【4/29 鹿島戦】Match Preview

≪上位追撃には勝利が求められる大一番。全員の力で2位・鹿島を撃破したい≫

JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第5節・ガンバ大阪戦から中5日。セレッソ大阪は、ホーム連戦となる明治安田生命J1リーグ第10節・鹿島アントラーズ戦に挑む。
2位・鹿島との勝点差は『6』。上位追撃には勝利が必要な一戦であり、勝てば首位・川崎フロンターレとの勝点差も『4』に縮まる。「優勝争いに食い込んでいけるかどうかの大一番。とにかく勝ちたい試合」と小菊昭雄監督も言葉に力を込める。

今週、公開された2日間の練習では、負傷者もほぼ合流し、強度の高いメニューが行われた。今節、対戦する鹿島は前線、中盤、最終ラインと球際に強い選手を揃えているだけに、セレッソとしても、ワンプレー、ワンプレーにおける競り合い、ボールの奪い合いで後手を踏まないことが求められる。「大一番」に挑むにあたり、守備に安定感が出てきたことは心強い。アウェイでアビスパ福岡と対戦したリーグ戦の前節は、後半のアディショナルタイムの10分を含めた100分間の死闘の末にスコアレスドロー。リーグ戦2試合連続で無失点を達成した。そうした中で、今節、対峙するのはJ屈指の2トップである上田綺世と鈴木優磨。「鹿島は強力なアタッカーも多いけど、ここでまた無失点に抑えることができれば、僕たちの価値も上がるし、自信にもなる」と西尾隆矢も話すように、まさに現在の守備力が試される一戦となる。

盤石さを築きつつある守備に対し、攻撃面では直近の公式戦で2試合連続無得点と、やや停滞気味。もっとも、福岡戦も“大阪ダービー”でも、しっかりとボールをつないでサイドを崩し、チャンスは作れている。その一方で、シュート数は少ない結果に終わっただけに、今週の練習では、「もう一度、攻撃の優先順位を明確にした。ゴールを奪うという強い意識を全員で共有した」(小菊監督)と、ゴールへの意識付けも行った。そうした成果が発揮され、ホームで鹿島のゴールをこじ開ける姿に期待したい。

レネ ヴァイラー監督が指揮を執る今季の鹿島の特長は、「割り切っているというか、勝負にこだわった戦いをしている。リスクを避けて前にボールを入れて、セカンドボールを拾うサッカーで、効率の良い点の取り方をしている」と奥埜博亮も話すように、縦に速い、ダイレクトなサッカー。上田と鈴木、さらにはルヴァンカップでの対戦時でも苦しめられたアルトゥール カイキと前線にはタレントが揃っている。そうした選手たちをしっかり抑えながら、「遅攻と速攻を使い分け、相手にとって嫌なサッカーをしたい」と清武弘嗣は試合をイメージする。

明日の一戦は、4月を締め括る戦いであると同時に、ここから始まるリーグ戦3連戦の初戦でもある。「ここからのリーグ戦3試合は、上に行くか、下がるか、大きな分岐点」とキャプテンの清武も位置付ける中、まずはホームのヨドコウ桜スタジアムで、2位の鹿島から勝利し、勢いを付けたい。シーズン序盤の大一番。選手、スタッフ、サポーター全員の力で、大きな一勝を掴み取りたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:明日の鹿島アントラーズ戦に臨むチームの様子について
「まず、ルヴァンカップのグループステージを全員の力で突破できたこと。そして、明日のゲームは、勝つことによって、上位争い、そして優勝争いに加わっていけるビッグマッチ。今週1週間は、そうした流れもあって、強度の高い、集中力の高いトレーニングができました。素晴らしい雰囲気の中で準備できました」

Q:失点が減り、守備の安定感は増してきた一方、直近の公式戦では2試合連続で無得点。今週、練習の中から攻撃面で意識したことは?
「もう一度、攻撃の優先順位を明確にしました。安定したビルドアップで前進しながら、ファイナルゾーンでの崩しやシュートの決定力。リスタートも含め、全員で共有を深めました」

Q:「攻撃の優先順位」で最優先にしたいことは?
「相手が嫌がることを徹底すること。そのためには、ディフェンスラインの背後を狙ったり、前にボールを付けていくこと。そこが大事だと思います。もちろん、ボールを大事にすることは必要ですが、常にゴールを目指す、大胆にミドルシュートにもトライする。そういった強気の姿勢も大事になります。今週は、ゴールを奪うという強い意識を全員で共有してきました」

Q:復帰して、出場時間を伸ばしている清武選手について。攻撃への関与で期待する部分は?
「まず、ビルドアップの面で、安定してボールを前に運んでいく中で、中心選手として大きな役割を担ってくれています。そこからファイナルゾーンに入った時の、彼のアイディアやクオリティーの高さは、チームとしての大きな武器になります。明日は、ゲームを作りながら、アシストやゴール、最後の質のところまで、チームを引っ張って欲しいと思います」

Q:“対鹿島”はホームで9連敗中ということは、どのように意識されている?
「私は特にそういった過去のデータは気にしていません。清水とのアウェイでは歴史を変えることができましたし、アウェイの鹿島でも、ルヴァンカップで勝てました。川崎の(リーグ戦におけるホーム無敗)記録もピリオドを打つことができました。今シーズンのセレッソは、歴史を変えるチームに成長しています。まさに明日も、歴史を変える一戦にしたいと思います」

Q:鹿島とは、今シーズン、3度目の対戦になります。その中で感じる注意すべき点は?
「今まではブラジルスタイルで、リズム良くボールを握りながら前進していくイメージもありましたが、欧州の監督になって、縦に速い、個の力を最大限に生かしたゴールへの意識が高いチームに変わった印象があります。前線には高いクオリティーの選手も揃っています。ルヴァンカップでも、カウンターから2発とセットプレーでもやられていますので、攻めている時のリスク管理も大事なポイントになります」

