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Match Review

  • 10/28 G大阪戦
  • メディア

ダービー男・レオ セアラの一撃が決勝点に。攻守で圧倒したセレッソが大阪ダービー5連勝を達成


■試合データ(スタッツ/試合レポート)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023102808/


連敗を3で止めた前節のサンフレッチェ広島戦から中6日。今度は5試合ぶりの勝点3を目指し、セレッソ大阪は明治安田生命J1リーグ第31節、ガンバ大阪との大阪ダービーに挑んだ。先発は広島戦から1人変更。奥埜博亮がベンチスタートとなり、柴山昌也が4-3-3の右インサイドハーフに入った。柴山は今節がJ通算100試合目。J1では初先発となった。


 

リーグ戦における大阪ダービーは4連勝中のセレッソ。近年の相性の良さをそのままに、序盤から敵陣に襲い掛かる。7分、GKキム ジンヒョンの正確なキックから舩木翔がドリブルで運び、クロスにカピシャーバが合わせてチャンスを作ると、8分、先制に成功する。キム ジンヒョンからボールを受けた鳥海晃司がフリーで前に持ち運び、カピシャーバに縦パスを付けると、カピシャーバは相手2人に囲まれながらも体の強さを発揮し、前方にドリブルで進入。そこから左足アウトサイドでパスを送り、背後へ抜けたレオ セアラがGKの位置を見ながら冷静に決めた。チームにとってJ1第26節・川崎フロンターレ戦以来となるゴールに沸き上がるセレッソは、ここからさらに勢いに乗り、ガンバを押し込む。11分、上門知樹が高い位置でボールを奪ってチャンスを作ると、15分には、ジョルディ クルークスのパスを受けた柴山昌也がカットインから左足でシュート。鋭い弾道が枠を捉えたが、ここはGK東口順昭の好セーブに遭い、ゴールならず。得点こそ奪えなかったが、この日の柴山は攻守に躍動。右サイドでクルークスや毎熊晟矢と良い関係を築くと、守備でも献身的にプレー。指揮官の起用に応えてみせた。38分には、その柴山が起点となり、クルークスのクロスにカピシャーバがヘディングで合わせて決定機も、シュートはわずかに枠を外れた。2点目こそ奪えなかったセレッソだが、前節からトライした香川真司をアンカーに置く4-3-3が機能。前半はガンバのシュートを枠外の1本に抑えた。


 

後半は開始から2人選手を入れ替えてポジションも変えてきたガンバに対し、パスをつながれ、守勢に回る時間もあったセレッソだが、一人一人がしっかりとポジションを取ってハードワークを続けたことで、守備に穴は空けず、ガンバに決定的なチャンスは作らせない。71分、小菊監督は最初の選手交代を行う。柴山に代えて奥埜を投入、上門を1列上げて、4-4-2に変更する。このあたりからガンバの攻撃の勢いも徐々に弱まり、セレッソが守備で試合をコントロールする時間が続く。さらに75分、小菊監督はカピシャーバに代えて進藤亮佑を投入し、システムを5バックに変更。守備を固めてカウンター狙いを鮮明にすると、85分、奥埜のパスに抜け出した途中出場の新井晴樹が左サイドを突破し、クロス。崩した形だったが、中で合わせたクルークスのシュートはヒットせず、追加点とはならなかった。それでも1点のリードを守って時計の針を進めるセレッソ。試合終了間際、イッサム ジェバリのミドルシュートが枠内に飛んでヒヤリとしたが、この唯一にして最大のピンチはキム ジンヒョンがビッグセーブで失点は阻止。「そこまで難しい対応ではなかったけど、最後の最後まで集中を切らさず、いいセーブが出来た」と守護神は振り返った。最後は足を攣りながらも懸命に走ってチームに勝利をもたらした背番号9は、アウェイに続きホームの大阪ダービーでもゴール。さらに自身J1最多を更新する12点目となり、試合後は笑顔が弾けた。「この4試合、得点はなかったですが、ロッカーやピッチでも、どうしたら自分たちが描く形で得点できるか、常に話し合っていました。今日、ダービーで結果が出たことは自信になりました」と連続無得点を止めた喜びを語った。


 

大阪ダービーの勝利について問われた香川は、「ファン・サポーター、彼らが一番、勝ったことに喜びを感じて欲しい。それに値する応援を今日もしてくれました。皆さんのために勝てたこと、それがダービーの意味だと思います」とコメント。まさに試合前から素晴らしい雰囲気を作って大阪ダービーを盛り上げたサポーターの力も大きかった。昨シーズンに続き今シーズンも“大阪ダービーダブル”を達成したセレッソ。今節は内容的にも完勝に近く、チーム全員で成長し続けていることを示した最高の一戦となった。


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