【6/1 関西大学戦】Match Preview

≪ミッションは、チームの底上げと3回戦進出。出場機会に飢えた選手たちの躍動に期待≫

直近の明治安田生命J1リーグ第16節・湘南ベルマーレ戦から中2日。舞台を天皇杯に移し、セレッソ大阪は関西大学との2回戦に臨む。天皇杯と言えば、第97回大会で初優勝を果たし、昨年度は惜しくも準決勝で涙を飲んだ。「昨シーズン、準決勝で敗退した悔しさも含め、あの(優勝の)景色をもう一度セレッソファミリーの皆様と一緒に分かち合いという、強い思い」(小菊昭雄監督)を胸に、今大会へ挑む。

直近のリーグ戦では、ガンバ大阪、浦和レッズ、湘南を立て続けに撃破したセレッソ。今季初の3連勝を飾るなど、チームは今季最高の状態にあると言ってよい。「キャンプからやってきた攻守の引き出しの中で、どの引き出しを全員で共有して使うのか、全員が同じデザインを共有できている」と小菊監督も前節の試合後に話したが、試合の流れも踏まえた上で、攻守において、やるべきプレーが整理されてきた。そうした中で迎える天皇杯2回戦は、リーグ戦に出続けてきた選手たちの蓄積疲労を考慮し、また、出場機会に飢えている選手も多数いることから、メンバーの大幅な入れ替えが濃厚だ。「早くパフォーマンスを披露したい気持ちがずっとあった」と語る岡澤昂星ら、リーグ戦の3連勝を下支えしてきた選手たちの気持ちのこもったプレーに期待がかかる。

対戦相手の関西大は、6年ぶり17回目の天皇杯出場。代表を決める大阪府予選決勝では、JFLのFC大阪を2-0で破り、天皇杯1回戦では関西リーグ1部に所属するアルテリーヴォ和歌山に4-2で勝利するなど、社会人チームを相手に結果を残し、2回戦まで上がってきた。「クオリティーの高い選手の集まり」と小菊監督も評するように、アマチュアとは言え、決して油断できない相手だ。試合のポイントとしては、“格下”のカテゴリーと戦うときの鉄則だが、相手がプレースピードや強度に慣れる前に先制点を奪うこと。“やれる”という手応えを与える前に、試合の行方を決定付けていきたい。ただし、押し込みながら点が取れなくても、決して焦らないことも必要。相反する2つの要素を胸に、いつもと同じように、「全員で一つ一つのプレーに魂を込めて戦う、90分間集中して戦う」(小菊監督)ことが重要だ。

関西大には、セレッソアカデミー出身の選手も在籍している。チャレンジ精神と高いモチベーションを持って向かってくる相手に対し、セレッソがプロとしての自力と意地を見せ付けたい一戦。チームの底上げと3回戦進出を達成するべく、ヨドコウ桜スタジアムで内容も伴った勝利を掴みたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:天皇杯という大会へ向けて
「天皇杯と言えば、やはり2017年シーズン、ルヴァンカップとの二冠を獲れたあの年のことを今も鮮明に覚えています。あの光景は、自分の中でも今も大切な宝物として輝き続けています。昨シーズン、準決勝で敗退した悔しさも含め、あの景色をもう一度セレッソファミリーの皆様と一緒に分かち合いという、強い思いでいっぱいです」

Q:直近の湘南ベルマーレ戦後、メンバーの入れ替えも明言されていたが、明日の試合で期待することは?
「キャンプから、誰が出ても同じ攻守の規律を守って、デザインを共有して戦う、勝利のためにハードワークして戦う、そういったところは日々、積み重ねてきました。明日のメンバーは、なかなか出番が来ない時期でも素晴らしい準備をしてくれたプロフェッショナルな集団です。試合に出たい、勝ちたい。そうした強い思いを表現して、楽しんで欲しいと思っています」