Q:鈴木優磨選手は、前に張るだけではなく、中盤にも降りながら攻撃に関与しているが、彼を自由にさせないことも重要?
「彼のクオリティーも高いモノがあります。前線は、強さ、速さ、高さを持っています。ただし、私たちもリーグ戦で2試合連続、直近の大阪ダービーでもクリーンシートで、3試合連続無失点で終えることができています。明日も全員でハードワークして、スペースと時間を与えないことが大事になると思っています」

■清武弘嗣

Q:明日の鹿島との一戦で重要になることは?
「強度の高い相手ですし、ここ数年の鹿島を見ていると、人に、人に、強く来るので、球際で負けないようにしないといけません」

Q:攻撃面について。大阪ダービーの試合後、「悪くはない中で、あと少しのところ」という言葉もありました。今週、トライしたこと、明日の試合で表現したいことは?
「崩し切ることもいいですが、積極的にシュートを打つことも今週のチームとしてのテーマでした。打つことで相手の変化も見られると思うので、そこはみんな意識して今週は取り組みました」

Q:左サイドで山中選手と組むとなれば、彼の良さをどう生かしていきたい?
「亮輔はクロスの質も高いですし、常に左サイドの選手を追い越して攻撃参加してくれるので、そこは使ってあげたい。ボールの配球もいいですし、視野も広いので、うまくタイミングを合わせながらやっていきたいと思います」

Q:今節について、小菊監督も「リーグ戦で浮上できるかどうかのビッグマッチ」と話していた。改めて、今節への意気込みは?
「正直、まだ僕が出るとは決まっていないですが、出た選手がしっかりハードワークして、戦う姿を見せないといけない。ここからのリーグ戦3試合は、上に行くか、下がるか、大きな分岐点だと思うので、まずは明日の試合に勝てるように、いい準備をしたいと思います」

Q:ルヴァンカップで、ホームで対戦した試合では、清武選手が出場してから相手もバタバタしていたが、あの試合から見えた鹿島の攻略法などはありますか?
「負けている状況で、流れを変えることしか考えていなかったので、正直、相手のことはそこまで考えていませんでした。ケガ明けで復帰したばかりだったので、まずは自分の感覚を掴むこと、そして、流れを変えることだけに集中していました。前半はガツガツ来ると思いますが、後半は落ちる可能性もあるので、自分たちがボールを動かして、人もボールも動くサッカーができれば、主導権は握れる試合になるのではないかと思います」

Q:前線の加藤選手や山田選手を生かすために心掛けたいことは?

「寛人には、『自由にやっていいよ』と言っています。規律がある中での自由というか、自分が受けたいタイミングで下がってもいいし、そのタイミングで自分も(裏に)抜けると。陸次樹は、あいつの裏への動き出しやポストプレーが生かせる試合になればいいなと思います」

Q:鹿島のレネ ヴァイラー監督とは、ドイツでは、ニュルンベルクでちょうど入れ替わりになり、面識はないと思うが、監督のスタイルで理解できる部分もありますか?
「どうですかね…(笑)あまり分からないですが、ドイツで監督をやっていたことを考えると、堅いブロックを作って戦うことも納得できます。しかも、ニュルンベルクというクラブは、上位に行けるか、瀬戸際の戦いをしていたチーム。しっかりブロックを引いて、規律を守りながら戦うサッカーの印象はあります。それでチームが固まれば、カウンターもハマる。この前のルヴァンカップを見ても、ボールは僕たちが握っても、ブロックを引いて、前の速い選手たちで仕留めるサッカーをやっていた印象です」

Q:そうした相手に対して、どういう試合運びをすれば勝てるイメージがありますか?
「僕たちのやることは変わりません。ボールを速く動かしながら、遅攻と速攻を使い分けて攻めることが一番のカギ。長短をうまく使い分けながらやっていきたい。相手に合わせるサッカーをするのではなく、相手にとって嫌なサッカーをすること。それは今季のチームのテーマでもあります。鹿島が嫌がるサッカーをする。それを考えながら、今週、取り組んできたことを表現したいと思います」

Q:先週から香川真司選手が練習参加していますが、ピッチ内外でどのような話をされている?
「サッカーのことを深く話していますね。もちろん、セレッソのことも話しています。自分の現状、真司くんの現状。自分たちも、経験を積んで年齢を重ねているので、サッカーの深い話はしている方だと思います」

Q:今週は香川選手の囲み取材もあり、清武選手について、「先頭に立ってセレッソを引っ張っている象徴的な選手。彼がセレッソのためにやっていることは、僕も欧州にいながらも感じているので、結果として報われて欲しい」と話していたが、そうしたエールのような思いを聞いて、どのように受け止めていますか?
「常に気にかけてくれる人で、常に自分の前を行く先輩だったので、素直に嬉しいです。今までやってきたことが間違いではなかったと、真司くんもそうですし、色んな人に伝わっていると思うと嬉しいですが、まずは目の前のことに集中して、やっていければいいなと思います」

Q:復帰後、髪を金髪にしているが、何か理由が?
「いや、単純に、興味本位でやってみたかっただけです(笑)」

Q:気分は変わりましたか?
「ちょっとヤンチャになった気分です(笑)ピッチでは、しっかり規律を守りながらプレーします」

≪鹿島アントラーズ戦特設サイト≫


2022明治安田生命J1リーグ 第10節 鹿島アントラーズ 0 - 3 2022明治安田生命J1リーグ 第10節