間帯も増えることは予想されるが、一方で、指揮官が常々話しているように、大事なことは、いかに自分たちが追求しているサッカーを敵地でも表現できるか、ということ。ボールを持った際は、相手を見ながら後ろからつなぎ、テンポよく回して空いたスペースに選手が入り込み、フィニッシュへ向かっていきたい。「崩し切る形を多く作ること」を試合のポイントに挙げた指揮官だが、前節と同様、先発11人だけではなく、勝負所で投入される途中出場の選手の役割も重要になりそうだ。

シーズンも折り返しに近づく現在、5月は公式戦5勝1敗という結果が示すように、チームの力は確実に高まっており、今後に向けて期待の持てる戦いを披露している。それだけに、今節を含め、リーグ前半戦をどう締めくくるかは非常に重要だ。Jリーグでも有数のアウェイ感が強い舞台だが、近年、埼玉スタジアム2002での相性は良い。「アウェイでもセレッソサポーターがたくさん来てくれると思うので、その声援を味方につけて、勝利を掴みたいと思います」と喜田も共闘を呼びかける。連戦で日程は厳しいが、チームとサポーターが一体となって、中位から上位へ向かうための勝点3を手繰り寄せたい。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:浦和レッズがFIFAクラブワールドカップ2025に出場するため、前倒しでの開催となる今節ですが、浦和の現在の印象について
「成功を収めてきたクラブであり、日本を代表してクラブワールドカップに出場するチームとの対戦になります。スカッドも強力ですし、よく組織されたチームだと思っています。ただし、我々がここから上に行くためには、そうした相手にもしっかりと勝つことが重要になります」

Q:前々節・川崎フロンターレ戦のような拮抗した展開も予想されますが、勝つために必要なことは?
「川崎戦をしっかりと学びに変えて、ああいった試合でも勝ち切れるチームになっていきたいですし、そのような(拮抗した)試合展開になったとしても、崩し切る形をもっともっと作っていくことが大事になります」

喜田 陽選手


Q:ルヴァンカップ3回戦・京都サンガF.C.戦、前節のアビスパ福岡戦と、2試合続けて先発したのは喜田選手と西尾選手だけです。選手とシステムを変えながら連勝したこの2試合を振り返ると?
「京都戦に関しては、メンバーを入れ替えて戦って、それまでなかなか試合に出られていなかった選手が出て勝てたことは、チームにとってプラスになりました。前回の福岡戦で勝てたのも、京都戦でメンバーを入れ替えたことで、うまく休みながら選手が臨めたことが大きいと思います。チーム一丸となって連勝できたと思います」

Q:その中でも、喜田選手は今のチームに欠かせない存在になっています。中盤でボールを奪うプレー、奪って縦に入れるプレー、攻守にハッキリしたプレーを出せていると思いますが、自身のパフォーマンスとしては、この2試合をどう振り返りますか?
「振り返り映像をスタッフと見たら、もっと前に付けられる場面はあったなと思います。もっとできる部分はあると思うので、1試合1試合、改善しながらやっていきたいと考えています」

Q:縦に付けるプレーは、自身の意識で変えられる部分なのか、周りとの連係を深めることが大事になるのか、何が大切になりそうですか?
「僕の意識で変えられる部分の方が大きいと思います。僕、個人としての課題として取り組みたいです。もっと周りを見ることを増やしていきたいです」

Q:チームとして、シーズン序盤は「前に、前に」という姿勢が強かったが、システムを3バックに変えて以降、後ろで作ることも増えているように思います。その中でも、アクセントとして、前にダイレクトで向かうプレーを増やしていけば、相手も対応し辛くなる?
「チームとして、キャンプから『前に、前に』ということは意識してやってきたので、そこは全員が理解しています。(システムに関わらず)前に向かうことは意識していきたいと思います」

Q:浦和は2列目から選手が飛び出してくることも特長だが、守備で気を付けることは?
「走り負けないことが大事だと思います。飛び出してくる選手に対しても、コミュニケーションを取りながら、しっかり捕まえたいです」

Q:ホームでは無失点も増えているが、ここまでアウェイではいずれも失点しています。アウェイでの無失点に対しての意識はいかがですか?
「常に無失点は意識していますが、その記録を明日、止められるように頑張ります。攻撃と守備はつながっているので、前でプレーすることで、(自陣の)ゴールから遠ざけることもできると思うので、攻撃も大事に戦います」

Q:今節は再び中3日の連戦となるが、試合に臨む意気込みについて
「アウェイでもセレッソサポーターがたくさん来てくれると思うので、その声援を味方につけて、勝利を掴みたいと思います」

試合情報


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