【11/3 徳島戦】Match Preview

≪涙に暮れた決勝戦から中3日。再スタートとなる今節を勝利で飾り、力強く前進していきたい≫

涙に暮れたJリーグYBCルヴァンカップ決勝戦から中3日。下を向いている暇もなく、セレッソ大阪は次なる戦い、明治安田生命J1リーグ第34節・徳島ヴォルティス戦へ挑む。

3つ目の星を刻むべく、意気揚々と臨んだファイナルでの敗戦。チーム、選手は少なからずダメージを負ったことは確かだが、前日取材に応じた小菊昭雄監督によると、チームはすでに前向きな気持ちを取り戻している。「私が心配し過ぎていたのかな、というくらい、濃い内容の練習、素晴らしい雰囲気の中で練習ができました。改めて、選手たちの成長、人としての成長を感じます。敗戦を全員がしっかりと受け止めて、『天皇杯を絶対に獲る』と。リーグ戦も『少しでも順位を上げる』と。それぞれの表情が勇ましかった。戦う集団になってきたということを改めて感じました」。リーグ戦の残り5試合、そして、タイトルの可能性を残す天皇杯へ向けて、チームはラストスパートをかけていく。

再スタートとなる今節。相手はJ1残留争いの渦中にいる徳島。舞台は敵地、鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムだ。まさに背水の陣でセレッソをホームに迎えるであろう相手に対し、簡単な試合にはならないことは明らか。「選手たちは、明日の試合がどれだけ大変な試合になるかということを理解して、(練習に)取り組んでくれた。サッカーのベースである、走る、戦う、そういったところで相手に負けないようにしたい」と小菊監督も話すように、目の前のぶつかり合いで一歩も引かない意識を持つことは今節を勝ち抜く上で大切なこと。似たシチュエーションで対戦した10月最初の一戦、大分トリニータ戦を教訓としたい。その上で、徳島の特長である、ポゼッションに対してしっかりと制限をかけ、相手の背後を突いていきたい。前回対戦時に得点を決められた宮代大聖や、セレッソのアカデミー出身の岸本武流、ムシャガ バケンガと垣田裕暉の2トップなど、要所に優れた個人もいるだけに、彼らをしっかり抑えることも重要になる。

再びチームに目を移すと、ここからまた、チーム内での競争も激しさを増していくだろう。10月は多くの選手が出た中で連勝を重ね、チームは成熟してきた。天皇杯準々決勝でアピールした選手も含め、現在は、誰が出てもチームの規律を守った上で、個性を発揮できる土壌も生まれつつある。「メンバーのところは嬉しい悩み。普段のトレーニングからいい準備をしている選手がピッチに立つべきだと思うので、私自身もブレずに、正しい競争、評価をしていきたい」と指揮官も話すが、まずはスタメンを勝ち取るまでに競争があり、その競争がチーム力を押し上げていく。今節、先発のピッチに立つ11人にも注目したい。

シーズンの最後を笑って迎えられるように、ここから2ヶ月、再びチームは一体となり、戦いの場に身を投じていく。再出発となる今節を勝利で飾り、力強く前進していきたい。
■小菊昭雄監督

Q:ルヴァンカップ決勝の敗戦を受けて、心身ともにリカバリーしての一戦になると思うが、明日の試合へ向けた意気込みをお願いします。
「まずは、先週1週間は本当に濃い1週間でした。まず、優勝争いをしている横浜FMと対戦したリーグ戦では、J1残留という最低限の目標を確実にしたいと。その目標はクリアすることができました。二つ目のミッションとしては、天皇杯の準決勝進出を決めると。普段、出場機会の少ない選手たちが一体感を持って、躍動して、勝ち進んでくれました。非常に価値のある勝利を収めることができました。そして、最後のミッションとして、ルヴァンカップのファイナル。3つ目の星を刻むと。残念ながら敗退してしまったのですが、この1週間、もしくは、ルヴァンカップ準決勝の浦和戦も含めて、選手たちは一体感を持って、一つひとつ練習から積み上げてきたことを発揮してくれました。そうした中で、今週は敗戦の後でしたが、選手たちは意外と(元気でした)。1日オフを挟んだのですが、私が心配し過ぎていたのかな、というくらい、練習も濃い内容の練習ができました。素晴らしい雰囲気の中で練習ができました。改めて、選手たちの成長、人としての成長を感じることができました。明日は再スタートということで、今回の悔しさを糧に、力強く前進している姿を皆さまにはお見せしたいですし、必ず明日のゲーム、全員が一つになって、勝利できると信じています」

Q:心配が杞憂だった、というお話もありましたが、どういう場面でそれを感じましたか?
「敗戦を全員がしっかりと受け止めて、残りのシーズンを戦う意識が感じられました。シーズンも佳境ですが、『天皇杯を絶対に獲るんだ』と。リーグ戦も、残留だけではなく、『少しでも順位を上げる』と。チームとしてラストスパートをかけると。それぞれの表情が勇ましかったです。戦う集団になってきたな、ということを改めて感じました。キャプテンの清武、乾貴士、大久保嘉人、ジンヒョンを中心に、経験を積んだ選手たちがしっかりと先頭を走ってくれて、それに若い選手も付いていく。『ここからまた、新たな競争が始まる』という素晴らしい雰囲気の中で練習ができたことに、私自身も感謝しています」

Q:10月は、レギュラーに近いメンバー、そこに挑むメンバーと、少し明確になりつつあったが、再びフラットに、競争意識を高めていく?
「メンバーのところは、天皇杯の準々決勝で、チームとしても選手個々としても、あれだけ高いパフォーマンスを発揮してくれたので、嬉しい悩みです。今までどおり、正当なジャッジをしていかないといけないと思っています。年齢に関係なく、普段のトレーニングからいい準備をしている選手がピッチに立つべきだと思いますので、私自身もブレずに、正しい競争、そして評価をしていきたいと思います」

