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Match Review

  • 5/20 湘南戦
  • メディア

レオ セアラの先制点に上門知樹の追加点。盤石の試合運びで今季2度目の連勝を達成


■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023052003/


アウェイ連戦となった今節。セレッソ大阪は今季2度目の連勝を目指し、湘南ベルマーレとの明治安田生命J1リーグ第14節に臨んだ。先発は前節の京都サンガF.C.戦と同じ11人。ベンチには出場停止明けの上門知樹が戻った。


前節に続き[4-4-2]で臨んだ中、開始からキム ジンヒョンを起点に山中亮輔が2トップを背後に走らせるパスを送るなど、相手の高いDFラインを狙う意識を鮮明にする。8分に最初の好機。進藤亮佑が加藤陸次樹に送ったロングパスのこぼれ球に反応したジョルディ クルークスが香川真司へつなぎ、香川は山中へ展開。山中の左足でのクロスに飛び込んだのはレオ セアラ。GKの手前で足を伸ばしてネットを揺らしたが、わずかにオフサイドでゴールは認められず。21分にもキム ジンヒョンのキックを毎熊晟矢が競り、こぼれ球を拾ったジョルディ クルークスからレオ セアラへつなぎ、背番号9が思い切ったミドルシュートでゴールを狙う。風下に立った前半だが、シンプルに背後のスペースへ蹴り、セカンドボールを拾って厚みを出す攻撃で優位に立つ。ただし、25分を過ぎたあたりからはビルドアップでのミスが続き、湘南のカウンターを受ける場面も。29分には、左から右へ揺さぶられ、鋭いクロスを入れられたが、ここはGKキム ジンヒョンが弾いて難を逃れた。前半終了間際にも立て続けにピンチを迎えたセレッソだが、鳥海晃司や進藤を中心に体を張って失点は阻止。0-0で前半を折り返した。



風上に立った後半、セレッソは毎熊がより高い位置を取り、右サイドで起点を作りつつ攻撃に人数をかける。すると53分、先制に成功。右サイドのスペースへ走り出したジョルディ クルークスの動きを見逃さず、キム ジンヒョンが正確なキックを届けると、ジョルディ クルークスが見事なトラップで収め、逆サイドへ展開。香川、毎熊、奥埜博亮とつなぎ、奥埜が左サイドへ送ると、フリーで受けた山中が狙いすましたクロス。ここでファーサイドへ飛び込んだのはレオ セアラ。背番号9の今季6ゴール目でセレッソが試合を動かした。この場面では、ペナルティーエリア内に6選手が入っていくなど厚みのある攻撃を仕掛けることができた。勢いづいたセレッソは、63分にもFKからネットを揺らす。またも山中のクロスに毎熊が合わせたが、副審のフラッグが上がる。VARチェックでも判定は覆らず、惜しくも追加点とはならなかった。



すると68分、この試合セレッソにとって最大のピンチを迎えたが、至近距離でのシュートをキム ジンヒョンが左手一本でスーパーセーブ。ここ数試合、安定したプレーを続けている守護神のビッグセーブで同点を許さずにいると、試合の流れは再びセレッソへ。72分、カピシャーバと上門を投入して前線を活性化させると、87分には西尾隆矢を投入してシステムを5-4-1へ変更。試合を締める意思を明確にしつつ、「意図的に引き込んでカウンター」(小菊昭雄監督)を狙ったセレッソが、89分、試合を決定づける2点目を奪う。湘南のビルドアップに対し、カピシャーバが縦を切り、奥埜が狙いをもったプレスでボールを奪うとすぐさま背後へふわりとした優しいパスを送る。ファーストタッチでうまく前を向いた上門がGKとの1対1を冷静に沈めた。



終盤の戦い方について、「京都戦よりラインも高く設定しながら戦えた。ああいう戦いができたら自然と攻撃にもつながっていく。そこの改善は見られた」と香川。「今週は守備のプレッシャーのかけ方やチームのバランスを考えてミーティングや練習もしていたので、試合を通して結果につながって良かった」と最後まで走り切ってアシストした奥埜も納得の表情で話した。守備での粘り強さ、さらにはチャンスを逃さない決定力を示したセレッソ。今季2度目の連勝、さらには今季初の2点差での勝利と、ここからのさらなる上昇気配を漂わせた。次節はルヴァンカップを挟み、ホームに横浜FCを迎える。今季初の3連勝へ、さらなる上位を目指していきたい。


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