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【7/10 横浜FM戦】Match Review

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2022-07-10/
“トップ3”との3連戦ラストとなった今節。セレッソ大阪は、ホームに首位の横浜F・マリノスを迎え、明治安田生命J1リーグ第21節に臨んだ。『CEREVOLUTION』と銘打って実施した今節は、ニッポンハムグループサポーティングマッチとして行われ、試合前には、プロ野球チーム北海道日本ハムファイターズの「ファイターズガール」がスペシャルゲストとして登場。「きつねダンス」も披露されるなど、いつもとは異なる雰囲気の中での試合開始となった。先発は前節の鹿島アントラーズ戦から4人変更。原川力と山中亮輔が復帰し、前節ゴールした加藤陸次樹と、同じく前節アシストした上門知樹が2トップを組んだ。上門にとっては、リーグ戦では加入後初先発となった。
開始から前への矢印を強く出してきた横浜FM。6分には、水沼宏太のクロスからレオ セアラに決められたが、ここはオフサイドでノーゴールに。その後も横浜FMにボールを握られたセレッソだったが、[4-4-2]のコンパクトな陣形は崩さず対応。前半は横浜FMに枠内シュートを許さず試合を進めると、31分、ワンチャンスを生かして先制に成功する。横浜FMのCBからボランチに出たパスに対し、上門が体を寄せてカット。素早く加藤へつなぐと、加藤がドリブルで持ち運び、シュート。ペナルティーエリアの外から豪快にネットを揺らした。勢いづくセレッソは、36分、山中がブレ球ミドルでゴールを狙う。38分には、サイドを突破されて危ない場面も迎えたが、奥埜博亮が戻り、クリア。前半を1点リードで折り返すことに成功した。
後半も横浜FMにボールを握られる入りとなったが、最初の決定機はセレッソ。48分、中盤で原川がボールを奪い、受けた為田大貴がドリブル。カットインからシュートを放ったが、わずかに枠を外れた。59分、小菊昭雄監督は3枚替えを行う。開始から攻守によく走り、スイッチを入れ続けた加藤、上門、為田に代え、ブルーノ メンデス、アダム タガート、ジェアン パトリッキを投入。畳み掛ける姿勢をピッチに送ると、この采配がズバリ的中。63分、敵陣で得たスローインから、ブルーノ メンデスが起点を作り、サポートしたジェアン パトリッキのクロスを毎熊晟矢が落とし、アダム タガートが冷静に決めた。
途中出場の3選手に毎熊、前線4人が絡んでの見事な崩しで奪ったゴールに沸き立つスタジアム。67分には、ジェアン パトリッキのクロスにブルーノ メンデスがヘディングで合わせ、3点目かというシーンも作ったが、ここはGK正面に飛んだ。試合の流れは完璧に掴んでいたセレッソだが、ここからアクシデントが次々と発生。76分、2点目を決めたアダム タガートが負傷交代すると、79分には、山中がペナルティーエリア内で相手選手を倒してPKを献上。自身もレッドカードを示されて退場となる。このPKをレオ セアラに決められると、尚も攻めてくる相手に対し、セレッソはブルーノ メンデスをトップに残す[4-4-1]で対応。逃げ切りを図るべく時計の針を進めたが、後半アディショナルタイム、サイドからのクロスに再びレオ セアラに決められ、同点に。試合はこのまま2-2で終了、勝点2を逃す形となった。横浜FMに対し、攻守で準備してきた策もハマり、途中までは最高の試合運びを展開していただけに、試合後は何人もの選手が「悔しさ」を口にしたが、開幕戦からの成長はしっかりとピッチで示してみせた。
“トップ3”との3連戦は1勝2分の負けなしで終えた。「ポジティブな面もたくさん見られました。特に、どの選手が出ても攻守の役割を全うできることはプラス。ただ、(課題は)ゲームコントロールのところ。前節もそうでしたが、相手がパワーをかけてきた時、そこをいなしていける力(が必要)。相手のパワーをうまく生かしながらボールを前に運び、追加点を取る、ゲームをコントロールする。そういったチームに成長できた時、我々はまた前進できると思います」と小菊監督は総括した。前節と今節は勝利まであと一歩に迫っただけに、3連勝という最高の結果を飾れるチャンスもあったが、得た収穫も多い。ここから中2日で名古屋グランパスとの天皇杯ラウンド16、さらに中2日でリーグ戦での“大阪ダービー”も控えている。引き続き、チーム内での高い競争の中から成長し続けていきたい。

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