Q:徳島ヴォルティスはシビアな状況でJ1残留争いをしています。シチュエーションとしては、10月最初の一戦、大分トリニータ戦にも近いと思うが、あの一戦の教訓も踏まえて、明日の試合で気を付けたいことは?
「私も長年、コーチとして残留争いも経験しましたし、残留争いをしているチームに厳しい戦いを強いられたこともあります。前回の大分戦では、相手のモチベーションの高さ、球際の強さ、チームとしての強固なつながりを感じました。明日のゲームでは、あの敗戦から成長している姿を見せないといけないと思います。何より選手たちは、明日の試合がどれだけ大変な試合になるかということを理解して、ここ数日も取り組んでくれました。サッカーのベースである、走る、戦う、ファイトする、そういったところで相手に負けないようにしたいですし、そうしたベースのところが一番、大事になってくると思います」

Q:今節は新たな1歩を踏み出す試合になるが、今週、選手たちにかけた言葉は?
「先ほど申し上げた、先週1週間の濃い3試合について、『全員が優勝に向かって、タイトル獲得へ向けて一つになって、最後までファイトしてくれたことに感謝している』という言葉を伝えました。そして、ここからリーグ戦のラスト5試合、天皇杯の準決勝、決勝と合計7試合。『全員でラストスパートをかけよう。天皇杯獲得という目標へ向けて、みんなで走っていこう。最後まで戦い抜こう』という話をしました」

■山田寛人

Q:ルヴァンカップ決勝から伺います。改めて、どのような舞台でしたか?
「雰囲気は最高でした。今まで経験したことがない緊張感もありました。特に前日は緊張しました。当日、楽しくプレーしたかったですが、うまくいかない試合になってしまいました」

Q:先発も勝ち取った中で、前半のみで交代になりました。敗戦という結果も含め、試合後はどのような思いが湧いてきましたか?
「優勝したい、という思いが強かったですし、自分自身、チャンスだと思って準備していたので、何も仕事ができずにあっけなく終わってしまったことは、もったいなかったなと。チームとしてもうまくいっていなかったので、前半で交代したことはそこまでマイナスには思っていません。限られた45分の中で何かしたかった。相手があそこまで引いてくるとは思わなかったですが、引かれた中で出せる自分の技術やアイディアが少なかった。相手も守備しやすかったと思います。改めて、足りないところがいっぱいあるなと感じた一戦でした」

Q:チームとしても、個人としても、さらに上にいくための糧にしたい?
「そうですね。天皇杯もありますし、そこへ向けての思いが、一層、強くなりました。まずは決勝に行きたいですし、決勝で同じ思いをしたくない。みんなそう思っていると思います。より一層、優勝を目指して頑張っていけると思います」

Q:ルヴァンカップ決勝の名古屋と、天皇杯の準々決勝の名古屋では、どう違いましたか?
「個人的に思うのは、(ルヴァンカップ決勝は)向こうの守備がハッキリしていました。最初のFWのラインを下げてきましたし、全体がコンパクトになっていました。その分、こちらのFWとしてはスペースがなかった。(後ろに)落ちても、相手も動かないし、背後も単発になってしまった。少し迷いながらプレーしていました。自分たちが持たされていた感がありました。そこまでプレスをかけなくてもボールは取れて、前に運べてはいましたが、引いた相手に対して打開できなかったです」

Q:中を固める相手のディフェンスをどう引き離すか、狭い中でもどうスペースを作るか、そのあたりの作業はチームとして高めていきたい?
「そうですね。あそこまで引いてくる相手と対戦したのは久々で、それに対しての準備が足りていなかったのが正直なところだと思うので、今後、同じような展開もあると思いますし、どんな相手にも対応できる技術を個人、個人でも付けて、(引かれた相手を崩す)チームとしての共通認識も持たないといけないと思います」

Q:悔しい結果には終わったが、タイトルが懸かったファイナルのピッチに立つまでになり、選手として、一段階、レベルも上がったように思うが、選手としての経験値はどのように捉えていますか?
「もちろん、上がっているとは思います。プロになって、毎年、J3、J2、J1と戦う場所も上がってきて、今は一番やりたいクラブで試合にも出られているので、少しずつステップアップしているとは思います。ただ、まだ結果が付いてきていないので、さらに結果にこだわってやっていきたいです」

Q:明日のリーグ戦から、再びチームとしても1戦1戦、高めていくことになると思います。チーム内での競争も一段と激しくなると思うが、明日の試合への意気込みについて
「まずは競争の中で自分のポジションを勝ち取っていくことが一番です。コンディションは悪くないですし、自分のやりたいプレーを練習の中からできている回数は多いので、それを試合で出せるようにしたい。そこが一番、大事なところです。それをうまく試合に出せれば明日も勝てると思います。決勝戦では負けてしまいましたが、切り替えて、目の前の相手に勝っていくことが大事です」

Q:徳島には、以前「ライバル」と話していた宮代選手がいますが、互いに成長を確認し合うような一戦になりそう?
「向こうは何とも思っていないと思いますが(笑)個人的には、ずっと昔から一緒にやってきた選手ですし、うまいな、と思って見ていた選手。久々に対戦するので、大聖のプレーも見てみたい。試合中ですが、学べるところは学びたいですし、自分も成長している姿を示したい。負けることが多かったので、明日は勝ちたいです」

2021明治安田生命J1リーグ 第34節 徳島ヴォルティス 1 - 0 2021明治安田生命J1リーグ 第34節