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Match Review

  • 7/8 鳥栖戦
  • メディア

前半は良い入りで先制するも、後半は鳥栖に主導権を握られ、無念の逆転負け。上位との差が開く痛恨の連敗に


■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023070808/


前節のアビスパ福岡戦から中7日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、サガン鳥栖との明治安田生命J1リーグ第20節に臨んだ。先発は前節から1人変更。毎熊晟矢が復帰し右サイドバックに入り、前節は右SBでプレーした進藤亮佑がCBに戻った。

試合前から降り続いた大雨の影響により、試合開始時は主にピッチの中央に水溜まりが生まれ、ボールも止まる環境下でのスタートに。そうした中、セレッソは比較的ボールが動くサイドを徹底して活用。特に右サイドのジョルディ クルークスを起点に攻め込む。開始から3本連続してCKを獲得するなど良い入りを見せると、13分、先制に成功。ショートコーナーから、香川真司のリターンを受けたジョルディ クルークスの正確なクロスにファーでレオ セアラが合わせた。16分にも右サイドを崩してチャンスを作ると、23分、今度は左サイドのカピシャーバの突破からのクロスに加藤陸次樹が飛び込む。前半、セレッソはレオ セアラと加藤の関係性も良く、2トップが相手の背後へ抜けてゴールに迫る形を何度も作った。26分には、香川のパスに抜け出した加藤が右サイドを突破し、ビッグチャンスにつなげた。前半の終盤こそ相手に握られる時間帯もあったが、前半はスコアだけではなく、シュート数、ボール支配率と全てのスタッツでセレッソが鳥栖を上回る内容で終えた。





ただし、後半に入ると、試合の様相は徐々に変化。依然として雨は降り続くも次第にボールが動き始めたピッチコンディションに合わせるかのように、鳥栖は後半開始から普段通りのつなぐサッカーを展開。前半はボールが止まっていた中央でも起点を作り始める。そうした中、セレッソは前半と同様にサイドを中心に攻めると、ジョルディ クルークスやカピシャーバがミドルシュートでゴールを狙う。ただし、つなぐのか、蹴るのか。そのあたりの判断が選手個々で少しずつ曖昧になっていったセレッソに対し、鳥栖は選手交代でさらにギアを上げると、64分、セレッソは自陣でボールを失い、ショートカウンターを受け、失点。同点に追いつかれてしまう。ここから疲れの見えた両サイドハーフの選手を代えながら、セレッソも下からつないでゴールに迫る。終盤はオープンな展開となり、両チームが勝点3だけを目指して戦うと、後半アディショナルタイム、セレッソは香川、中原輝とつないで真ん中で起点を作り、サイドへ展開。最後は途中出場の山中亮輔のクロスにゴール前でレオ セアラが決定機を迎えたが、ここはシュートがGK正面に。すると、ここから鳥栖のカウンターを受け、左サイドを突破されると、最後はクロスに逆サイドから走ってきた富樫敬真に頭で合わせられ、土壇場で失点を喫した。




湿度が高い中、刻々と変化する天候やピッチコンディションへの対応が迫られる難しい試合になったことは確かだが、前半と後半で内容が変わってしまったセレッソは痛恨の逆転負け。上位の背中が遠のく連敗を喫してしまった。それでも試合後、指揮官は、「どのシーズンも波はある。今年も第3節を終えて1分2敗で17位から、選手たちの頑張りのおかげで5位にいる。今シーズン2回目の試練をしっかり乗り越えていきたい」と話し、前を向いた。次週は大宮アルディージャとの天皇杯3回戦、浦和レッズとのJ1第21節と、いずれもホームで連戦が控えている。今こそチームが団結力を発揮するとき。「もう一度、自分たちで強固なグループとして、今年の目標に向かって次の天皇杯、リーグの浦和戦へ臨みたい」(小菊監督)。


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