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Match Review

  • 5/11 横浜FM戦
  • メディア

ラファエル ハットンの先制点が決勝点に。古巣戦に臨んだ畠中槙之輔を中心に守備陣も今季2度目のクリーンシートで3連勝を達成



試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025051107/

2試合連続で逆転勝ちを収めた前節のヴィッセル神戸戦から中4日。セレッソ大阪は、3試合ぶりにホームに戻り、横浜F・マリノスとの明治安田J1リーグ第16節に臨んだ。先発は前節から2人変更。ルーカス フェルナンデスと西尾隆矢が2試合ぶりに復帰し、システムは3バックを継続した。

 
前半、試合を優位に進めたのはセレッソ。ボールを握りながら相手を見て、空いたスペースに人が入り、テンポ良く前進していく。3分、この試合では2シャドーの左に入ったルーカスが起点となり、オーバーラップしてきた髙橋仁胡がクロス。早速チャンスを作ると、ここで得たCKの流れから、髙橋のクロスに畠中慎之輔がヘディングで合わせてネットを揺らしたが、ここはオフサイドでゴールならず。12分にも喜田陽の縦パスをラファエル ハットンが収めて右へ展開。上門知樹を経由して奥田勇斗のクロスにハットンが頭で合わせたが、ここはクロスバーを越えた。15分、前半に一度だけ迎えた危ない場面では、植中朝日のシュートをGK福井光輝が好セーブ。流れを渡さない。すると、ここからセレッソが怒涛の攻めを展開する。20分、カウンターからルーカスが持ち込んで巻いたシュートを放つと、23分にはルーカスのクロスに逆サイドで奥田が合わせたが、いずれも枠を捉え切れず。しかし、直後の24分、セレッソが先制に成功。相手CBからアンデルソン ロペスに出たパスを西尾が猛然と寄せてカット。ショートカウンターにつなげると、喜田、ルーカス、ハットンと素早くつなぎ、ルーカスのパスを受けたハットンが左足でGKの股を抜くシュートを決めた。試合の前々日に愛妻と愛娘が来日。初めてスタジアムで観戦した家族の前で、背番号9が2試合連続となるゴールを決めてみせた。勢いに乗ったセレッソは27分にも決定機。喜田が左サイドへ大きく展開。髙橋のクロスをDFがクリアしたボールに上門が走り込んで左足で合わせると、GKが手に当てたボールはそのままクロスバーを直撃。相手守護神のファインセーブで惜しくも2点目とはならなかった。以降は横浜FMにボールを持たれる時間も長かったが、危なげなく対応。1点リードで前半を終えた。



後半も最初のチャンスはセレッソ。51分、高い位置で髙橋がボールを奪い、ルーカスのフワリとした浮き球のパスに後ろから走り込んだのは香川真司。うまく右足で合わせたが、わずかに枠を外れた。56分にも、奥田のクロスにハットンがヘディングでゴールを脅かす。ただし、ここからセレッソは徐々に前に出るパワーがなくなり、守勢に回る時間が増えていく。59分には、左右に振られた中で、決定的なシーンも作られたが、植中のシュートを進藤亮佑がブロック。その後も自陣でのパスミスが続いてピンチを迎えたが、その都度、選手たちが体を張って対応。ゴールは割らせない。67分、永戸勝也のクロスから途中出場の宮市亮にヘディングで決められたが、得点に至るプレーで横浜FMにファウルがあったとして、オンフィールドレビューの結果、得点は取り消された。84分には、CKの流れから、永戸のクロスに合わせた松原のシュートがポストに当たり、跳ね返ったボールが福井の下に収まるヒヤリとする場面も。公式戦が約2週間ぶりでフレッシュな横浜FMの交代選手に対し、試合終盤、セレッソは疲労の色も見られたが、サイドからのクロスに対し、選手全員が体を張って跳ね返す。最後は前節と同様、6-3-1の布陣で逃げ切った。



試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、この試合ではキャプテンマークを巻いて奮闘した畠中を中心に歓喜の輪ができたセレッソ。今季2度目のクリーンシートで3連勝を達成。「最後の最後まで力を出し切ってくれた選手たちを称えたい」と指揮官も労いの言葉を送った。良い流れの中で追加点を奪えず、試合終盤にかけて守勢に回る展開。「少し前なら失点して引き分けていたと思いますが、今のいい雰囲気が結果にも表れたと思います。最後までみんなで体を張り続けることができました」とは畠中。今季ここまで幾度となく繰り返してきた嫌な形を断ち切ったことは大きい。それでも、この3連勝にいずれも先発フル出場で貢献した喜田は、「今日の展開であれば、2-0、3-0にしないといけなかった」と現状に満足せず、さらなる高みを見据えた。試合ごとにヒーローが生まれ、多くの選手が貢献して掴み取った今季初の3連勝。順位も7位に浮上した。久しぶりに約1週間空いて迎える次節。アウェイでの川崎フロンターレ戦で、4連勝を目指す。

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