【Match Preview 大分戦】5試合ぶりの勝利を掴むために、攻守で発揮したい精度と耐久力

サンフレッチェ広島をホームに迎えた前節、セレッソ大阪は、前半は攻守で相手に圧倒される展開の中、先に失点。苦しい試合を余儀なくされたが、後半、形も変えて臨むと、守備が安定し、ボールも握り返し、劣勢を打開。相手が退場者を出したこともあり、終盤は攻め続けた。その中で、1点が遠く、勝点を積み上げることはできなかったが、最後までゴールを目指して戦う姿勢を示したことは、残りの試合にもつながっていくだろう。

シーズンも終盤に入り、対戦相手としても、セレッソの守備をどう打開するか、また、ビルドアップや攻めの形をどう防ぐか。やはりスカウティングはしてくる。「相手からもいろいろと分析される中で、もう一つ、チームとして殻を破って成長していかないといけない時期」(片山瑛一)に差し掛かっていることは間違いない。もっとも、何か特別なことをするというよりは、攻撃では、しっかりとボールを握って相手の隙を突いていく中で、「いい時間帯に点を決め切ること」(奥埜博亮)が求められ、守備では、全員が連動してスペースを埋めていく中で、「最後の際のところで防ぐこと」(片山)が大事になる。つまり、これまで自分たちが積み上げてきたサッカーを、自信を持って披露していくことが何より大切なこと。
「こうした(勝利から遠ざかっている)状況で、彼らが持つべきメンタルは、いいプレーを続けようと思うこと。いいプレーを続ければ、必ず結果は付いてくる」と話したのはロティーナ監督。今こそ、チームの底力を発揮すべき時だ。


対戦相手の大分トリニータは、前節は“勝てば優勝が決まる”首位・川崎フロンターレを撃破。目の前での優勝を阻止してみせた。丹念にボールをつなぎ、巧みなポジション取りからフィニッシュにつなげていくスタイルは成熟されており、今季の開幕戦で対戦した時も、セレッソとしては、主導権を握られる時間帯が長い、苦しい試合となった。それでも、CKからブルーノ メンデスがゴールを決めると、守備でもしっかりしのいで勝利を飾り、昨季の最終戦では、逆にセレッソが主導権を握り続け、2-0で快勝している。焦れずにゴールをこじ開けること。慌てることなくゴールを守ること。今節も、勝利のために必要なことを集中してやり続けたい。


今季も残り6試合。「シーズンをどういう形で終えるかは、とても重要」とロティーナ監督も話すように、ここまで送ってきた素晴らしいシーズンを、尻すぼみで終えてはもったいない。今季をより意義のあるシーズンとするために、ここからの1試合1試合が重要になる。5試合ぶりの勝利を目指す今節、気持ちを強く持って勝利を掴み、その先の目標へとつなげていきたい。
■ロティーナ監督

Q:今節は、お互い、ボールを握りたいチーム同士の一戦だが、試合のポイントは?
「大分は、ボールを持って、主導権を握って戦うことを、長年、継続してやっているチーム。監督も長い間、指揮をしているので、選手たちも、自分たちのプレーを感覚的に、考えずにできるようになっています。両チームとも、ボールを持って、支配したいチーム。何がカギになるかは分かりませんが、ボールを持つ時間が長いチームの方が、より自分たちが思っているような試合運びができると思います」

Q:今季はここまで素晴らしいシーズンを送ってきたが、直近は4試合勝ちなし。暫定だが、順位も下がっている。このまま終わってしまうのは、もったいない。より良いシーズンで終えるために、残り試合に向けて
「シーズンをどういう形で終えるかは、とても重要です。ファン・サポーターの皆さんの記憶としても、どう終えたかによって、シーズンの印象も変わってきます。チームは素晴らしいシーズンを送ってきました。それにふさわしい終わり方をしたいと思っています。また、上位に入ることで、クラブとしても、得るものは多い。ファン・サポーターの皆さんに喜びを与えられるように、選手とともに戦っていきたいと思います」

Q:現状、試合数にバラつきはあるが、2位のガンバ大阪とは勝点9差、3位の名古屋とは6差。この差をどう受け止めている?
「ガンバが2位の座を手にしつつあるのは確かだと思います。3位はまだ分からない状況です。試合数も違いますし、鹿島アントラーズなど他のチームにも可能性はあります。ただ、あまり順位表を見ても仕方がない。順位表を見て、ナーバスになったり、ポジティブになったりすることは、罠だと思っています。我々は、常に次の試合が一番大事だと思って、戦ってきました。次の試合のことしか、考えていません。明日の試合の3ポイントが一番大事。残りの試合数や、ライバルチームの結果を気にすることは、意味がありません。目の前の試合に集中して戦っていきたいと思います」

