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Match Review

  • 5/24 FC東京戦
  • メディア

内容の良さを勝利につなげられず痛恨ドローも、リーグ戦につながる底上げには成功

試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023052409/


明治安田生命J1リーグ第14節・湘南ベルマーレ戦から中3日、舞台をJリーグYBCルヴァンカップに移し、セレッソ大阪は敵地でのFC東京とのグループステージ第5節に挑んだ。先発は湘南戦から9人変更。試合前日、「エネルギッシュな選手で勝ちにいきます」と話した小菊昭雄監督の言葉通り、試合に飢えたフレッシュな陣容が並んだ。GKヤン ハンビンにとっては、この試合がJデビュー戦となった。

 


前半はセレッソが試合を掌握。ラインが低いFC東京に対し、軽快にボールを動かし、敵陣に入っていく。8分、鈴木徳真のサイドチェンジから左サイドで起点を作ったカピシャーバを舩木翔が追い越しチャンスを作ると、9分、ここで得たCKから進藤亮佑が競り勝ちゴールに迫る。24分、今度は松田陸が大きく左サイドへ展開、カピシャーバが頭で落としたところを舩木がインナーラップ。そのまま舩木が縦に進入してシュートまで持ち込んだ。この試合、抜群のキレで相手に脅威を与えたカピシャーバは、31分にも決定機を演出。相手CKを跳ね返したところからカウンターを発動させると、ドリブルで長い距離を運び、最後はサイドを駆け上がってきた松田へラストパス。決まれば鮮やかな速攻だったが、松田のシュートは惜しくも枠を外れてしまった。続く32分にも好機。細かくパスをつないで右サイドを崩し、最後は松田のクロスに加藤陸次樹が合わせたが、DFに寄せられ、シュートはミートせず。GKヤン ハンビンも安定した配球を見せるなど、前半は意図した崩しから再三ゴールに迫ったセレッソ。守備でもFC東京の攻撃を単発に抑え、受けた枠内シュートはゼロ。優勢の展開で折り返した。



後半開始から、小菊監督は加藤と松田に代えてレオ セアラと奥田勇斗を投入。来季からの加入が内定している奥田にとっては、この試合がセレッソの選手としてのJデビューとなった。後半は攻撃の圧力を強めてきたFC東京に対し、セレッソが守勢に回る展開になるが、GKヤン ハンビン、CB進藤、西尾隆矢を中心に粘り強い守備を披露。


67分には、相手の速攻から背後を取られたが、ヤン ハンビンが絶妙なタイミングで飛び出し、失点は阻止した。すると、終盤にかけてセレッソが再び攻撃で押し返す。その先頭に立ったのが、75分からピッチに入ったジョルディ クルークス。80分、得意のカットインからゴールに迫ると、83分には縦に進入してシュート。停滞していた攻撃に勢いをつけると、86分に決定機。こちらも後半途中から入っていた阪田澪哉が鈴木とのワンツーで左サイドを突破し、クロス。絶妙な軌道で中央のレオ セアラへ届けたが、背番号9のヘディングはGKの好守に防がれゴールならず。守備でしのいで得た勝機を、惜しくもつかむことはできなかった。

 




試合はこのまま0-0で終了。勝利のみが求められた試合で引き分けに終わったことで、試合後の選手たちは落胆の色も濃く、グループステージ突破は厳しさを増した。「内容が良かっただけに、勝ち切りたかった。悔しい思いでいっぱい」と指揮官も結果については悔恨の念を隠さなかった。一方で、「勝ちたい気持ちを強く出して戦ったゲーム。たくさんの収穫、発見もありました」と成果も強調。実際、この試合でピッチに立った選手たちは、チームとしての規律を守りつつ、個としてのアピールにも成功。いつでもリーグ戦に出られるだけの力を示してみせた。総括が難しいゲームではあるが、今節の悔しさと成果を今後のシーズンにつなげ、ルヴァンカップとしてもグループステージ突破の望みが残る最終節の大阪ダービーへ向かっていきたい。


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