Q:対戦相手の関西大学について
「関西大学の試合をコーチ陣が足を運んでスカウティングしましたし、過去の天皇杯の映像なども取り寄せて、しっかりと分析しました。関西大学のスタイルは、私がサテライトを見ている時からクオリティーの高い選手の集まりだと思っています。ショートパスを多用する質の高い攻撃、サッカーをしてきます。守備でも個の能力が高い選手がいます。どの大会も初戦は難しい試合になることが多いです。実際、毎年、Jリーグのチームが1回戦や2回戦で敗退する現象も起きています。明日も全員で一つ一つのプレーに魂を込めて戦う、90分間集中して戦うことが大事。次のステージに向かっていけるように、全員でいい準備をしてきました」

Q:クラブ公式のSNSでは山田寛人選手の姿も見られたが、前線の負傷者も復帰している?
「前線の選手はケガも癒えて、明日、復帰できる選手が数名います。残念ながら、後ろの選手でケガ人が何人かいるのですが、前線の競争はさらに激しくなると思っています。いい準備ができていますので、ゴールやアシスト、得点に絡むプレーで復帰戦を飾って欲しいと思います」

Q:怪我のため、U-21日本代表を辞退した西尾隆矢選手について
「湘南戦の前日に、少し接触プレーで膝を怪我しました。代表へのモチベーションも高かったのですが、まだまだ彼のサッカー人生も長いですし、ここで無理して悪化することがないようにということで、今回は辞退しました。少しの間、離脱することになりますが、1日でも早く復帰できるように本人も努力すると思いますので、その日を待ちたいと思います」

■岡澤昂星

Q:大阪ダービー以降、リーグ戦のメンバーに入りながら、なかなか出場機会がない。それだけに、試合へ向けたモチベーションは高いのでは?
「最近、自分の中では、結構いいパフォーマンスができていると思うので、早く披露したい気持ちがずっとありました。その中で、明日の天皇杯2回戦があるので、しっかり自分のパフォーマンスを披露して、チームの勝利に貢献したいと思います」

Q:リーグ戦のメンバー入りを掴んだ中で、チームが3連勝。岡澤選手としても、意味のある3連勝でしたか?
「そうですね。普段の練習からチーム全体の雰囲気もいいですし、試合に出られていない選手たちが底上げできているからこそ、この3連勝につながったと思います。チームとしても自分自身としても、この3連勝は自信になりました」

Q:リーグ戦の18人に入ることで見えた、他の選手たちの振る舞いで学びになったことはありますか?
「清武選手の、自分の準備はもちろん、キャプテンとしてチームを引っ張っていく姿勢です。チーム全員に声をかけたり、試合前にはカツを入れるところ。自分自身、これからチームを引っ張っていく存在にならないといけないと思うので、見習っていきたいと思います」

Q:U-18ではキャプテンもされていただけに、より清武選手のそうした姿は見習う部分を感じる?
「そうですね。すごく参考になります。これからのサッカー選手としてのキャリアの成長にもつながると思って、いつも学ばせてもらっています」

Q:練習で内容を示せばメンバーにも入れるという、手応えを感じていますか?
「最近はメンバーに入れてもらうことも多く、その実感はありますが、正直、まだまだ掴み切った感覚は全然なく、いつでも落ちるという危機感があります。日頃から満足せず、もっと上に行ける、ということを見せたいと思っています。明日の試合でアピールすることで、(リーグ戦の出場機会も)掴める。明日は大事な一戦なので、しっかり自分のパフォーマンスを出したいと思います」

Q:明日の試合で見せたいチームとしてのプレーは?
「リーグ戦と変わらずチーム全員で一体感を持って戦い、サッカーの内容でも、攻守ともに圧倒して、勝ち切りたいと思います」

Q:明日の相手は関西大学ということで、岡澤選手にとって世代が近い選手も多く、アカデミー出身の先輩もいます。個人的にも、負けられない思いは強い?
「そうですね。一つ上の前田龍大選手や、二つ上の西村真祈選手とは、高校時代に仲良くさせてもらっていました。明日の試合で自分が成長した姿を見せたいと思います。個人としても、チームとしても、絶対に負けたくない相手です」

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