Q:やるべきことはこれまでと同じだと思うが、残りの試合に向けて、選手たちと話したことは?
「今の状況や、彼らにとっても、上位で終わることが重要だということを確認しました。チーム全体で協力して、できるだけ高い順位で終えられるように努力していきたいです。私のスペインでのキャリアの中でも、リーグは4位が最高でした。4位が一回と、5位が一回。セレッソとともに、個人的にも、その順位を超えていきたいと思います。できるだけ高い順位で終える希望は、捨てていません。選手たちも、できるだけ上位で終わるためにと、その意欲に溢れています。ただ、やることは変わらない。これまで通り、目の前の試合に集中することが重要です。選手たちの意欲や姿勢は、毎日の練習から伝わってきています」

Q:やりたいサッカーはある程度、できている中で、結果が付いてきていない。そういった難しい状況では、監督としては、選手たちに対するメンタル的なフォローも必要になると思うが、こうした状況で、選手たちにとって、大切な心構えとは?
「とても良い質問だと思います。頭の中やメンタルは、個人としても、集団としても、サッカーにとって、とても重要です。サッカーの数ある側面、技術や戦術などいくつもの側面がありますが、その中でもメンタルは最も大事な要素だと思います。シーズンの前半戦は、勝利数は多かったですが、どの試合も難しい中で、拮抗した試合をモノにしていました。今も拮抗した試合であることは変わらないが、逆の結果になっています。よりいいプレーができていても、負けてしまう試合もあります。話すこと以外にも、何かモチベートする必要があると思っています。クラブにメンタルトレーナーはいませんが、彼らもプロですし、こうした状況にも慣れていると思います。これから経験していく選手もいるかも知れませんが、こういう状況にも慣れていく必要があります。このような状況で、彼らが持つべきメンタルは、いいプレーを続けようと思うこと。いいプレーを続ければ、必ず結果は付いてくる。それを知ることが、一番大事だと思います」

■奥埜博亮

Q:4試合勝ちなしの現状について
「勝つために、粘り強く戦うことが必要です。特に、自分たちの時間帯ではない時に、チームで粘り強く戦うことが大事。前節も、前半、苦しみながらも1失点で踏ん張って、後半はいい形に持っていけました。ただ、そこで点を取ることができなかったので、いい時間帯に点を決め切ることも大事になります」

Q:今節のポイントについて
「大分さんも、チームのコンセプトをしっかり持ったチームなので、試合を通して、ボールを握られる時間帯や苦しい時間帯もあると思います。そういう時でもしっかりチームとして戦って、粘り強く戦っていきたいです。苦しい時に、セットプレーで得点するといったようなことも、大事になってくると思います」

Q:前節の、後半からのシステム変更について
「[4-4-2]でやっている時も、ポジションの優位性を取るために、あのような形になることは試合中にあったので、そういう経験が、チームとして、前節のシステム変更にも対応できたと思います。前節に関しては、相手との兼ね合いや、前半の内容を見て、監督も後半からフォーメーションを変える決断をして、選手たちもしっかりと対応できました。その中で、しっかり点を決め切ることも大事になります」

■片山瑛一

Q:4試合勝ちなしの現状について
「最近は勝ちに持っていくことができていませんが、うまくいかない時でも、試合の中で修正できるようにはなってきているので、あとは結果を手繰り寄せるだけ。もう一度、勢いをもたらせるように全員でやっていきたいです。シーズン終盤になって、相手からもいろいろと分析もされる中で、もう一つ、チームとして殻を破って成長していかないといけない時期。最後に笑って終われるように、もう一度、チームとして気を引き締めてやっていきたいです」

Q:「もう一度、勢いをもたらすために」選手一人ひとりがやらないといけないことは?
「基本的には、やるべきことを90分間、集中してやり通すことが大事。失点も最近は増えてきているので、より全員で集中力を高めてやっていくことが必要だと思います。勝っている時も、最後の際のところで防いでいた部分もあったので、一人ひとりの気持ちの部分や、ペナルティーエリア内での守備を、もう一度、見つめ直してやっていく必要があると思います」

Q:今節のポイントについて
「大分はいいサッカーをしますし、同じやり方でずっとやってきているチーム。やり辛い相手ですが、相手の良さをしっかりと消しながら、自分たちの戦いをやっていくことが大事だと思います」

2020明治安田生命J1リーグ 第29節 大分トリニータ 2020明治安田生命J1リーグ 第29節


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