【10/30 名古屋戦】Match Review

≪名古屋の堅守を打ち破れず、ルヴァンカップ・ファイナルは0-2で敗戦。3度目の戴冠はならず≫


■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-10-30/


セレッソ大阪にとって4年ぶり2度目となるJリーグYBCルヴァンカップ・ファイナルの舞台。晴天にも恵まれ、試合前から期待に胸は膨らんだ。サポーターが作り出したコレオは美しく、煽りVTRで気持ちは高まり、西川大介スタジアムDJによる選手紹介で、“決戦”ムードは最高潮を迎えた。


立ち上がり、セレッソは名古屋にサイドを破られ、ピンチも招いたが、ここをしのぐと徐々に試合のペースを取り戻していく。18分には乾貴士がミドルシュート。枠を外れたが、セレッソにとってこの試合、最初のシュートで勢いを付けると、飲水タイム明けは明確にボールを支配。失った後のプレスも速く、名古屋を押し込む。24分に奥埜博亮、25分に加藤陸次樹と立て続けにシュートを放つと、34分にビッグチャンス。瀬古歩夢、丸橋祐介、加藤、乾とつないで相手を動かし、最後は松田陸のクロスに山田寛人が飛び込んだが、わずかに合わなかった。引く守備を選択する名古屋に対し、セレッソはアディショナルタイムにも敵陣深くまで攻め込むなど、名古屋をじわじわと追い詰めて、前半を終えた。


後半開始から、小菊昭雄監督は山田に代えて清武弘嗣を投入。「キヨは、(相手の)間、間でボールを受けて、引き出せる。キヨを投入することで、スペースや時間がない中でもゴールに迫っていく選択をした」と、その狙いを話したが、そうした攻撃が形になる前に、痛恨の失点を喫してしまう。後半開始1分、相馬勇紀に抜け出されて与えたCKから、前田直輝にヘディングで決められた。試合後、監督、選手が「あの失点で難しくなった」と声を揃えたように、リードした名古屋は、より“堅守速攻”を強める。52分には、前田に抜け出されて決定機を与えたが、ここはキム ジンヒョンが好セーブを見せ、2失点目は許さない。


55分には加藤に代わって大久保嘉人が入り、早くも2人目の選手交代を行ったセレッソ。前半以上にボールを握る時間は増え、セカンドボールも回収。押し込み続けたが、ゴール前を固める名古屋の守備を崩せないまま時間は経過。後半の飲水タイム以降は5バックで守ってきた相手に対し、75分、セレッソはFKのこぼれ球を拾った松田陸がミドルシュート。ゴールへ吸い込まれたかに見えたが、ポストをかすめてわずかに外れる。78分にも、松田陸のシュート性のクロスに大久保が飛び込んだが、ミートすることはできず、惜しくもゴールとはならず。すると、79分、試合をより難しくする2失点目を喫した。シュヴィルツォクのシュートを一度はキム ジンヒョンが防いだが、詰めた稲垣祥に決められた。


「選手たちは最後まで、終了の笛が鳴るまでファイトしてくれた」と試合後に小菊監督も話したように、最後まで攻め込んだセレッソだが、無得点のままタイムアップ。クラブ3度目の戴冠は叶わず、準優勝に終わった。試合後、名古屋の表彰セレモニーから目を逸らすことなく見つめていた小菊監督。「あの光景を自分自身も胸に刻み、焼き付けることによって、『またあの舞台に立つんだ』という思いで、あの光景を見ていました」と心境を明かした。ルヴァンカップのタイトルは手にすることができなかったが、天皇杯も準決勝まで進出しており、戴冠のチャンスは残されている。「この悔しい思いを糧にして、成長していきたい。僕自身も、若い選手たちも、今日、感じた、見た光景を忘れずに成長していけたらと思います」とは清武キャプテン。今回のルヴァンカップ決勝は悔しい結果に終わったが、この瞬間から、次なる試合、タイトルへ向けての戦いは始まっている。


2021Jリーグ YBC ルヴァンカップ 決勝 名古屋グランパス 0 - 2 2021Jリーグ YBC ルヴァンカップ 決勝